だいぶ・・・織り進みました。 生紬とは、精練していない(といっても、iwasakiでは若干練っておりますが。)セリシンという 絹のたんぱく質を残した、生の絹糸で織った紬のことでして。 今回はタテヨコともに・・・宮坂製糸所で作られた、上州式の座繰り玉糸です。 玉糸とは、一つの繭に2匹の蚕が入った双子の繭で糸をとると、糸口が二つなので節が出来る のですが、その節のある糸のことをいいます。 節がイイ味を出すのですが、節が大変織りにくく・・・隣り合う糸を絡ませあったりします。 生紬。 何が魅力って、長い期間着られるところでしょうか。 私(エツコ)は、規格を変えた単衣の紬を年中着ています。 iwasakiの紬は洗えるキモノとして銘を打っているわけではありませんが、糸の段階で何度も 水を潜っている自分の織物なので。浴衣のように・・・自分で水洗いしています。 冬場ならタテ密度が高くて、ヨコ糸も入る・・・杉綾の紬を。 花粉症に悩む今頃なら寸間55羽に、ヨコにも玉糸くらいのシャッキリツルツルの太織りがオススメ。 桜が咲く頃は、寸間50羽くらいのさっくりとした紬もイイし。 ゴールデンウィーク頃から急に暑くなったら、登場なのがこの生紬。 つまり初夏から初秋まで。5月~9月末くらいまで色味を変えて楽しめます。 秋なら寸間55羽から60羽くらいのチョット密度を経てた・・・ほっこりな紬と・・・。 生紬は、今までにシックなシリーズや、盛夏向けにナチュラルなシリーズ・・・ 一昨年は、サヤサヤルルル・・・とランダムな縞格子で水の流れのようなシリーズを作ってきましたが。 今回はギンガムチェックを取り込んだ、明るい色目で。 スターフルーツの次には、スウィートなライチがスタンバっております(笑)。 増孝商店オープンまでに2反はムリかもしれませんが・・・。 ポップなカラーで、織ってる私が一番キモチが揚がりまして。 またまた・・・妄想の南国の旅に出かけている気分です(笑)。
by senshoku-iwasaki
| 2014-03-07 21:32
| 着尺・帯
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