先日 Kさんがお求めくださった九寸の吉野間道。 『bitter choco』。ビタータイプの板チョコみたいでしょう。 たて糸は、息子の通う小学校の校庭の胡桃で染めたもの。 う~ん。ナッツフレーバーな感じ(!?) お仕立てに出す前に 写真を撮っておきました。 不思議なもので、帯地は仕立てることですっかり『帯』になる ような気がします。当たり前のことかもしれないけれど・・・。 織物を始めた頃、あまりにもその工程の長いことに・・・ そして 苦労してやっと織り上げたものの 『あまりにもなんてことのなさ』 にカタチあるものをつくる、陶芸家や彫刻家に憧れました。 それが20年もやってると、最近は このカタチのない 平面の組成がなんとも面白く感じて・・・そして、それが和裁 という、最もシンプルな縫い合わせとヒトが着ることでガラリ と変貌することに魅力を感じています。 どんな着物に?どんな帯揚げで?どんな帯締めを? そして・・どんな気分の日なのかしら!? ちょっとキモチが上がらないときでも、この帯を締めて気分 がカラリと晴れ上がるとイイなぁ・・。 あんまり甘くないというのも 時にはイイのかもしれません。
by senshoku-iwasaki
| 2010-05-28 20:12
| 着尺・帯
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