カテゴリ:iwasakiの持ち物( 46 )
25年ものの酒袋帽子。
f0177373_1918984.jpg18歳のときに、染織学科のみんなで『春の高山祭り』に
出かけて買った、酒袋で作られた帽子。郡上八幡から
山一つ越えて出掛ける、高山の街は郡上より大きくて
(古道具屋さんも多くて)ワクワク・・でした。
学校では、糸の糊付けやら染料の準備やら・・で外での
授業も多かったので、永く愛せる帽子を探していた私。
酒袋の濃淡もキレイだったし、イイなぁと思ったんだけど
1万円くらいしていたし、どうしようかなぁ?と見ていたら、
「お父さんにお土産かい?」とお店のおじさんに。
自分用に欲しいのだけど・・・と言ったら、「へぇ!お姉ちゃん
シブイねぇ。若い子がこんなの被ったら、ウレシイなぁ。」
と。値切ったつもりもないのに、結局8000円くらいで買えた
この帽子。ホントによく使って、10代から20代はずっとコレ
で過ごしまして。30代になってこちらで過ごすようになってか
らは、クニヒサの渓流釣りの帽子にもなりました。
その10年で、何度か柿渋をかけたり、ほつれてきたところを
補強したりとしているうちに、こんな姿に。
帽子も持ち主も、すっかり年をとってしまったけれど。
こうなったら、あと30年くらいは・・・!現役の酒袋時代から
だとすると、私より長生きしてもらわないといけないかも。
iwasakiの織物もこんなふうに、どこかで愛してもらえたら
ホントにウレシイのだけれどなぁ・・・。
by senshoku-iwasaki | 2012-06-21 20:07 | iwasakiの持ち物
サマータイム導入!?
f0177373_872638.jpg工房展も終わり、ほっと一息のiwasaki家。

たまーに出掛ける、町内での渓流釣りが趣味のクニヒサ。
ベストシーズンはルアーの場合5、6月なので、
あと2週間くらい!?
「去年はとうとう一回も行けなかったから、今年は一回くらい
は行きたいなぁ。」クニヒサ。
早朝の、薄暗がりの一時が勝負!?のようらしく、出掛ける
のは朝の4時ころ・・・。気づかれないように、そっとしている
つもりらしいけど、何故だか迷惑な起き方をするクニヒサ。
子供が居ても、割と夜型のiwasaki家なのだけど。息子の
学校での居眠り防止と、節電も兼ねて・・・
「この度、サマータイムを導入しますっ!!
そうすりゃ、気が向いたときにあーたも釣りに行ける!」私。
息子がダラダラと宿題をしていても、とっとと9時台には寝る
コトに決めて・・・。
いやぁ・・・キモチイイくらい朝から仕事がはかどるぅ~!
こりゃイイわ・・三文の得だわね~と思ったものの。
昼下がり。
長かった午前中の疲れが、どっと押し寄せて来る感じ!?
昨年暮れに張り替えて、生まれ変わったママベアーでイビキ
かくこと一時間・・・。
学校なら5時間目!?(笑)。まだまだもうひと織り・・・。
by senshoku-iwasaki | 2012-06-14 08:54 | iwasakiの持ち物
水差しブラザーズ。
f0177373_20553057.jpgこの工房のある集落は、おいしい山の水が出ます。
町水道はもちろんあるけれど。

裏台所から毎朝毎夕、水差し二つににたっぷり山の水を汲む
のも私の仕事。
なんとなく・・コーヒーも、お茶も、ごはんも!こっちの方
がおいしいような・・・気が(笑)。

独身の頃から一緒の、20年以上のお付き合いのものも・・。
今までに7回は引越しをしたけれど、水差しは無傷っ!

