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サーベルと金髪。
今年ももうすぐ終わろうとしています。
iwasaki家も、工房と自宅のお掃除と ささやかなおせちの準備も済んで・・ゆっくりとした時間が流れています。
クニヒサ、最近を振り返って・・・。
「エツコさん、上田馬之助が亡くなったって知ってた?」クニヒサ。
「えっ!?そうなの?まだ若いでしょ?いつ?森田芳光と同じ頃の出来事?」私。
「そうなの。柳宗理も同じ頃。」クニヒサ。
「あの方は、天寿を全うした感じよね。充実の一生ってところでしょうね・・。」私。
クニヒサは高校時代に、映画オタクだったらしいから・・アニキ世代の森田さんの死はショックだったんだろうなぁ・・
と思っていたら
「私ね、何がショックって、上田馬之助が残念でならないのョ。私が生まれて初めて見た、日本人の金髪!」クニヒサ。
「・・・ほぅ。ウチのお父もよく見てたなぁ。」私。そーだった、クニヒサは小学時代はプロレス小僧だった・・。
「タイガージェットシンのサーベルと、上田馬之助の金髪を生で見たときの視覚が、映像になって目に焼きついてるワケ
ですョ。そーだっ!来年は私、『サーベルと金髪』で新シリーズを作ろうかな・・・。」クニヒサ。
「金と銀で縁起がイイかもね~!んまぁ、何も帯や着尺で上田馬之助追悼シリーズでなくても・・?(笑)
という気もするけど。でも出来たモノとのギャップがあればあるほど面白いかも!?」私。あれっ!?聞いてない・・。
娘が先日100円ショップで買った、ルービックキューブの偽物(!?)をカチャカチャ・・・。
玩具問屋のセガレだったクニヒサ。当時、私は品薄で買ってもらえなかった、ツクダオリジナルのルービックキューブ
をいち早く手に入れた男。その頃は、六面揃えるなんてお手のもので、メーカーから揃わずに入ったモノを揃えてくれ~
なんて頼まれたりもしたらしいのだけど。時は残酷なもので、どうやら今ではうまくいかないらしく。
「イヤッタぁ~!!エツコさーんっ!やっと揃った!!うわぁ、最近で一番嬉しいっ!イイ年の瀬だよぉ」クニヒサ。
・・・そーでしたか。
プロレスもルービックも、クニヒサにとっては大マジメに夢の玉手箱。
来年も、大マジメに(!?)夢のある、織物づくりをしたいと思います。
今年もたくさんの方にお世話になりました。ありがとうございました。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-31 23:02 | 岩崎のある日
お迎えの仕度。
f0177373_20545368.jpg明日になったら、一夜飾りだし、今日は大安だし。
我が家の薪ストーブは小さいので、薪はまる鋸で
切れるくらいがベスト。クニヒサの体力的にも・・(笑)。
電源の関係で玄関前が作業場となるので、薪の準備が
終わってからでないと・・木の粉だらけ・・。
毎年年末は、エツコの実家の千葉に行き・・両家の
お墓参りをして、新年はクニヒサの実家の東京で過ごす
のがこのところのiwasakiだったのだけど。
今年は工房に引越しをして。この集落、元旦に六地蔵さん
のいる高台で、初日の出を拝みながらの『新年互礼会』と
いうのが慣わし。元旦の朝7時に集合って・・勤勉っ!
