カテゴリ:纏う布・暮らしの布( 94 )
ブランケットの季節。
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iwasakiの冬の定番織物、といえばやっぱりブランケットでしょうか。
ジャコブウールがメインのヘリングボーンに、絹を散して。
『織物』じゃなきゃ!こうはいかない!・・・と勝手に思い込んで。(笑)
もう15年位前から・・・気がつくとコンスタントに作っています。
たくさんは作れないけれど、右から左に売れるモノでもないので(iwasakiはそればっか。トホホ・・・)
バランス的にはちょうどイイ感じに(!?)在庫がなくなると作る、といった具合ですが
iwasakiにおける『ド定番』って、こんな感じの『変わらない』だと思っております。
ヘリングボーンに代表される、綾織りの良さって。
タテ糸の密度が平織りに比べて・・・約1.5倍くらいあって、更にヨコ糸もたっぷり入るので
生地に厚みが出来て、空気を孕んで・・・だから丈夫で暖か。
・・・というのが解説になるのだけれど。
やきものなどの造形美術にはウルサイオジサマがたでも、織物となるととたんに
「布は女のもので、私にはワカラナイ」とおっしゃいますが・・・。
理屈なんて、解説なんてなんにも必要ないのだと私(エツコ)は思っておりまして。
肝心なのは、眼で、手で、ココロで感じるコトなのだと。
なーんて自負している私ですが。
土曜日の兄の『砧』」の舞台・・・。
うーん・・・。ひたすら『ココロで感じる』に徹した私でしたが(笑)。
なんだか体中がガチゴチで・・・(笑)。能楽堂は気がひけるぅ・・(涙)。
お気に入りの椅子でブランケット掛けて昼寝の、幸せな小春日和の午後。
by senshoku-iwasaki | 2013-11-18 21:43 | 纏う布・暮らしの布
2013・秋冬バージョン、『sunrise』。
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私(エツコ)は取り掛かっていた、模紗のマフラーがひと段落して。
秋冬バージョンのシルクショール、『sunrise』に掛かっております。

春夏バージョンのときには、さらっと薄手にしたかったので・・・セリシンを少し残した
細めの生糸を用いておりましたが。
秋冬タイプはふわっとボリーム感も出したいので、まわたのつむぎ糸と生糸を2,3本
合わせて使っています。

『sunnrise』は、昨年から作っている大きなぼかしのショールですが、初めはもう少し
作り方が違いまして。どちらかというとデザインが先行のものでした。
このショールにちょうど良いと思われる、ちょっと太めのつむぎ糸をデザインイメージ
のカラーに染めて・・・それをデザイン通りの寸法でぼかしながら織ったのです。
それはそれで悪くはなかったのだけれど、作っていて何か物足りなく思えて・・・。
もともとは日の出の頃の、刻一刻と変わる日差しや木々の色の移ろいから発想した
シリーズだったので、グレーだって、赤だってグリーンだって一色じゃないなぁ・・・と。
つむぎ糸には太い細いがあるけれど、それだけじゃなくて一越しごとに糸質の違う
ものを入れると、凸凹感のあるテクスチャーが生まれるし。

