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掌の神様。
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東京・蔵前でのiwasakiのシーズンショップ、『増孝商店』。
3月26日(水)~31日(月)に春のオープンとなりまして。
しばらくは、春・夏・冬の年に三場所のみの相撲をとるコトになりました。
たった一週間ほどの営業なのですが、ただ今オープンに向けて・・・
ご案内状やら、ショップカード(・・と言える立派なモノでもありませんが・笑)
などなど、いつものコトながら・・・いろんな方のお力も借りながら、平行して
織物製作をしております。

何か新しいコトを始めようとする度に、気づかされる
当たり前過ぎて、普段はすっかり忘れているようなコト。
iwasakiの織物は、組成されている糸一本一本全てにiwasaki夫婦の手指
が触れています。
20年以上・・・よくも飽きずに(笑)、地味な織物づくりをやっているなぁ・・・と
我ながら思うのは、きっと掌の神様を感じるからなのです。
私の思う掌の神様は、『神の手』とは違いまして・・・人命救助は出来ませんが(笑)。
ほんのチョットの、いつもとの違いを感じ取って・・・進む道を教えてくれます。
糸のテンション、筬づかの打ち込み加減・・・不確かな人の掌でしか作れない、
不確かなんだけれど、人の心を打つもの。
それが目標だったんだと、あらためて実感したりしています。

掌の神様、20年以上やってきて・・・ようやくその存在をひしひしと
感じる出来事が、最近よくあります。

たぶんきっと・・・
小さな小さな神様だから、この掌からこぼれ落とさないように・・・
神様の声を聞き落とすコトのない、仕事をしたいと思っています。
そして
そのiwasakiの仕事を、皆さまに見て触れていただける『増孝商店』にしたいと思います!
by senshoku-iwasaki | 2014-02-02 21:13 | 骨子・背景
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