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今日のこの日。
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台風が過ぎ去った、一昨日のこと。
工房の裏土手の溝には・・・山の上から大雨で流された沢山の落ち葉や、枝で溢れんばかり。
今回の台風、南部町は雨量がそんなに多くはなかったので、漂着物もパンクしなくて助かりました。
台風が通過する直前も、雨が止むたびにチョイチョイとマメにお掃除していたのも吉と出て。
「やっぱりマメに手を入れるっちゅうこっちゃ~」と、一仕事したクニヒサ、
「あれぇ~!?エツコさん、あそこに大きな蕾があるんですけど。ササみたいな葉っぱで。」
「去年まで葉っぱは出てたけど、花は咲いたトコ見たコトなかったのよ~。でもこれ、この辺にある
出てくるとサルに食べられちゃう、タカサゴユリとは違うみたい・・・。
それにこんなに細ーい茎で、こんなに大きな蕾・・・よく昨日の台風に耐えられたわよねぇ・・・。」
「細い茎についた小さな葉っぱなのに、ずいぶん虫に食べられてますねぇ・・・。」クニヒサ。
「蕾まで食べられちゃうのも・・・だったらウチで咲かせますか!」私。辺りにはカミキリムシが。

そして今朝見事に咲いた姿を見て・・・。
ヤマユリだったのね~!!と。なんとも地味な場所に、栄養失調のような華奢なボディから・・・
なんとも華やかで大輪の一輪に、かつてあんまり経験したことのない感動がっ。
きっと何年もかけて、今日のこの日を迎えたのかもしれません。

今日のこの日。
iwasakiは何年も・・・ハレの日用じゃない、普段着にしかならない織物を作ってきました。
見るからに『作品』に見えてしまうような立派なモノじゃない、一見何てことない織物ばかりを。
絵画や彫刻と違って、織物には名前が刻めないというコトも・・・iwasakiにはピッタンコであったと。
時が経てば・・・どこの誰が織ったものかも、興味の無い人には手織りであるかもワカラナイ。
でもワカル人!?マニアックな人と、どこかの何かのタイミングでiwasakiの織物は出会うかも・・・。
私たちが古道具屋や、骨董市で『マジやばい、超イイ!・・・』と出合った織物たちのように。
そんな、いつかの誰かの『今日のこの日』になるように、今日のこの日を精一杯!織物イッパイ!
生きていこうと思っております。
この、たった一輪のヤマユリのように。
by senshoku-iwasaki | 2014-07-12 23:09 | 工房周辺
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