結局・・・。
当初考えていたよりもずっと時間のかかるモノになってしまいましたが(笑)。
iwasakiならではの、『無二の日の出』になったと思っています。

着尺も帯もショールもの、よろず織物iwasaki。しかもクニヒサは、規格を変えた着尺や帯
やショールを考えるのが好きな人なので・・・。つむぎ糸だって、7匁6匁5匁・・・と太さ
もイロイロ半端に残ったものもありますし、生糸も玉糸も太さはイロイロ。
二人で仕事をしているので、着尺を織りながら次にかかる帯のタテ巻きをして・・・
といった順序立てをしているので、着尺を午前中に織り上げて午後から隣の機に移って
帯にかかる・・・といったコトもしばしばでして。
どーゆーわけかクニヒサ、小管(こくだ)にヨコ糸を巻いたまま・・・というケースが多々。
そういう少しの糸たちもこの『sunrise』には重要な戦士たちです。
まずは大まかに色と糸の目星をつけて。決めるのはそれだけ。
木枠にチョット残った、タテ用の生糸も。
最高の箇所に使い切るコトを念頭に、一期一会の『sunrise』。日々刻々と変化しております。
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こちらは紬を織ったときの、ヨコ糸のまわたつむぎ糸。
紬はヨコ糸が足りないとアウトなので(笑)多めに用意するため半端が出ます。大管に巻いてスタンバイ。
by senshoku-iwasaki | 2013-10-22 21:14 | 纏う布・暮らしの布
模紗織りのマフラー。
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クニヒサが神戸に出かけている間から・・・取り掛かっているのがこのマフラー。
模紗(もしゃ)織りというのは、紗を模している透ける織り方で主に夏の和モノなどにも使いますが。
そうそう、iwasakiでは最近だと・・・
昨年作った八寸のシリーズ、『キビソノアミカサ』なんてのがありましたが。
そういえば、マフラーでは作ったコトが無かったかも!?・・・というわけでもなかったのですが(笑)。
タテ糸に・・着尺に使う、赤城の節糸と生糸を。
ヨコ糸には、ウールカシミヤや、リャマ、アルパカ・・・といった獣毛に絹のつむぎ糸を挟み込んで。
幅はあるのだけれど、軽くてふんわり、しっとりなめらかなマフラーになりました。
絹らしさもあるハズなのに、ゴージャスって感じじゃなくて。
新品のくせして、イイ感じにユーズド感というか、洗い晒したコットンみたいな風情。
どうしても似た感じになっちゃうのだけれど(芸風なもので・笑)。
しつこいのも芸風なiwasaki。
6枚分ずつクニヒサがかけたタテ糸・・・なんと3種類目で、ただ今14枚目に突入。
11月中旬からの、御前崎市・静岡カントリー浜岡コース&ホテルでの染織iwasaki展に向けて・・
楽しく進行中です。
by senshoku-iwasaki | 2013-10-12 22:52 | 纏う布・暮らしの布
港町parade
f0177373_20431996.jpg「次のparadeは、海な感じにし
たいと思って・・・。」クニヒサ。
コットンと絹のショールparade
は、どこかの国のどこかの街の
外れの小さな村の小さなお祭り
がテーマ。
「んー。イイねぇ!西海岸かな
地中海もイイねぇ・・」私。
クニヒサが経てたタテ糸は、超長
綿のスーピマ綿に絹糸の、爽や
かなブルーのストライプ。なので
生成りの色と、ブルーのチェック
で織りはじめたところ・・・。「そ
う!そんなイメージ。」クニヒサ。
「『港町』って感じでいくね。」私。
「おおぉ・・。『どこかの港町』って
のがイイねぇ!」クニヒサ。
「そーお?『海猫』でもイイかなって思ったり・・・。」アタマの中では八代亜紀さんの『おんな港町』が回り始めた私。
「ん!?「『海猫』って、なんか演歌っぽくないですか?」クニヒサ。
「~♪忘れたいのに忘れられない・・・・♪ってバレちゃった?笑」私。
「違いますっ!全然爽やかじゃなくなってるっ!!私はですね・・・」クニヒサ。
「うん、うん、大丈夫っ!これからちゃーんと、白くて青くてちょっとグレーで小さな海辺の村に向かうから・・・笑」私。
八代亜紀さんの『おんな港町』が、八代さんの声でポルトガル語だったら・・・なーんて想像しながら工房展の最中なんだ
けど(仕事がはかどってる!?笑)、新作『港町parade』出来上がりました!!
by senshoku-iwasaki | 2013-05-04 21:51 | 纏う布・暮らしの布
織り上がったばかりの『sunrise』・2013サマーバージョン。
f0177373_19344360.jpg南部町でも桜が満開。ご近所のレンギョウもツツジも山吹も。
いろんな色が、山の中にもあふれ出しました。
まだ4月になっていないのに、このままじゃ夏がやってきちゃう
んじゃないかしら!?と思うくらい。
なのに、なんでかいつまでも寒い(笑)iwasaki工房。

