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染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて・・・2017・絞り絣八寸帯地のもう一種は。
『小さな部屋』というタイトルです。
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『縞花』のような花のカタチはありませんが。
これも四角四面な織りではナカナカ表現出来ない「マル」です。
長いマルが、小さいマルを生み出したり、吸収したり。
小さな部屋から沸々むくむく・・・
キッチリカッチリのリピートの縞を、ふんわりと搔き消します。
円よりも丸い「マル」なんて無いけど、「まる」はココロを満たしてくれます。
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前柄はこんな感じ。繭みたいにも見えます。
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『縞花』同様、この『小さな部屋』も2本分の約11メートルを仮織りしまして、1本ずつ絞って・・・
染めないところは全部括って、ビニールで覆ってしまって1色ずつ染めますので。
非効率的な作り方ですね・・・(笑)。色違いで1本ずつの、今年の絞り絣八寸帯地です。
いよいよ明日から始まります、染織こうげい・浜松店さんでの展覧会で。
金・土・日と、今回初めて私(エツコ)も浜松店にお邪魔いたしますっ!!
今回こうげいさんに向けて、初めて制作しました絵羽の着物2種を手掛けたのも私でして・・・。
ずっと。お山の工房に引きこもりっぱなしで、今からドキドキです(汗)。。。





by senshoku-iwasaki | 2017-04-19 21:33 | 着尺・帯
2017・絞り絣 『縞花』
織り上がった『縞花』はこんな感じです。
タテに経てたランダムでカラフルな縞が、菱綾で浮き立ってくるとイイなぁ・・・と。

20日から始まる、染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて制作しました。
浜松は古くからiwasaki夫婦の大好きな、自家織物的な産地の織物が根付いている土地。
こうげいさんのお客様も、織物好きな方のとても多いのが特徴で・・・。

iwasakiらしい織物を、ご覧頂きたいなぁ・・・と常々思っておりまして。
う~ん、iwasakiっぽいとなると。さっぱりとした・・豊かな無駄かもしれない・・・(笑)。
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タテ絣だと、こんな風になりません。絵絣だと際の縫い目のポチポチは出ません。
まだまだ。
やってみないとワカラナイことがいっぱいあります。

iwasakiは、クニヒサとエツコの二人っきりの、たった25年の新参の織物工房です。
親たちから受け継いだのは・・・健康な身体と、不器用な手先(笑)、チョット温かめ(!?)のオツム。
失敗は、今まで数知れずなので(トホホ・・・)。
ただ、織物は。
織る、というところに辿り着くまでに、やたらと工程が長いものだから。
長い工程の中での失敗は、とにかく落ち着いて失敗する前の工程まで戻ってやり直す!に尽きます。
何でもアリのiwasakiに。
特徴があるとしたら、どれも不確かな『自家織物』であるというコト。
工程の長い織物は、一人で制作するのと二人でするのとでは、出来る量が3倍違います。
なので、熟練の職人さんの手がたくさん関わって生産される、西陣を代表するような織元の手織物とは
その完成度と、量が決定的に違います。
分量や、精巧さ、技能は、どう頑張っても敵いません。
でも少量ずつだからこそ、織元の職人さんはしないような生産性の低い技法が出来ます。
個人規模なので、廃棄する糸はほとんど無く、必ず次に活かすコトが出来るのも『自家織物』の強み。

小規模ならでは生まれる、まだ知らない技法がひょっとしたら、あるかもしれない。
あったら是非とも取り入れたい!芸術作品ではなく、使うモノとして使える価格で少量生産したい・・・。
1970年代には出機(でばた)と呼ばれ、内職仕事として各地で盛んに作られた産地の織物のような・・・。
その土地土地と、家々の空気や気配も織り込んだ、産地の織物のような「健全ななんてことなさ」と。
無駄かもしれないけど(笑)、創意と工夫と時間をかけて無駄を作らない「今だからこその豊かな時間」を。
豊かな無駄を持つ『自家織物』をiwasaki、目指しております!






by senshoku-iwasaki | 2017-04-17 22:40 | 着尺・帯
今年の絞り絣は、縞がぱっと・・・『縞花』になりました。
染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて、今年の絞り絣を考えていたとき・・・。

『絞り絣』というのもiwasakiの造語なのですが。
『ほぐし絣』と呼ばれる技法で、一度織って布の状態にして板締めや、絞りで後染めをして。
染めと織りの中間のような独特のモノになります。
最中好きの私たち、なんでも『まんなか』が好きでして・・・(笑)。

