カテゴリ:最中( 51 )
岐阜・起き上がり本舗の『起き上がり最中』と、蔵前・榮久堂の『褒められ最中』。
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縁起招福といえば、ダルマ。
私(エツコ)はダルマも大好き。なんてったって転びませんから(笑)。
息子の、超がつくほどの不器用さに・・・日々オヨヨ(涙)の私ですが。
私自身若いころから何をやっても上手くいかない、必ず転んで傷ついて・・・。
最近になってようやく・・・転んでも大怪我にならないように転ぶ(!?)
コトが出来るようになった気が・・・(笑)。
埼玉のIさまから頂いたのは、そんなトホホな私に元気をくれる一品。
『起き上がり最中』は、あの織田信長が岐阜城(稲葉城)を攻略するために
7回戦って、8回目にしてやっと手に入れたと。その間部下に「我正に起き上がり
の最中也」と言ったという話が由来とか。
株式会社・起き上がり本舗の『起き上がり最中』。社名にもなってる起き上がり。
たしかに、イイ響きです。
そんな縁起招福・ユーモラスなビジュアルで、更に最中!あぁぁ・・・。たまりません。
しっかりとしたダルマさんの中には、どっしりとあんこがぎっしり。
「大粒栗」はぜんざいのような小豆あんに、大きな栗がごろりんと。
そのほかに小倉・挽茶・きんとんと。挽茶、きんとんは、いつの間にか我が家の
子供たちのお腹に入っていったらしく・・・。「おいしかった~!大粒栗と同じくらい!」
あらあら・・・全種食べたのは、あーたたちでしたか(笑)。
不器用な母にも父にも。息子にも。誰に似たのかチョットだけ小器用な娘にも。
これから・・・どんだけ転んでも大丈夫。
「我ら起き上がりの最中也!」と立ち上がりますっ!
Iさん、ありがとうございました!!
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増孝商店のときに、お茶請けのお菓子として・・・ご近所でもある、榮久堂の半生菓子
が季節感があってカワイイのでよく利用させてもらっているのですが。
榮久堂さんの最中といえば、以前登場した『柳多留もなか』のほかに『褒められ最中』
というのがあるらしく。お品書きにはあって、ずっと気になっていたのですが。
「『褒められ最中』は、お客様から前日にご注文いただければ、お作りしております。」と
伺ったもので、今回お願いしてもらいました。
「栄」の字が、なんかシュッとして・・・柳腰な感じです。
この最中、コピーが昭和っぽくてまたイイのです。
「東京名物 献上 褒められ最中 一度食べたら誰でも褒める」
しっかりとした皮は、口にしたときに一瞬・・・
「あれ!?ひょっとして湿気てる!?」と思うような食感で、・・・はて?と思った瞬間
なるほどぉ~!と合点。
最中ギライの人がニガテな、「皮が上あごに付く感じ」が無いのがこの、『褒められ最中』
の特徴なのだと思います。
私の好きな、はみ出し気味のあんは、上品なつぶあん。
「商標登録 第四八六〇号  浅草三筋交差点 菓匠 榮久堂」に・・・。
浅草が東京の中心地だった時代を感じます。
食べやすく、たしかに誰もが好きな最中かもしれません・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-08-09 23:32 | 最中
武蔵村山・紀の国屋の『たんざく最中』と、神楽坂・梅花亭の『飛躍うさぎもなか』。
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増孝商店・夏場所の前日『日本の夏じたく』のスタッフ会議がありまして。
リーダーの紀波さんにいただいたのは、古今和歌集にある武蔵野ゆかりの
「むらさき」の歌がモチーフの『たんざく最中』。
食べやすい、小ぶりのたんざく型の最中は四種類。
つぶあん、こしあん、栗あん、ゆずあんと。
栗あんは、白あんに刻んだ栗が入っておりまして。
ゆずあんは、白あんに柚子の香りが爽やかにいたします。
皮は硬過ぎず、柔らか過ぎず・・・あんと一体になってお口に幸せを運びます(笑)。
短冊にさらさらと想いをしたためられたらイイなぁ・・・と思いつつ。
なんでか私(エツコ)の手にはもう一つの短冊じゃなかった、たんざく最中が。
紀波さん、ごちそうさまでした!!
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神楽坂に暮らす兄嫁さんが、陣中見舞いに持ってきてくれたのは・・・
なんとも愛らしいウサギの最中。その名も『飛躍うさぎ最中』。
能楽師の兄も、アウトローな織物作家のiwasakiも。縁起モノ、ご利益モノは大好き!
以前登場した・・・『招き猫最中』もですが。
カワイイ、縁起が良い、そして美味しい・・・ときたら、そりゃもう・・・
私の鼻腔は広がりっぱなし(笑)。
白うさぎはこしあん、茶うさぎはつぶあん、薄紅うさぎは白あんに柚子の香り。
「あ~ん、カワイイなぁ。どこから食べていいのかしら?」なーんて言いつつ。
なんでかいつの間にか・・・私は口福に。
ぴょんぴょんと。ピンチも乗り越えられるような気がします。
義姉さん、ごちそうさまでした!!
by senshoku-iwasaki | 2015-08-08 22:00 | 最中
東京・調布 藤屋の『南瓜最中』と、石川・小松 御朱印の『富樫最中』。
先日・・・またまた頂いてしまいました、最中たち。
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「エツコさん、コレは近所のお店のものなんです。」
と、Nさまから手渡された包みを開けると・・・。
掛け紙いっぱいに描かれた、見覚えのあるかぼちゃの絵と文字。
おぉぉ・・・こ、これはっ!ひょっとして武者小路実篤先生ですかっ!