新作の『sunrise』は、サラッとシャリッとフワリンコ。
日差しを避けて風を孕んで。

蚕が吐いた絹糸は、約25パーセントのセリシンという蛋白質
で覆われています。そのままではゴワゴワですが、灰汁や石
鹸のアルカリで煮ると、柔らかで艶やかな絹らしい絹になりま
す。そのセリシンを少しだけ落とした糸、10パーセントくらいま
で落とした糸、20パーセントくらい落とした糸、よく練った柔ら
かい糸・・・。色だけじゃなくて、肌触りや、糸のとり方も違う・・
いろんな絹糸の入った『sunrise』。
このサマーバージョンには、極細の苧麻も散らしてみました。

今度の『sunrise』も、織物力!?織物魂!?全開で制作中
です(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2013-03-28 21:12 | 纏う布・暮らしの布
sunrise 2013 spring
f0177373_20192263.jpg昨年登場した『sunrise』のシリーズは、たくさんの色の絹糸
を挿しながら全体をぼかしたように織る、織りでないと出来な
い『ボワーンと感』を、日の出の頃の一刻一刻の光や影を
イメージしながら出したものです。

秋から冬にかけては、何色かのつむぎ糸を合わせてほっこり
させた風情のものを織っていましたが。年明けからサラッと
させるために、糸使いを変えてみました。
ヨコ糸には、細めの生糸、セリシンを少し残した生糸、そして
つむぎ糸・・。こう見えて、7丁もの杼を使って無地の部分を
形成していたりするのです。

本来えらく時間がかかるのだけど、娘が入院していたときの
私(エツコ)の集中力は自分でもビックリ(笑)。
なんせ、時間が経つとグラデーションの流れが止まってしま
う気がするのです。一日クニヒサと替わってもらった日には
トイレにも食事にも(この私が!笑)機からほとんど立つコト無
く・・・ひたすら一筆書きのように織りまして。
エスキースもない、設計図なんてもちろん作らない、思いの
ままの『sunrise』。新しく出来たサラッとした5本と、ほっこり
した数本を、来週からの新宿伊勢丹での『春のクラフト展』に
出品いたします。


f0177373_20202647.jpg色柄は当然全部違うのだけど、それだけじゃない・・・
同じ絹でも風合い、質感の違い。ぜひ触って、纏って感じ
ていただきたいです。

今回の伊勢丹には、この『sunrise』のほかに、新作の
『parade』のシリーズ、楊柳のストールも新作が加わり
ます。

集中集中!・・・と、全部違うショールやストールを織って
いた私(エツコ)でしたが。一昨日から取り掛かっているの
は一転、かなりストイックな白い帯地。
なんだか・・・
手と目が慣れるまでにもう少しかかりそう(笑)。
iwasakiのショールやストールは、イロイロな色が入ること
でアクセサリーのように使ってもらいたい・・・との思いが
ありますが・・着尺や帯は逆でして。帯などは特に色味を
抑えて(息を潜めることで)本体のキモノを引き立てながら
存在感を織りで出したい・・・と思い制作しております。
どちらもiwasaki。
帯、着尺は関東では5月の『日本の夏じたく』展で。