先染めならではの織りの縞を、思い切って隠してしまうのも面白いかも!?と。
織りのタテ絣ではナカナカ作れない、花紋も面白いかも!?と。
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せっかくクニヒサが経てた、(結構面倒くさい整経の・笑)ストライプを消してしまって・・・。
前とお太鼓に作った、このお花の絞りの中だけに織りならではの『縞』がぱっと咲きます。
この後に、山形斜文で織りまして。結局しっかり『織り』が出てきまして。
こうなると。織りと染めの中間というより、やっぱり織り寄りの染めかもしれません。。。
いずれにしても。
少量生産でないと作れない、楽茶碗のような不確かな魅力を秘めているもののようにも思います。

新しいコトに取り組むときにいつもアタマをよぎるのは、やり過ぎて独りよがりになっていないかとか。
この手間が、実は余計な仕事で糸を痛めてはいないかとか・・・。
20年前の自分なら、だっせーなーって思うんじゃないか・・・とか(笑)。
でも25年やってこられた今だからこそ、技法や技巧を超えて・・・産地の、織元の仕事とは違う
より不確かな自家織物ならではの表現が出来るような気がしているのです。

今年の絞り絣、この『縞花』は色違いで2種。
まだ機にはもう一種、今度は絞りの部分だけストライプを消しちゃうタイプを・・・ギリギリまで
頑張って制作中です!





by senshoku-iwasaki | 2017-04-12 22:11 | 着尺・帯
最新の着尺は、平織りで・・・。
染織こうげいの社長さんは、iwasakiの楊柳のストールを以前から面白がってくださっていて。
ぱかんぱかんと色や、糸味の違う糸が、竹の節のように変わるのですが・・・。
『patch up』や『 sunny days』というシリーズのストールを見ながら
「こんな感じで絵羽の着尺というのも、岩崎さんらしいんじゃないですか?」と。

というコトで。
今回はなんと!絵羽企画です。
絵羽というと・・・。仮仕立てをして、色柄の出方をどーんとお見せする、重厚な作品展示で・・・。
どうってことない無地感覚の織物ばかりを作っているiwasakiには、縁の無いジャンルだと。
勝手にそんな風に思っていたのですが。
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仮仕立てなんて、学生の頃にちょっと教わった程度だったので。
こうげい浜松店の、佐浦店長さんは、もともとは和裁士さんという経歴もお持ちと知り・・・。
3月初め・・・お時間を頂きまして、私(エツコ)の気掛かり(!?)だった箇所を教えて頂きまして。

取り掛かってみると、これが結構面白くて。
たしかに。
iwasakiらしい、絵羽企画になりそうです。
重厚な作品とは対照的な(笑)。春らしい軽いワンピースのような・・・。
タテに細い縞を、ヨコには細かい段で。だけど大胆に色が配置されます。

30年近く使っている色鉛筆、色が無いと単品でその都度買ったりして、それはそれで良かったのだけど。
お気に入のりクッキー缶に、ざらっと100本近く入れて・・・。ただ、探しにくいのよねぇ。。と呟いたら。
「三菱のuniの72色、取り出しやすいケース入り。今、Amazonで最底値よ。」文具好き娘。
「おぉぉ。確かに色を見つけやすくて使いやすいじゃんっ!」と、言われるままの衝動買いに満足の私。
「プロデュースしてくれたあーたも使ってイイからね。」私。
「ありがと!それも欲しかったから、しょーこはドイツ製にしたんだ~!」娘。
へ!?ファーバーカステル持ってた?だったらそれ貸してくれたらよかったって話じゃんっ!

