昨年末のイワサキの機上会議。 「あのさ~。大島紬の絣糸を、 たて糸に混ぜて着尺を作ったら と思うんだけど・・・」夫。 「イイね~!アタシやりたいコト あるのよ・・。 大島の絣糸は よこ糸用で、 たて糸に使うには扱いにくそうだけれど・・・。 シルバーグレーの、節のある 玉糸とあわせて・・・どうよ」私。 「あ~。いかにも自家織物 らしい感じだねぇ・・・。」夫。 「イメージは、柳橋の梅花亭の 包み紙!」私。 「ふむふむ・・・了解。」夫。 柳橋にある、和菓子屋さん 「梅花亭」は、夫の実家の近くにあり20年くらい前に初めて夫の実家に伺った折、出されたお菓子がこちらの梅最中。 もともと あんこが大好きの私。美味しいと評判の、有名な最中もイロイロ食べてはおりましたが・・・ ここの梅最中を、初めて口に入れたときの衝撃ときたら・・・!!とにかく・・・以来私にとってはキングオブ最中。 「ちょっとあーた、こんなに美味しいもの普通に食べて育ったの!?」 そんなことで(!?)夫に対してヘンな尊敬まで芽生えてしまって・・・今日に至ってしまいまして。 上京の折には自分へのご褒美は、「柳橋 梅花亭」と決めております・・・。 チャコールグレー地に、シルバーグレーで ばいかてい・・・と小さな小さな文字が並べてある、こちらの包装紙。 小粋な感じが、柳橋が芸者さんたちで賑わっていたころのスイーツかしら?と勝手に想像してしまうのだけど。 「ばいかてい」の文字が微妙にずらしてあって、新国誠一の視覚詩のようにも織物のようにも見えて、一体 どんな方がデザインされたんだろう・・・?と、いつも思っておりますが、夫が言うには昔っからこうだったとの ことで、そのうちお店の人に聞いてみたいなぁ・・・。 そんなこんなで 最新作の紬は、こんな感じで結構イイ感じ。だと思っておりますが、 困ったことに、昨年私に突然襲い掛かった(!?)老眼が!!この柄は糸が見えなくなって四苦八苦。 ローガンショックと、日々夫に訴えつつも無視され続けております。 でも このブログを書くのに、「梅花亭の包装紙が要るよね~」と私のしつこいナゾかけに、なんと楽天ショップ にこちらのお店を発見!涙ナミダのお取り寄せ。「なんて便利な世の中になったのぉ~!」と喜びつつも、 やっぱり 出来たらあの、柳橋の川沿いにあるこじんまりとしたお店で、その空気とともに買いたいなぁ・・・。
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-26 21:16
| 着尺・帯
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