カテゴリ:着尺・帯( 295 )
伊と忠さんの搬入。
昨日は一日荷造りで、今朝から夫は出かけました。
私は車の運転が苦手なのですが、田舎は車が必須アイティム。
普段は町内限定でしか乗らないのですが、仕方なく夫を富士宮まで送ってきました。
途中、芝川のあたり。大きな枝垂桜が道にかかるところがありまして。
雨曇りの中、なんともいえない美しさでした。
見るからに 旧家のお庭にあるこの桜。一体どれくらいここの景色を見守ったのかしら!?
後続の車がないことが幸いに(なんせ、このスポット ものすごくカーブのところでして
後につかれてしまうと、私には全く余裕がなくなるのです・・・)まったりと桜が拝めました。
私にとっては、思いっきり遠出をした気になっていましたが・・・
町内に住む、多くの方の通勤道かと思うと、なんだか自分自身に凹んでしまいます・・。

明日から いよいよ伊と忠ギンザさんでの個展がはじまります。
ご覧いただけたら嬉しいです。

岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』
      2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
      ※月曜定休
      11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
      伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-25 20:23 | 着尺・帯
乳灰色の紬着尺。
絹糸を染めて織る、という仕事をやってきて ずっと気がかりだったことが
糸を染めるときにいつもよぎる、「せっかくの無垢の糸を、自分は汚染してはいないか?」
ということ。生糸ならもちろん、紡ぎ糸だって絹ならではの光沢や透明感が美しいもの。
要は、なんにもしないほうがキレイなんじゃないか?という、作り手としてはどうにもならない
泥沼にハマってしまいそうになるときがあります。
でも、そういう心のブレーキは大切だとも思っています。
パールベージュのような、すこしに濁った白のなかにある艶めき。
一日機に向っていると、時間ごとに違って見えるこの紬。
ピンクに見えたと思ったら、ベージュになって、そしてグレーにも見えてくる。
6歳の息子が、「目玉はみんな違うのに、おんなじものが見えていたのか・・・」なんて言って
笑った私。いやいや・・・たしかに人それぞれ見えてる(感じてる)色は違うことが多いにある。
この、不思議な色。ずっと作りたかったけど、なかなか踏み出せなかった私にとって、禁断の色。
矢車附子で染めた経糸と、桜の枝で染めた緯糸。交叉をくりかえして出来た いとしい色。
伊と忠さんでの展示会でご覧下さい。
どういう色に見えますか。


      『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』
      2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
      ※月曜定休
      11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
      伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-23 23:47 | 着尺・帯
杉綾紬着尺。
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今回の展覧会では、私達のテーマカラーとなりつつ
あるグレーを、織りで表現してみたのですが。
先染め(生地ではなく、糸を染めて織る)の特徴と
植物染料の、不思議な気配感が一番表れたのが
この紬かもしれません。
グレーに見えるのに、
実はグレーの糸は使っていません。
経糸は濃紺のような、黒に近い色。
緯糸は、矢車附子の煮出したそのままの
黄色っぽい白茶。
綾なので、経糸の本数が多く密度があるぶん
平織りより、織り上げまでに時間はかかりますが、
しなやかで丈夫な織物になりました。

日常着として 私もよく紬を着て仕事をします。
着れば着るほど、紬が好きになって・・・そうなると
単衣が一番!と思えてならなくなりました。
だって、自分で洗えるし。何度も着て洗ってトロトロに
なってゆくのは、絹織物ならでは。
仕舞い込む前に洗えば、カビも心配いらないし・・。

袷にしてオシャレに着てもよし。
単衣でガンガン着てもよし。
                                       そんな反物になりました。
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             変則的にならべた斜めの線が
             7寸ほどで右に左に変わることで
             無地のなかに
             縦長の格子のような
             縞のような
             角度で見える感じが変わる・・・
             そんな無地を作ってみました。



      『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』
      2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
      ※月曜定休
      11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
      伊と忠GINZA にて

                                      
by senshoku-iwasaki | 2009-03-22 10:14 | 着尺・帯
杉綾・8寸単帯。
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これは単帯としては長め1丈1尺九寸(約4.5メートル)で織りました。
ふつう 単帯というと、だいたい3.8~4.0メートルくらいなのですが
先日紹介した、間道の帯と同じ趣旨で
身体の細い人も太めな人も、巻き方結び方がイロイロ楽しめたら・・・
と思ったワケです。切ることはいつでも出来ますから。 