娘にはしてやられましたが(笑)。この新シリーズは、どうしてもいつも多めに糸を染めないといけない
着尺の色糸。(なので結構な量余ってきます)それを逆算で活かすコトのできるシリーズになりそうです。
20日から始まる染織こうげい・浜松店での2年ぶりの展覧会に、雰囲気の違う2種の絵羽を出品します!









by senshoku-iwasaki | 2017-04-09 22:45 | 着尺・帯
最新作の吉野格子九寸帯地は、ハーシーズの板チョコのような・・・。
シックな濃い茶がベースです。
タテにもヨコにも。ちょっぴりピスタチオや、ソーダの香りも・・・。
銀紙をめくって・・・パキンと折って食べたくなって!?いやいや、銀紙の部分はシルバーグレー。
この他に、フランボワーズの入ったタイプと2種制作しました。

クニヒサがこの帯地に取り掛かったのは、3月初め。
我が家の遅咲きの梅の木に、ひとつふたつ花が咲き始めたころ。
その前に制作した、440シリーズの丸紋の吉野格子九寸帯地が、明るい色目のベースだったので。
今度は春色のお着物に映える、シックなタイプにしようと・・・二人で決まったのですが。
以前にもチョコレートシリーズの吉野格子をつくりまして。その時には同系色のみの格子でしたので。
今回は少し違うタイプにしてみました。

29日から新宿伊勢丹で始まります『日本の手わざカルテット~染・織・繍・組~』に出品いたします。
カカオ成分高め(!?)な大人の、新作チョコレート吉野格子九寸帯地もぜひ!ご覧ください。

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☆『日本の手わざカルテット~染・織・繍・組~』
3月29日(水)~4月4日(火) 伊勢丹新宿店本館7階=呉服・特選きもの

久保紀波/アトリエkinami 染色
岩崎訓久・岩崎悦子/染織iwasaki 染織
飯島桃子 日本刺繡
峯史仁/工房野の人 高尾野草染め組紐


by senshoku-iwasaki | 2017-03-24 22:13 | 着尺・帯
Hさまの薄墨桜が咲きました。
濃淡3色でサンプルを織りましたところ・・・Hさま、今回はイイ意味で悩んでくださいまして。
ヨコ色は濃いグレーに決まり。(実は私が一番イイなぁ~と思っていた組み合わせで!)
嬉しいなぁ。。。
なんといっても、ピンクなんだけれど、グレーのイメージという難しいテーマだったので。
やっとHさまのイメージに辿り着けた喜びと、お色味の優しさと織物ならではの奥行きと。
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タテがさくら色のような淡いピンク。
ヨコに若干赤味を帯びたグレー。
杉綾織りなのでより、見る角度によって見え方が変わります。
グレーのようにも、藤色のようにも、さくら色も!
日没後の満開の桜の木の下のような着尺になりました。

こちらの着尺も、ヨコ糸は玉糸で細めでしたから・・・織るのに時間がかかりまして。
こういった無地は、ほぼ全身運動でして・・・。
一日がんばっても約5尺弱。(2メートルは織れないのが哀しいところ・涙)
翌日に響くので残業は出来ず。中2の息子より早く寝床に入り、小6娘より先に寝入る・・・(笑)。
よーく眠れる杉綾織りの、薄墨桜が織り上がりました。




by senshoku-iwasaki | 2017-03-13 21:54 | 着尺・帯
新宿伊勢丹・呉服で開催中の『帯楽会~帯の博覧会』にiwasakiも2点出品しています。
本日3月1日(水)より14日(火)まで。
新宿伊勢丹本館7階・呉服 特選きものコーナーで開催の『帯楽会~帯の博覧会~』にて。
iwasakiもこちらの最新作の440シリーズを出品しております。

ミミに髭(!?)があるのは、この丸紋の絣がずらし絣と呼ばれる技法だからでして。
この髭一越は、iwasaki夫婦の呼吸のようなもの。
息を止めて絣を括りまして、息を殺して絣糸をぼかしながら染めまして、息をのんで織り込みます。
写真のアイボリーベースに茶の絣のタイプのほかに、ライトグレーベースにダークグレーの絣のタイプ
の2品を制作いたしました。

『帯楽会』は、伊勢丹呉服の伝統的な催事とのことで。
フォーマルからカジュアルなものまで、まさに博覧会のごとく様々な帯が並びます。
よろしければぜひ!お出かけくださいませ。

