カテゴリ:iwasakiの持ち物( 46 )
今年の『コノミノコヨミ』も点滅中。
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iwasakiの大好きな、近正千広さんの手づくり絵カレンダー。
数年前に出会ってから・・・iwasaki家に無くてはならない大切な暦。
日々あわわ。。。としてる間に、私の月日は無常にも過ぎ去ってしまうのだけど(涙)。
昨日より、今日のほうが、そして明日はもっと・・・!イイ日であってほしいから。
千広さんの、千広さんにしか描けない『まいにち』の世界が、まるで織物のごとく愛しくて・・・。
デザインだけでも、モチーフだけでも、色だけでも無い、まるでひとりの個性のように、今日という日を照らしてくれます。

今年はなんだか慌ただしく。
近正ご夫妻の展覧会に出かけるコトが出来ずに。
ほとんど引きこもりで機織りをしておりまして。
ふと気がつくと!!!今年が終わってしまいそう・・・。
『彫刻屋 近正』でネットで直接来年のカレンダー「コノミノコヨミ2017」と
これまた大好き!A6文庫サイズで使いやすい手帳「コノミノテチョウ2017」をお願いして。
iwasakiの2017年がとりあえず確保されたような気分になり、ほっとしております。。。

歴代の「コノミノコヨミ」は、書き込んだり、封筒にしたりするのももったいなくて(笑)、丁寧に保管しておりますが。
「コノミノテチョウ」はスケジュール(特に子供絡みの・・・)を書き込んで。
それも1月から翌年3月まで年度であるので学校行事に欠かせないものでして・・・。
何より。学校があんまり得意じゃない私(エツコ)にとっては、仕事モードでもなくママモードでもない、
ものすっごく自由な千広さんの時間を感じて・・・救われるのです(笑)。
こどもが生まれてからずっと。
母親度を問われると、とにかく困るくらいに自信が無い・・・。
だいたい「フツーってなんだ?」って、いまだに思ってる私なので。
「フツーのママ」には、とうとうなれないままここまで来てしまいましたが(トホホ・・・)
そんな私の、トホホがいっぱい詰まった過去の「コノミノテチョウ」は、宝物です。。。

あぁぁ。
パルシステムのクリスマス&お正月用の先行予約で頼んだ商品たちが、どっさりと届いて。
作ろうと思って頼んだ、ローストチキン用の丸鶏だったり、丹波の黒豆、栗きんとん用の栗、
北海道の花豆、お飾りに松。
なんで素材にしちゃったんだろう・・・。っていうか、大掃除いつ出来るんだろう・・・(涙)。
明けそうもない、真っ暗闇の私の今の現実・・・。
千広さんのイルミネーションがポチポチと、励ましてくれています。。。






by senshoku-iwasaki | 2016-12-22 23:21 | iwasakiの持ち物
富士の開運髭だるま。
2月になってから、先週は友人たちと毎年恒例の味噌づくり。
今週は息子の学校行事で、日曜日らしく過ごしたものの。
年明けから・・・ほぼお休み無しのiwasaki。
やらなきゃならないコトは山積みなのですが・・・。

縁起モノ好きの私(エツコ)、ここ5年ほど・・・
ずっと恋い焦がれておりましたのが、富士の毘沙門天祭!
いやはや・・・だってだるま市に、だるま開眼祈祷です(涙)。
旧正月7、8、9日の三日間にこちらに詣でば、一粒万倍
の功徳あり、とのことでして。
だるま市としても、日本最大といわれていますし。こりゃぁ
一度拝ませていただいて・・・ご利益にあやかりたいっ!
と願っていたものの。
この時期、我が家では子どもがインフルエンザになってたり、
(親もだったり・笑)、展示会中だったり、大雪だったりと。
んまぁ~縁がなく(涙)。
おまけに運転手さんのクニヒサは、大の!人混み嫌い。
カレンダーを眺めては、聞こえよがしに「行きたいなぁ~!」
を連呼してみたり、ため息をついてみたり。

