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Hさまの杉綾織り紬。
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昨年の、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会で。
iwasakiの杉綾織りの紬をご覧になって、『デニムのような感じ』でご注文くださったHさま。
本日ようやく織り上がりまして、機から下しました。
写真ではグレーのようにも見えますが。ヨコが紺で、いつもよりチョット太めのつむぎ糸。
小さな菱は、大きくなったり小さくなったり・・・私(エツコ)の心のまま(!?)に。

綾織りの紬は、iwasakiの定番でして。
タテ糸の密度もiwasakiの基準的な平織りよりも1.4倍あるし、ヨコ糸も1・4倍くらい入るので冬の単衣にも
向くように作ったのがきっかけです。
もちろん、袷ならより暖かいし。何よりしっかりしているのに、身体に馴染むしなやかなドレープがキレイです。
私(エツコ)にとって紬は、カジュアルなストリート系であり、仕事着でもあり、無地ならたまーにフォーマルに
も使ってしまいます(笑)。そんなとき、綾織りは織物力を一番感じます。垂れモノの着物より光ります。

平織りの場合もそうですが、綾織りの着尺はヨコ糸に玉糸を使うと、シャキッとした織物になります。
そして今回のように・・・まわたのつむぎ糸を使うとふっくらとした質感に。
着初めのうちは・・・
まわたの毛羽が少し出てくるのですが、そのうちにそれらが摩擦で落ちると光沢が生まれます。

質実剛健でロングライフ。なのに、キモチを揚げてくれるお洒落も楽しめる・・・。まさにデニムのよう!
そんなiwasaki秘蔵っ子(!?)の杉綾織り紬に、最高のイメージでのリクエストですからね。
毎日楽しく織らせていただきました。Hさまありがとうございますっ!
これから糊ぬき、湯のしを経て・・・完成いたします。

今年も。
染織こうげい・神戸店さんでは、10月に展覧会をさせて頂くことになっておりまして。
iwasaki工房では、機が空くタイミングも無いくらい(織り手は二人なのに、機は4台・笑)フル回転してます!
by senshoku-iwasaki | 2016-08-21 22:31 | 着尺・帯
Eさまの『入り江の波の格子着尺』。
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私(エツコ)が藍の着尺にかかっていたときに・・・。
クニヒサが取り掛かっていたのは、昨年Eさまにご注文いただいた格子の着尺。
タテの水色の縞は、グリーンよりのトルコブルー。ヨコはトルコブルー。
ベースは、タテがシルバーグレーで、ヨコはヤマモモで染めたアイボリー。
前回Sさまにご注文いただいた、ブルー系のこのシリーズのときとも違う感じになりました。
キラキラと穏やかに光る、瀬戸内の海が私には浮かびまして。
Eさまの、透明感あふれるステキな笑顔と勝手にリンクして(笑)眩しく眺めておりました。
私がかかっていたのは、江戸チックなものでしたので、グッとモダンに感じられました。
Eさまのイメージに近いものになってるとイイのですが・・・。

これらの仕事に掛かり始めた、6月中旬ころから・・・。
iwasaki家では、いろいろなアクシデントがありまして(オヨヨ・・・)。
7月に入ってすぐ、突如パソコンが壊れたり。
私はタブレットもスマホも無いので、1週間ほどカンペキに世間から切り離された状態で。
これはこれでイイかも!?とも思ってしまったり、いや、イカンとも思ったり(笑)。
先週はなんでか・・・選挙の立会人を頼まれてしまって(いや、他にいくらでも適任者がいるはず!
とか思いつつも)ぽっかーんと、13時間も!手指を動かせない時間の苦痛なこと(笑)。
つくづく。自分は織物以外なんにも出来ないクズだと、なんだか落ち込んだり。
中2息子の学校の三者面談では、テストの結果に・・・暑いのに背筋が凍る納涼体験を。
気がつけば。
今週から夏休み!?・・・だったのか~!と、これまたダメ母ぶりに落ち込み(涙)。

