<< 工房展、真っ最中。『たまき』の最中。 秋の工房展、始まります! >>
たたり。
f0177373_220684.jpg先週、工房展を前にしてどうしてもしておかねば・・・
だったのが次にかかる、綾織の紬を機(はた)にセット
しておく仕事。
糸染め、糊付け、経糸巻き、整経、綜絖そうこう)通し
筬(おさ)通し・・まで一連の仕事は最近専ら、クニヒサ
の仕事となっておりまして。
なんでかというと、糸の糊付けってとても重要で、その
加減の良し悪しがその後の経糸巻きにかかわってくる・・
糊付けした人=グルグル糸を巻き取る人でないと、責任
が持てないというか・・(笑)。
経糸巻き。糊加減が良く、綾がちゃんとキレイに整って
順調にいけば、着尺1反分でも半日で済む仕事なのだけ
ど。これがなんらかの事情で、不調だと糸カセは乱れ、
糸口さえも見失い・・・とんだ遠回りをするハメに・・。
そうなのです。人生と一緒。こういうときに焦りは禁物。
クニヒサ、逸るキモチを抑えつつカセを一度、五光(ご
こう)から外して、二人で棒にかけてパンパンパン!
取り出しましたる、古ーいお道具。『たたり』と呼ばれる
この道具は、糸をかける五光がなかった時代からある、
原始的なもので、綾の無い、自家製の糸などを巻き取る
のに適したもの。カセをタテからではなく、ヨコからとる
感じ。ゆるりゆるり・・・とだけど、あ~ら不思議!糸口
が現れ始め・・・どうにか泥沼脱出に成功。
産業革命以前の手織りの仕事をしている私たちでも、
はた道具は意外と産業革命後の機械向けに改良されたものしか手に入らないので知らなかったりするのだけれど。
国内の、糸偏の産業自体が危ぶまれている昨今、こういった原始的な道具を、個人作家がどう使いこなせるか?にひょっとすると未来を切り開く鍵があるのかもしれない・・と改めて痛感した日。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-23 22:52 | 道具
<< 工房展、真っ最中。『たまき』の最中。 秋の工房展、始まります! >>