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工房展、真っ最中に頂いた・・紀の国屋の『相國最中』
f0177373_2129853.jpgお蔭様で 秋の工房展、無事終了いたしました。

東京と南部町を行き来されている、Nさんは町内でミツバチを
飼っておられる方。
春には貴重な、採集作業を見学させていただきまして。
「ハイ、エツコさん!」と言って渡されたのは・・・!!
あのときとはまたチョット色味の違う、自家製ハチミツと
立川の『相國最中』。
この包装紙・・・たしか見たような・・!?
「あ!私、こちらの最中、以前頂いたコトがありますっ!」私。
「あら、ご存知?昔からある和菓子屋さんなのョ」Nさん。
そうだった・・。先日、昭和のモーターフライヤーを調整して
もらった、山梨の『きつつき工房』さんに以前頂いたのも・・
この最中でした!(こーゆー記憶の回路、どうして他のコトに
活用されてないのか・・・我ながら情けないっ!・泣)
おいしい粒あんがぎっしりの中に、求肥の入ったタイプと、
おいしい栗餡がぎっしりタイプの、どちらも大きめの最中。
相国(しょうこく)は、中国では宰相を事だそうで。お菓子の最
高の位を目指して名づけられたそう。フムフム。私の好きな
昭和の匂いも感じます!!

直球ど真ん中の最中。
どこの最中も、そのお店の『あんこ道』を直に感じとれて・・・
私は大好きなのです。染織iwasakiも放れる球は、ゆるめの直球しかありませんで。(笑)そういう意味では
iwasakiもiwasakiらしい最中であり続けたい・・と心から思っております。
田舎の粒粒餡、芋餡、仕事を重ねた漉し餡、さらし餡・・・餡と皮のバランスは、糸と組成のバランスといったところ
でしょうか・・・?  不便なところにある工房ですが、これからも絶妙な最中・・じゃなかった、織物を、発信してゆきたいと思っております!

たった8日間の工房展に、お越しいただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。
そして今回お越しいただけなかった皆様、またいつかこちらの工房や、どこかの展覧会会場でお目にかかれましたら
大変うれしいです!!
by senshoku-iwasaki | 2011-10-31 22:28 | 最中
午後の緑茶。
f0177373_20364758.jpg春の工房展の折、ハンショウヅルをくださったマドカさん、
今度はクサボタンという花を。(実際は花のあとに出来た
種子だそうで。まるで羽毛のよう!)
審美眼を磨け・・・。審美眼、これは白州正子さんも著書の
中でも何回も登場する言葉だけれど。私の耳に最初に飛び
込んだのは、たしか・・小学校1年生くらいの頃。
近所で剣道を教えてくれていた、大厳寺のご住職のお話の
なかに。モチロン意味なんか解らなかったケド(笑)。
子供ながらに先生の剣道は美しかったし、その美しさは
所作や、先生自身から湧き出る気品のようなものなんだと。
境内の建物も、庭も・・全てが華美ではなくて。でも手入れ
のゆきとどいた美しさ、はウチとは全然違う緊張感があって
私には刺激的な場所だったのを記憶しています。(笑)
中学や高校の部活では、剣道をやりたいとちっとも思わなか
ったのも、一本を狙うばかりのパワー剣道には長谷川ご住職
のような美しさが無い・・と思ってしまったから。
結局、子供のころに10年ほどしか関わっていない大人の人
だけど。自分の中に審美眼を持って、それを生きることで
磨きをかけている人こそ、揺ぎ無い美が宿るのかなぁ・・と。
荒れた山野のなかにあっても、儚くて美しい一本の草に目が
止まるのは、マドカさんにもう一つの眼があるからなのかも。

f0177373_20374824.jpg先日Aさんに頂いた青梅のお菓子、『柚篭(ゆずかご)』。
柚子のピールがブロック状に桃山風のお饅頭に入っていること
で、篭をちゃんと連想させます・・。
「マドカさん、おいしいお菓子頂いたからお茶飲んでいってね。」
秋の昼下がり、きれいな花とおいしいお菓子と、植物の話・・・
控えめなマドカさんの、口調がとてもおだやかで。
フワフワフワ・・・と綿毛になって高い空に舞い上っていきそうな
午後でした。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-29 22:03 | 岩崎のある日
初霜は・・・
f0177373_22423262.jpg降りてないケド、火をいれて。
なんだか急に寒くなりました。
我が家の薪ストーブも今朝から火をつけました・・・。

