新しい山形斜文八寸帯地は、ツヤツヤピカピカの生糸のタイプ。 群馬県の碓氷製糸さんの生糸で、組成もいつもとチョットだけ違いまして。 「まるまなこ」とも呼ばれる綾の組織になっています。 だからどうだということもないのですが・・・(笑)。 iwasakiはいつもこんな感じ。 今回はダイレクトに、ストレートにこの、ツヤツヤピカピカの生糸の魅力をお伝えしたく。 クニヒサ、久々に菱のサイズもキッチリ同じサイズで作りました。 30年も織物を作っていると。 始めたばかりの頃とは、考え方も作り方も少しずつ変わって・・・。 変化というよりは、進化と思いたいのだけれど。 18歳の私(エツコ)に紬を教えてくれた先生の手織りの概念は、つむぎ糸や座繰り玉糸こそのもの。 生糸は綺麗すぎてダーメダメ(笑)。機械織りみたいになってしまうから、味わいも何も無いわよと。 当時は、そうなのかなぁ。。。とぼんやり思いながら、とりあえず技術を教わって。 クニヒサと二人で制作するようになってから。 機械織りって、スゴイ色んな質感のモノあるよね~。なんて話になりまして。 昔は機械にかけられないといわれたような、 節のある糸でも手紡糸でも・・・現代のマシンは織れるわけで。 手織りであることの意義や、意味みたいなものがもしあるとしたら それは、少量規格で作れるということ。 それと、織っている自分がつくる悦びに浸れるというか、幸福感に満たされることなのだと思うのです。 iwasaki夫婦は、マットな手紡糸も大好き。 そしてこんなピカピカの贅沢な極太の生糸も大好き。 個性溢れるそれぞれの糸の、個性を活かして。 50歳のオッサンとオバハンが無い知恵を絞って・・・少量生産で朝から晩まで。 幸せな手織りをしております。 お向かいの榊神社の桜も咲き初めまして。 また新しい春がやってきたキモチになりました。 高2になる息子は、そろそろ将来のなりたい職業に向けた進路を考える頃のようで・・・。 学部や学科が就職先と直結するようなところもあるようだけど・・・。 ほぅほぅと・・・資料には目を通すものの。 自分が面白そう!と思ったコトにしか動いてこなかった母は、何のアドバイスも出来ない(笑)。 「かぁちゃんならどう思う?」息子。 「あーたもアタシの子だからね~。バカはバカらしく!一般的にどうこうよりも。あーたが 面白そうだと思う学部学科を探せばいいんじゃない?」 「ちなみに。かぁちゃんはどういった選択で今日に?」息子。 「直感。」 「・・・でしょーねー。それは出来たら避けたいかなぁ。。。」息子。 悩め悩め、青い春の青年よ。
by senshoku-iwasaki
| 2019-03-23 20:25
| 着尺・帯
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