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ウソのようなホントの話。
昨日のこと。
蔵前の自宅フロアのリフォーム設計施工をして頂いた、つみき設計施工社の河野さんから
建築雑誌の取材と撮影を依頼されていまして。。。

「家事は団体戦だ!」の私(エツコ)の掛け声とともに、一家4人でそれぞれ大慌ての大掃除(笑)。
いつもキチンとしていれば何も慌てるコトは無いのだけれど。それが出来ないのがイワサキ家。。。
約束の時間のころまでに・・・
どーにかホコリを払って、いつもは鞄や服で埋もれていた床も出てきまして(笑)。

時間通りにいらして下さったカメラマンさんは女性の方で。
まずは1Fの工房でクニヒサが「岩崎です。染織をしております。。」と言ったところ・・・。
「!!!染織のイワサキさんですか???私、イトノサキさんで帯を制作していただいたんです!」
「えぇっ~!?(頂いたお名刺を見て)ひょっとして、春にお納めさせて頂いたMさまで・・?」
「そうです!まさか今日の『蔵前の現場』が岩崎さんのお宅だとは夢にも思いませんでした」

あわわ。。。
私たちも本当にビックリ。
だって。iwasakiの織物は、私たち夫婦二人っきりで織っているものだから何といっても生産数僅か。
そんな極々少数派のiwasakiユーザーさんに、こんなきっかけで出会えるなんて!

今回は『リノベーションジャーナル』という専門書らしいのですが。取材も、そしてMさまによる
撮影も本当に丁寧にしていただきまして・・・。
なんといっても狭いので、すぐに撮影も終わるのかと思ったのは素人考えで(笑)。
狭く限られた空間のなかで、一家4人がチョットだけ気を使いあいながら暮らす『合宿所のような家』
は、私の家族の理想でもありまして。つみき設計施工社さんは、見事それを叶えてくださいました。

田舎からいきなり東京の高校・中学生になってしまった息子も娘もそれぞれに。
実は戸惑いも悩みもあって。でもそれは、自分で解決するしか方法は無いこともそれぞれに分かって
いて。だけど自分だけの殻に閉じこもれる個室は無いものだから(笑)、話し合うコトなんて無いけ
れど・・なんとなく家族でそのモヤモヤも共有できるのも小さな我が家の魅力だと思っています。
親として特に何かアドバイス出来るわけでも、また子のほうもそれを望んでもいないのだけど。
昨日はちょうど息子の16歳の誕生日。
婆婆ちゃんが買ってきてくれたケーキで、婆婆ちゃんも一緒に食卓を囲んで。
少し元気のなかった息子に、笑顔が戻って。合宿所のオバチャンも一安心。。。
ウソのようなホントの話。_f0177373_19313967.jpg
2月、南部町の工房で織り上げたMさまの山形斜文の八寸帯地。
息子よ、今はつらくても必ず夜は明けるから。
人生は、人との出会いだから。いい人と必ずや出会えるから。
だから毎日は、その日のために最善を尽くす価値だらけです。。。って、直接は言えない(笑)。



by senshoku-iwasaki | 2018-07-28 22:34 | 岩崎のある日
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