2月27日~3月12日までiwasakiは出展しております。
伊勢丹新宿店本館5階=ザ・ステージ#5にて。
『春のクラフトフェア~暮らしの中のメイドインニッポン~』
by senshoku-iwasaki | 2013-02-22 22:08 | 纏う布・暮らしの布
parade・2の湯通し。
f0177373_19232824.jpgコットンとシルクの春色ショール、
parade。iwasaki新シリーズ。
オーガニックの、カラードコットン
の地味なカラーと、シルクの透明
で明度の高いカラーがキラりとし
たり、マットに掻き消されたり。
このシリーズ、タテ糸の整経など
はクニヒサ、かなりの時間を要し
ます。カジュアルなモノに手間隙
かけるって、大変なんだけど…
結構イイ感じです!
このシリーズ、赤いライン、写真
の青いラインの後に、黄色いライ
ンのタイプの3種類作りました。
今月27日からの新宿伊勢丹で
のクラフトイベントに勢揃いいた
します。2月27日~3月12日までiwasakiは出展しております。
伊勢丹新宿店本館5階=ザ・ステージ#5にて。『春のクラフトフェア~暮らしの中のメイドインニッポン~』
ぜひぜひ・・・お手にとってご覧いただきたいです。とてもエアリーな織物になりました。春風のように・・・。
by senshoku-iwasaki | 2013-02-19 20:22 | 纏う布・暮らしの布
お帰りなさーい!の、ブランケット。
f0177373_2052650.jpg12日間も入院したコトになってしまった、小2の娘。
昨日から元気に学校に復帰して、いつもの小生意気な
口を訊くように・・・。体調もおしゃべりも絶好調の様子。
私のほうは、結局克服できなかった車の運転とか・・・。
テンテコマイの仕事のしわ寄せとか。憂鬱なキモチは
ちっとも晴れないのだけれど。
入院中は、夜になると心細くて私に「帰らないで」と泣いて
いたくせに。(でも、クニヒサにはそれは無かったらしい・・)
入院が決まったその日に、たまたま私が羽織っていたの
がこのブランケット。多分娘が生まれる前から使っているの
だけれど。(たしか・・コレは、クニヒサが織ったもの。)
娘、涙をポロポロ流しつつブランケットの房をしっかと握り
「コレは置いていって!」結局娘の物質(!?)に(笑)。
「お母さんの匂いと、ウチの焚き火みたいな薪ストーブの匂
いがして落ち着くの。」・・・と、病院の布団を掛けずにコレ
にミノムシみたいに包まって寝ていたらしく(笑)。
川崎病の回復期には、どういうわけか手足指の皮が剥け
るらしく、ブランケットもなんだかヒドイ目にあった入院中。
週末にちゃーんと洗いまして、弾力も増してフワフワ!
リビングの定位置に戻ってきたものの。
学校から帰ってすぐおとなしく宿題をしているのかと思った
ら、学校で飛ばしすぎたのか(笑)娘がコレを掛けて
スースーお休み中。おやおや、またアンタかいっ!
by senshoku-iwasaki | 2013-02-13 21:01 | 纏う布・暮らしの布
『parade』・小さな村の小さなパレード。
f0177373_19442528.jpgどこかの国のどこかの街の
どこか外れの村の・・・
長かった冬が終わって・・・
春の出来事、ハレの日の。
そんなイメージです。
久しぶりに扱う、コットンの
日向臭さと、フワフワと日差し
に向かって少し舞う繊維が
やがて必ずやってくる、
ホントの春を待ちわびている
感じです。
今回この赤い感じのものは
5枚だけ。ヨコの配色はいつも
通り全部変えて織りました。
昼間のチョットの時間・・・。
日差しが温かくて、一瞬春が
来たよう!クニヒサ、次回のこのシリーズ用に今日は玉葱の皮で綿糸を染色。次回はやわらかな黄色が入るかなぁ。
春よ来い来い・・・そういうキモチで織りました。
この新作、大寒の頃に(笑)三越本店に持ってゆきますので、ぜひご覧くださ~い!

『桃の節句を迎える和雑貨展』
2013年1月16日(水)~22日(火)
10時~19時(18日・19日は20時まで)
日本橋三越本店 本館5階 Jスピリッツ
出展作家
大城令子・染織iwasaki ・飯島桃子
by senshoku-iwasaki | 2013-01-11 21:03 | 纏う布・暮らしの布
仕事納め・・・られそうもない(笑)。
f0177373_19273071.jpg2013年春夏の新作ショールは
『小さな村の小さなパレード』。
オーガニックコットンとシルクの、
地味なんだけどチョットだけハレ
がテーマ。
トントンと筬柄を打ち込む度に
あぁ・・背中の筋肉が。24日の
千葉の実家の大掃除が原因。
踏み木を交差する度に太腿が。
25日に娘の忘れ物で・・・坂道
を駆け上って下りたのが原因。
シャトルを受け取る右指と前腕
の痛みは、夕べ仕込んだポン酢
のみかん絞りと、薪用の枝切り
か・・・。いろんな作業でいろんな
筋肉痛(涙)。困ったコトに・・・。
やらなきゃならないことは、まだまだぜーんぜん終わらないのに、今年が終わってしまいそう(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2012-12-27 20:39 | 纏う布・暮らしの布