工房にはなるべく私情を持ち込まないコトにして(笑)。
青山のitonosakiさんにご注文いただいている、新色の銀河シルクの山形斜文八寸帯地を織り
進めながら・・・。今年も秋に開催される、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に向けて・・・。
新作の絞り絣のシリーズに取り掛かり始めました。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-17 23:12 | 着尺・帯
湯のしが上がった・・・森くみ子さんとのコラボ着尺。
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昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから帰ってきました。
サラサラと。ナカナカ良い感じの肌触りの、夏の紬になりました。
こちらは、タテに森さんの藍染め糸の中でも・・・一番贅沢な褐色(かちいろ)がベース。
紺よりも深く、赤味を孕んだその色は、代々徳川家でも愛されたという、『勝ち』の勝負色。
森さんは、藍の勢いのある状態のときに・・・わずか数回で染め上げるという、やっぱり贅沢な色。
ヨコ糸分は褐色が足りなかったので、ヨコ糸は『御納戸色』を。
前回の写真ではわかりにくかったのですが、しじらのような組織を・・・1寸ごとにひっそりと。
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タテにもヨコにも使った玉糸に、かなーり味があり・・・。その分織りにくかったのですが(笑)。
まるでホントに(!?)大好きな、江戸後期の織物のような風情になりました。
リサイクルが徹底していて、無駄が無かった・・・というiwasaki憧れの江戸時代。
森さんの藍染め方法は、江戸時代と同じ技法で極めてシンプル。
すくもに含まれる藍分を、甕の中の発酵菌をすべて生かして使い切る・・・『甕覗』といわれる一番
淡い水色も染まらなくなった液は、薬品を一切使わないので、最終的に土に還ります。

このヨコ『御納戸色』のタイプと、『瑠璃色』3越に『水色』1越を入れたバージョンと。
透け感もあり、涼やかな夏の織物になりました。
現代と江戸を、行き来するような夏衣になるといいなぁ。。。

JAPANBLUE SPACE  森くみ子 http://www.japanblue.info/
by senshoku-iwasaki | 2016-07-13 21:41 | 着尺・帯
森くみ子さんとのコラボ着尺。
阿波藍を、森さんの手によってたっぷりと蓄えられた絹糸たちが・・・ようやく2反の着尺になって。
先日水通しをして、砧打ちを済ませまして。郡上の湯のし屋さんに湯のしをお願いしました。
まずは森さんと、私(エツコ)の生紬から。
織っているときお腹のところに、わざと白い手拭いを挟んでいたのですが。
一反3丈4尺、約13メートル。1週間ほどかかって織るものですから、摩擦で真っ青になるハズ・・・
と思っていたのだけれど。意外にも。ほとんど青くならず、普通に洗濯したらキレイに真っ白に。
それは、この水通しをした後にも。
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今回は森さんから「最初はお湯にしばらくつけて、灰汁を抜いて欲しい」とのことで。
お風呂くらいの温度の湯にしばらく漬け込んだ後、水に何度か漬け込みまして。
そのとき反物を引き上げると・・・水は青ではなく、黄色のような色が少しでました。
そして何度か水をくぐった反物は、外に干して生乾きの状態でアイロンを当てまして。
そのときも。わざと真っ白い手ぬぐいを乗せてのアイロンがけでしたが。
これまた、ビックリするくらい青くならない(笑)。
手のひらには青が付くんです。でも、手は水で洗うと落ちてしまうので、色の付き方が違うのかと・・・。
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iwasakiの大好きな縞木綿は、江戸後期の京阪西日本に集中しておりまして。
私もクニヒサも。なんでか西日本にずっと・・・惹かれっぱなしなのもそのせいもあるのかもかも。
今回は昔の小倉木綿の縞を意識しました。微妙な藍のグラデーションが活きるかと。
織物らしい、だけど作家モノっぽくない無名な産地の織物っぽくしたかったのです。
森さんの藍を使うということは、iwasakiにとっては冒険です。
阿波藍は、高級品です。他の藍の追随を許さない、立派な理由があるからです。
まずは、お米や野菜と同じだけ手がかかる農作物でありながら・・・食べられないのに、広大な敷地が
要ります。そして収穫された良質の藍の葉っぱだけが、約100日かけて特別な『発酵菌』を持った『阿波
のすくも』となります。それを作り出せるのが、ごく数人の藍師と呼ばれるエキスパートでして。
森さんはその発酵菌のチカラを全て使い切る、無理のない藍建てをされる人。
正直なところ・・・。iwasakiは『高級』にはあんまり興味がなかったのです。
『高級』な食材で、『高級なお料理』を『最高級店』で食べるより、『ありふれた』食材を、『丁寧な仕事と
工夫』で美味しいお料理を作るシェフのお料理を食べられるほうが幸せだと思っているから。
出来ることなら、そんなシェフのような織物づくりがしたいので、『高級』だから阿波藍を使いたいと思った
わけではないのです。
森さんのお話しを聞いているうちに・・・いかに阿波藍が独特で、秀逸で。だからこそ江戸時代にどれだけ
の人の憧れの染料であったことか。その直後に、時代は明治になり合成藍が入ってきても阿波藍のブラ
ンド力を使って(!?)阿波藍をブレンドした合成藍の紺屋が全国に広まって・・・。
その中で藍は色落ちがする、という認識も広まったのではないか・・・という森さんの解釈に納得しまして。
森さんがそこまで愛する・・・阿波藍の『発酵力』を、全部出し切った森さんの藍染め糸だからこそ!
使ってみたい、出来たら魅力的な織物にして・・・このコンセプトに賛同してくださるユーザーを見つけたい、
そんな大冒険なのなのです。