安芝居(!?)の甲斐ありまして、本日最終日に願いが叶いました。
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境内には、たっくさーんのだるま屋さんが。
四方八方ぜーんぶがだるま屋さん!という何ともファンタスティック
な市でして。おおぉ。。。幸せすぎてどこから選んで良いものか・・・
ぽわーん♡としておりましたところ、杉山だるま店さんのコーナーで
こちらの小さな髭だるまを分けて頂きました。
「今年の開眼は、右目ですよ。」お店の方。
右、左は、順番とかじゃなくて、年によって違うそうです。
できればもっともっと、眺めていたかったけど。
東京下町生まれの運転手さん、もっと混んでくるから・・と足早。
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開眼受付で、名前と住所を書きまして。願い事を選びます。
達筆な方々が裏に貼る紙を書いてくださり、若いお坊さんが
眼を入れて・・・お祈りしてくれるのを待つ間に・・・。
本堂に参拝をして、おぉ!おみくじも木のだるまに入ってる!
ありがたいねぇ、嬉しいねぇ、なんかイイことありそうだよぅ!!
ごっきげんで達磨おみくじを開きましたら・・・。『凶』。ガーン。
46年生きてきまして、お初の凶(涙)。

ナカナカうまいことはいきません(笑)。
気を引き締めて、日々の小さな小さな作る喜びを大切に・・
この髭だるまを拝みつつガンバリます!!
by senshoku-iwasaki | 2016-02-16 21:22 | iwasakiの持ち物
コノミノコヨミ。
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あわゎ・・・いつものことだけど(笑)。
あっという間に!?4月もあと一週間で終わってしまうコトに
今更ながら気づいた私(エツコ)。
まだ終わらないでぇ~。
まだまだ新作の生紬に、織り上がりの目処が立たないから?
(っていうか、ざっくりとだけど(笑)立ててるスケジュールでも
新学期は、こんなに予定が狂うというコトは、想定外だったり・涙)
せっかく晴れるようになったのに、止まっていた糸染めばかりで。
我が家の冬物の洗濯やら、春夏モノとの入れ替えやら出来てないから?
どっちもなんだけど(トホホ・・・)4月のカレンダーがお気に入りだから!!

近正千広(こんしょうちひろ)さんの『コノミノコヨミ』が大好きで。
ここ何年か・・・無いと新しい年が来ないような気がして。
毎日何回か・・・眺めないと、一日がもったいないような気がして。
私には必須のアイティムなのです。
特に、今月はっ!
織物なのですっ!
乗り物でっ!?電車ですね、近正さんちのお子さんが好きなのかな?
なんて夢があるんだろう!って、見るたびにウルっときちゃいそうになる位。
カレンダーって、実用的なものとか、ぱっと見でもキレイな写真のものとか、
とにかくデザインが美しいとか・・・いろんなタイプがあるけれど。
『コノミノコヨミ』は、『コノミノコヨミ』。唯一無二のもの。
ご主人の近正匡治(こんしょうまさはる)さんのつくる木彫りの『ムシャ人形』も。
全てはお二人の、日々の暮らしのなかから生まれてくる・・・
まさに、紡がれている糸のようであり、織り成す布に思えてならないのです。
それはまさに人生そのもの。
今日という日。明日という希望の日。

