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新しい山形斜文八寸帯地を巻きながら・・・。
新しい山形斜文八寸帯地は、ツヤツヤピカピカの生糸のタイプ。

群馬県の碓氷製糸さんの生糸で、組成もいつもとチョットだけ違いまして。
「まるまなこ」とも呼ばれる綾の組織になっています。
だからどうだということもないのですが・・・(笑)。
iwasakiはいつもこんな感じ。
今回はダイレクトに、ストレートにこの、ツヤツヤピカピカの生糸の魅力をお伝えしたく。
クニヒサ、久々に菱のサイズもキッチリ同じサイズで作りました。

新しい山形斜文八寸帯地を巻きながら・・・。_f0177373_18025741.jpg
30年も織物を作っていると。
始めたばかりの頃とは、考え方も作り方も少しずつ変わって・・・。
変化というよりは、進化と思いたいのだけれど。
18歳の私(エツコ)に紬を教えてくれた先生の手織りの概念は、つむぎ糸や座繰り玉糸こそのもの。
生糸は綺麗すぎてダーメダメ(笑)。機械織りみたいになってしまうから、味わいも何も無いわよと。
当時は、そうなのかなぁ。。。とぼんやり思いながら、とりあえず技術を教わって。

クニヒサと二人で制作するようになってから。
機械織りって、スゴイ色んな質感のモノあるよね~。なんて話になりまして。
昔は機械にかけられないといわれたような、
節のある糸でも手紡糸でも・・・現代のマシンは織れるわけで。

手織りであることの意義や、意味みたいなものがもしあるとしたら
それは、少量規格で作れるということ。
それと、織っている自分がつくる悦びに浸れるというか、幸福感に満たされることなのだと思うのです。

iwasaki夫婦は、マットな手紡糸も大好き。
そしてこんなピカピカの贅沢な極太の生糸も大好き。
個性溢れるそれぞれの糸の、個性を活かして。
50歳のオッサンとオバハンが無い知恵を絞って・・・少量生産で朝から晩まで。
幸せな手織りをしております。
新しい山形斜文八寸帯地を巻きながら・・・。_f0177373_18031741.jpg
お向かいの榊神社の桜も咲き初めまして。
また新しい春がやってきたキモチになりました。

高2になる息子は、そろそろ将来のなりたい職業に向けた進路を考える頃のようで・・・。
学部や学科が就職先と直結するようなところもあるようだけど・・・。
ほぅほぅと・・・資料には目を通すものの。
自分が面白そう!と思ったコトにしか動いてこなかった母は、何のアドバイスも出来ない(笑)。

「かぁちゃんならどう思う?」息子。
「あーたもアタシの子だからね~。バカはバカらしく!一般的にどうこうよりも。あーたが
面白そうだと思う学部学科を探せばいいんじゃない?」
「ちなみに。かぁちゃんはどういった選択で今日に?」息子。
「直感。」
「・・・でしょーねー。それは出来たら避けたいかなぁ。。。」息子。
悩め悩め、青い春の青年よ。












by senshoku-iwasaki | 2019-03-23 20:25 | 着尺・帯
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