引越し祝いにアトリエプラトーの川合さんに頂いた、
火鉢テーブル。薪ストーブで、まっかっかになった炭を置き・・
日本人の暮らしの中には、いつも真ん中に火があったんだなぁ。
なんて想いにふけってみたり。
でも、囲炉裏とか火鉢とか・・全く縁が無く育ったイワサキ夫婦。
あれれ・・?気がつくと、火が消えていたりして。(笑)

そんなん・・・ですが。

30日(日)まで、チョットだけあったかくして(!?)工房展を
開いております。

最終の30日は、先日の台風ですっ飛んでしまった、山の水の
パイプの修復に、地元の水道屋さんと共に・・この集落の男の人
たちは集合!なので・・・。たぶん、(行ってもあんまりお役に
立てそうもないケド・笑)クニヒサは出かけておりますが、
私(エツコ)がおりますので、よろしかったらお出かけ下さ~い!
by senshoku-iwasaki | 2011-10-27 23:08 | 展示会・お知らせ
工房展、真っ最中。『成城あんや』の最中。
f0177373_2039087.jpgこれまた
とびっきりのごちそうが・・。
『エツコのおねだりモナカの
ページ』みたいになっちゃって
やしないかと・・。スミマセン。
世田谷にお住まいの、Nさんに
頂いた最中は、さすが「山の手」
といった気品漂う一品。
一度口にすると、思わず目を閉じ
てしまう・・『あんや』さんという
店名からもその、こだわりを感じ
ます。ほのかに(かすかに)シャ
リっとした餡の隅っこを感じるよう
な・・。ふと気づくと、子供らが同
じく目を閉じて食べてる。それも
二人して有難そうにチビチビと。
「ダボハゼみたいになんでも喰らいつくアニキはともかくだ、妹のほうはホントは大して好きじゃないんじゃないのぉ?」
「何言ってんの、おかーさん。しょーこは、あんこと饂飩とところてんが大好きなの。」娘(小1)。
「えっ!?イタリアンカフェ開くのが夢って言ってたじゃん!ケーキにパスタじゃないの?」私。
「そーだよ。お仕事はカッコイイ、ケーキにパスタなんだよぅ。でもホントに好きな人は違うの!」娘。
「かぁちゃんこの最中、かぁちゃんの好きなとらやのよーかんに似てる。ケチくさく少しずつ切った切り口の感じ・・」息子。
「あ、にぃちゃんソレ、わかるわかる・・・。しょーこもそう思った。コレ、ちょーおいしい!」娘。
・・・。そーでしたか。ケチくさくて悪かったわね。(笑)味覚も嗜好も思考回路までもこいつ等と同じとなると・・これから先イワサキ家、あみだくじとじゃんけん勝負の機会が増えるなぁ・・。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-26 21:49 | 最中
工房展、真っ最中。『たまき』の最中。
f0177373_20194185.jpg「主人の実家が宇都宮でね・・・。」
先日、東京からいらしてくださったSさんからの戴きものは、
なんとも可愛らしい黄鮒のカタチ。その名も、無病息災最中。
包装紙からして可愛かったのだけど、箱を開けて「!!!」
豪徳寺の『招き猫最中』もだったケド。
もともと私は、『縁起物』と『最中』に何故だか目がなくて。
それが、見事に合体した上に更なる、このかわゆさ!(涙)
「ひぃうぇ~!!」と、なんだかわかんない歓喜の私の声に、
我が家の子供たちも、聞き逃すワケがなく。(笑)
「かわいいっ!!タイヤキみたい!」娘とクニヒサほぼ同時。
「縁起のイイ、黄色の鮒がモチーフなんだって」私。
「へぇ~。オレは『お代官さま、黄金色の最中でゴザイマス』
の小判かと思った・・。」息子。
「越前屋、ソチもバカよのぅ・・」実は全く同じ発想だった私。
なんでも、宇都宮の郷土玩具に張子の黄鮒があって・・。
むかし疫病が流行った際、今のJR宇都宮駅前の田川で
釣った黄色の鮒を食べたところ病が治ったという伝説が
あり・・・無病息災を祈って、張子の黄鮒を神棚に飾る習慣が
残っているのだそう。
身体健全と無病息災を願う郷土菓子、と書いてありましたが
十勝のエリモ小豆と甜葉自然結晶氷砂糖(北海道)と徳島
の和三盆で作ったという、おいしい餡子がぎっしりの・・・
それはそれは幸せの、至福のひとときでした。
Sさん、ごちそうさまでしたっ!!
by senshoku-iwasaki | 2011-10-25 21:39 | 最中
たたり。
f0177373_220684.jpg先週、工房展を前にしてどうしてもしておかねば・・・
だったのが次にかかる、綾織の紬を機(はた)にセット
しておく仕事。
糸染め、糊付け、経糸巻き、整経、綜絖そうこう)通し
筬(おさ)通し・・まで一連の仕事は最近専ら、クニヒサ
の仕事となっておりまして。
なんでかというと、糸の糊付けってとても重要で、その
加減の良し悪しがその後の経糸巻きにかかわってくる・・
糊付けした人=グルグル糸を巻き取る人でないと、責任
が持てないというか・・(笑)。
経糸巻き。糊加減が良く、綾がちゃんとキレイに整って
順調にいけば、着尺1反分でも半日で済む仕事なのだけ
ど。これがなんらかの事情で、不調だと糸カセは乱れ、
糸口さえも見失い・・・とんだ遠回りをするハメに・・。
そうなのです。人生と一緒。こういうときに焦りは禁物。
クニヒサ、逸るキモチを抑えつつカセを一度、五光(ご
こう)から外して、二人で棒にかけてパンパンパン!
取り出しましたる、古ーいお道具。『たたり』と呼ばれる
この道具は、糸をかける五光がなかった時代からある、
原始的なもので、綾の無い、自家製の糸などを巻き取る
のに適したもの。カセをタテからではなく、ヨコからとる
感じ。ゆるりゆるり・・・とだけど、あ~ら不思議!糸口
が現れ始め・・・どうにか泥沼脱出に成功。
産業革命以前の手織りの仕事をしている私たちでも、
はた道具は意外と産業革命後の機械向けに改良されたものしか手に入らないので知らなかったりするのだけれど。
国内の、糸偏の産業自体が危ぶまれている昨今、こういった原始的な道具を、個人作家がどう使いこなせるか?にひょっとすると未来を切り開く鍵があるのかもしれない・・と改めて痛感した日。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-23 22:52 | 道具
秋の工房展、始まります!
f0177373_21191919.jpg明日より30日(日)まで開催しており
ます。不便なところにある工房なので
すが、のんびりとお過ごしいただけた
ら・・と思っております。
先週まで織っていた、ストールたちも
房をヨリヨリして仕上げて・・・
最新作も出来ておりま~す!!

