<   2010年 07月 ( 16 )   > この月の画像一覧
岩清水、ピンチ!
工房にしている家は、築120年。
もともと 町水道は来ておらず、山の水が引いてありました。
この『山の水』、かなりおいしい。
もう20年近く昔に、クニヒサとはるばる行った、九州・小鹿田(おんた)の水差しに、毎日『山の水』を汲んでおき・・水出しコーヒーをつくるときも、普段のお茶やコーヒーもつい、この水を使ってしまいます。

昔台所の蛇口と、外の蛇口からは『山の水』が出るよう残して。でも、枯れちゃうとイケナイので、
住居スペースを改装した際に 町水道を入れました。町水道もさすが、山梨!で、
郡上八幡、京都、松本、千葉・・・と、飲んだ水の中では、トップの郡上と同じくらいの美味しさなのだけど。

3日くらい前に、カメの水を替えようと 『山の水』の蛇口を捻ると・・・。
水が出ない!これはピンチです。iwasakiの糸染めは、この 外にある『山の水』しか使っていなかったから!

この『山の水』、大元は裏の山をかなり奥に上っていったところにある、岩清水から引っ張ってきたもので、
先日亡くなられた、2件先のおじさんが50年ほど前に、奥さんを迎えるのに水が無いと不便だからと・・・
なんと、最初は竹を割って引いて来たと聞いてビックリしたもの。
その頃までは、(工房にしている)このウチの裏の池が、湧き水の泉だったらしいから、歴史を感じます。

この2件先のおじさんこそが、ここの5件しかない集落の相談役だったものだから、頼みの綱が無くて・・・。
なんとも困り果ています。

今 水が通っている、細いパイプも おじさんが中心となって40年くらい前に作ったものらしいので、
そろそろ老朽化している頃。このところ イノシシやシカが増えて、この細いパイプの上を踏んだら壊れるのでは・・・?とみんな心配していたところ。

ときどき 弱ーく出ることもある、『山の水』。
なんとか復活を願いつつ・・・。
だけど、早急に外にも水道をつけてもらわないと、糸染めが出来ないっ!!
by senshoku-iwasaki | 2010-07-26 21:11 | 素材
iwasakiの真髄!?
Kさんのご注文の着尺は、以前織った『乳灰色の紬』という、甘い片撚りの絹糸をたて糸に
密度をたてて・・・。よこ糸には、まわたのつむぎ糸に 細ーい生糸を合わせた、きれいめの紬のお色違い。
よこ糸よりも たて糸のしっとりつやつや感が、抑えた光沢で、パールのような質感のものです。

iwasakiの仕事は、
二人で企画・制作しているから、藤子不二雄さんみたいだけれど(そんな素晴らしいもんじゃなかったか・・笑)
『作品性・・・』はどうかはわかりませんが、
『作家性』がもし、あるとしたら、色、柄だけではない織物表現かと思っています。

同じような 絹の着尺でも、使う糸のとり方、太さ、撚り加減、撚りの方向、蚕の種類・・・と。
iwasakiが使っている絹は、その都度違ったりします。

たて糸の表情を出すのか。
よこ糸の風情を出すのか。
そのどちらもなのか、またはどちらも敢えて糸感を消して、機械的なクールなものにするのか・・・?。
どれがイイのか。
それは、どう着るのか?ということにとてもかかわってきます。

「貴方さまには こちらがお似合いです」と呉服屋さんに勧められるまま・・・もイイのかも!?ですが、
キホン、袷の勝負服なのか?袷の日常用なのか?
私のように、単衣の日常用であり、勝負服でもある。ということもあれば尚。

