カテゴリ:工房改築( 28 )
衣裳らくやさんでの展覧会、いよいよ明日まで・・・。
と、なりましたが。
工房では久々に・・・機織りのトントンとは違う、威勢のいいトンカチトントンが響いております。
実はこの春、お隣の草屋根だった廃屋が解体され、更地になりまして。
風がよく通るようになったと喜びも束の間・・・。外壁の板が、長年の風化でボロボロに・・・。
正面からは見えない、側面だけでも板金屋さんに巻いてもらおうか・・・とも思って聞いてみたところ。
12年前、屋根をやってくれた板金屋さん、難しい顔で「・・・・う~ん、あんまりオススメできないかも」と。
結局、大工さんを紹介してもらって。ならば、ぐるっとこの際お願いしちゃおう!というコトに。
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紙のように薄くなった板を外すと、なんと小さな徳利のような蜂の巣が二つ。
その真ん中に、なんと!ミツバチの巣まで!!
全然気づかなかったなぁ・・・。はちみつ欲しかったなぁ・・・(笑)。
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板と板を止めるのは、大工さんがノミで階段状に削って。ものすごい仕事の速さです。
森くみ子さんとのコラボの、褐色(かちいろ)ベースの着尺のタテ糸を、二人がかりで機に巻きながら。
これからの板の反り分まで計算しながら、躊躇なく体全体で削り出すその姿に・・・職人後光が差して
見えたのは、きっと私(エツコ)だけじゃなくクニヒサも。
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下拵えと段取りと。
揺るぎない動きで・・・工房には大工さんの、手指の神様も宿ってくれそうです。
板の節穴は無いし、厚くなったし、隙間が減って、今年はスズメバチは宿ってくれないでほしいなぁ。。。
by senshoku-iwasaki | 2016-06-11 22:18 | 工房改築
土間の円盤。
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iwasaki工房の、最近の稼働時間は・・・。
朝8時ころから始まって、夕方は5時半~6時の実働9時間といった
ところでして。土日もキホン、開始時間はちょっと遅くなっても、何も
なければこんな感じに仕事が出来る・・・子供たちが保育園の頃から
すると、かなり濃密に仕事に専念できるようになりました。
日が短くなってくると気になるのは、仕事場脇の土間が暗いことでして。
ここの土間も、この家を手に入れたときからずっと考えているエリア。
ボコボコの、手作り感たっぷりのヒビだらけのモルタルなので、本来の
三和土の土間に戻すのがイイかとか、石にしてもらおうかとか、
はたまたシンプルにタイルがお掃除しやすいからイイかも!?とか。

「まずはさぁ、照明じゃない?」私。
「エツコさん・・・やっぱりアレですか。」クニヒサ。
芹沢銈介の自邸で使っていた、円盤のような『スカイフライヤー』。
フィンランドのデザイナー、ユキ・ヌンミが1960年に住宅用にデザイン
したもの。アクリル製で、とても軽いのも魅力的。

織も染めも何もワカラナかった私が、10代の終わりに死ぬほど憧れた
のは、故・千葉あやのさんの暮らしでした。
先祖伝来の土地に、野菜と苧麻、そして藍を植え、味噌を作るように
藍は自家製のスクモを作り、真夏の暑さを利用してその時期だけ藍建て
をして、績んだ麻糸、織った麻を染める・・・自給自足の暮らしです。

一人で手織りをする以上、京都の職人さんの技術の結晶のような、
美術工芸のような織物をつくるコトはできないし、そういった緻密で繊細
で美しいモノとは違う、健康的で日常的な自家織物を売って生活する
ことはできないかしら?そう思ってはじまったiwasaki。
平成のこの時代ならどんな織物を作れば、着物を着る人にも着ない人
にも受け入れてもらえるかしら!?
郡上で学んだ紬以外に、クニヒサと今までにいろんな織物を作ってきました。

気がつけば。
憧れの千葉あやのさんのような、染織が暮らし、暮らしが染織。になっていて。
もともとONとOFFをハッキリさせるとか・・・が苦手な夫婦なので(笑)。
ここまでが仕事で、ここからはプライベート!なーんてのが無いこの生活が
この上なく幸せなのです。
この土間を、3歩歩けばリビングですから(笑)。
ただ、暮らしのなかでの妄想の世界旅行から生まれてくる・・・iwasakiの
商品たちなので(笑)。
この土間の円盤は、妄想の『ザワセリ(芹沢)先生』が私のなかに降りてきそう!
「今回の旅は、いい織物にいっぱい会えたんじゃ・・・見たいかね?」とか言いな
がら・・・大きな革製トランクから出てきたものは・・・?
そーんなテーマで、新しいiwasakiの八寸や、半巾帯、ストールが、近い将来
登場するかも。