予定が狂ってばかりのiwasakiだけど。
こんなに、バタバタでトホホな日々でも・・・だからこそ生まれる織物もあると。
千広さんの『コノミノコヨミ』のような、iwasakiでないと、私でないと出来ない
織物をつくるのだ!というキモチを奮い立たせてくれる、魔法の暦なのです。
by senshoku-iwasaki | 2015-04-24 23:10 | iwasakiの持ち物
酒井隆夫さんのキャセロール。
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iwasaki家の冬の晩ごはんメニューといったら、『なべ』『ナベ』『鍋』!
お鍋はサイコーなのです。
味付けも具材も、どんなふうにもなるし。
翌日は、クニヒサとお昼(ほぼ麺類)ごはんに大変身を遂げるし。
肉も、魚も、たっぷり野菜も、オールインワン。
洗い物は、お箸にお茶碗とお椀だけ出し(笑)。
鍋料理って、食卓にそのまま出てくるから、ステキな土鍋が欲しいなぁ・・・。
酒井さんに初めて会ったその日から、釘付けだったのが手前のタイプ。
「ばかやろう、土鍋じゃねえよ、キャセロールだ!」って声が聞こえてきそう(笑)。
手前のコは、彼是10年ほど使っておりまして。
やっぱり酒井のアニキ、なんかオサレ。
土鍋っていうよりキャセロールだから、ビーフシチューとかポトフとかがよくあいます。
なんだけど。
小6息子は、大のおでん好き。小4娘は、大のポン酢好きのため・・・。広口タイプも欲しいなぁ・・・。
というコトで、今年初夏(だったかしら・・・?)長野の宮坂(製糸所)さんに伺うときに久々に
白州町の酒井さんのお宅にお邪魔させていただきまして。
奥のコ、そりゃもう・・・ヘヴィローテーションで大活躍中なのです。
まだまだ・・・寒くなるのはこれからだけど。
アニキの広口のお鍋は、蓋も直火で使えるスグレモノだし。
田宮亜紀さんの、直火OKの鉢も。
料理を作っているときも、食卓でも、こうやって水屋箪笥の上に置かれている姿も。
温かなキモチになってしまう、私(エツコ)の大好きな台所です。
by senshoku-iwasaki | 2014-11-06 21:26 | iwasakiの持ち物
中国!?の笊。
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たっくさんのクッキー缶に、切り糸がいっぱい。
せっせと繋げる、私(エツコ)もいっぱいいっぱい・・・。
ちょっと広げて、更にペースをあげたく・・・手ごろな笊を、なんとなく探しておりまして。
この夏の、西日本の家族旅行中に見つけたのがこちら。
地方都市の銀座通りにある、トラディショナルな民藝店。
典型的な昭和の民藝店を思わせる店先、看板。
「失礼しまーす・・・」と重たい引き戸を開けると・・・おおぉ・・・。『昭和』がいっぱいの店内。
確かにイイモノがいっぱいなのですが。
う~ん・・・。時が止まったままなのです。おそらく30年くらい前から。
学生の頃、ドキドキしながら巡った・・・東京や、ビンボー旅先地での民藝店のまま。
私(エツコ)、民藝店も古道具店も大好きなのなのですが、なんででしょうか・・・。デッドスットクの
民藝道具というのはチョット・・・悲しいキモチになってしまって、あんまり『掘る』ココロが生まれませんで。
だってだって、ガラスケースに入っていないものはホコリが積んでいて。
当時買って、今も我が家で現役のそこにあったものの兄弟みたいな水差しや、土瓶が我が家のものの
ほうが艶やかで、明らかに美しいのです・・・(涙)。道具は使われてこそ!
おっ!チョット新しい笊類があるじゃん!
何種か置いてある中にこの、深過ぎず浅過ぎず、切り糸を入れるのにちょうどイイ感じのコレが。
1,800円って安いなぁ。どこのものかなぁ。どこでもイイのだけれど、本来何に使う道具なのかなぁ。
レジカウンターでテレビを観ていたお店の方に、支払いをしながら
「あのぅ、こちらどこで作ってるものですか?」私。
「中国でしょうね。国産だったら倍はしますね。」目はテレビを追ったまま。
「このくらいのサイズで、他のものもあるんですか?」私。
「無いですよ。最近無いから仕入れたんです。」
ちょうど・・・私の母世代のおかーさん、ちょっとムッとした感じで買うの?買わないの?といった目で。
「あ、頂きます。」私。
ホントは、どこの国のどんな地方で、主にどんな目的で作ってるのかを聞きたかったのになぁ・・・。
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旅先から戻って翌日。
さっそく取り出して喜んでると・・・。ペキッペキッと縁取りの竹が、どんどん割れてきて。
工房はめっちゃ湿度高いのになぁ・・と、最初は割れたところだけ麻紐を巻いていたのだけれど。
やっぱり・・・生まれた場所と環境が違い過ぎるコトに抵抗しているのかなぁ・・・?
結局グルリとジュート麻に、布団表の絣布を縫い合わせた特製の小風呂敷を敷いて。
繋ぎ糸製造笊(!?)に大変身!がぜん愛着が沸きまして、繋ぎペースもアップ!アップアップ!?
夕ご飯を済ませて片付けが終わると、テーブルにやってくるこの笊。
最近は、しっくりiwasaki家のメンバーに。あめ色になるまでヨロシクね。
by senshoku-iwasaki | 2014-09-16 20:35 | iwasakiの持ち物
鳥取民藝家具のお盆。
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21歳になる頃だったかしら!?クニヒサは郡上の学校から、京都の川島テキスタイルスクール
の別科に進みまして。ずーっと着尺用の規格サンプルばかり織っていたようです。なんせ、天下の
川島織物の学校ですから、竹筬も金筬も、ものすごーく種類豊富!
個人で買おうと思うと・・・竹筬なんて超手作りの工芸品で、安いモノでは決して無いものだから・・
糸の太さや密度を変えて、規格を変えたいと思っても『使うかもしれないけど使わないかも!?』
くらいのキモチの筬はナカナカ買えないのが実情でして。(なんとそれは未だに・・・溜息)
学生の特権を活かしきった、クニヒサの当時のそのサンプルが今日のiwasakiを支えております。
その頃京都に遊びに行って。
京都のやまと民藝店の分館(だったと思う)で、鳥取民藝家具を取り扱っていて。
松本民藝家具より通っぽいといいますか、拭き漆仕上げの質実剛健な感じがとってもよくって。
座り机のビューローが、まるで文豪の机みたいでカッチョよくって(笑)。嫁入り道具にしたくて。
バイトに勤しむも・・・でも翌年結婚するときには、機道具でお互いすっからかん。
それから10年近く経って・・・南部町に移り住んでから、どうしても気になって・・・。
当時お店でいただいて大切にしていた、手描きのカタログを広げて・・・まだ扱っているか京都に
電話をしたのが15年前の今頃。
「せっかくお電話いただきましたのに、残念なんですが・・・現在作っておられないんですよ~。
今、こちらに一つだけ・・・お盆が残っているのですが・・・」
もう無い、作っていない、に打ちのめされた私、「そのお盆、いただきたいのですが・・・。」と
見もせず送っていただいたのがこのお盆。家でも工房でも使い込みまして、工房展のときなどは大活躍。