水をくぐって、砧で打って、しなやかに変化した着尺。
まずは自分で使ってみてから。でも、使う前から明らかに・・・きっとこの摩訶不思議な藍が、好きになって
しまう予感だらけの(笑)楽しい制作期間でした。
この夏は、iwasaki家恒例(!?)ビンボー家族旅行に、森さんの徳島のアトリエも組み込まれまして。
今回織りあがった2反のうちから・・・森さんに気に入った方を選んでいただこうと思っております。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-10 23:25 | 着尺・帯
遅くなりましたが、過日の『日本の夏じたく』展で・・・。
iwasakiをお召しでお越しくださった方々。
今回クニヒサ一人での参加でしたので、実は写真を撮るコトが出来なかった方々も・・・(涙)。
iwasakiにとって何よりのパワーの源ですので、今回カメラに納められなかった皆さま・・次回は是非とも!
撮らせてください。よろしくお願いいたします。
そしてお写真いただけました皆さま、本当にありがとうございます!!
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昨年の『観月展』で、緯吉野の八寸帯地『稲束』をお選びくださったWさま。このシリーズ、ここから少しず
つ変化しておりまして。『石畳』、『カラミ煉瓦に煙突』といった・・・クニヒサのお気に入りのシリーズになっ
ております。Wさまのお召し姿、前回の増孝商店でカメラに納めさせていただいた筈なのに、撮れていな
かった(>_<)コトを、大変悔やんでおりまして・・・。
改めてとてもよくお似合いのお姿に、とても嬉しかったです!!
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4月の伊勢丹新宿店でのグループ展でお選び頂いた、『銀河シルクの山形斜文八寸帯地・白金(しろが
ね)』写真では白っぽく見えますが、プラチナシルバー色です。Fさま、このときに色違いの枝豆色もお選
びくださいまして。「アフリカの草ビロードや、クパクロスのような布感がありますね。」と嬉しいお言葉を!
そーなんです。
古今東西、諸国民藝・・・織物力を求めてiwasaki、遊牧民のココロで手織物を作っております!
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Kさまは、生紬『サヤサヤルルル』に『銀河シルクの山形斜文八寸帯地』の初期モデル(!?)を。
ここ2年ほど・・・
銀河シルクの山形斜文の菱の大小の並びが、私たち夫婦のなかで「この感じがイイかも。」が一致しまし
て(笑)。初期のタイプは、菱が同じだったり、大小が違ったりしています。(・・・といっても、ほぼパッと見
ではわかりませんが・笑)。以前は「夏はキモノを着ないのよ・・・」とおっしゃっていたKさまなのに、
数年前に『サヤサヤルルル』をお選び頂いてから、今年は模紗織りの入った透けるタイプの生紬を・・・。
「真夏もいいわね。」真夏ギライのKさまがっ!うぅっ、ウレシイですっ!!
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浜松からお着物でいらしてくださったTさま。増孝商店GW場所ではお写真を見せていただいたので、実
際にお召しいただいた『絞り絣八寸帯地・corona』の嬉しい再会でした。
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Nさまは、日本刺繍の飯島桃子さんと初めてコラボさせていただいたときの『亜麻と苧麻と絹の八寸帯地
に葉』。のびのびと生命力溢れる、飯島さんの葉っぱが、本当にステキです。帯締めも雰囲気にピッタリで
した。