こちらの藤屋菓子店さんは仙川にあり、仙川に移り住んだ武者小路
実篤氏に、屋号の掲額『フジヤ菓子店』と書いていただいたのをきっ
かけに・・・この『南瓜最中』も誕生したそうで。
実篤先生のかぼちゃそのもののような、ゴツゴツっとしたカタチの皮
はフワっとしつつパリっと、中の餡はやわらかめ粒餡に求肥入り。
とってもバランスのよい・・・おそらく誕生から半世紀くらい経つので
しょうか・・・。きっと当時と変わらないこの最中を、実篤先生もいっぱい
食べたんだろうなぁ・・・。頬張ったとき、やっぱり目は閉じたかなぁ・・・?
人は、生まれ育ちは選び取れずに出てくるわけだけど。
実篤先生のような、お育ちに憧れつつも。そーゆー方だから表現できる
世界観を、ド平民だけど(笑)現代人のアタシは、安い文庫本で知るコト
ができて幸せだなぁ・・・と、高校時代に思ったコトを思い出しました。
そこから30年・・・。実篤先生もきっと幸せを感じたに違いない、この
美味しさを共有できて。またまた幸せを実感いたしました!
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「エツコさんが最中好きと聞いて・・・。百貨店の地方銘菓コーナーで
見つけました!」とEさまから頂いたのがこちら・・・。
石川県!私はまだ未踏の地ですっ!行ってみたいな、北陸地方!
株式会社 御朱印とありましたので、個人規模の和菓子屋さんのもの
とはまた違うオーラ(!?)も感じます。
これって、私のものすっごく個人的な思いなのだけど・・・キモノとか
でも「個人名のようなんだけど、メーカー」という製品に近いものを
感じます。ちゃんと会社で、たくさんの職人さんが関わってできている
ものだから、完成度が低いワケが無いっ!そーゆーオーラなのです。
iwasakiのように、メーカーみたいな名前のくせして実は二人っきり
で作ってるというのの真逆ですね(笑)。

カタチがキレイです。香ばしい皮に、粒餡。
最中の王道のような最中です。粒餡のほかに抹茶餡もあります。
多くの方々に愛されてきている最中、という感じです。

Nさま、Eさま、おごちそうさまでした。
iwasakiは個人規模だけど、気概だけはメーカーのように(!?)
織物も素材のチカラを最大限に引き出して・・・真ん中つらぬく独自
の世界観を目指したいと思いますっ!
この美味しい最中たちのように・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-06-06 22:39 | 最中
ご当地最中二連発、東村山・餅萬の『だいじょぶだァ-最中』と、沼袋・いとうやの『最中』
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昭和の甘味代表といえば・・・。たぶん、最中が最上位だった時代があったはず・・・。
もっとも中、と書いて最中。
直球ど真ん中、どストレートの勝負菓子であり、ほっと一息の癒しの甘味でもある最中。
まるで『民藝』のごとく・・・全国各地にその地域性や、特性を秘めた(!?)最中が存在したはず。
丁稚でも買える気軽なものから・・・ご贈答用の高級品まで、たぶん多種多様!!
DNAに明治の血を感じる(笑)・・私(エツコ)としては、消えゆく前にイロイロ知りたい最中の奥義。