先日。
クニヒサと小津安二郎の『お茶漬けの味』という映画のDVDを観まして。
1950年代の昭和がたっぷりの、住宅、パチンコ、競輪、野球、とんかつ、ラーメン・・・。
60年前の、小津の丁寧に描写のなか、クライマックスの『お茶漬け』の重要なシーンにこのお盆と同じ
ものが登場しておりました。お盆だけじゃなくて、鳥取民藝家具と思われるスタンドライトや、李朝っぽい
八角のテーブル・・・。おぉ~っ!!と二人、ミョーに盛り上がってしまったものの。
横に居た子供たちは、退屈そうにそれぞれゲームをしておりました・・・(笑)。

2週間ほど前から、どういうわけか毎晩私の枕元に『進撃の巨人』が一冊ずつ置かれていて。
どうやら小6の息子、私を巻き込ませて新刊を買わせる作戦?と感じつつ。
どんなものか読み始めたら・・・展開が早い早い・・・(涙)。おばはん、飲み込みが悪いので(笑)
息子のように速読は出来ず・・・昨晩やっと13巻を読み終えて。
(隣のおっさんは、更に読むのが遅く・・・近日中なのかなぁ・・・笑)。
まんまと息子の思惑通りの45歳。

小津ワールドのゆっくりさ、障子越しに消えてゆく印象的な背中・・・。
30年サイクルで時代は大きく変わるけど、変わっていないものもまだまだあって。
60年前のその映画の中でも、変わらないものを好む兵隊帰りの主人を、垢抜けない田舎者と
受け入れられないお嬢様育ちのマダム。
新しい時代の象徴のように、銀座和光だったりナイター観戦だったり・・・・。
でも、最後はお茶漬けで。
この映画で平和の象徴のように、家族の愛がお盆にのるお茶漬けの具材・・糠漬けとご飯。

iwasaki夫婦もこのお盆で、準備しましょうか・・・。

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by senshoku-iwasaki | 2014-07-07 22:54 | iwasakiの持ち物
つながりのつながり。
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築140年のこの家。
我が家のリビングは、もともと玄関から土間つづきの旧台所と、農機具置き場(!?)になったり
農繁期とか、人手の多いときに使うような控えの間のようだったけれど・・・。
昭和50年代には子供部屋のように使っていたような形跡があって。
その当時のベニヤ板を剥がしたら、出てきたのがこの壁と柱。槍鉋で削ったような味わい深い
まるでアフリカの古道具みたいで、お気に入りのひとつです。
工房部分の座敷だったところは、フローリングにしたくらいの改装しかしていませんが。
リビング側は、水周りのこともあって、業者さんや大工さんにやっていただきました。
そのときに・・・。大工さんが「イワサキさん、こっちは140年よりも古い、古材で出来てるよ!」と。一体何年もの?
この家を建てる前の家のときの材料で、使えるモノは使う精神が滲み出ているこの景色。
こうなったら、使えるウチは使い切る、iwasakiの精神もさらに繋げて・・・。
この家には、更に長生きをしてもらいたいものですが・・・。
我が家の子供たちは、何が憧れって・・・「絶対マンション暮らし!」だそうで(笑)。
締め切ると湿気るし、雨どいや、裏の水路はすぐに落ち葉で詰まる・・・。
別荘使いには向かない古い家ですが、毎日のちょっとした手の入れ方ひとつで格段に快適になる・・・
この家に暮らしてから、私(エツコ)はかなりの引きこもり(笑)。
食材も日用品も、ほぼ宅配のパルシステムで。買い物に出かけることも無く、ここでの時間が一番なのです。


