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吉野格子九寸帯地 440シリーズ・緯ずらし絣『練り上げ文』。
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今年の春に取り掛かっていた440シリーズ。
時間にゆとりがあるときでないと・・・二人がかりでもナカナカ出来ない(涙)、難易度の高い440シリーズ。
これも丸文と並んで、大師匠の代表的なモチーフのひとつです。
絣染めしたヨコ糸を、少しづつずらしながら・・・三日月を作ってゆくのですが一番高い山は、10回括るので。
多少のずれが出てきたり、ちょっとぎこちない三日月になってしまったり・・・。

440(しーしーおー)と書いて、師匠。
師匠の完コピを目指しているワケでは無いのです。
完コピなんて、出来るわけ無いっ!ただ少しでも。
あのとき、そのとき、師匠がどんなキモチで向き合っていたのかを知りたくて。
直弟子でもない、学校の生徒だった私たちだけど。アイデアだけでも技術だけでもなくて。
絣という、古典的な技法を使って。後染めで生地に絵を描くのとは違う、織物ならではの柄、文様。

吉野格子は、立体的な格子。
格子の部分のタテ糸、ヨコ糸の密度が、倍量入っています。
その立体的な格子でさえ・・・この絣が入ることで、背景にしか見えなくなる不思議に出会いました。
この龍の鱗のような?、雲のような?絣が更に手前に浮き出て見えてくるのです。
イワサキ夫婦がまだ小学生だったころに・・・大師匠が発表した『練り上げ文』。

見れば見るほど、やればやるほど・・・奥の細道に入り込みます(笑)。
大師匠のような「織物力」を手に入れたくて。まだまだ腕を磨きたくて。(でもそれが難しくて~・涙)

13日から始まります・・・染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に、この440シリーズも出品いたします。
伝統的?、原始的?、民俗的?工藝的?民藝的?・・・いろんなアリを、いっぱい詰め込んで。
おととしよりも、昨年よりも、もっともっと!iwasaki的な織物展になっていると思います。
ご覧いただけましたら嬉しいです。
by senshoku-iwasaki | 2016-10-06 21:44 | 着尺・帯
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