<< 『糸と糸の交差・色と色の交差 ... 縮絨(しゅくじゅう)前の新作『... >>
Fさまの杉綾織り紬のサンプル。
f0177373_18501127.jpg

今年春に、浜松の『染織こうげい』さんでご注文くださったFさまの杉綾織り紬のご希望は
ビビットなグリーン。
イメージとしてお手持ちのストールをお預かりしまして。
紺のようなグリーン、ビリジアングリーン、ちょっと淡いビリジアン・・・とにかくグリーン(笑)!
キレイなグリーン!だけど、綾の切り替えでダイヤも見える無地のグリーンで!

・・・となると。
タテ糸のカラーはきっと濃くないと、ダメなんじゃないかなぁ・・・?とか。
一応、前回シルバーグレーがタテだったときにも・・・クニヒサが『こんな感じかなぁ?』と
濃淡ビビットなグリーンに染め分けた、ヨコ糸を入れてみたものの・・・やっぱり違う。
やっぱりか、と思ってはいてもやってみないとワカラナイのが人生・・・じゃなかった、織物で。
キホン、おまかせしていただいているとはいえ・・・タテ糸をこちらで決めて、機にかけてしまうと
タテ色の変更は出来ないので。二人がかりであれやこれや・・・緊張なひとときなのです。
時間はかかるけど、無い知恵を出し合って今回も。
画像ではチョットわかりにくいのですが・・・。
たぶんきっとかなり近い感じじゃないかなぁ?と二人して思えるサンプルが出来まして。
先月末に濃淡4色をヨコに入れたサンプルを、『染織こうげい』さんにお送りしていたものの。
実はFさまが何とおっしゃるかドッキドキしながら(汗)、それぞれ全然違う新作マフラーやら
ブランケットやらを織っておりまして。

一昨日お電話をいただき、ビックリな展開に。
4色の中からお好みの濃さのグリーンと、濃さでダイヤの見え具合も違うのでその辺りのお好みを
お聞きしようと思っていたのですが。
Fさま、『このまま4色の段で織っていただくことはできませんか?』えぇ~っ!!。
ということで。
サンプルどおりの、一寸ほどの段で織ることになりました。

手織りの世界では、先生によって考え方の違うところではあるのですが・・・。
私たちの間では『膨らます』というのですが、一本別の色糸を添えたり、段ならiwasakiの
『sunrise』のように色糸を一本ずつイロイロ入れたりしてベタにはしないことが多いのです。
これはきっと、機械織り(のようにサクサク織ったの)とは違いますヨという考え方からなのだろうと
思うのですが。確かに時間はかかるけど、色が複雑に絡み合うことで生まれる自然の景色のような
段が生まれます。でもでも、一つの考えが全てじゃないというのが人生・・・じゃなかった、織物で(笑)。
な~るほどぉ~。名物裂なんかでもこういった(ベタな)ボーダーはたくさんありますから。
なんだか考えもしなかったけど、Fさまの紬がもっと楽しみになりました!
昨日からクニヒサ、糸染めの準備にかかり・・・今朝晴れ間が出るとともに糸染めを始めました。
全色染め上がって糊付けが終わる頃までに・・・マフラーを織り上げないといけない私。
by senshoku-iwasaki | 2014-10-24 22:36 | 着尺・帯
<< 『糸と糸の交差・色と色の交差 ... 縮絨(しゅくじゅう)前の新作『... >>