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Aさまのまわた紬と、山形斜文の八寸帯。
f0177373_2129113.jpg昨年12月のギャラリー工さんでの『ゆきかうもの・ⅩⅤ』に
おいでくださったAさまは、着尺と帯を作らせていただいた
お方です。Sさまとお召しになっておいでくださり…本当に
嬉しかったです!ありがとうございますっ!!

紬のほうのタテ糸は、まわたのつむぎ糸に生糸を絡めた
柔らかな糸を用いたもので、結城のようなフワっとしつつも
腰のある織物になりました。
帯のほうは、宮坂製糸所さんの艶やかな『銀河シルク』を
タテ糸に、マットなキビソ糸をヨコ糸に山形斜文という組成
で。シンプルなんだけれど、iwasaki的には最大限に糸味
を引き出した(つもり?・笑)シリーズです。

iwasakiの織物。
ショールやストールなどは、カラフルでポップなカラーのもの
も多いのですが。着尺や帯などは、あんまり多色づかいを
しないものがほとんどです。
Aさまのものは、Aさまのご希望のお色目を、出来る限り近
づけた(つもり?・笑)ものですが。
キモノや帯は、作るのにより・・時間がかかるだけに、出来
れば一見、『何てこと無』ければ無い程・・着込んでゆくうち
にそれこそ『無二の良さ』が出てくるように思えます。
それはもしかしたら・・・私たちが二人して古い時代の自家
織物が好きで、そこからこの世界に入ってしまったからかも
しれません。昔の、庶民の織物のなかに、ビックリするくらい今っぽい小粋でシックなものがあります。そういうものこそ、
多く着古され・・・ボロボロになっていたりするのです。できれば来世、iwasakiの紬や帯たちが、そんなボロたちになって
また出会うコトができたら・・・そう思ってなりません。
by senshoku-iwasaki | 2013-02-08 22:30 | 着尺・帯
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