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糊付けする前の、まわたつむぎ糸。
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浜松のSさまと・・・お色の最終確認をさせていただいて。
サンプルで織ったヨコ糸より、チョットだけ赤味をプラスしたグレー。
梅春にピッタリの、穏やかなグレーです。

今日は昨日よりも風が無く、日差しも力強く・・・。糊付けには良さそうな日和。
クニヒサ・・・ふのりを煮溶かす間に薪を割り、庭のデコボコになった(笑)砂利を均し・・・。
「エツコさーん、身体を動かすと汗ばみそうですよ。」
ん・・・。なんか今朝から腰に違和感を感じる私。
こーゆー日は、『ムリをしない』が大正解!というのをそれこそ身体で覚えたので(笑)。
キュッキュッキュッ・・・と、カセに糊付けしているのも
パンパンパン・・・と、しょっちゅうカセを叩くのも
間あいだに機場に戻って、帯地を織りながら・・・
また外に出てパンパンパン・・・と、忙しそうに繰り返すクニヒサを眼で追いながらも。
日向で甲羅干ししている我が家のカメを見ながら、手を出さずにいたのだけれど。

午後、ふんわりキレイに糊の乾いた15カセの糸を大事そうに・・・抱えてきたクニヒサは
そのまま自分の機で帯地の続きを織り始め。
すっかり日陰になって、寒そうにバタンバタンと動き出すカメと眼が合って・・・。
仕方なく、カメの水を替えて持ち上げたとたん・・・!!

平らになった砂利の上で動けなくなった・・・バカな私(涙)。
一体今日の私は、何に細心の注意を払っていたのかしら~。

明日から腰を労わりつつ・・・Sさまの杉綾織り紬にかかります!
by senshoku-iwasaki | 2014-01-28 20:53 | 工程
次にかかる、八寸帯の糸染め。
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大寒から立春に向かう・・・一年のうちで一番寒くて、でも日ごとに日差しが力強くなる
この二週間くらいがキライじゃないかも!?と思えるようになったのは、この数年。
首にはぐるぐるマフラー、アームウォーマー、レッグウォーマー、腰にはフリーススカート巻いて。
この冬知った、国産のシュラフメーカー『NANGA』のダウンベスト着て。

「エツコさん、どこまでが服でどこまで手足かわからないまるで・・・
どこかのゆるキャラみたいになってますね。」クニヒサ。
「寒いっ!んだけどね、近づいてる感じがするのよ。確実に。」
「さっき、糸干したときに・・・隣の梅が二輪だけ咲いていましたねー。
あと、ふきのとうも今期初、一つだけだけど見つけましたよ。」クニヒサ。
「おっ!やっぱり!アタシも今朝ヨモギがチロットだけ生えてるところ見つけたんだけど、
団子に入れるには少し過ぎるなぁ・・・と思ったんだわ。」

真冬の寒さの中で 『春』が、ほんの少しだけ顔を出したり引っ込めたり・・・・。
この季節の糸染めや、糊付けは(クニヒサの仕事なんだけど・笑)冷たくって大変。
でも、乾燥しているから・・・とてもイイ具合に乾きます。
昨年この、iwasakiの工房までおいでくださった、『川越きもの散歩』の方にリクエストされた
赤城の節糸がタテで、宮坂製糸所のキビソ糸がヨコの八寸に、埼玉の『いろどり』糸を散らした
新バージョンに、これからかかるクニヒサ。