綾は斜めの線が美しいので、斜めで市松のように織りました。
この、緯糸も宮坂製糸所の緒糸。
以前も触れましたが、糸口を探すときにできる糸。
イワサキは結成18年になりますが、 
ずっとイワサキらしい
『民藝』を探し続けてきた気がしています。
こんな 実に何でもない帯地ですが
18年目にやっと見つけられた、私たちにとっての糸口のように思うのです。




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   『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』
   2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
   ※月曜定休
   11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
   伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-20 10:36 | 着尺・帯
名物裂・間道をモチーフに制作した8寸帯地。
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だいぶ、サッパリ味にしてみました。

かがり帯用にと考えていますが、1丈3尺7寸(5.2メートル)ほどありますので
コレ、結構遊べるのでは・・・?
お太鼓だけじゃなくて、角だし(銀座結びともいうらしい)にしてみたり・・・と。
もっと自由に、織り布をそのまま(何もせずに)
結べるということは
織物を作っている私達にとって、なんとも魅力的だったりするのです。

こんなサッパリ味を銀座結びにして・・・
帯揚げがわりにイワサキの楊柳のストールなんかを使ってもらえたりしたら・・・
サッパリ塩味は、合わせる着物や帯締めで如何様にも
意外とくだけすぎずに楽しめるハズ・・・と、制作者は思っております。





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『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』
2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
※月曜定休
 11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
 伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-18 21:19 | 着尺・帯
角帯 2種
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4、5年くらい前から男性のご注文を、時々受けるようになりました。
紬着尺だったり、紬羽織だったり、アンサンブルであったり・・・。
角帯も 昨年から少しずつ織り始めました。
この角帯は、経糸は半練り(セリシンを残した)生糸を墨染めにしたもの。
緯糸は写真左が 古い泥大島を細く(約5ミリ)切ったもの。
右は 長野の宮坂製糸所の緒糸(ちょし)と銀河シルク。

大島を使った裂き織りは、8寸も作りました。
しっかりさせるには、経糸の密度をたてて。
きれいに仕上げるには、大島はなるべく細く切って。
いい感じの大島が手に入ったときにだけ、作る裂き織りです。

緒糸は生糸をとるときに、糸口を探すときにでる副産物のような糸。
高級なものではないけれど、味わい深い糸です。
今回の墨灰色のシリーズでは、8寸の帯地にもイロイロ使っています。
宮坂製糸さんの銀河シルクは、昨年からショール、帯などに使っていますが、とにかく ツヤツヤでピカピカな、まったく新しいオリジナルの原糸です。


『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
※月曜定休
11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-12 20:41 | 着尺・帯
緯吉野 九寸帯地
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前回のグレーバージョンの色違い。
白地は、やまももの木の皮でごくうすく白茶に染めたもの。
そこにロッグウッド、矢車附子で染めたグレーが入っています。
今回のDMには 伊と忠さんとのコラボで作った草履も載ります。
この白い緯吉野を少しだけ変えた生地が
鼻緒になりました。


一緒に写っている、細い墨色のものは角帯。
これはまた後日 ご紹介いたします。


『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
※月曜定休
11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-08 14:52 | 着尺・帯
 緯吉野九寸帯地
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緯吉野(よこよしの)と呼ばれる織りの技法。
4枚の綜絖で生地に凹凸ができます。
影があるから光りがうまれます。
矢車附子(やしゃぶし)で染めたシルバーグレーを引き立たせる、濃いグレーは化学染料。

植物染料の気配感。
それを最大限に活かしつつ・・・・、

着物や帯などは、着る度に洗うものではないだけに
なるべく絹糸にとって良いように・・・と制作しました。
吉野の幅が小さいことで、
まるで花びらが幾重にも重なったような、
「地味なんだけど可憐」といった趣です。


『岩崎 訓久・悦子 染織展  墨灰色から乳灰色へ』2009年3月26日(木) ~ 4月5日(日)    
※月曜定休
11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
伊と忠GINZA にて
by senshoku-iwasaki | 2009-03-06 21:48 | 着尺・帯
最近制作した8寸の帯。
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青木間道をモチーフに・・・、
どこまでシンプルにするか・・・、

という帯。

このシリーズ、いろいろ出来そうです。
by senshoku-iwasaki | 2009-02-24 20:34 | 着尺・帯
仕立て上がってきました。
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何色かに真綿を染め、それを紡ぎ(エツコさんが、久米島式紡ぎ台で紡ぎました。)、織り込んだ紬です。(やしゃぶし、ログウッド、梅、・・・)
明日、静岡のKさんにお渡しします。
by senshoku-iwasaki | 2009-02-10 20:08 | 着尺・帯