4月の伊勢丹から・・・ナカナカ二人で会場に立つコトが出来ず、私(エツコ)は山梨にお留守番ですが。
こうしてごく最新のものから・・・数年前のものまで。クニヒサと二人で細々と作り続けている織物たちが
それぞれ、本当に素敵なユーザーさんの元で、幸せに過ごしている姿(!?)につくづく有り難く・・・私
たちもとても幸せな気持ちになります。
このところ・・・
二人して急に老眼が進み(涙)、いつまでも同じ内容の仕事は出来ないという覚悟は持ちつつも。
それでもカメの甲より年の甲を信じて(!?・笑)、とにかく健康で、良い仕事をしようと心がけています。
あんまり代わり映えのしないiwasakiの織物ですが(笑)、すこーしずつ変化していきますので・・・。
カメの歩みで頑張ります。  ありがとうございました!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-24 22:55 | 着尺・帯
iwasakiにおける他力本願は・・・。
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仏教用語の意味とは違うかもしれません。
他力は、仏さまだけのチカラに限らず・・・iwasaki織物を支えてくださる他者のチカラ。
でも八百万の神さま、仏さまを信じていますからね、八百万のチカラでもあります(笑)。
そこにiwasakiが精一杯の仕事をすれば、織物力溢れるiwasaki以上のチカラになると
信じているし、実際に25年近くやってきて実感もしているところのものです。

この銀河シルクの山形斜文の八寸帯地・『白金(しろがね)と青磁』は、イトノサキさんのオリジナル。
イトノサキの畔蒜さんからのリクエストで、控えめなこの色目のツートンは、ベースのシルバーグレー
から前柄とお太鼓で青磁色に変化します。
どちらかというと、iwasaki夫婦ともに・・・お太鼓柄よりも全通のほうが好みだったこともあって・・・。
こういうツートンは、初めてでしたが。ほほぅ~。なるほどぉ~イイじゃん。知らなかったなぁ・・・。
カラーだけで変化させるって、もっと単調になるかと勝手に思い込んでいたというコトに気づかされた
のです。一方行の思い込みだけは、なるべくしたくないっていつも思っていたのだけれど。
単調になるどころか、織物力が増して見えます。。。
ここからまた、新しい細い(!?)道が見えてきた気もします。
畔蒜さん、ありがとうございました。

シルバーグレーと青磁色といえば・・・。
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クニヒサが今日整経(せいけい)していたのは、Eさまご注文の・・・緯吉野と平織りの着尺。
Eさまの青磁色は、ターコイズブルーでもグリーンよりのブルー。
うんうん。っぽいっぽい。Eさまの雰囲気が漂い始めました(・・・と思っているのは私だけかも・笑)。
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この着尺の大元は、以前Aさまのご注文で格子の紬なんだけれど、カジュアル過ぎず控えめに・・・
垂れもののような光もあるような・・・。から出来た着尺がありまして。
それをご覧になったSさまが、これのブルー系で・・・。とご注文くださり。
緯吉野の入った、九寸帯地『入り江の波』を見ながら、こんな感じで着尺が欲しいです・・・とおしゃって
くださったEさまが、着尺のサンプルのなかから「コレのお色違いがイイかも!」と手にしたものが
Sさまにお作りした格子の着尺でして。
ぐるぐると。
わらしべ長者のように(!?)他者のチカラを授かりながら・・・もっともっと!iwasakiの仕事を高めて
いきたいと思っております。
by senshoku-iwasaki | 2016-06-16 22:53 | 着尺・帯
先ほど・・・織り上がったばかりの銀河シルクの山形斜文八寸帯地は。
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久しぶりにアイボリーベースです。
先日の増孝商店で、Kさまの初期のころの白い山形斜文を改めて見て。
自分たちで作ったものなのに、あぁ・・・。やっぱりイイなぁ。なんて(笑)。
自画自賛もいいところですが、どうってコトのなさがサイコーだと思っているのです。
まずは宮坂製糸さんの、銀河シルクの艶やかさが活きていて。
特別じゃない、トラディショナルな織りの技法で。
規則さのなかの不規則さ、織物力を無彩色で感じ取れるような・・・。
そして何より。
どんなにクセの有る、またはクセの無い、どちらのキモノにも違和感なく寄り添える。
織物が、いちばんそのまんまのカタチで纏える八寸帯。
いよいよ今週、5月26日(木)27日(金)28日(土)の『日本の夏じたく』展に。
この乳灰色と、アイスミントの二色が加わりました。