土間床は・・・。どうなるのかなぁ?
結局、ずっとこのまんまだったりして(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-19 23:05 | 工房改築
お盆の間に、冬支度。
f0177373_22285545.jpg久々の工房改築。
冬場に隙間風がピューピューしていたところに、フタをしよう
というコトに。シートを貼って、断熱材を入れて、南部町の杉
板で壁にしようかと・・・。
タイムリミットは16日まで。お墓参りも済ませたし、お盆のう
ちに気になってる場所に手当てをする予定。
チビッコたちの児童館も、お盆中はお休みなので。
工作、読書感想文、作文にポスター!?あーたたち、今まで
何してたん!?
クニヒサが材木やら、シートやら、断熱材やら・・・を用意し始
めたのだけど、私はもうチョットだけ織り進めたい仕事が。
新作のsoulシリーズのショールは、イイ感じに出来つつあ
ります。集中したいところ・・・なんだけどなぁ・・。キリのイイと
ころまで織ったところで、クニヒサに合流。
「エツコさん、そこのシートを切って・・ここに貼ってください」
「かぁちゃん、『家庭の日』のポスターでごはん食べてるところ
を描きたいんだけど、一家四人どうやって描いたらイイ?」
「オレさぁ・・・工作って、何つくるって何も思いつかないのね。
かぁちゃん、何かアイディア&お手を貸してくださいっ!」
アラ!?アタシって人気者!?・・・というよりは、いい様に
みんなに使われ、ケチつけられて・・・!?
夏休み、早く終わってくださーい!!
by senshoku-iwasaki | 2012-08-13 23:17 | 工房改築
コンクリート工事。
f0177373_20125991.jpg「ここに生コン運んだのは3回目だ。古い家ってのはかかるなぁ」
私たちもすっかり忘れてたケド、ミキサー車のおじさんは
よく覚えているらしく・・。
「1回目は裏に。2回目は土間に。3回目の今回は裏を広げて
更に脇もかい?湿気ると、ヒルが出るもんなぁ・・・。
あれぇ!?今日は施主さんもコンクリ運びの手伝いかい?」
「はぁ・・・。困ったコトに。(笑)」クニヒサ。
なんせ、狭いところをグルリと回り込んでのコンクリート工事、
クニヒサ、遠い目をしてプルプル腕を震わせながら・・・
ミキサー車からおじさんの、匙加減で出てくるコンクリートを
受け止めているのだけれど・・・。
新作のストールを織りながら、外のクニヒサとおじさんがよく
見えるのがおかしくて・・・。
おじさんは待たされることが多いので、絶えずくわえ煙草で
クニヒサに声をかけるのだけど、クニヒサのほうは慣れない
重さにイッパイイッパイ・・・。
「タバコがよぉ・・・。今買えないだろ?困ってんだけどサ、オレ
一度決めたら止めない意思の強い、マジメな男だから、
こうなったらその日その日で買えるタバコをなんでもいいから
意地でも吸ってんだ」
・・・でもおじさん、顎にマスクをひっかけている・・・。クニヒサ
なにかつっこんだのかしら!?おじさんの声で
「そうなんだョ。オレ、花粉症。でも薬はイヤなんだ・・・。」
クニヒサの丸い背中が語ってる・・・。
「ヒマなら・・・おじさん替わってクダサイ!!」
クニヒサの願い空しく・・・。朝からお昼過ぎまでかかって・・・
コンクリート工事、無事終了。
by senshoku-iwasaki | 2011-04-17 20:51 | 工房改築
お初の筍。
f0177373_20114165.jpgいざ住もうというコトとなると、イロイロあるもので・・・。
工房の裏の土手の上も、ここの土地なものだから。
(困ったことに・・・)
夏は草が生い茂るし、山ヒルもいるから(涙)
砂利でも入れて車でも止められるようにしようというコトに。
ただ・・・。厄介なのは、もともとの所有者だったおじさんが、
ときどき土建屋さんでバイトをする度に・・・余ったコンクリート
をチョイチョイ流しこんでいたらしく。今はその上に土が溜まり
何か、花でも植えようにもすぐにカチコチに当たる・・・。
まずはその、土の部分を掻いてもらって・・と思っていたところ
「イワサキさ~ん、竹の根っこがすごいんで、出てくると困る
から取っておきますネ・・・。」
縦横無尽に狭い土地の、薄い土の部分の中で張り巡らし。
業者さんは、iwasakiがこの家を手に入れてからいろんな
コトをお願いしている方なので、『ハマッタ~』みたいな
出来事にはすでに想定内、といった感じで(茶飯事です・笑)
淡々とこなしてくれ・・・。
「イワサキさん、かわいい筍がありましたヨ。」
真っ白な、まるで京都の筍みたい!(この町では、黒子も
黒子・・・とにかく大きくなってから収穫するので・笑)
剥いたら無くなっちゃいそうな筍、おすましにでもしますか。
by senshoku-iwasaki | 2011-03-30 20:48 | 工房改築
着々と・・・。
f0177373_2058277.jpg北側の部屋は大工さんが。
ペラペラの杉板一枚だったり、
もともと外だったりした
場所なので壁は出来るわ、
断熱材は入るわ、
隙間もなくなるわ・・で、かなり
快適空間になりそうです。
ただ・・・。古い家だし、
一番湿気た所なので・・
柱はどこも下が腐ってスカスカ。
ダメなところは、全部取り替えて
もらって・・。キレイになってます。
うっすらと、予想はしてたけど・・・
予定よりタイヘンなコトに・・・
結局なってしまう運命(!?)の
古い家。(トホホ・・・)