水道水がマズかった、千葉で暮らしていたときには煮沸した
熱湯を入れて、湯冷ましにして使っていたり・・と。
ちゃーんと、毎日働く道具。

左手前は、クニヒサが日本民藝館展で昨年求めたもの。
小鹿田は黒いのと白いのも同じ作者の方のもので、もう長い
こと愛用しておりまして。

水差し、この形状がたまらなく好きなのです。
水差し、イイネっ!(笑)
by senshoku-iwasaki | 2012-03-01 21:55 | iwasakiの持ち物
小鹿田の『らっきょう壺』
f0177373_2081437.jpg
10代の終わり、すっかり『民藝』に魅せられてしまった私たち。
織りを学んだ学校では、どちらかというと『伝統工芸』だったケド。
『ナントカ協会』にはもともと興味の無かった私たち。
柵も後ろ盾も、なんにも無い・・白くて自由で、そして何よりも
制作者名は名乗っても、『無名な感じ』に憧れました。
小鹿田焼(おんたやき)は、神田の古本屋で思わず買ってしまっ
た昭和30年発行の『日田の皿山』という、日本民藝館発行で
柳宗悦編纂の本に出会って以来・・・聖地のような土地でして。
20代終わりにクニヒサとこの、聖地に向かうコトが出来たときに
はもう・・二人して大興奮!なんてったって、ホントにこの本の
通り。発行からすでに40年は経ってるというのに・・・です。
数件の窯元を覘いて・・目に飛び込んできたのがコチラ。
『らっきょう壺』とよばれているものだそうで、この伸びやかな
膨らみに・・クニヒサと同時に「コレくださーい!」が18年前。
幸か不幸か・・私もクニヒサもこういうチョイスは必ず同じ。
このときに窯元は他にもあったけど、他に水差しや、お皿、鉢・・
と、今でもiwasaki家のお気に入りを作られた方は、柳瀬朝夫さ
んという方だったのだと、後に知りました。

先日のギャラリー工さんでの最終日。      クニヒサは
てっきり終日、私と工さんに詰めるのかと思っておりましたが。
いそいそと・・・民藝館展に出かけておりました。(笑)
なにやら、入選作となっていた柳瀬朝夫さんの水差しを買って
きたそうで・・ご機嫌なクニヒサ。ちょうど受け取りに行く頃には『スリップウェア展』開催中だそう・・。
あーあ・・。私のほうにも火がつきそう・・!?
by senshoku-iwasaki | 2011-12-15 21:35 | iwasakiの持ち物
AP-28の張替え。
f0177373_2065773.jpgiwasakiの応接間!?に鎮座する3つの椅子は、デンマーク
のミッドセンチュリーデザイン。クマ一家なのです。
20代の終わりのころ、たまたま出会った『ベアチェア』という
椅子が、本当にクマの上に乗っかったみたいに(どんな?)
座り心地が良くって。ウェグナーなんて名前も知らなかったの
だけど・・どうしても欲しくなって・・。こういうビョーキは、大抵
クニヒサも同時進行。中古とはいえ、ビンボー染織作家夫婦
に手が出せるような価格ではなかったものの。
2週間ほど二人で大いに盛り上がり・・10年後にアレが似合
う暮らしを目指す為の買い物にしよう!とワケのわからぬ
言い訳を自分にして(笑)意を決してお店に尋ねると、なんと
売却済み。そのときに、「あれはベアチェアといって、お父さ
んなんだけど、ミニベアという子供と、ママベアと呼ばれる
お母さんがいるから見ます?」と・・・。
たしかにお父さんの面影のあるミニと、どこか色っぽいママ。
おんなじ張り地のグリーンが、なんとも発売当初(1954年
頃らしい)の明るめの色で愛おしく・・・。その日はとりあえず
ミニだけ連れ帰ったものの・・・。置いてきてしまったママが
気になって結局、ママとママと同色のオットマンまでウチに。
それから4年後には、1950年当時と同じ仕様でリペアされ
たお父さんも我が家にやってきて。フカフカのパパに比べて
やはりママの座り心地がいまひとつ。さすがに半世紀を経て
ウレタンが磨り減ったみたいで・・。リペアといってもなぁ・・
かかるだろうなぁ・・。
f0177373_2073580.jpgチョット聞いてみるだけ・・・?ベアチェアの張替えをするとき
に、ファブリックが日本製のものではウール100%に近い
ものが無くてデンマーク製にしたものの。これがイイのは
よーくわかっているのだけど(笑)。もしかして日本製で
安くて理に適っている新素材なんてのがあったら・・それ
もアリ!?とか思ったりもしたのだけれど。・・・結局。
デンマーク製の生地サンプルが届きました。
この生地も。そして今回の修理の見積もりも。高くは無い
のだというコトはたぶん、誰よりもワカッてはいるのです。
ただ・・イワサキ家にとってはヒジョーに大きい(涙)。
でも、これからの何十年と・・ママは働いてくれるのかと
思うと、そろそろお召し替えもイイのかな・・と。
半世紀働いたわりにはキレイなファブリック。ママの
抜け殻はあとでいただくコトにしました。洗って、裂き織り
のマットでも・・アタシの半幅帯にでもしようかしら!?
来年の春の工房展には、若返ったママベアが皆様をお迎え
できそうです・・・。
by senshoku-iwasaki | 2011-11-17 20:22 | iwasakiの持ち物
柿喰えば・・・。
f0177373_203154.jpg昨年の、ギャラリー工さんでの
展覧会中に常設コーナーでふと
息子と目が合った気がしたら・・
近生匡治・千広(こんしょうまさは
る・ちひろ)さん
というご夫婦の
木彫りの蓋ものでした。
一目で欲しくなってしまい、我が
家の本棚にいつもいます。
一昨日、今年の展覧会でお渡し
予定のコートの仮縫いのお客様
と最終の打ち合わせに・・
サカタとともにギャラリー工さんに
伺いまして。
この、近生さんご夫妻の展覧会
が10月22日~29日までと聞き
見に行きたくってムズムズ・・・。
でも、iwasaki秋の工房展中。ムムム・・・。あの台風以降、山の水は断水中で、工房のトイレは使えないし、身延線も
甲府⇔身延間しか運行できていないし、裏山の大きな樫の木が折れて、枝を落とすのに大掛かりなコトになってい
て・・・それから・・我が家のパソコンは、なぜだか絶不調。オヨヨヨ・・・(涙)
なんだけど。
町水道はちゃんと通っているから、生活には支障はないし、裏山の大樫も折れた大木が竹でホールドされて・・・我が家
に直撃しなかったから無事だったワケだし、パソコンも、こうやって騙し騙し(!?)大丈夫な瞬間もあったりなので・・・
ひょっとして守られてたりして・・・?と思ってみたり。