昨日は、娘の通う小学校で三世代交流の行事がありまして。
6年生は、機織り体験とのことで。2年前に息子もやった・・・学校教材用に作られた
フレーム織りの小さいもので・・・。超使いにくいっ!(涙)。
「岩崎さんは専門家ですので、お母さん、今日はよろしくお願いいたします。」担任の先生。
息子のときにはクニヒサも助っ人だったのだけど・・・。
おとーさんは、(ホントはアタシもっ!)仕事が終わらない(トホホ・・・)。
2時間くらいでカンタンに、素敵なコースターなんて出来ないのが織物なんだってば!(泣)
子供より、お母さんやおばあちゃんがやる気満々で。
絵のような柄が織りたいとか、日の丸にしたいとか・・・・。
自分の娘などそっちのけで、汗だくで伝えるも・・・ちっともうまくいかなくて・・・。
どっと疲れきっただけの(涙)・・・専門家。
あの教材は・・・。
わかりにくい取説に、何より。縦糸、横糸の表記にうーん・・・。
織物は、経糸と緯糸。と教えてあげてほしいんだけどなぁ・・・。
こんな、めんどくさくて大したもん出来やしなった、『つまんない』織物体験も。
息子や娘の同級生たちの・・・
人生の何かの経緯に繋がってくれていたら、糸たちも救われるんだけどなぁ・・・。
by senshoku-iwasaki | 2016-05-22 22:31 | 着尺・帯
こんな半巾帯も出来ました。
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今朝織り上がったばかりの半巾は、チョット涼し気。
タテ糸は、八寸帯地残りの糸を・・・クニヒサ、グラデーションに経てまして。
おぉぉ・・・。初鰹のようだわねと、織りだしたのは私(エツコ)。
ヨコ糸も。
半端に残った糸たちを、系統別に取り揃えてございますからね・・・。
(繋ぎ糸づくりとともに、もはや私の生き甲斐になっております・笑)
まぁまぁ残ってる糸、ほんの少し残っている糸、同じキビソ糸でも太い糸、細い糸・・・
色味ごとに振り分けて。

最近は。
段を考えながら・・・残っている糸のカセを見ながら、おおよその糸量がわかるようになりまして。
今回も。
我ながら・・・しびれるくらいピッタンコ!に使い切った糸がありまして。
こんなキモチのイイ日の、我が家の夕ご飯は、決まってギョーザです(笑)。
おぉぉ・・・。やっぱり今日も。
私がテキトー(!?)に刻んだ、残り野菜と豚バラ肉。ピッタリ20個の皮に収まりまして。
(残りものの!?)福の神様が、降りてきたのかもかも。

絹糸も、生ものだと私は思っておりまして・・・。
何年も経った絹糸は、やっぱりもろく切れやすくなったりしますので。
なるべく良いカタチで、美味しいうちに・・・
組成の中に閉じ込めて織物にすることで、その先何十年と丈夫に使えるモノとなるのだと実感
しています。
残り糸を、柄にしてゆくのは手間はかかりますが。その分発見があります。
こうして作られた半巾帯から、次回は八寸帯地で活かされる糸使いが生まれます。
となると。
また半端に残る糸が出まして(笑)。
福の神様を味方にして・・・iwasaki、死ぬまで幸せなエンドレスが続きますように・・・!

こちらの出来立てホヤホヤ半巾帯も、来週(・・・になってしまった!・汗)『日本の夏じたく』展に
出品いたします。
実は、まだまだ・・・。今日から取り掛かった八寸帯地も間に合わせたく・・・二人して足掻いてマス!
by senshoku-iwasaki | 2016-05-18 22:00 | 着尺・帯
先日の増孝商店にいらしてくださった・・・。
Tさまは、浜松から嬉しいご報告を持って。
昨年の染織こうげい・浜松店さんでの展覧会で、お求めくださった『絞り絣・corona』が
「とても気に入っています。それにあの帯・・・ホントいろんな所で褒められるんですよ~。」と。
こうげいさんで撮っていただいた画像を見せてくださいました。
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久留米絣のお着物に、corona。
こちらの帯は、こうげいさんでの展覧会に向け作った、絞り絣シリーズの第一弾でして。
ちょうど染めと織りの中間のような、「ソメオリモナカ」なモノにしたいと・・・。手探りで始めた
ものの一作目でしたので、さまざまな思い入れや、反省(!?)も多々ありまして。
「クニヒサさんは、こうげいさんでお目に掛かれましたけど、エツコさんはこちらでないと
会えないと思いましたので、お会いしてご報告できて良かったです。」
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あわわ。。。ウレシイですぅ。ほんわりと。ぼんやりと。
絞り絣は、一度仮に木綿糸で織ってから絞って染めて、織ったヨコ糸を抜き取って・・・
今度は絹糸で織ります。丸く染まっているのは、タテ糸の部分なので。後染めの絞りとは
一味違う感じになるのが特徴だと思っております。
「来年春に予定の、こうげい浜松店での展覧会、楽しみにしていますね!」のTさまの声は、
またまた勇気とファイトが湧きました!まずは今秋の、こうげい・神戸店さんで新しい絞り絣
を発表できるように・・・下拵えを進めますっ!
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そして・・・!
NPO法人川越きもの散歩の藤井美登利さんが、お忙しい中お出でくださいまして。
しかも帯は、iwasakiの八寸です(涙)。スウェーディッシュレース織りという・・・ちょっとだけ
透け感のある織り方でして。あんまり和モノでは用いない技法かもしれませんが、私たちの
間では気に入っている質感のひとつです。
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ヨコ糸に、川越きもの散歩が繭から注文して作った、市販されていない・・・埼玉のブランド繭、
いろどりの生糸を使って。キラキラと涼し気に輝いておりました!!
今年もまた、いろどり繭の生糸をわけて頂きましたので。またいろどり繭の生糸を
効果的に使った、新しいシリーズも作りたいと思っております。

