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織り上がったばかりの、銀河シルクの山形斜文八寸帯地『錆青磁』と『紅消鼠』。
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今回の銀河シルクは、存在感たっぷり。
なんでかというと・・・。糸が太い!のです。
宮坂製糸所さんにお願いしたのは、いつもの太さだったのですが、
人の掌でつくるものだもの。たまにはこんなコトもあります。
糸が届いた瞬間から、「んー。若干太いような・・・?」クニヒサ。
iwasakiは、二人きりで織物を作っているのですが。
糸染めや、規格のデザインの担当はクニヒサでして。
私(エツコ)は、この辺りはあんまり口を出さないようにしております。
こーゆー部分で揉めても、やってみないコトにはよくわからないコトも多く・・・。
確信が無いコトは、クニヒサの判断に任せて・・失敗だったら、二人の記憶に留めて(笑)
同じ失敗はもうやらない、というのがこの20年に・・・いつのまにか出来たルールでして。
今回、銀河シルクはシルバーグレーという予定で、ピッタリンコな色に染め上げたクニヒサ。
「あ、イイじゃん。セリシンもイイ感じで残してあって。さっすが!」私。(褒めて伸ばすタイプ)
「そう?よかった~。ただ・・・やっぱり太いよねぇ?」クニヒサ。
「うん・・・。確かに・・・。」浜松のOさまの綾の紬を織りながら・・・私。
糸が乾いて、整経の準備をするために木枠に糸を巻き始めたクニヒサ
「あー。やっぱり、かなり太い・・・。長さが全然足りないっ!!」(そっちで対処してくれ・・・)
「あー。うーん、どーしよーかなぁ。参ったなぁ・・・。」独り言がだんだん大きくなって・・・。
糸は重さなので、太ければそのぶん、長さが短くなります。そうなると、出来る量にも影響が出るので。
んっ!?あんまり値上げとかしたくないぞっ!!と、ふと我に返り・・・。
「エツコさん、倍ちかく太いかもしれない・・・。」クニヒサ。
「ならば密度を変えましょう。」私。
「・・・うーん・・・。」そんなコトはとっくに考慮してますけど、的な顔のクニヒサ。
ココが難しい、単純に倍の太さだから半分の密度でイイとは限らないのが織物でして。
その上、それに適合できる筬があるかどうかとか・・・ある道具の中で、臨機応変に対処しつつ
更に思いもかけずイイ結果を出したい!というのがiwasakiの欲張りなところでして(笑)。
結局。クニヒサは新しい規格にしまして。
それがヨカッタ・・・。
ものすごく、銀河シルクを感じる、光沢感と存在感のある今回の八寸。
翡翠のような不思議な『錆青磁』と、アフリカっぽい『紅消鼠』。
我が家の子供達が、夏休みの宿題に追われていた・・・8月下旬、急に行きたくなってクニヒサと
23年ぶり(新婚旅行以来!)に訪れた、静岡の芹沢銈介美術館。
なんだか・・・それから私(エツコ)の中に、『シンプルパワー』が宿りまして・・・。
いつもより更に、健康的な帯に仕上がったような気がします。
by senshoku-iwasaki | 2014-09-12 23:58 | 着尺・帯
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