近生さんの『柿童子』を眺めながら、子供らとそっくりな利根柿を食べて・・・工房周辺をお散歩。
カモシカやアナクマに出くわしながら・・彼らも柿や栗を食べてるみたい・・・。
ゆっくりと、紅葉も始まりつつある工房周辺。
イロイロと・・・ご不便な思いをさせてしまうかも!?ですが、こんな秋の工房展も良いかも!?です(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-08 21:28 | iwasakiの持ち物
アトリエプラトーの美しい蚊やり。
f0177373_20214194.jpg表情のあるステンレスが、まるでメビウスの輪のように
蚊取り線香をホールドしてくれる、アトリエプラトーの川合さん
の最新作は、なんとも美しい蚊やり。
今年の夏は、一昔前の日本に戻って。
なるべく電気を使わずに、自然の風を取り込みつつ・・・
蚊取り線香かぁ・・・。iwasaki工房ではずっと、一昔前の
『日本の夏』なんだけど。
この蚊やりだと、いつもの蚊取り線香よりも
格が上がって(!?)『アロマ蚊取り』なんかを使ってしま
います・・・。  そういえば。
アトリエプラトーさん、今日6月8日から30日まで、
伊勢丹新宿店本館5階のザ・ステージ#5で
「夏の和モダンクラフト展」に出展されています。
この新作の蚊やりも、出品されているそうですので
ぜひご覧になってください!!
ちなみにお値段は、税込み4,095円です。
iwasakiも 夏の贈り物にしたいなぁ・・・と思っています。
by senshoku-iwasaki | 2011-06-08 20:58 | iwasakiの持ち物
リボン杼。
f0177373_1718739.jpg引越しは 引き出しを出す度、荷物をまとめる度、開く度・・・
「おぉぉっ~」という久々の発見があったりしまして。
(そんなんだから いつまでたっても終わらない・・・。涙)
戸棚の奥から、箱に仕舞ったまま20個くらい出てきたのは
『リボン杼』。
京都の、中古のはた道具屋屋さんで今から15年ほど前に
見つけて・・・あまりのかわいらしさに、思わずあっただけ
全部買ってしまったもの。手機には使えませんが・・・。
ちょうど手の平サイズで、10センチほど。
だけど、結構重くて110グラムくらいあります。
奥がiwasakiで普段使っている杼。
25~26センチほどで、重さは70~80グラム
くらいだからちっちゃいのに、ずっしり・・・。
きっと、良家のお嬢さんがしていたような!?
絹製リボンを織っていたんだろうなぁ・・・と。