「紅白を見て、ゆく年くる年見て、そのあともダラダラ
お笑いとか見てさぁ~朝方寝て、昼前に起きて・・
お雑煮食べるのがフツーなのかと思ってた・・」私。
「お酒呑める人はさ、あったかいしイイんだろうけど
寒いよねぇ・・・きっと。私、初日の出なんて見に行った
経験も無いんだよなぁ・・。」クニヒサ。
来年は、三が日を過ぎて5日くらいから両家の里帰りを
しようか・・と。だとすると、薪が足りない・・。
今日は二人でせっせと薪づくり。家の裏や周りの落ち葉
掃除をして、夕方からようやく玄関の周り・・・。
来年もどうにか健康で、仕事に励めますように!年神様、
ご先祖さま、六地蔵さま・・ヨロシクお願いいたします!
by senshoku-iwasaki | 2011-12-30 22:09 | 岩崎のある日
糸口を捜す糸の八寸帯地。
f0177373_2153047.jpgキビソ糸は、繭から糸を引く際に、
ジョリジョリっと初めにとる繊維を
まとめて糸にしたもの。
iwasakiの八寸の帯地には今まで
にもヨコ糸に使ってきていましたが。
今回はタテ糸にも使っています。
来年の、iwasakiのテーマの一つに
『ミミのある、』をと思っています。
八寸はまさに、織りっぱなしの布。
織りっぱなしには、『ミミ』が肝心。
ざっくりと、編んだようにもみえる
組成で新作にかかっております。
織物の魅力は、一方向ばかりじゃ
ないところ。糸だって、味わいだけ
じゃツマラナイ。キレイ過ぎる糸
を使いこなすのはムズカシイ。
錯綜する想いの、糸口を捜す糸。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-28 22:15 | 着尺・帯
煤払い。
クリスマスはとっくに過ぎたのに、我が家にはまだツリーにリースが・・・。
クリスマスに旧暦もないよなぁ・・・とはわかっているはいるのだけど。
今年は終わろうとしているのに、終わらない終わらない・・いろんなコトが・・(涙)
まずは年賀状とか(トホホ・・)。何をするにも、時間ばっかりかかるのがチームiwasaki。
冬至から始めたのに、いや、そんなにかかってるシロモノとは・・自分でも思えないっ(泣)
小1の娘は、チャッチャとタツノオトシゴとか描いちゃって「できたぁ~!」と一抜け。
結局。
小3の残念な息子と、残念な時間を共有してしまう年末。今年もかっ・・・。
いかんいかん・・。
昨日今日と、子供らには児童館に行ってもらって、どーにか書き上げたときには肩と首がパンパン。
クニヒサは、宮坂さんのキビソ糸をタテとヨコで使った八寸帯地にかかっているのだけど、セリシンが残っている
ものだから、アレルギー反応が出るので(笑)。集中できずに休み休み・・・。
郵便局で集荷は4時!と聞いたので、ナントカ間に合わせてから、一家で町内の温泉施設『なんぶの湯』に。
平日の早い時間だったのもあって、すいていてラッキー!ジェットバスに打たせ湯・・とろけるぅ~。
長湯が出来ない、クニヒサと息子を30分は待たせて(笑)今年の煤を落とした気分。(大掃除はまだだけど。)
みんなでお腹を空かせて・・久しぶりに『峠のラーメン』へ!みんな大満足。
「かぁちゃん、今日はとうちゃんの気が利いてた?]息子。
「気が利いてたね~。最近急に冷えて、足の筋も痛かったしさぁ・・『峠』も今年もう一回は食べたかったもんね~」私。
「かぁちゃん、ボーナス出てよかったね。」息子。
・・・ボーナス!?染織iwasaki、なんか・・シケてるなぁ・・。まぁ、いいか。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-27 22:06 | 岩崎のある日
Aさまのまわた系紬。
f0177373_20463857.jpg以前作らせていただいた、Aさまの紬はまわた系。
Aさまのご希望で、ふっくらとしたまわたつむぎ糸をタテにもヨコにも
感じるように・・・と織ったものです。
タテ糸に使った糸は、まわたつむぎ糸に細い生糸をカバーリングし
てもらったもので、規格的には粘りのある丈夫な紬になったと
思っています。
まわた系の特徴としてのメリットは、『ふわっとして軽い』ですが。
デメリットとして、『しばらくは毛羽立ちがあるのでは?』という懸念。
そういう不安材料も理解していただいて・・出来た『まわた系』。
Aさまからは、色、風合い共々・・イメージ通りとおっしゃっていただ
いて。何度かお召しいただいているとお聞きしておりましたが。
過日のギャラリー工さんでの展覧会に、その紬を着てきてください
ました。Aさまの着方がよいのかも!?ですが、懸念していた毛羽
立ちは全く無く・・。イイ感じでした。(自画自賛・笑)
もっともっと着込んでゆくうちに、トロンと艶やかになるハズです。
Aさま、この紬に合う帯を・・とご希望くださって。
それはとても有難く、嬉しいコトであるのとと同時に、とても緊張
するコトでもあるので・・・iwasaki無い知恵を出し合って・・・
来年の課題にしたいと思っております!!
