昨年の、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会で。 iwasakiの杉綾織りの紬をご覧になって、『デニムのような感じ』でご注文くださったHさま。 本日ようやく織り上がりまして、機から下しました。 写真ではグレーのようにも見えますが。ヨコが紺で、いつもよりチョット太めのつむぎ糸。 小さな菱は、大きくなったり小さくなったり・・・私(エツコ)の心のまま(!?)に。 綾織りの紬は、iwasakiの定番でして。 タテ糸の密度もiwasakiの基準的な平織りよりも1.4倍あるし、ヨコ糸も1・4倍くらい入るので冬の単衣にも 向くように作ったのがきっかけです。 もちろん、袷ならより暖かいし。何よりしっかりしているのに、身体に馴染むしなやかなドレープがキレイです。 私(エツコ)にとって紬は、カジュアルなストリート系であり、仕事着でもあり、無地ならたまーにフォーマルに も使ってしまいます(笑)。そんなとき、綾織りは織物力を一番感じます。垂れモノの着物より光ります。 平織りの場合もそうですが、綾織りの着尺はヨコ糸に玉糸を使うと、シャキッとした織物になります。 そして今回のように・・・まわたのつむぎ糸を使うとふっくらとした質感に。 着初めのうちは・・・ まわたの毛羽が少し出てくるのですが、そのうちにそれらが摩擦で落ちると光沢が生まれます。 質実剛健でロングライフ。なのに、キモチを揚げてくれるお洒落も楽しめる・・・。まさにデニムのよう! そんなiwasaki秘蔵っ子(!?)の杉綾織り紬に、最高のイメージでのリクエストですからね。 毎日楽しく織らせていただきました。Hさまありがとうございますっ! これから糊ぬき、湯のしを経て・・・完成いたします。 今年も。 染織こうげい・神戸店さんでは、10月に展覧会をさせて頂くことになっておりまして。 iwasaki工房では、機が空くタイミングも無いくらい(織り手は二人なのに、機は4台・笑)フル回転してます!
by senshoku-iwasaki
| 2016-08-21 22:31
| 着尺・帯
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