先日、日本刺繍の飯島桃子さんに頂いた『だいじょぶだァ-最中』・・・飯島さんのお宅近くの餅萬さんは、
社長さんが志村けんさんと同級生ということもあって・・・こーゆーネーミングになったらしく。
あぁぁ。わかります、わかります。♪ひがしむらやま~ワオ!~♪私もドリフ、大好きでしたもん。
ずっしり重い、大納言の餡がたっぷりに、更に真ん中に求肥が入ったサービス精神もたっぷりの
こちらの最中。もっちろん、お味は『だいじょぶだァー』!
こちらのシリーズ、最中のほかにも饅頭、どら焼きと。また、だっふんだァーのうぐいす餡があります。
東村山の街に、親しみと温かみを存分に感じるおいしい最中でした!!
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「中野の沼袋の商店街にある、和菓子屋さんに寄ってきたんです」と、Uさまから頂きましたのは
和菓子のいとうやさんの『最中』。三種ありまして、つぶあん、こしあん、ゆずあんは白餡にゆずの香り。
さっぱりと、さっくりと。いつのまにか・・・我が家の子供たちは、ぱっくりと(笑)。
あっという間に無くなってしまって・・・。
こちらの菊は、葉っぱつきでカワイイです。ご近所に愛される、町の和菓子屋さんの最中といった感じです。