引越し・・・。ようやく荷物は全部工房に持ってはきましたが。
なかなか家の中に入ることが出来ず、土間や玄関で行列。
リボン杼は、本棚の隅に飾って。片付けはエンドレス・・・。
あー。もー。ダメ・・・。同業のYさんが送ってくれた、
『大納言もなか』で一休み。(・・・こんなんだから。)
おいしくてなかなか立ち上がれない・・・。こんなんだから。
by senshoku-iwasaki | 2011-03-27 17:59 | iwasakiの持ち物
前掛けの・・・。
f0177373_2001822.jpg花の舞い!?
浅草橋の酒屋さんから頂いた、
デッドストック品。
カビ臭いので、洗って干して・・。
(なんと!これで3分の1ほど)
春風に揺れております。
何年ぶりのシャバ!?随分と
田舎に引っ込んじゃいましたョ。
これから、私は死ぬまでエプロン
要らずだわ(笑)。
エプロン仕様には、金太郎みたく
(!?)斜めにかけて腹掛けに。
麻のように、繊維の落ちる織物
を織る際や、裏庭の土木作業、
更に更に・・・薪ストーブの薪を、
室内に運ぶ際にナイスなのが
前掛けスタイル。
                                                   いやはや・・結構ツカエル男前!
by senshoku-iwasaki | 2011-02-19 20:20 | iwasakiの持ち物
豆象のはなし・ドミンゴ編
「早いですね~。しょうこちゃんが、あと3ヶ月で1年生だなんて・・・。」
娘のお迎えに保育園に行くと・・・。息子が2歳の頃の担任の先生に声をかけられ・・・。
「私、あの日のこと・・・今でもはっきり覚えてるんですよ。2歳になったばっかりの敏くんが、
『もうすぐ赤ちゃんが生まれるんだよ』って私に言ってくれたその日に、しょうこちゃんは生まれて。
お母さん、ちゃんと敏くんを保育所に預けてから病院に行かれたんですよね~。」

・・・そうだった。正確には、富士宮の病院にたどり着く前に・・・
娘は、2代目豆象の『ドミンゴ』で生まれたんだっけ。(笑)

初代豆象は、あれから3年は乗ったのだけど・・・。
なんせ550ccだから、この山道では登れなくて、何度も止まりそうになるし・・・。
エアコンが効かないものだから、息子が生まれてしばらくすると、友人たちからも「かわいそう・・・」
の声があがり・・・。確かそのときも兄にチョット相談するつもりが、兄のツボにハマリ・・・。

「今回も 中古路線で攻めたほうが良いぞ。なんてったって、ビンボーの上に子供までできたワケだから。」兄。
「それに、中古でしか手に入らない一品がアルのだ。」電話だったけど、多分どや顔の兄。
「まさか・・・にっちゃんが以前乗っていた、ドミンゴ!?」私。
「エツコくん、カンがイイね~!あたり!」兄。
「お兄さんは、ドミンゴを手放してデリカにしたものの、やっぱりドミンゴは名車だったとホントに思うのだよ。」兄。
「んー。たとえば?」私。
シャーシーがどうとか・・・イロイロ聞いたものの・・・チンプンカンプンなのはバレバレでして。(笑)
とにかく、豆象と同じ大きさなのに、1200ccでツインエアコンだから、後部座席の赤ん坊にもちゃんと涼しくて、それになんと7人乗りも可能・・・という点がアタマに残って・・・。
「・・・それと、ドミンゴやサンバーにしかない、決定的な特徴!」兄。
「それは!何!?」私。
「エンジンが後にあるんだ。これは、なんと!ポルシェと同じなんだ。」兄。
「ひぇっ!?そりゃ、超意外な共通点だわね・・・。そーゆー意外は好きだけど。多分クニヒサも。」私。

・・・結局その、格差のある共通点が気に入ったのか!?クニヒサが静岡でドミンゴを見つけて・・・。
2代目豆象は、スバルのドミンゴ。
by senshoku-iwasaki | 2010-12-27 21:54 | iwasakiの持ち物