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by senshoku-iwasaki | 2017-03-01 21:50 | 着尺・帯
2017・440シリーズは。
吉野格子の中に、ぼわーんと丸ひとつ。
今回マルは、前とお太鼓にひとつずつのリクエストがありまして。
ひとつずつだから、絣括りの量は少なくて済みますが。。。
自称ククラー(括らー)の私(エツコ)にとっては、なんか物足りなくもありますが(笑)。
少ないからこそ、お互いそれぞれ掛かっている・・・帯地を織りながら、合間に小カセに分けて。
合間に括って、合間に染めて、こうして合間に括りを解きまして。
解き終わったらすぐ、クニヒサにバトンじゃなかった、絣をタッチ。
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ぼわーんとした、春の月のようなマルは
絣足をばわーんとぼかした絣と、ぼかさない絣を1越しずつ入れるコトで生まれます。
大師匠が生み出した丸紋の技法。
故・宗廣力三先生へのオマージュとして、iwasakiのカラーで制作しております。
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3月29日~4月4日まで開催される、伊勢丹新宿店でのグループ展でのお知らせも込めて(!?)
3月1日から伊勢丹新宿店呉服での伝統催事でもあります『帯楽展』に、出品いたします。
一昨日どうにか織り上げまして・・・。超特急で検品をして。
iwasaki、いつもお願いしている郡上の湯のし屋さんに送りまして。。。
間に合うとイイんですが(汗)。




by senshoku-iwasaki | 2017-02-23 21:42 | 着尺・帯
無地といえば・・・の、銀河絹山形斜文八寸帯地。
タテヨコ同色のタイプも制作しました。
山形斜文は、タテとヨコの色のコントラストが強いほうが菱がよく見えまして。
(そのぶん、織りやすかったりもするのですが・笑)
今回はあえて無地のものも。
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『銀鼠』は、シルバーグレーに染めた銀河シルクの光沢が美しく。
降り注ぐ光の加減で・・・菱の大小が見えたり隠れたり。
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『紺』は、深い海のよう。
セリシンの残った銀河シルクは、濃い色に染めると柔らかくなってしまう確率が高く。
となると、この八寸のタテに向かなくなってしまうのですが。
以前、墨色を制作したときにもその辺り・・・かなり気を付けて取り組みまして。今回も。
糸染めにクニヒサ、かなり注意を払って掛かりました。
銀河シルクに限らず、絹糸全般にいえることなのですが・・・。
光沢は淡い色のほうがあるように思いますが、濃い色の輝きもキレイです。
こちらも。見る角度や、日差しの加減で菱が見え隠れします。

先染めの織物は、無地といっても無地では無い、奥行きがあると思っています。
その奥行きが愛おしくて。
愛おしさ余って(!?)織っているときにも格子に見えてしまいます(笑)。

無地も格子も縞も。
織物力たっぷりで。
一越一越、今日も織り進めております!




by senshoku-iwasaki | 2017-02-14 21:46 | 着尺・帯
無地の着尺色々。
昨年末から今年にかけて・・・。織りも織ったり!(・・・と思っていたのは私だけ?笑)
あらためて、手織りは時間がかかるものなんだなぁ・・・と痛感(涙)。今更!?なんだけど、今更。
なんだかずっと。同じような景色を眺めながら、それでも少しずつ前へ前へ。。。
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増孝商店・冬場所でとりあえず織りたてのはやほやの杉綾織りの着尺、『灰』シリーズを並べましたが。
『乳灰色』『灰色』に続き、『青灰色』と淡い灰の3姉妹が出来ました。
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杉綾織りの着尺、そのほかにヨコ糸に新橋色ともいえるようなブルーを入れた『西方の玉』。
同じくタテに明るめの紺に、ヨコにサンドベージュ色のまわたつむぎ糸を入れた『砂とラピス』。
地紋のある着尺の新作は、『紅消鼠』と『千歳緑』の二色が。
綾織りも地紋も、見る角度のよって見える色や柄が変わる・・・織物らしい織物たちですが。
無地なので、合わせる帯や、シーンにも!そっと融けこむモノになるとイイなぁ・・・と。

iwasaki、結成当初から・・・一見どうってコト無いような織物ばかりを作ってきていますが。
着尺は特に、主張は控えめ!?でもでもしっかり意図は、糸味で。
つるつるの生糸は、密度によって太さも撚りも合わせる原糸の本数も違います。
赤城の節糸は、ごつごつとワイルドなタイプと、ごつごつ少なめの品のいいタイプと。
国産の繭、ブラジル産の繭、中国の繭。
どれがイイもどれがよくないも無い(と、iwasaki夫婦は信じてる・笑)それぞれのシルク力を。
ぱっと見では見えてこない、じわじわ感を。
じっと見と、手触りで。
それぞれの違いと良さを感じていただけたら・・・ウレシイです。








by senshoku-iwasaki | 2017-02-11 22:28 | 着尺・帯