工房の機(はた)には、これから取り
掛かるご注文のマント用の広幅や、
新作の杉綾の着尺などのたて糸が
かかっております。
どなたもお越しいただけなくて(!?)
はた織りが捗ってしまうと・・・
この1週間だけは・・寂しいので(笑)
ぜひ、遊びにいらしてくださ~い!!
by senshoku-iwasaki | 2011-10-21 21:41 | 展示会・お知らせ
先週末は・・・
f0177373_19514494.jpg松本と神楽坂に行っておりました。
久し振りに松本に2泊。我が家のチビッコたちもホテルが
珍しくて気に入った様子(笑)。
会場となった、中町の蔵シック館と『クラフトピクニック』が
開催されている、あがたの森を何度も行ったり来たり。
京都の下村ねん糸さんちの3兄妹と、遊ぶ遊ぶ・・・。
シティボーイの下村家の子供らに、「なんでやねん!」と
いつの間にかウチの息子がつっこんでる・・・。いいなぁ。
親のほうも、今回は情報交換やら勉強会のようなもので。
下村さんの貴重な、昔の織物産地の映像をDVDに収録
した資料を見せていただきながら・・・ぼんやりと、20年前
の結城の糸つむぎ名人の老婦人の今を考えておりました。
戦後の高度成長とともに、結城紬もどんどん緻密かつ
繊細な方向に向いましたが・・・本来は結城唐桟と言われた
縞の織物で。実に手つむぎらしい(今の結城では考えられ
ない)節のあるつむぎ糸で織られたものなのです。
製糸業も撚糸業も機屋も・・そして末端にはiwasakiのような
個人も。およそ糸偏業界は先々が見えない状況が続いて
いるのだけれど。今回、素材屋さん、機道具屋さん、作家で
ある作り手と・・・それぞれ専門の話を聞き、知恵を振り絞っ
て(!?)これから・・を考えたいと思った二日間。
それにしても。お隣だった、光佳染織(こうかせんしょく)さん
のお二人の作品は素晴らしかったなぁ・・・。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-18 20:41 | 展示会・お知らせ
今週末、15日(土)・16日(日)は・・・、
☆第3回繊維の素材展+染織作品展+染織道具展☆

