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6月に 横浜の「染織工芸じざいや」さんからご依頼をうけて、
この秋に新作の着尺と帯を数点発表させていただくことになりました。
iwasakiの、いつものカラーではなくて、もっと明るいものを!というリクエストで・・・。
それならば iwasakiも楽しんで、ファンタジーをこめて(!?)パントンカラーで作ってみようと。二人がかりとはいえ、
この4ヶ月・・・ジーンズが苦手な私(エツコ)が、GパンにTシャツで奮闘しておりました・・・。(笑)
10月30日(土)31日(日)と、iwasaki夫婦揃って(笑)これらの新作とともに、じざいやさんに参ります。
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pantonカラーの太織り。
たて糸に生糸と、長野の宮坂製糸所の10割玉糸を1×1でたてて、よこ糸は太い玉糸を入れて『ツルッとシャリッとしてるけれど、玉糸の節で素材感を出した・・・』太織り。
染料は、コチニール(カイガラムシの色素)をベースに ロッグウッドと酸性染料。
たてにも よこにもグラデーションしているので、仕立てるとまた、見え方が変わって面白いと思います。
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pantonカラーの紬。近江刈安。
コチラは、たて糸に生糸と、宮坂製糸所の5割玉糸を1×1でたてて。よこ糸は まわたのつむぎ糸に生糸を1本絡ませた糸を入れた紬。『玉糸の ほどよい節と、まわたつむぎ糸でフワッと紬らしい質感でありつつ・・よこのつむぎ糸に一本絡ませた生糸が、上品にマットな光沢を出した・・・』紬。
染料は、すべて近江刈安。滋賀県の伊吹山の刈安(かりやす)は、黄色の色が特に美しく出ることから・・歴史的にも有名な刈安の産地です。たてよこ計6色に染め分けた近江刈安のグラデーションです。
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小径(こみち)・其の二。近江刈安。
たて糸に生糸と、縞の濃い部分に、宮坂製糸所の3割玉糸をたてて。よこ糸はpantonカラーの太織りより細い、ベトナム黄繭の玉糸で織ったもの。『ベトナム黄繭の玉糸を使った理由には、日本の玉糸より味があるので、さっぱりとしたタテ縞にツルッとしつつも、太い細いがある、このよこ糸で質感を出したかった・・』着尺。
これも染料は、近江刈安です。
今回3反のこの着尺、全て規格が違います。糸味、布味、風合い・・・どれも変えて表現したかったのです。
同じ絹織物でも、手触り、見た目はそれぞれ。そしてまた・・・着ていくうちにトロンと馴染んでくるのも微妙に違います。ぜひ手にとってご覧頂きたいなぁ・・と思っております。
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八寸帯地・間道 アポロ。
最後に 今年のiwasakiのチョコシリーズから、イチゴチョコのアポロ。
クニヒサが以前に織った、青木間道をモチーフにした『チョコミント』を見て、「イチゴバージョンも見たい!」というお声を聞き・・・。作ってみました。
たて糸に柞蚕(さくさん)種の生糸。よこ糸に宮坂製糸所のキビソ糸をベースに使っています。
柞蚕(さくさん)は野蚕種なので、ギラッとした光沢を出したくて、敢えて使っています。よこのキビソ糸は、繭から糸を引くときに、糸口を探すときにでる繊維を集めて糸にしたもの。絹糸の中ではB級的な糸とされてきましたが、糸にするのに手間がかかるので、現在では貴重な糸となってきています。
『絹糸の、糸口を探す絹糸』はなんともiwasakiらしくて・・私たちは大好きな糸のひとつでもあります。
染料は、コチニールと酸性染料です。
by senshoku-iwasaki | 2010-10-19 21:15 | 着尺・帯
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