なんてことのない無地こそ
目を凝らして(!?)よく見てください。
iwasakiの真髄は たぶんキット、そういうところに こっそりと潜んでおります。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-25 21:33 | 骨子・背景
融けそうな暑さ・・・。
f0177373_19343832.jpg
お山の工房になって6年ほど・・
夏は暑くても、エアコンを考えた
ことは無かったのになぁ・・・。
今日は 森からの風もなくて・・
『ラズベリーチョコ』じゃなかった、
『アポロ』も融けちゃいそう・・・。
クニヒサもつい、ポワーンとして
柄を間違えては解いてます(笑)
小2の息子は、終業式で半ドン。
すっかり夏休み気分。
私は この息子のせいで(!?)
昨日は7尺織れたKさんの紬、
今日は5尺がやっと。
「あ~たねぇ。時間があるなら
今のうちに、出来る宿題から片
付けていきなさいョ!」私。
「えー。だって夏休み、正式には月曜からだよー。今日の宿題は無いしぃ。」息子。
「バカヤロウ。予定通り、コトが運ぶワケじゃぁないって、アタシが日々実感してんの!!仕事も子育ても!」
「あれ!?オレのコト?」息子。
「肩をすくめないでよ。外国人か!お前はっ!だいたい・・あ~たが、トホホ印の通信簿を、自信たっぷりで持って返ってくるからでしょ~!アタシの調子が狂っちゃったの!」
「なんで オレのせい!?」息子。
しばらく・・・息子と二人でギャーギャーしていたら・・・。
「エツコさん・・・暑苦しいっ!!また間違えたっ!」クニヒサ。
暑いと気が尖るみたい・・・。
「オレ、エアコン欲しいぞぅ。」息子。
「お前が言うなっ!(怒)」私。
「おとーさん、iwasakiの仕事の能率アップと、平和のために工房にもエアコン導入しようっ!!」私。
「エツコさん、iwasakiの能率アップって、そんなに求められてないのが現状かと・・・・。」クニヒサ。
暑くてボーッとしている割には、クールな分析でゴザイマス・・・。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-23 20:22 | 岩崎のある日
真夏になってしまってからの 夏じたく。
f0177373_20171931.jpg
暑い暑い・・・。
Kさんにご注文いただいた紬を
セットアップして、試しによこ糸
を入れて・・お色のお返事待ち。
そうだ!今のうちに・・。工房も
やっと 夏じたく。
きのうから網戸を洗ったり、硝子
を拭いたり・・・夏の大掃除。
湿気たっぷりだった工房も、この
ところの夏日で ようやく少し乾
いてきました。
クニヒサはアポロ計画を進行中。
私ひとり、掃除婦さんだわ・・・と
思っていましたが。
クニヒサが撮ったこの写真、
建具屋のオッサンのような背中に・・・ガッカリ。(トホホ・・・)
午後 自分用に夏キモノの下着のステテコを、見よう見真似で作ってみたりしてるうち・・・(家庭科ちゃんとやっておくベキだったと、いつも反省。)
Kさんから 早速にお電話をいただいて・・GOサイン!(ヨカッタ~)
明日からは 暑さにマケズ タオル鉢巻でガンバッテ織ります!!
by senshoku-iwasaki | 2010-07-21 20:48 | 岩崎のある日
久し振りに工房改築。
工房の裏、北側のスペースは 昔は納戸だったり、薪風呂があった処で、
一度火事を出したこともある・・・ちょっと『おこげ』の間。
プロにレベルを合わせてもらって、資金難のため・・「床板は自分達で張ります」
と言ってから・・・早一年。 
下地はわざと隙間をあけてあるので、上にダンボールを置いていたら・・・
さすがに湿気るし、足場は悪いしぃ・・・。
裏は 夏場、このところ山ヒルが出るので、私(エツコ)は5月~10月は裏には出られませんっ!
山ヒルの恐ろしいところは、人の気配を察知すると、ものすごい勢いでコンクリートの上でも向ってくるところ。
この隙間から 人の気配を察して家に上がってくるんじゃ・・・!?
一度、コワイと思ってしまうと、エイリアンやゾンビのような想像力が膨らんできて・・・。
「この連休で、床板貼ろう!」
とクニヒサに提案。
「えぇ~っ!結構面倒臭いんだけどぉ・・・。やっちゃいます?」クニヒサ。
「・・・やっちゃってください。」結局 クニヒサにおまかせ(笑)。
材料を動かしたり、片付けたり・・・大掃除をしながらの工房合宿(!?)。
チビッコ達もイヤにならないように、テレビを見られるようにしたり、ゲームも設置。
おまけに花火やバーベキューといった、お楽しみで釣りつつ・・・。
2泊3日。
なんとか床が出来、今日はチビッコたちと蜜蝋ワックスをかけて・・・・ヘトヘト。