by senshoku-iwasaki | 2011-12-25 20:54 | 着尺・帯
Kさま仕様の、2010コート。
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昨年2010コート『チョコミント』の色違い
バージョン。Kさまに、1年お待ちいただ
いて今年の工さんで無事、お引渡し。
カラー的にも、こちらのほうがビターなの
ですが。       Kさまの、元々の
お好みも大人のビター。

今年の工さんで14年目の展覧会でし
たが。Kさまは、なんと2回目から
皆勤賞(涙)。ありがとうございます。
10年前に、クニヒサが当時は実験的に
近いくらい・・・まるで服地のような
(伝統工芸的な、和モノの世界では
服地を連想させる柄や、名称を避ける
傾向にあるので。そういう空気への
アンチテーゼ的に作ったものでした)
グレーのヘリンボーンの九寸帯を、
一目で「コレっ!」と選び取ってくだ
さった方・・。
お好きなものがはっきりしていて、
それらをKさまならでは、の着こなし
をされる・・・そのカッコよさは、Kさまが歩んでこられた『道』そのものなの
かも!?といつも思うのです。iwasakiもそういうカッコよさを身につけたいと・・・切に願うのですが・・ムリかなぁ・・。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-23 20:56 | ekka
Mさまのコート。
先日の、ギャラリー工さんでの『ゆきかうものⅩⅣ』にて。
今年お納めさせていただいた、Mさまのシルクのコート。
タテ糸が生糸で、ヨコ糸が玉糸の、つるっとした紬のような風合いの織り地。
裏地は Mさまお持込みの、染めのお着物で。ふわっと軽いコートです。
この日はMさん、このコートの下にギャルソンのステキなメンズライクなスーツをお召しでした。
カッコ良かったデス(涙)


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by senshoku-iwasaki | 2011-12-22 22:10 | ekka
おかげさまで、ステキなティータイム。
f0177373_20131566.jpg陶芸家の砂田政美さんは、日ごろからお世話になっている・・
iwasakiにとってアニキ的存在のお一人。
同じ山梨県でも、南部町からだと身延を超えて鰍沢も超えて、
旧六郷町も超えてだんだん空気が澄み切ってくる・・・
旧三珠町。車で1時間チョット・・のご近所(!?)さん。
砂田さん、何度か展覧会でご一緒させていただいておりまし
て、美しくて使いやすい磁器のうつわを制作されています。
まだウチの子供らが1,2歳の頃に、頂いたこども茶碗は
それぞれに愛用させてもらっていまして。『手に馴染む』と
いうのは、こういうコトなのだなぁ・・というのを実感する日々。
ただ・・小3のでぶっちょな息子は最近、こども碗では3杯飯。
「うつわと、かぁちゃんのごはんがイイからだよぅ~」と
調子のいいコトをほざくようになってしまった息子に、大人用の
お茶碗を・・と思ったのだけど。砂田さんのお茶碗がこれまた
とってもステキ過ぎる・・・。息子にはもったいないっ!!