日時:10月15日(土)・16日(日)10時~18時
於:信州・松本 中町蔵の会館(中町・蔵シック館)・松本駅より徒歩10分
  松本市中央2丁目9-15  phone 0263-36-3057

iwasaki、結成当初より大変お世話になっている・・・京都の『下村ねん糸』さんに先日、お声をかけていただきまして、久しぶりにマニアックな(!?)イベントに参加いたします。
出展メンバーは
●『下村ねん糸・下村輝』さんは野蚕糸をメインに絹製品、竹筬の展示にワークショップ、レクチャーなど・・・。
●桐生の『斉藤機料店』さんは、上州座繰り器や、はた道具など・・・。
●北杜市の『きつつき工房・松永』さんは、電動フライヤーという絹糸をつむぐ道具の販売や修理など・・(実は、iwasakiも昭和40年代のモーターフライヤーを使いやすいように・・整備と調整をお願いしておりまして・・今回受け取るコトになっておりまして、これまた楽しみなのです)
●愛知県の『今枝和男』さんは、手紡ぎの糸車制作をされておられる方。
●京都の『西銘通商』さんは、麻(苧馬、亜麻)綿など天然繊維の糸をいろいろ取り扱ってます。
●京都の『アヴリル』さんはファンシーヤーンなど糸の専門店。
●京都の『棉生テキスタイル』さんは木綿の生地を作っています。
●福島の『工房おりをり』さん。
●今回地元の松本『光佳染織(こうかせんしょく)』さん。
●同じく松本の『松本木綿・粂井八重子』さん。
●長野の染織グループの『M2+K2』さん。
などなど・・です。iwasakiも、今回初めてお目にかかれる方々もたくさんあって、作り手どうしの情報をイロイロ交換できたらいいなぁ・・と思っております。モチロン素材も!

このイベント、あがたの森でひらかれている、『クラフトピクニック10th』と同時開催になっておりまして。オトナもコドモも楽しめるクラフト催事です。
繊維の素材展のほうも、レクチャーやワークショップなどもそれぞれのブースでやってたりしますから(iwasakiもまわたつむぎのワークショップやってますョ)秋の松本にも是非、おでかけくださいませ~!!

と、もう一つ・・・、

10月15日(土)12時半~17時・神楽坂・赤城神社集殿大ホール
きもの百人神楽坂が主催します「和小物 冬したく」
というイベントにもちょろっと参加いたします。(クニヒサが行きます。)
建物が隈研吾設計!ということを聞きましてミーハーにも・・・松本のイベントもあるのにホイホイ参加することにしました。(笑)
16名ほどが参加し、和小物中心に展示販売します。
iwasakiは、和小物?ですが・・・他の参加者に期待してください。(笑)
by senshoku-iwasaki | 2011-10-13 19:05 | 展示会・お知らせ
緯吉野紬着尺
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Tさん(男性)からご注文いただきました緯吉野の紬、
ようやく織り上がり、明日 郡上の湯のし屋に送る予定。

緯糸がよく入る組織なのですが、
あまり重くならないように工夫し、
700gほどで完成。

平織りの着尺より立体感があり、
見る角度によって、絹の光沢が変わる感じ。
by senshoku-iwasaki | 2011-10-12 17:35 | 着尺・帯