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iwasakiのシーズンショップ、『増孝商店』カテゴリに追加しました。
増孝商店、もうすぐオープンです!

染織iwasakiは、山梨県南部町の山の中に工房を構えてから・・・
気がつくと15年目を迎えておりました。
移りゆく季節を体感しながら、静かに過ぎていく制作と暮らしです。
この節目に、そんな私たちの制作の日々から生まれたての織物たちを、
季節ごとに発表できないかと思いまして。
この度、東京・蔵前にある実家の一隅にiwasakiの展示スペースを、
シーズンショップとして立ち上げることとなりました。

増孝商店は、祖父と父が営んでいた玩具問屋でした。
今、私共の仕事である織物は、おもちゃとはかなり違いますが、
夢の玉手箱になりたい希望を込めまして、祖父の代からの店名とロゴを
そのままにしたいと思いました。

まずはこの3月に。

3月26日(水)~3月31日(月)

我が家の子供たちの春休みにリンクするようなカタチになりましたが(笑)。
この春は、
昨年、都内でご紹介することの出来なかった、新作の帯や着尺を中心に
出品したいと思っております。

●年に数回のiwasakiのshop
  増孝商店
東京都台東区蔵前1-6-11
  マップなど詳細はHPをご覧になってください!!

等身大のiwasakiに、よろしかったら会いにきてください!!
クニヒサとエツコ、二人でお待ちしております。
by senshoku-iwasaki | 2014-02-28 23:48 | 増孝商店 KM
Aさまの格子着尺。
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ややグレーがかった鳥の子色に、落ち着いた金茶が線で入るタテ糸。
宮坂製糸所の玉糸と、チャコールグレーの線には赤城の節糸。
雪の影響で遅れてしまった・・・糸染めと糊付けでしたが。
クニヒサ、昨日からタテ糸をグルグルグル・・・と木枠に巻いて
今日は整経を。
クニヒサ、Aさまと先日打ち合わせさせていただいて・・・
以前織った、九寸帯地や羽織地の『入り江の波』シリーズのときのような
平織りのなかに組織を入れて、少し凹凸感を出すことに。

明日は二人でタテ糸を機に巻いて・・・
綜絖通し、筬通し・・・今回は1040本のタテ糸がクニヒサに振り分けられます。
近日中にはAさまにお送りするサンプル分が織れるといいのですが・・・。
(もう雪は降らないでぇ~・笑)

私(エツコ)は、Sさまの綾織り紬を郡上の湯のし屋さんに仕上げをお願いして。
スターフルーツカラーの生紬を織り始めております!
二人して着尺を織るのは・・・そういえば久しぶりかも(笑)。

それにしても。
織物がつくづく面白いと思うのは、色味だけじゃなくて
糸の艶、節、その日の日差しや・・・タテとヨコの交差で見え方まで変わって。
色の組み合わせだけでは、『テッパン』は生まれないところでしょうか・・・。

iwasakiは、キモノの雛形でキャンパスのようにデザインするコトはまずありませんで。
iwasakiが目指すのは、素材である糸のチカラを最大限引き出して、
iwasaki以上でも以下でもない等身大の仕事をしたいと思っています。
着尺はとくに、仕立てあがってお召しになって・・・
お客様のところで『それ以上』に昇華してくれるコトを・・・かなり(笑)念じて作っております!
by senshoku-iwasaki | 2014-02-26 21:19 | 着尺・帯
どっさりと、来冬の薪に・・・。
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大雪の日に次々・・と落っこちてきた、裏山の樫の木の枝。
実はまだ・・・屋根の上にぶらさがってる大きな枝がこの倍くらいありまして。
この樫の、土地の所有者の方も伐採業者さんに・・・お願い中ではあるのだけれど。
こんなふうに・・・思いもかけない大雪は、山や里の木々を折ったり倒したり・・・。
業者さんは大忙しで、3月下旬までメドが立たないらしいのだけれど。

でもまぁ、よくぞこんなに落っこちてきたのにもかかわらず、雨どい壊したくらいで
済んだものだわ・・・と。あらためて、ツイてる男(!?)クニヒサの強運なのか
最強のくじ運の無さもコレなのか・・・と。とりあえずホッとしてみたり(笑)。