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by senshoku-iwasaki | 2014-06-17 20:54 | iwasakiの持ち物
yes,we can!
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「エツコさーん、どうでもいいんですけどねコレら、振り分けられてるんですか?」クニヒサ。
「もっちろーん!着尺の織り上げ部分の長い切り糸はこのイケアのクッキー缶で、今は
この丸缶二つを供米袋に入れて・・仕事場とリビングを行き来ね。
織りつけの短い切り糸はクリスマスじゃないほうのイケア缶。ショールの糸はこっち。
このチョコとか入ってた、小さめ缶は携帯用ね。移動中とか、滞在先とか。角型缶には
銀河シルクの切り糸ばっかりなのよん。今度、銀河シルクの結び糸シリーズ考えてんの!」私。
「ほぅ!宮坂製糸所の銀河シルクも、そんなに貯まりましたか・・・。イイかもしれませんねぇ。」クニヒサ。
「でしょっ!!あー。もう忙しいわー。誰かアタシを休ませてぇ~!みたいな感じよー(笑)。」私。
「『これ以上糸繋ぎすると、命の保障はありませんよ』ってドクターストップかかっちゃいますね。」クニヒサ。
「そーそー!そーゆーの好き(笑)。」私。
「かぁちゃんはイイなぁ。幸せそうで。」小6息子。なんだなんだ!
お幸せな私、今日も大統領のように(!?)目まぐるしく手指と踏み木を踏む足だけ動かして仕事中!


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Mさまの繋ぎ糸だらけの『結びの着尺』、予想通りに悪戦苦闘しながら・・・
それでもココロ穏やかに(笑)、ただいま九合目あたり。死の淵(!?)をようやく越えたあたり。
by senshoku-iwasaki | 2014-06-15 20:48 | iwasakiの持ち物
宝物といえば・・・の供米袋。
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前回の古袱紗を、小母さんから戴く数ヶ月前・・・。
出会ってスグの26年前の春のこと。
当時通っていた学校は、バウハウスをお手本とした工芸の専門学校でして。
私(エツコ)は第1期生ということもあって、学校は何もかもピカピカのおNEW。
本校は飛騨高山にありまして、染織学科だけ郡上八幡にあったのですが。
春休み中に郡上入りをしまして、2日目にして齋藤さんと出会った私。
入学式は、本校のほうで・・・。
1週間のオリエンテーションは、本校の学生寮に泊まらせて貰うというコトで。
郡上八幡も初めてだったけど、飛騨高山も初めての街。心踊りました、ハイ。

「えっちゃん、高山はどうやった?」小母さん。
「楽しかったですぅ~!!古道具屋さんがイッパイあって。」私。
「古道具屋!?下手物なんか好きなんかん?」小母さん。
「カワイイのがあったんですよ~。ほら、パッチワークなんです。カワイイなぁ。」私。
「おまん、まさかそれ買うたんか?しかもカワイイって!?」小母さん。
「そーですよー。あ、でも結構迷ったんですよ・・・」私。
「買うか買わなんだでやろ?」チョット入れ食い気味に・・・小母さん。
「いやいや、もう一つだけ似たような巾着があって・・・。」私。
小母さん、急に立ち上がって。仏間の引き出しから何やら持って・・・。
「あっ!!同じだ!」私。
「えっちゃん、コレはな、お寺さんにお米持って行くときに使った袋やん。」小母さん。
「それでか!だから絹の着物の端切れをパッチ したんですねっ!
うぁっ!齋藤家のは流石ですね。虫喰ってますけどココ更紗だし、ココなんて帯地ですね~。
やっぱり敬意を込めて、端切れの中でもハレのものを組み合わせたんですね~。感動ですぅ。」繁々と私。
「それ、欲しかったらおまんにあげる。」小母さん。
「えっ!?でも齋藤家のが無くなる・・・」私。
「お寺さんに米持って行く時代じゃないわなぁ・笑。
えっちゃんが大事にかわいがってくれるなら、この袋縫ったご先祖様も喜ばれるわな。」小母さん。
「・・・。」
「でもな、えっちゃん、おまんはご両親から仕送ってもろてるんやで。無駄遣いは、だしかんで!」小母さん。