Tさま、藤井さん、ありがとうございました。
by senshoku-iwasaki | 2016-05-16 22:24 | 着尺・帯
先日の増孝商店でお引渡し出来ました織物たち。
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Sさまに昨年の師走場所でご注文いただきました、銀河シルクの山形斜文の八寸帯地でボーダー。
お色も段の感じもSさまのご希望です。
等間隔の段は、あまり作ってこなかったのですが・・・。
一昨年、色味サンプルとして織った杉綾織りの紬を、そのまま作って欲しいというリクエストから
生まれた着尺がありまして。
以来、iwasakiの間でチョット流行っている(!?)等間隔のボーダー。
年明けからかかっていた、九寸帯地の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』もそんな等間隔のボーダー。
一見、単純であるようだけど、単調では無い、なんとも奥深い段です。
このSさまの帯地も。
Sさまに気に入っていただきまして・・・安心してお引渡しが出来ました。
Sさま、ありがとうございました。ぜひ次回は、Sさまの帯としてのお召姿も拝見させて下さい!
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こちらも師走場所でご注文いただきました、銀河シルクの山形斜文帯地。
タテが淡いグレーで、ヨコがアイボリーのTさまの無地ライクの帯地。
Tさま、とても喜んでくださいまして・・・。次回は、「吉野格子の九寸帯地を・・・と。待つ時間もとて
も楽しみで幸せなのよ・・・」と嬉しいお言葉もいただきまして。喜んで~ガンバリマス!!
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こちらは、昨年の夏場所で「来年の春ころで構いません・・・」とご注文くださったYさま。
タテ糸はカラフルな絹。それをかき消すように・・・緒糸と苧麻と、科(しな)も入っているナチュラル
な半巾帯でして。私(エツコ)が昨年の『日本の夏じたく』展で締めていたものと同じものをご注文
くださいました。巾と長さは、Yさまのご希望に合わせてYさま仕様にさせていただきまして。
お着物好きなYさまですが、半巾は初めて・・・とおっしゃっていたのですが。「とても気に入りました」
となんと!新作の半巾を、Yさま仕様でご注文くださいまして。「また来年の今頃でお願いします」と。
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画像がどうしても見つからない・・・(笑)。Hさまにご注文いただいたのは、銀河シルクの山形斜文で
ヨコに紺の無地の半巾帯。八寸では、こんな感じのものを作っていますが・・・半巾では初めて。
Hさま、今までもiwasakiの半巾帯を、イロイロお使いくださっておりまして・・・。ご注文も何度か。
いつもざっくりと・・・ご希望のお色味をおしゃって、あとは任せてくださいます。
なのでこの画像は、Hさまに織り始めたお色味を、メールでご確認いただいたときのもの・・・。
Hさま、実物をご覧になるなり・・・「ハイ、これです!ありがとうございます。」と。

皆さまとても嬉しいお言葉を・・・ありがとうございます。
時間をいただいて作らせていただいておりますが。私たちもご注文をいただいている間は、いつも
次に取り掛かるもの、その次に掛かるもの・・・工房にはご注文品のリストを貼りまして、考えながら
二人で話し合いながら・・・進めておりまして。その間、そのお客様のことを何度も思い浮かべながら
制作しております。なるべくご意向に沿えるように・・・なので、こうして喜んで頂けると本当に。
有り難く嬉しく・・・そしてホッとしております。
できれば末永くお使い頂けることを、心から願っております。
by senshoku-iwasaki | 2016-05-11 22:49 | 着尺・帯