着ぐるみが脱げる季節になる頃までに・・・
着ぐるみの下に蓄え続けている皮下脂肪を、どうにか燃やして暖をとりたいっ!
by senshoku-iwasaki | 2014-01-23 20:40 | 工程
次の青木間道をモチーフにした八寸帯地は・・・
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またもやアフリカがテーマなのですが。コレは、その一部分(笑)。最初の一歩です。
タテ糸を整経するときに、縞のパーツごとに数本ずつ整経台のピンにかけるときに出来るモノ。
このシリーズは、ちまちま・・・少しずつ糸をかけるので、この結び輪っかが八寸なのにこれだけ出て。
セリシンが残っている硬い生糸なので、ハリがあってなんか・・・カワイイ。(・・・と思うのは私だけ!?)
繭のなかに『大當』(大当り)と書かれた、縁起の良さそうなブリキの繭皿に置いて愛でております(笑)。
なんだか・・・どうしても糸が捨てられない。
どんなに短くても繋げたくなる・・・時間が無いときほど繋げたくなる・・・あららどーして?
整経担当はクニヒサなので、さすがにここまで短い糸は・・・私に見えないように捨ててるようですが。
ゴミ箱からひっぱりだしてきては貯めている私。(笑)
ここのところ・・・糸繋ぎの夜なべが止まらない・・・やらなきゃならないコトは他にもいっぱいあるのだけれど。
悶々と考え事・・・!?うそうそ・・・考えなんか無いんだけれど。
進め進めチョットずつ、宇宙の果てまで?ぐるっと回って帰って・・・どこかまで。
by senshoku-iwasaki | 2013-09-02 21:26 | 工程
この秋の新作八寸は、
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以前から作っている青木間道をモチーフにしたシリーズで・・・クニヒサ設計中。
「エツコさん、どう思います?」クニヒサ。
「個人的には、以前あーたが作った、『カモフラカモ』が好きなんだけど。それをアフリカっぽくしたいかな」
「アフリカ、といってもですね~。前回作った『ガーナチョコ』とか?。たとえばどんな?」クニヒサ。
「『ガーナチョコ』、あれも好きだったけど、今回はもっと太い縞でさ、例えばこういう縞な感じ。」
アフリカの染織の本を取り出し・・・。
「あ~。なるほど。言いたいコトはわかりました。」クニヒサ。
「ベースカラーは、今染めて干したんだけど・・・。そうなると、もうちょっと染色しないとダメだなぁ。」
なーんてクニヒサが言い出すものだから、急に外が暗くなり・・・。突如雨が!
どういうわけか、クニヒサが染色を始めるとやってくる雨雲。
でも決まって、山の通り雨。
東京水道局の、『雨降り装置』より効き目があったらイイんだけれど。
糸染めには困る雨だけど、この夏の水不足を考えると・・・まとまって降ってくれると有り難いから。
クニヒサに、もっと糸染め計画進めてもらいましょうか。
by senshoku-iwasaki | 2013-08-23 22:51 | 工程
不確かさのなかの確信。
f0177373_19332288.jpgグレーというのか茶というのか。
植物染めの色にはたぶん、
『気配』があるのだと思っていま
す。桜だったり矢車附子だった
り。その木や草を想像して・・・
イメージした色が、実際の色を
鼠色にしてみたり茶色にしてみ
たりするのだと・・・。
植物染めでグレー系にするとき
は、iwasakiでは木酢酸鉄を使
っていましたが、現在は鉄媒染
での植物染めはしていません。
というのも、糸にわずかに残った
鉄分が、色味を変化させることが
あるからなのです。
今織っている、綾織りの着尺は
iwasakiの織りサンプルからのご注文だったのですが、チョイスされた色は以前、梅で染めた糸を使った部分だったもの
だから。クニヒサ、酸性染料でこのビニョーな色を染めるのに大変苦労しました(笑)。だって、黄味、緑味、茶味・・・の
入ったグレーなんだもの(笑)。こういう『不確かさ』こそが色だけじゃなくて、手織り物の魅力の全てではないかと思うの
です。人生における不確かさって・・・愛のカタチだったり、幸せ度だったり、見様によって捉え様によって様々。
良い織物って何だろう?iwasaki、いつもの自問自答。もしかしたらそれは、いい人生に繋がっているのかも!?
この歳になってやっと、大師匠の『織りは人なり、人は心なり』のホントの意味がもうチョットで理解できそうな・・・
うーん・・・。やっぱり・・・もうチョットかな(笑)
by senshoku-iwasaki | 2013-06-13 21:00 | 工程
回転回転かいてんかいてんの展開。
f0177373_20572048.jpg昭和の電動糸巻き『ぜんまい』稼動。ぐるぐる回る、地球は回
る・・・。次にかかる、綾織の紬の
タテ糸を木枠に巻いていると・・・

「かぁつん、ばぁばの好きな番組
でさ、黄色のキモノのおじさんい
るじゃん・・・」小3娘。
「ん?笑点の木久扇師匠のコト?」
「そう!あのおじさんね、スゴイ
の。喉叩かないで宇宙人できる
んだよぅ。ワレワレハって」娘。
「そりゃ、スゴイ(笑)。アタシも子
供のころから大好きだよ。あのお
じさん。」木久ちゃん流石だなぁ。
いくつになっても小学生に憧れられて・・・きっと大人になると、もっともっと憧れちゃうナイスな人。
そんな木久扇師匠のようなナイスな大人を目指して・・・iwasaki、グルグルグルフル回転でガンバっておりマス!!
by senshoku-iwasaki | 2013-06-07 21:56 | 工程
赤城の節糸にイロイロな色糸の八寸帯地。
f0177373_2057378.jpg昨年からご依頼いただいているMさまの帯地。
メインとなる、タテ糸の赤城の節糸はシルバーグレー系で。
糸質の違う色糸を8色ほど散らした・・・新しい感じです。
赤城の節糸は節だらけ。しかも今回は以前よりチョット細め。
なので糸密度を上げたものだから、絡まる絡まる・・・(笑)。
これは二人がかりでやっとこさっとこ・・・タテ巻きをしました。

表では、以前薪置き場をお願いした『もちえん』さんが材木
を組み始めた様子・・・見たいのに手が離せないっ!!
『もちえん』さん、なにやら古材で小屋を作ってくれるコトに。
楽しみな薪置き場となりそです。・・・が、今日はタテ巻き!

