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2013・春の工房展終了いたしました。
f0177373_1946408.jpg大変不便な山の中の工房に、今回もお越しいただきました
皆々様に、心より感謝申し上げます。

本日最終日には、東京から以前にもお越しいただいたAさま
が・・・。Aさまにはこれまでも平織りの無地の紬や、綾織り
の八寸帯など作らさせていただきまして。
「今回は、織物らしい格子が欲しいと思いまして・・・。」と。
織物はあまりにも身近でありながら、あまりにも存在感の無
い存在だと思います。まるで空気みたいに。
生地が眼に留まっても、人はわりと色や柄に意識が向くもの
じゃないかなぁ・・。と思うのだけど。iwasaki夫婦のようにつ
い、組成・・・糸の太さや密度、質感のほうばかりに気が向く
のもどうかとは思うのですが(笑)。
控えめなAさまの、ご希望の格子も何気ない無地のような
印象を持つ、iwasaki大好きな『一見なんてことない』格子。
iwasakiでは、糸染めの染料は植物染料も化学染料も使い
ます。それは作るものによって、色によって耐久性を考えて
そうしているのだと口外していても
「こだわりの草木染なんですってね~」なーんて顔見知りの
ご近所の方に言われると、
「こだわりなんて全く無いですっ!!」って逃げ出したくなり
ます・・・(笑)。そうそう。
大師匠が、ご自身がつくられた『郡上つむぎ』を、『特徴の
無いのが特徴』なのだと言っておられたように、
『こだわりの無いこだわり』というのもアリなのでは?とつくづく思うのです。
思うような染料が無いから、とか昔のようないい味のある糸が無いから・・・とかじゃなくて、今ある道具で今ある糸で今を生きる人の織物を、これから細々と作っていくことで未来に繋がっていけたらいいなぁ・・・とつくづく思っております。
by senshoku-iwasaki | 2013-05-12 21:07 | 展示会・お知らせ
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