柳宗悦は、著書『工藝の道』のなかで・・・
現代社会では交通の便利さから、その土地の『地域性』が無くなるということを
大変危惧されておりましたが。その出版、昭和2年なんですが・・・。さすが時代の先取りです。
21世紀に突入してからも久しい、今のこの時代にも。ひっそりと、いやいや堂々と地域性とともに、
どストレートに、私の心に(胃袋に!?)突き刺さる最中!
まだまだ・・・この奥の細道、織物とともに・・・私歩み続けたいと思っておりますっ!
飯島さん、Uさま、ごちそうさまでした。
by senshoku-iwasaki | 2015-04-15 21:49 | 最中
向島・菓匠 青柳正家(あおやぎせいけ)の『菊最中』。
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先日の、増孝商店・春場所真っ最中に・・・。
向島のMさまから頂いてしまったものは~。そーです。最中好きなら知っている・・・。
菓匠 青柳正家(あおやぎせいけ)の『菊最中』。
あぁぁ・・・。美しくも愛らしい、この風貌。
ぱりっ!と硬めに焼きあげた皮に、とろりとしたなめらかで上品な餡。
こちらの餡も独特でして。
しっかりとした皮に対して、負けないだけの分量のこの餡がたまらなく黄金比なのです。きっと。
紙箱に、きっちりと、この出来立てのまま剥き出しで入っているのも・・・またたまらないのです。
最近は衛生的にとか、日持ちするようにとか・・・脱酸素剤が入って密封されていたりするものが多いなか。
もちろん、それはそれでイイんですが。
「ほーら、あなたに買ってきてあげたわよーん」って、Mさまに差し出されたその瞬間から香る
出来立ての最中の芳しさといったら・・・!。鯛焼きとかフライドチキンのようなダイレクトさが無いぶん、
逆にキョーレツに惹かれてしまうのは私(エツコ)だけでしょうか(笑)。
うわっ!美味しいうちにいただかなくちゃ、罰が当たるっ!!という気になってしまう・・・
小粋な江戸気質も感じる、青柳清家の『菊最中』。
あぁぁ・・・幸せすぎるひととき・・・。Mさま、おごちそうさまでした。
by senshoku-iwasaki | 2015-04-08 21:47 | 最中
千葉の最中、オランダ家の『落花生最中』となごみの米屋の『ぴーなっつ最中』。
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2015年の私(エツコ)の『餡初め』は、元旦に。
大好物の、柳橋梅花亭の紅白梅最中から縁起よく始まりまして(笑)。
2014年の『餡納め』は、結局大晦日に。紅白の大トリ、松田聖子さんを眺めながら・・。
「聖子チャン、やっぱスゴイわね~。キレイだわね~。」なーんて言いながら(笑)。
「聖子サンなら、こんな時間にはゼッタイ食べないでしょうけどね・・・。」
クニヒサの言葉は完全無視して・・・写真下の、なごみの米屋の『ぴーなっつ最中』を。
きつつき工房さんから「千葉に行ってきたので・・・。」と頂いたものでして。
柔らかめのピーナツ餡が、軽く・・・パクリとイケちゃいまして。
結局家族揃って・・・年越しそばならぬ、年越し『ぴーなっつ最中』だったiwasaki家。
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新年2日3日と、蔵前の岩崎家、千葉の私の実家とお墓にご挨拶。
我が家の子供達、両家のお婆ちゃん、叔母ちゃん、叔父ちゃんたちからお年玉貰ってウホウホ。
なんだけどなぁ・・・。ウチの残念な(!?)息子(小6)を筆頭に、小5、小4(娘)小3と繋がる
岩崎の甥っ子たちなんだけれど。小5のKくんは昨年から、小3のYくんもこれから塾通いと聞き・・・。
あわわ。こんな風にだけはなっちゃイカンってコトだわよねぇ・・・とチョット落ち込む私。
母の落ち込みなどなんのその。残念な息子は、千葉で叔父ちゃんイチオシのインド料理店に
みんなで連れて行ってもらって。美味しい様々な本格的カレーと、ナンを堪能しまくり。
更にお年玉と、オランダ家の『落花生最中』も貰って・・・またウホウホ。
「いやぁ・・・ウレシイなぁ・・・ギョフノリだなぁ・・。」息子。
「えっ!?『ギョフノリ』!?漁夫の利ね?あーたよくそんな言葉知ってたじゃない?」チョット嬉しい私。
「でしょ!Kちゃんから教わった!あいつ、オレとおんなじくらいバカだと思ってたんだけどさぁ。
いろんなコトよく知ってるんだわ。さっすが都会っ子だね~。」やっぱり残念な息子。
「あのぅ・・・。それを『教養』と言うんですが・・・。」まぁ、教養は自分も無いからもう何も言えない・・・。(涙)
幸せの冬休み真っ最中だった・・・我が家の子供達も、いよいよ明日から新学期。

オランダ屋は、本社が千葉市にあり、千葉市が実家の私には子供の頃から馴染みのある大手菓子店。
きっと、成田のなごみの米屋も同じくらいの規模の菓子メーカーなんじゃないかと思うのだけど。
オランダ家の『落花生最中』のほうが、落花生の味が強く、更に甘煮の落花生がアクセントに。
どちらも千葉らしい、美味しくってカワイイピーナッツでした。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-08 20:43 | 最中
東京・蔵前 榮久堂の『柳多留もなか』
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過日の『増孝商店・師走場所』で、初日前夜に搬入を終えて上がると。
イワサキの母がお茶を淹れてくれ・・。
「今日ね、久しぶりに榮久堂の『ソフトバター』を懐かしくて買ったの。一緒に食べない?」
『ソフトバター』は、どこか懐かしくてかわいいパッケージで、『ナボナ』のようなお菓子。
「ウチのお祖父さんが好きでね、くんちゃん(クニヒサ)たちにもいっつも買ってきてたのよ。」
「そうそう、私はバターが好きでした。」クニヒサ。
「おぉ!蔵前4丁目・・・。榮久堂って、どの辺ですか?」興味深々私(エツコ)。
「そういえばエツコさん、あーたの好きな最中も確か・・・
あすこはちょっと変わった最中だったような・・・?」生まれも育ちも蔵前の母。
「えぇ~っ!!そーなんですかっ!?
それは益々行かなくちゃ!」フワフワの『ソフトバター』を頬張りながら私。

