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今取り掛かっている、綾織りの紬。
f0177373_1931340.jpg杉綾の面白いトコロは、平織りよ
りも見る角度で景色が変わるト
ロだと思います。杉の幅が大小
さまざまなので、傾斜を切り返す
だけでもストライプがずれたよう
に見えて面白いのだけど。切り
返す前にどうしようかなぁ~って
迷ったダイヤ!?・・ではありま
せん(笑)。3.8寸ごとに1寸だけ
こんな、不規則なダイヤの雨が
降っています。
よーく見なけりゃただの無地。
綾織りの着尺は、ヨコ糸に生糸を
入れれば光沢ギラギラの、高貴
な織物で。献上品の黄八丈など
が有名ですが。まわたのつむぎ
糸にするコトで、光沢感が少しだ
け抑えられ、糸の細い太いが傾斜に変化をつけます。
『良い織物』って何だろう?って一番織っていて感じるのは、こういった類の織物を織っているときです。
絹糸自体の繊度が不均一だとキズのように見えるので、機械織りの世界ではアウトとされていますが。
手織りの紬などの規格・密度であれば、ほぼわからないか、『味』のひとつになるのです。それはB級というのとも違う
情感というのか・・・手織物に文学を感じる奥深さに繋がっていると思えてならないのです。


「とにかく高級で、珍しくて、この世に存在しない美しい織物を作れ」と命じた童話の『裸の王様』。なんだかよくわからな
いけど『有難い・珍しい』という言葉で『わかったような気になる』王様。更にそんな気になってくる家臣たち・・・。
ホントにイイと思うモノは、自分の五感で感じ取るモノ。金があればイイってもんじゃない、私にはそんな勇気を与えてく
れる物語です。『有難い』や『珍しい』肩書きは何一つ無いiwasakiの織物。
王様じゃない人で!?共感できる方に出会ってゆけたらウレシイです。
by senshoku-iwasaki | 2013-06-30 21:24 | 着尺・帯
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