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最新作は、科(しな)の半巾帯。
f0177373_20344565.jpg『原始布』と呼ばれる、木綿以前の織物は、上布などの麻
(苧麻)が有名ですが。
そのほかに、藤や葛や科・・・などがあります。
夏のキモノ姿に、こういった原始布の帯は涼しげだし、なんと
いってもダイレクトに『素材』を感じます。
とはいっても、これらの天然素材を糸にするまで・・は大変な
手間と時間のかかるもので、こういうものが帯などの和モノ
に生き続けてきた・・というコトに、日本の文化を感じます。
科も藤も、『ちゃんとした』豊かな山でなきゃ、良い糸が績め
ませんで。この科は、新潟産。とてもきれいに績んだ糸が
少し手に入ったもので、半巾帯にするコトにしました。
八寸帯なら産地で作られているものがあるので。iwasaki
ならあんまり作られていない半巾を、緯吉野で織ってみよう
かと・・。クニヒサ、工房と自宅が一緒になってから、とにかく
手が止まらない・・・。お休みの日でもまるまる仕事をしない、
というコトがなく。もともとオンとオフをはっきりさせるのが
苦手な人ではあったケド。昨日も息子の友達ご一家に誘わ
れてピクニックに出かけ・・日に焼けるわ、くたびれるわで
家に帰るなり・・マグロの水揚げ状態になった私をよそに
この帯を織り始め・・・。「手が止まりませんね、師匠。」私。
「えぇ。この手を止めてしまったら、無職の人になってしまい
そうで・・・。」クニヒサ。
日々危機感を持って生きている人のようです(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2012-05-05 21:57 | 着尺・帯
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