翌日・・・。さっそくクニヒサに買ってきてもらったのがこの『柳多留もなか』。
「ちょっと待って!まずさ、コレなんて読むの?」無知です、私(涙)。
「エツコさん、『やなぎだるもなか』らしいですよ。」クニヒサ。
『やなぎだる』・・・。川柳集のことか!
榮久堂さんの近くに「川柳寺」の別名で呼ばれる龍宝寺があって。
これにちなんで初代が命名した『柳多留もなか』なのだそう。
こちら、チョット驚きの最中。
ぱりんと、香ばしい皮は中空で一枚で二枚分のような厚みでフラットなのです。
なので中の餡は、フラットなおせんべいに挟まれた感じなのですが。
餡の乾燥を防ぐためなのか、食感のためなのかしら・・・餡は牛皮に包まれてモッチリ。
おぉぉ~。細やかな仕事の集合体といった感じですっ!
初代増孝商店の祖父も食べた筈の、こちらの『柳多留もなか』。
孫の嫁もすっかりハマってしまいました!
それにしても。3代に渡って同じモノを食べられるなんて、幸せなことだなぁ・・・。
ずっとあるとイイなぁ・・・。

美味しい和菓子で、名前がムズカシイ・・・といえば。
Nさんから頂いた、埼玉・新座市 大吾の『爾比久良』(にいくら)。
Nさんが「とっても好きなお菓子」とおっしゃってくださった、こちらのお菓子。
どっしりと凝縮された黄身餡の中に、餡と大きな栗がごろんと入っておりました。
包丁で切ると、断面も美しく・・・。つくづく幸せなキモチになりました。
Nさん、とても美味しいとっておきを教えてくださってありがとうございました!
あわゎ・・・。
私(エツコ)の「あんこ食べ納め」は、まだまだ続きそう(笑)。
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by senshoku-iwasaki | 2014-12-29 23:48 | 最中
オドロキ真っ最中、神戸・四代目松川の『喜助最中』
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染織こうげいの社長さんに、今回も「奥様に直球最中を見つけました」と、戴いた・・・こちらの最中。
私(エツコ)には、今回はかなーり衝撃的な驚きの一品。
和名だと、煎茶色とか言うのだけれど・・・ほうじ茶のような渋い、茶色の小ぶりの和紙箱に
老い松の絵が描かれた熨斗紙、蓋を開けるとぷわーっっと香ばしい皮の香り。
この喜助最中がタテにみっしりと、収められていて。
その景色に、これはタダゴトでは無いオーラが・・・。あれです、まるで侘び寂び、真の茶の湯を知る人の、
そこはかとない簡素でありながら美しすぎるお茶室へのアプローチ・・・庭木一本、石ひとつ。
私は無知で、なんにもわかんないけど、『気配』だけは感じやすいタイプでして(笑)。
こりゃ、居住いを正してかからんと・・・と、子供等を学校に送り出してからお掃除を済ませて
以前、ソメオリ吉田の吉田美保子さんに戴いた・・・鉄瓶で湯を沸かしお茶を淹れて。
まずは栞とか一切見ないで(先入観が入っちゃいそうで・・・)恐る恐る・・ひとつ。
!!!
えっ!?この皮は!この餡は!
初めての衝撃に、壊れそうになりながら(もちろんイイ意味で!)味わいました。
これはスゴイ・・・。餡が、ただの小豆じゃないっ!特大サイズの大納言の集合体(!?)でして。
その、大納言のパンチに負けない、パワーある厚さの香ばしい皮(この厚さは珍しいかと・・・)。

あとで栞をみたら、これまたなるほど~と、唸ってしまいました。
こちらは丹波産の特Lサイズの大納言にこだわって無駄なものは一切加えず、少量高品質を
最上に作られているとのことで。『侘心輝也わびしんきなり』という言葉を、和菓子道の座右の銘
としていると。やはり侘びでしたか・・・。
~飾り過ぎず素材を旨く引き出す事が本来の高尚な菓子の姿と理解して居ります~の一節に、
iwasakiに向けられている言葉のように思えてなりませんで。
素材の持つチカラを、最大限に引き出すにはそのチカラ以上に、作り手の腕を問われるコトでして。
私の大好きな、柳橋梅花亭の三色梅最中も、こちらの喜助最中も素材力を引き出して昇華させた
一品。う~ん・・・。iwasakiもそんな織物を作り出したいっ!!
喜助最中を、鼻を膨らまして食しつつ・・・脳内は織物だらけのiwasaki夫婦。ガンバリマス。