なんせ、明日早朝からクニヒサは松本行きです。
『クラフトフェアまつもと』と連動して・・・中町・蔵シック館にて
下村ねん糸さんや、きつつき工房さん、西銘通商さん・・・
iwasakiの織物に深く関係する皆さんと
第5回染織の道具+作品+道具展』に出展いたします。

エツコは、子供等の小学校行事のため・・・お留守番。
なんとか・・タテ巻き無事終了したので、明後日は一日・・・
別のMさまからの気長に(笑)ご注文の、つなぎ糸着尺の
糸つなぎ三昧としようっと!!
by senshoku-iwasaki | 2013-05-24 21:49 | 工程
絣括って、ほどいて染めて、また括って染めての『440シリーズ』。
f0177373_2010326.jpg絣くくりはポリエチレン製の、荷造り紐を使います。
キュッキュッキュッ・・キュッキュッキュッ・・ってリズミカルな
音をたてて。カッチカッチに括らないと、白い部分に染液が入
っては柄にならないので。指先力を問われる重要な作業。
このテの作業は、ひっぱる・止める・締める・・力加減のコツ
がありまして。久米島式でマーブルのまわたのつむぎ糸を
ひくのと同じような・・・どうも相性があるようなのです(笑)。
その作業が好きかどうか?というコトだけなのかもですが。
絣くくりにはチョット自信アリの私(エツコ)なんだけど。
実は同じようなポリエチレン製でも、絣くくりに向く荷造り紐と
あまり向かない荷造り紐があるのです!
今回クニヒサが用意したのが・・・なんと、アカンタイプ!
「これしか売ってなかったんだって・・・」クニヒサ。
「あかんねんて。コレは。柔軟性が無くて裂けやすいんは、
安ぅ~ヤツやねん。こんなではな、いくらワシが高度な職人
技持っとてもな、発揮できへんのやて。」妄想の中の絣括り
歴50年の職人(何故か京都弁風)になったつもりの私(笑)。
文句たれながらも楽しい作業。ぼわーんと、絣足をぼかしな
がら・・クニヒサと二人掛かりで染めてから・・・。
ほどいてみると・・・我ながら惚れ惚れする括りっぷり!
絣もたまにはイイなぁ。『440シリーズ』、次回までに上物の
ポリエチレン製荷造り紐を、捜しておかないと・・・。
by senshoku-iwasaki | 2013-04-17 21:18 | 工程
久々の440シリーズ、絣くくり。
f0177373_20191933.jpg440シリーズというか、プロジェクト!?
『しーしーおー』カッコよく言うと(笑)!?
『ダブルフォーオー』・・・って、何でもイイ
んですけど、『師匠』シリーズなのです。
師匠たちの偉大な仕事に、敬意を込め
て・・・。前回は、大師匠である宗廣力三
氏へのオマージュとして、吉野格子に丸
のヨコ絣九寸帯地を。今回も吉野格子
の中にぼわーんとした絣を入れる予定な
のです。クニヒサの新作の吉野格子は、
『王様の宝石箱』。(・・・のようにならな
いかもしれないので・笑)仮題ですが。
偉大過ぎる師匠のリスペクトですから
おいそれとは作れませんで。二人掛かり
でやっとやっと・・。私(エツコ)は吉野格
子のような、多綜絖の組織は苦手なの
だけど、絣くくりは得意。4箇所くくって、
4回染める間に2回ほどいて・・・の作
業がこれから始まります。・・・にしても。お太鼓の部分だけの絣の下ごしらえで丸一日。大師匠の作品は、総柄だったので・・・いかにスゴイことかと。やってみなきゃワカラナイ、やってみるコトで見えてくるモノ・・・。
440シリーズはiwasakiにとって、手織り物に未来を見出す大プロジェクトなのなのです。
by senshoku-iwasaki | 2013-04-11 22:00 | 工程
『parade・2』の綜絖通し。
f0177373_1951212.jpgオーガニックのカラードコットンと
シルクの新作のストール。
『小さな村の小さなパレード』の
第一弾が織り上がり、第二弾。
前回は赤やオレンジ、ピンクの
暖色系のシルクが縦縞で。
今回はブルー系。
このシリーズの整経は、一つ
のパターンごとなので、クニヒサ
いつもより時間がかかります。
昨日できた整経済みタテ糸を
機に二人でセットして…本日は
綜絖通し。明日は筬通し。
その間に私(エツコ)は、昨年か
らの『sunrise』の続きを。
今週はご案内状書きも・・!
今年初めてのグループ展が、日本橋三越で開催です。
来週16日(水)~22日(火)日本橋三越本店 本館5階 Jスピリッツにて『桃の節句を迎える和雑貨展』にiwasaki
桃の節句っぽい(!?)新作の『parade』と『sunrise』を出品予定です。
by senshoku-iwasaki | 2013-01-08 20:53 | 工程