f0177373_20591145.jpg工房の棚は、川合さんが
屋根裏に仕舞ってある、糸も
引越しとともにやってくる・・・
家財道具に手狭となり、下に。
もともと。面倒くさがりの夫婦、
システマティックに収納とか・・
憧れはあっても実践は・・・。
でも、しょーがない。今回ばかり
は尻カッチリに(笑)。来月中に
引越しなのだから。場所を作って
片付けますっ!
この棚の場所は、もともと竹筬
(たけおさ)という、道具がかけて
あっただけなんだけど、川合さん
この棚の下にスッキリと収まる
ようにしてくれてあり・・・。(涙)
仕事がはかどりそうです・・・。

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家が歪んでいるため、棚の設置も一日がかりに。
古い家は本当にいろいろと・・・です。
by senshoku-iwasaki | 2011-02-25 21:42 | 工房改築
ガラス窓。
「えっちゃん、このガラス戸だけは、もしこの家を出るときは持って出てね(笑)」
自宅の窓ガラスが、昭和の木枠のガラス戸で、薄い板ガラスにヒビが入っていて・・・。紙テープで止めてあり・・。
なんだかコントに出てくるビンボー家みたいなのって笑ったら、川合さんが即座にステンドグラス用の
ゆらゆらガラスを入れてくれて・・・。あんまりステキになってしまったので口あんぐりあけて驚いた私たちに
言ってくれた、10数年前の言葉・・・。
この家出るときなんて・・・。きっと、大家さんが取り壊しを決めるときかなぁ・・・。そんな日が早くきたら困るなぁ・・。
月日が経つのは早いもので。
来月には工房に引越しをしないと、ホントにもう、解体業者さんには連絡済とのことで・・・。(トホホ・・・)
「ガラス戸?建具でもなんでも、使えるものがあったら持ってでていいですよ~」大家さん。