今度神戸に行くときには、四代目松川さんのお店もぜひ伺いたいと思っております。
真に美味しい、まさに直球最中、ごちそうさまでした。
by senshoku-iwasaki | 2014-09-09 21:54 | 最中
新橋・新正堂の『切腹最中』
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増孝商店・夏場所に来てくれたカツヨさんは、私(エツコ)の大切な友人のひとり。
「えっちゃんなら、もうとっくに知ってるかもしれないけど・・・。」
と、差し出してくれた包みを見てビックリ!
「せ、切腹最中!?」私。なんともセンセーショナルな・・・。
「知らなかった?ヨカッタよぅ~。」カツヨさん。
「初めて知った!・・・にしても。
お菓子に切腹ってちょっと・・・シュールといいますか、え~っどんな形状か見てイイ?」私。
「もっちろん!」カツヨさん。
「あー。なるほど。最中の餡子は、はみ出してるタイプがアタシ、好みなんだわ。
・・・にしても。え~っ!?じゃ、コレお腹!?って、やっぱりなんかスゴイ・・・。ガロ的!?」私。
「えっちゃん、ダメだった?」カツヨさん。
「全然ダメじゃない!ってゆーか、かなーり興味深い一品だわよ。
だって、この箱の口上によるとね・・・・。浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が切腹させられた、
田村邸の屋敷跡地にこのお店があるので・・・・最中にたっぷりの餡を込めて切腹させてみました
ってあるよ~。おまけに、3月14日は、『切腹最中の日』って書いてあるっ!」私。
「ホワイトデーじゃなくて?(笑)」カツヨさん。
「うん。来年からは、『切腹最中の日!!」私。
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香ばしい皮の中に、たっぷり入った餡子の中に求肥がもっちり。
大正元年創業という、こちらの新正堂。この最中が大正生まれなのか昭和生まれなのかは
わかりませんが。ユニークなネーミングに、最中がみんなに愛されていた時代を感じます。
カツヨさん、ごちそうさまでした!
by senshoku-iwasaki | 2014-07-31 22:01 | 最中
川越・亀屋さんの『亀の最中』
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『日本の夏じたく』展の折・・・NPO法人・川越きもの散歩のFさまSさまから戴いたのは・・・。
パッケージの文字も、最中のカタチも、刻印も!店名である亀、カメ、かめ。
iwasaki結成の頃から・・・ずっとそばに居る、20年モノの我が家のペットも2匹のカメ(笑)。
最中もカメも。
私(エツコ)の、もはや一部のようなものなので(どんな一部!?)。
両方合体の今回のこちらの『亀の最中』、私の中で一体どういう位置づけになっちゃうのかしら~(笑)。
食べる前から・・・いつもとは違うトキメキ☆まずは栞に目がいきます。

さすがは小江戸川越、歴史が古いです。
旧川越藩御用達の亀屋さんという、御菓子屋さんはなんと!天明3年(1783)創業とのことで。
お湯を沸かして・・・新茶を淹れて。
まるで糸のような、イイ感じの書体デザインの『亀』を剥がすと・・・
香ばしい皮の香りがぽわーん。幸せぇ~(笑)。
ちょんまげの時代から作り続けてきた餡子なのだなぁ・・・と。
「軽いから、こし餡と粒餡二つペロリといけちゃいますねー。」クニヒサ。
こうやって、愛され続けた味なのですね。
やっぱり亀は万年!なのかもしれません。
でも当時だったら・・・iwasakiのような庶民は食べられなかったんだろうなぁ。
いやはや・・・いい時代に生まれてヨカッタ。
こうなったら、カメのごとく長生きをして・・・次の時代まで仕事がしたいです。
亀屋さんのように。
Fさま、Sさま、美味しい最中の時間をありがとうございました。ごちそうさまでした。
by senshoku-iwasaki | 2014-05-31 22:47 | 最中