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山の男の、春の味。
f0177373_1959770.jpg私(エツコ)の亡き父は、若い頃キコ
リをしていて、千葉に川崎製鉄がで
きたときに山を下りた・・・という男。
戦前生まれの口下手で、お酒が入
らないと人と話も出来ない・・・という
ような人で。娘の私も、ほとんど父
とおしゃべりを楽しんだ・・という思い
出が無いのだけれど。
どういうわけか父は、3月9日の
自分の誕生日が大好きで、誕生日
が近づく2月になると「もうすぐ俺の
誕生日だな」が毎日の口癖に。
そんな頃だったかなぁ・・・夜勤明け
ふきのとうを見つけてきては、普段
は絶対立たない台所に自ら立って
作っていたのが、この『蕗味噌』。
ふきのとうを洗って、ザクザク切って
ゴリゴリと鰹節をたくさん削っていれ
て酒、みりん、ごまを適当に入れてお味噌をたっぷり入れて混ぜ・・・。近所の酒屋さんでもらった、火にかけても何故か
割れない(笑)丈夫なお皿に薄くのばして・・・アルミ箔をかけてからストーブの上に乗せて香ばしいイイ香りがしてきたら
出来上がり。コレを酒のつまみに、ホカホカごはんに。はたまたストーブで沸騰したやかんのお湯を注いで味噌汁に。
なんとも地味。なんだけど、若かりし青年時代の父の、ほろ苦い春の味なんだろうなぁ。
ミョーに美味しく感じるのは、私も年をとったってコトのかなぁ。春が少しづつ近づいてくる、もうすぐ父の誕生日と命日。
父は春が好きだなぁ。
by senshoku-iwasaki | 2013-02-10 21:01 | 岩崎のある日
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