工房の北側の部屋を今、大工さんに補修してもらっているのだけれど。
「明り取りにハメ殺しの窓でも入れる?」という大工さんの提案に・・・。
「ある!ありますっ!!」
川合さんに入れてもらったガラス戸は、3枚。北側の明り取りには1枚しか使えないなぁ・・・。
あと2枚、どこに使えるかなぁ・・・。
玄関脇、格子戸の奥が障子という、昔ながらの作りに惹かれた工房。その障子のサイズと・・・?
「ピッタンコだっ!!」クニヒサ。障子は障子でイイし、ガラス戸は明るいから気分で変えられるっ!!
ほんとにキツキツのサイズなので、グラインダーで削って・・・。
「あぁ~っ!!でもちょっとサイズが・・・。窓のほうが大きくて、7センチくらい重なるのが気になるなぁ・・。」クニヒサ。
そんなもんといえば、そんなもん・・・。というくらいの懐の深さが、古い家にはあるような・・・!?
新しいモノ。外国のアンティーク。日本の古道具。はたまた北欧の巨匠デザイナーの椅子まで・・・なんてことなく
呑み込んでしまう、築120年の田舎家。
無垢の木材だけじゃなくて、プライウッドもコンパネも、ビスも。効果的に使われたら、ゴックンと呑み込めるハズ。
一方向だけじゃなくて、多方向から生活を楽しむ工房兼、自宅にしたいなぁ・・・と。
ちょっとずつ片付けを進めながら、ちょっとずつはた織りを進めながら・・・。思いついたときに「コレ使おう!」の日々。
なんだかヒジョーに落ち着かないんだけれど、なんだかとっても楽しいかも!?のここ最近。
by senshoku-iwasaki | 2011-02-17 22:13 | 工房改築
石積みのある風景。
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工房の裏、以前から土砂が崩れてきてまして・・・
二人で本業を放り出し・・・、シャトルをシャベルに持ち替えて土砂を取り除き・・・。


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だいぶ埋もれていた石積みが!!!
この作業、明日も続きます。
by senshoku-iwasaki | 2011-01-24 20:21 | 工房改築
3月に工房へ引越し・・・
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今だ改築が終わらない・・・。

裏側の部屋。
土壁がボロボロ・・・このボロボロを活かせないか・・・
と思案したものの断念。普通の壁に・・・の予定。


明日から大工さんが入って・・・ようやく着々進めそう。

私(訓久)も早いとこ仕事に戻らないと・・・あとあとつけがまわってきそう。
by senshoku-iwasaki | 2011-01-12 21:38 | 工房改築
久し振りに工房改築。
工房の裏、北側のスペースは 昔は納戸だったり、薪風呂があった処で、
一度火事を出したこともある・・・ちょっと『おこげ』の間。
プロにレベルを合わせてもらって、資金難のため・・「床板は自分達で張ります」
と言ってから・・・早一年。 
下地はわざと隙間をあけてあるので、上にダンボールを置いていたら・・・
さすがに湿気るし、足場は悪いしぃ・・・。
裏は 夏場、このところ山ヒルが出るので、私(エツコ)は5月~10月は裏には出られませんっ!
山ヒルの恐ろしいところは、人の気配を察知すると、ものすごい勢いでコンクリートの上でも向ってくるところ。
この隙間から 人の気配を察して家に上がってくるんじゃ・・・!?
一度、コワイと思ってしまうと、エイリアンやゾンビのような想像力が膨らんできて・・・。
「この連休で、床板貼ろう!」
とクニヒサに提案。
「えぇ~っ!結構面倒臭いんだけどぉ・・・。やっちゃいます?」クニヒサ。
「・・・やっちゃってください。」結局 クニヒサにおまかせ(笑)。
材料を動かしたり、片付けたり・・・大掃除をしながらの工房合宿(!?)。
チビッコ達もイヤにならないように、テレビを見られるようにしたり、ゲームも設置。
おまけに花火やバーベキューといった、お楽しみで釣りつつ・・・。
2泊3日。
なんとか床が出来、今日はチビッコたちと蜜蝋ワックスをかけて・・・・ヘトヘト。

お山の工房。
同じ町内でも 今住んでる所には無い 獣(!?)の気配で夜中目が覚めます。
『キィ~!!』と声がして・・・ドスン!
たぶん、イノシシか鹿だろうけど、何度聞いてもビックリするし、
早朝3時半になると 薄明るくなって一斉に、ヒグラシの大合唱。5時を過ぎればいろんな鳥の声・・・。
クニヒサの実家の 都会の喧騒にも、泊まる度オドロキますが。
田舎の山奥の夜中も なかなか騒がしい・・・・。
私の実家は 踏み切り&線路沿い。
「フツーに 静かな夜に眠りたい・・・。」とこぼしたら・・・
「お母さん、のび太クンばりの早さで 一番先にイビキかいてるよぉ~」息子。
眠りにつく早さと、眠りの深さはたぶんキット!?違うのよぉ~。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-19 21:02 | 工房改築