このところ2日に一度くらいのペースで、工房の庭でふきのとうが4つ5つ発見できる。
工房にはいつもお弁当を持っていくので、最近は毎日ごはんのところに「ふき味噌」をのせている。 「ふき味噌」は私(エツコ)にとって、「おとうの味」。 父はもともとキコリだった。本当に。 「えぇっ~!!えっちゃんのお父さん、川鉄に入る前ってキコリだったのぉ~!?」 って子供の頃は必ず、ものすごく驚かれて・・私のほうが逆に面白がっていたけれど。 戦前、ティーンネイジの父は 山の仕事が本当に楽しかったみたいで、 酔っ払ってはキコリ時代の武勇伝を話していたような・・・。 春が近づくと、夜勤明けの帰り道にどこかで「ふきのとう」をどっさり摘んできて。家事なんて普段は 絶対にしないくせに、「ふきのとう」をみじん切りして、鰹節をこれまたどっさり削って・・・。 父が楽しそうに台所に立っていたのを思い出す。 味噌を加えて弱火で焼いて・・・香ばしくなったら出来上がり。 子供の頃は、なんだか苦くてしょっぱくて、ちっとも美味しいと思わなかったけど、 工房で 静かな山の景色のなかでこれを食べると、なんとも美味しくて。 キコリ時代の、若かりし「おとう」がチラッと見えたような・・・? いやいや・・・おびただしいスギ花粉の風だったかも?
by senshoku-iwasaki
| 2009-03-02 20:22
| 工房周辺
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