お山の工房。
同じ町内でも 今住んでる所には無い 獣(!?)の気配で夜中目が覚めます。
『キィ~!!』と声がして・・・ドスン!
たぶん、イノシシか鹿だろうけど、何度聞いてもビックリするし、
早朝3時半になると 薄明るくなって一斉に、ヒグラシの大合唱。5時を過ぎればいろんな鳥の声・・・。
クニヒサの実家の 都会の喧騒にも、泊まる度オドロキますが。
田舎の山奥の夜中も なかなか騒がしい・・・・。
私の実家は 踏み切り&線路沿い。
「フツーに 静かな夜に眠りたい・・・。」とこぼしたら・・・
「お母さん、のび太クンばりの早さで 一番先にイビキかいてるよぉ~」息子。
眠りにつく早さと、眠りの深さはたぶんキット!?違うのよぉ~。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-19 21:02 | 工房改築
郡上の湯のし屋さんから頼んでいた着尺の湯のしが上がってきました。
f0177373_19202245.jpg
箱の隙間にそっと入っていた
手描きのアジサイに・・・
「この年で もう少し頑張りたい
と思います」・・・と。
いやいや・・・まだまだ!!
お若いのですからぁ~!
これからも どうかどうかよろしく
お願いいたしますっ!!
同封の『多治見あられ』は
クセになるおいしさです。初めて
知りましたが・・・やっぱり中部!
なんか味噌のような風味も感じ
る・・と思ったら、溜まり醤油。
クニヒサと二人であっという間に半分に・・・。
新作の反物は また今度。  おいおいiwasaki 一体どっちがメインなんだ!?・・・・スミマセン。どっちもです。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-16 19:46 | いわさきのつながり
日置先生。
f0177373_19452916.jpg
私たちの 郡上時代の師匠の
おひとり。日置先生は、大師匠
の故・宗広力三氏の右腕の
職人だった方。
私たちが学生のときには、
日置先生は退職をされた頃で。
畑に藍を育てることから『すくも』
もご自身で作って 本藍を建て、
ダイナミックなタピストリーなどを
染めておられていました。
織りのこと。
藍のこと。
職人として生きた時代のこと。
大師匠との絆。
作家として これからのこと。
20年前、まだまだこれから新しい活動を始められることに、日置先生は 当時ハタチの私よりずっとずっと
キラキラと輝いていたような・・・。
私たちの初個展のときには 奥様とお二人で東京まできてくださったり・・・。
今は 奥様の看病で、藍からは離れておいでだけれど。『ヒト イキル』と書いて『人生』なのだなぁ・・・と。
日置先生は しみじみとそんなことを感じさせてくださる、大切な師匠。
夏になると 日置先生がにじみ出ているお便りとともに、懐かしい味、郡上ハムが!
この20年、日置先生も私もビックリするくらいのいろんなコトが、たぶん 今も進行形で起きているのに
この20年 何にも変わらずに届く、日置先生のお便りとハム。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-15 20:36 | いわさきのつながり
ジャリの中からオハヨウゴザイマス。
f0177373_1954134.jpg
昨年 息子の夏休みの課題
だったアサガオ。
種が こぼれていたのね。
今年は何にもしていないのに
いつの間にか
花まで咲かせておりました。
スゴイなぁ。
~季節ごとに咲く一輪の花に~
百恵ちゃんの唄がよぎって・・
『無限の命』かぁ・・・。
親は無くとも 子は育つ・・・
ってことかなぁ。
ガンバレ!アサガオ。
ガンバレ!チビッコ。
・・・って一番ガンバレは私!?。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-13 20:13 | 工房周辺
裂き織りリネンの半巾帯。
f0177373_19324133.jpg
タテ糸にヨーロッパリネンと、絹を1本おきにたてて・・・
リトアニアリネンの生地を、細く切って・・・
ヨコ糸にして織ったもの。
『裂き織り』といっても裂けないので、切り織り!?

私(エツコ)は、半巾帯が大好きでして。
自家織物の半巾帯の代表選手といえば、
佐渡の裂き織が有名ですが。現代版の自家織物だったら、
リネンなんかもアリかも~!?なーんて感じで企画したものですが・・。

実際の規格の段階でクニヒサ的には 幅広い年代の
女性に「カワイイ~!」なんて言ってもらえたら・・・と
思っていたようで。
チョット作ってみたくて作ってみましたが、思った以上に
時間がかかりました・・・。3本分たてて、1本はクニヒサが、
残り2本は私が織りましたが。いつものことだけど・・・
織り上がってみると、「どっちが織ったヤツだったっけ?」
となってしまいます。

新宿伊勢丹では 実際に20代のお姉さんから70代のお姐
さんまで「カワイイ!」って言ってもらえたので・・・
これは本当に!? 『カワイイ半巾』かも!・・です。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-12 20:28 | 着尺・帯
子離れ記念日。
『女親は息子に弱い』というけれど・・・。
確かに 男の子のほうが赤ん坊のときから身体が弱かったり、泣き虫だったり、デリケートだったり・・・と
母親にとっては、『カワイイ要素』が女の子より、多い気がする・・・。
我が家にはその、典型例みたいな 超不器用で動きの鈍い息子と、何でも普通に人並みにこなす、手のかからないけれど、自己顕示欲の強めの娘がいるので、
まぁ・・・どちらかといえば、先に生まれた・・ということもあるし、息子のほうが両家のお祖母ちゃんにも人気があったりするのも事実だったりする。
はっきり言えない兄ちゃんは、『優しく』て はっきりモノ言う娘は『キツイ』というのが
私も含めた、両ばぁばの見解だったハズなんだけどぉ・・・。

昨日は 私(エツコ)の誕生日でして。
んまぁ・・・41歳で何もウレシイこともないし、もともと私自身は記念日とか誕生日とか・・・
キホン、どうだってイイ派の女子的要素ゼロなんだけど。
娘は もう一週間くらい前から、せっせと私の為に絵を描いていてくれていたらしく・・・
かなり手の凝ったお絵かきに『おかぁさん、おたんじょうびおめでとう』と・・・。
昨年までだったら、『おたんようびおめれとお』と書いていたのもカンペキに直ってのメッセージつき。
「おぉっ!ありがと、しょーちゃん。ちゃんと書けててスゴイじゃーん!」
なんて言っていたら・・・・。
なんもしていなかった息子、モショモショと何やら自分のがま口を持ってきて・・・。
「あのぅ・・・お母さん、わずかなんだけどぉ・・・コレ、オレの気持ち・・・」
息子は何故か!?120円出してきて・・・。ジュース代か!?

「エツコさん・・・。コレがアイツの本質だって。ホントに優しいのは案外、娘のほうだって」クニヒサ。
・・・・。そうかもしんない。
by senshoku-iwasaki | 2010-07-10 20:21 | 岩崎のある日