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『ハルヤのカニチップ』の昔話。
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最近 年をとったなぁと実感することの一つに、
突然急に血糖値が下がるというか、突如お腹が
すく・・という、若いときには無かった現象が。
それはなんと クニヒサもおんなじタイミング
だったりして(笑)
今日は お昼にお蕎麦を軽く食べて、二人して
はたに座っていましたが。夕方5時になって
「エツコさん、なんか食べ物ある?」クニヒサ。
「お茶うけなら・・・おまんじゅうとかで良い?」
おまんじゅうとお茶をズーツとやったところで。
「まだ なんかない?」クニヒサ。
「子供らに頂いた、駄菓子ならあるけど・・・。」
普段はまず手を出さなそうな、スナック菓子を
「これ、なんだ?あ、ウマイ!」クニヒサ。
「これって・・懐かしい『ハルヤのカニチップ』!」
「エツコさん、知ってるの?」
「あら、ヤダ。22年前に一緒に食べたじゃーん」

郡上八幡で紬を勉強していたころ、私(エツコ)は齋藤美術館でアルバイトさせてもらっていて、齋藤さんにはとてもお世話になったのだけど。とくに亡くなられた、奥さんには 娘のようにかわいがってもらって・・・。私も郡上の母と今でも思っています。
夏休みともなると、郡上は観光客でいっぱいで、齋藤美術館も忙しく・・・。
奥さんは とっても気さくな人で、名家のおかみさんとは思えないくらい・・・。美術館は、旧家で代々茶人の齋藤家に伝わるお茶道具が中心なので、水琴窟脇の茶室で お茶を飲んでみたいというお客さんがあれば、
「ほんなら~。早朝なら町も静かやでぇ~。水琴窟の響きが聴こえるでぇ。朝来なさる?」なーんて感じで
早朝から 見知らぬ旅の人にサービスしちゃうような方でした。
そんな ある日。いつものように齋藤家にいくと・・・。
ダンボールにいっぱいの『カニチップ』。
「えっちゃん、こないだ来とったお客さん、覚えとる?」
多分、小母さんがいつものようにサービスしていたご一行かな・・・?「んー。どなただったか・・・。」
「なんやぁ・・。覚えとらんのん。つまらんわぁ・・・。あん人な、このカニチップのハルヤの奥さんやったんやて!」
どうやら・・・小母さん的には大ニュースらしい。
小母さん同様、妹のように私をかわいがってくれるお嬢さんに、「これは、何?」と聞くと・・・。
「えぇ~っ!!えっちゃん!もしかして『カニチップ』知らんの!?」
「『ハートチップル』なら知ってるんだけど・・・。」
「あ~!アレはあかん。にんにくっぽいヤツやろ?あんなんと一緒にしたらダシカン(いけない)のやって!」
いつも優しくて、明るいチーチャン(と呼ばせてくれた)が、中日とカニチップについてだけは熱かった・・・。
小母さん同様、大ニュースらしい・・・。という事件があって・・・。
どうやら たまたま寄った、齋藤美術館で奥様に大変良くしていただきまして・・・。ウチの商品なのですが・・・
と、送られてきたのらしいけれど。
「えっちゃん、悪いことは出来んな。人はどこで誰に出会ってるか知れんな。一期一会やわ。まったく・・。」
茶人の精神というものは、ちゃーんとこの人にこうやって受け継がれてるんだなぁ・・・。じゃなきゃ、赤の他人の私のことだって、こんなに身内みたいにしてくれないわなぁ・・・。と痛感した、あの日。
どっさり私にもくれた、『ハルヤのカニチップ』


岐阜羽島に工場のある ハルヤ。
中部地方では それはそれはメジャーなお菓子のようでした。
今なら、秘密のケンミンショーみたいな思い出話。
by senshoku-iwasaki | 2010-06-04 21:20 | 岩崎のある日
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