いやいや・・こんな息子にこそ、目にも手にも美しい器で育て
なきゃいけないのかしら!?とかと、クニヒサと二人で心の
葛藤が止まらない・・・(笑)。
しのぎの、エスプレッソカップ&ソーサーと6寸皿、これから
iwasakiのティータイムに登場回数が多そうです。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-21 20:59 | いわさきのつながり
絹糸の精錬と薪割り、障子の張り替え。
f0177373_20373078.jpg織物屋のくせしてシルクアレルギーのクニヒサ。
シルクのセリシンがアレルゲン(笑)。精錬は命がけ(!?)
適度な距離をもって制するコトが大事のようで、クニヒサは
染め場に篭らずに・・入り口を全開にして、同時進行で薪割り
を染め場の前でやり始め・・・。 この薪割りがまた重労働。
一気にやると疲れちゃうから、精錬との『距離』間の中で進め
るのがクニヒサ流(笑)。タラタラと、同じテンションで
仕事のような、仕事でないような・・でも全部『生きる』に
直結しているiwasakiなので。
私(エツコ)も次の楊柳のストールのヨコ糸を考えながら・・
クニヒサが割った薪をせっせと片付けながら・・・
工房の障子の張替えを・・・。欲張りな年末デス。
精錬は先日、宮坂製糸所でわけていただいた春蚕(はるご)
の生繭生糸(なままゆきいと)。
「あ~。やっぱり白いわ・・・。」クニヒサ。
「そーでしょー。やっぱり、そっちの障子も替えなきゃダメ
かなぁ・・」私。
「障子じゃなくて、糸のコトだったんだけど。」クニヒサ。
繭の中の蛹を、先に熱で殺さずに生のまま糸にするのは
糸の生産効率を考えると効率は悪いので、贅沢なコトなのだ
けど。昔は少しずつだったので、当たり前にあったもの。
大量に生糸をとる、自動繰糸機が主流の時代には入手が困
難だったけど、宮坂さんのところでは要望があれば作ってこ
られてきた定番の糸のひとつ。さて。真っ白なこの糸で
来年のクニヒサの初仕事は、この糸の透明感を活かした着尺から・・かかれるといいなぁ・・。
by senshoku-iwasaki | 2011-12-19 21:52 | 工程
小鹿田の『らっきょう壺』
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10代の終わり、すっかり『民藝』に魅せられてしまった私たち。
織りを学んだ学校では、どちらかというと『伝統工芸』だったケド。
『ナントカ協会』にはもともと興味の無かった私たち。
柵も後ろ盾も、なんにも無い・・白くて自由で、そして何よりも
制作者名は名乗っても、『無名な感じ』に憧れました。
小鹿田焼(おんたやき)は、神田の古本屋で思わず買ってしまっ
た昭和30年発行の『日田の皿山』という、日本民藝館発行で
柳宗悦編纂の本に出会って以来・・・聖地のような土地でして。
20代終わりにクニヒサとこの、聖地に向かうコトが出来たときに
はもう・・二人して大興奮!なんてったって、ホントにこの本の
通り。発行からすでに40年は経ってるというのに・・・です。
数件の窯元を覘いて・・目に飛び込んできたのがコチラ。
『らっきょう壺』とよばれているものだそうで、この伸びやかな
膨らみに・・クニヒサと同時に「コレくださーい!」が18年前。
幸か不幸か・・私もクニヒサもこういうチョイスは必ず同じ。
このときに窯元は他にもあったけど、他に水差しや、お皿、鉢・・
と、今でもiwasaki家のお気に入りを作られた方は、柳瀬朝夫さ
んという方だったのだと、後に知りました。

先日のギャラリー工さんでの最終日。      クニヒサは
てっきり終日、私と工さんに詰めるのかと思っておりましたが。
いそいそと・・・民藝館展に出かけておりました。(笑)
なにやら、入選作となっていた柳瀬朝夫さんの水差しを買って
きたそうで・・ご機嫌なクニヒサ。ちょうど受け取りに行く頃には『スリップウェア展』開催中だそう・・。
あーあ・・。私のほうにも火がつきそう・・!?
by senshoku-iwasaki | 2011-12-15 21:35 | iwasakiの持ち物