『だしかん』は、郡上弁で『ダメダメ』の意味。(笑)
これから始まった2年半の学生生活・・・。小母さんにどれだけ『だしかん!』を連呼されたことか・・・。
ただ小母さんには申し訳ない・・・。ビョーキはとうとう治らず今日に至っておりますが(笑)。

それにしても、齋藤家の供米袋。
文政八年・・・って、調べたら190年くらい前!!裏地の晒しは木綿ではなく上布のような麻。
ビョーキはとうとう治りませんでしたが、
二つの供米袋に出会っていなければ、あまり糸を繋げて繋げて・・・の着尺なんてゼッタイ作らなかった
だろうから。この袋にはよく・・・切り糸をどっさり入れた缶を入れて、リビングでチョットの時間に繋ぎ糸。
200年後、カワイイ!なんて言われたら嬉しいなぁ・・・。

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by senshoku-iwasaki | 2014-01-07 20:59 | iwasakiの持ち物
古袱紗といえば・・・の宝物。
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「えっちゃんが!?ほんにお茶習いたいんか?ほぅーか。ほぅーか。
私な、おまんには言わなんだけどな。本屋の奥さんからおまんがウチに来てすぐに
表と裏千家のそれぞれの解説本、買うとったって話聞いとって知っててん。
感心やわーって話してたんやで。・・・そやけど、おまんの性格からすると。
おまん、ホントは花嫁修業みたいな習い事、大っキライやろ?」

織物を勉強しに18で行った郡上八幡で、郡上入りした翌日の郡上散策で見学させて
もらった『齋藤美術館』。そのときに館主のご主人に、なんでか・・・受付のアルバイトに
スカウトされて。すっかり齋藤家の一員のごとく(笑)、出入りさせていただいていた私。
いやぁ。何が感激って、齋藤家の建物は町屋づくりの商家、それは立派な古建築で。
齋藤家はもともと・・・郡上のお殿様とともに茶人としてやってきたご先祖さまから始まって。
14代目のご主人は、お婿さんで。
えっちゃん、えっちゃんと・・・私を娘のごとく可愛がってくださった奥さんが齋藤家の血族。
郡上八幡町は、小さいけれど文化的な町で。町内で大体のものは揃うし、なんの不自由も
無かったのだけれど。齋藤家は町の中心に君臨していたし、齋藤さんの小母さんも中心的
存在の方だったので、何でもバレちゃうというのが難点といえば難点だったけど(笑)。
美術館では、代々の齋藤家のお茶道具を展示しているものだから、バイトの受付とはいえ
それらのお道具がどうやって使われるのかぐらいワカラナイのもどうかと・・・。
私なりに考えて・・・小母さんには、お免状が欲しいワケでは無いというコトと、
学生の体験の一環で教えて下さるどなたか・・・良い先生が町内でいらしたら紹介して
いただけないかと相談したときの小母さんの反応。
小母さんは、眼を細めて喜んでくれて。すぐさま素敵な先生を紹介してくださり・・・
お陰で私の郡上留学が、本当に充実したのは言うまでも無く・・・。

「ちょっと待って!お茶習うなら使うから、おまんにコレあげる。」
差し出されたのがこの古袱紗。
「私のお祖母さんの丸帯から作ったんや。チョット小さいんやけどな。私とお揃いや。」

小母さんはいつも心配そうに。
「おまん、学校卒業したらどうするんや?」
「おまんにとっちゃ、大先生の宗廣さんかて・・・そりゃぁ苦労なさってたんや。
そんな世界で、ほんまに生きてこうなんて思うとるん?」
実家の母よりよっぽど小うるさく(笑)、私のアパートの部屋がぐっちゃぐちゃなコトや
買い物の仕方に関して・・・私の将来を心配してくださった方。
反面。
「えっちゃんを見てるとな、ほんに羨ましいんや。おまんはどこまでも自由で。
そやけど、そんなんでおまんが女として幸せになれるんやろかとも思ったり・・・。」

小母さんには、旧家の血筋がゆえのご苦労も当然あるわけで。
郡上八幡で、齋藤家を継ぐために祖父母に育てられたのだとそのとき聞いて。
この古袱紗には、天国の小母さんと小母さんのお祖母さまが一緒に鎮座されてるようで。

25年ほど昔の、私(エツコ)の郡上時代の物語。
大好きな小母さんの古袱紗は、私の宝物。
by senshoku-iwasaki | 2014-01-05 21:31 | iwasakiの持ち物