この家を買うコトになったときに、裏山の大きな樫が気にはなったのだけれど。
いかにもトトロが住んでいる木みたいで・・・切ってしまえばイイのに!とはあんまり
思えなかった自分がいたのも事実だったりして。
山に暮らしていたら、この堅い木はきっと恵みの木。
ほんの4、50年前までこれで炭を作って、こたつや囲炉裏でその威力を発揮していたろうし。
暮らし方が変わって、樫の木も伸び放題になっちゃったんだろうなぁ・・・とか。
お金があったら、裏山のこの土地も買って・・・
山のプロに、イイように手を入れてもらいたいなぁ・・・とかマジメに思ってたりするのだけど。
仕事は一生懸命してるけど、あんまりお金は稼げないからナカナカ夢叶わず(笑)。
こうなったら宝くじだ!ってたまにトライするものの、当たらない男の強い力が・・・(笑)。
お陰で助かりましたんで、この樫もぶらさがった樫も。
有り難くイワサキ家の、来冬用の上等な薪として・・・葉っぱ意外ぜーんぶ!!
暖をとらしていただきますっ!
by senshoku-iwasaki | 2014-02-24 20:42 | 岩崎のある日
次にかかる生紬『スターフルーツシャワー』
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今年元旦、初日の出を拝みながらの・・集落の新年互例会に出かけたクニヒサを待つ間に
降ってきた(!?)今年のiwasakiのテーマ。もちろん希望のイメージだけれど(笑)。
いつものことながら・・・その辺にあったチラシの裏か何かに思いついたイメージの断片を。
●江戸小紋のような縞、格子。
●グラマラスな格子と、柳腰な縞。
う~ん、格子のほうはトロピカルな三姉妹がイイかなぁ・・・。
スターフルーツグリーンに、マンゴーオレンジ、スウィートライチっていう感じかな。
となると、細い縞のほうはキリッと小股の切れ上がった・・・小粋な雪女的三姉妹ね・・・
なーんて、どこまでも落書きな企画書がありまして。
企画段階では、夏向けの生紬の着尺のつもりで書いたものだけど。
元日の、初めての仕事の話で
クニヒサの好きなギンガムチェックも組み込んだ今回の企画に、クニヒサも乗る気。
なんだけれど・・・・。
こればっかりは、キモチと現実がナカナカうまく噛み合わないものでして(笑)。
着尺3反は、チョット時間的に厳しいかなぁ・・・とか。
九寸帯地規格でなら着尺より短いし、作りやすいのかなぁ・・・とか。
寄せては返す波のように・・・二人でそれぞれ進めている仕事をやりながらずっと考え中。
14日のあの大雪の日に、スキー教室から戻ってこれなくなった息子の学校からの
連絡を待ちながら・・・九寸の帯地規格でいこう!というコトになり当初の格子よりも大きく
デザインを書き換えていたのだけれど。
それから3日間・・・二人して雪掻きに追われながらもアタマの中がグルグル・・・。
まずはスターフルーツで。
クニヒサ4日目に糸を多めに染色をしたあと、またふたりで雪掻き。
なんせ、屋根が大きいものだから雪がどんどん落ちてきて、家が埋まるしガス管が心配
だったりと。以前防災用に町から配られた、ヘルメットを被ってサングラスしてシャベル。
「エツコさん、やっぱり着尺にしましょうっ!」ホイっと雪を放ってクニヒサ。
「売れないかもよ(笑)。」私。
「それは帯でも同じでしょう。
ステキな在庫もないと、いざという時に勝負できないって聞きましたよ。」クニヒサ。

昨日はまた雪かも!?の予報が変わったので、雪掻きはもうやめて。
実際のサイズで糸の本数を考えながら・・・デザインをまた書き換えて。
何度も「エツコさーん、ココ大事ですよー。寝ちゃダメですよー」のクニヒサの声が(笑)。
眼を閉じると、真っ白で眩し過ぎる雪の壁が襲い掛かってきて・・・疲れが・・・。
そうなの。そうなの。
一番大事なところだった・・・。フリーズしている場合じゃないわね、と生き返り。

本日クニヒサ、無事整経終了です。
by senshoku-iwasaki | 2014-02-20 21:14 | 工程
シャトルをシャベルに持ち替えて。
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14日の大雪は、前日から小学校のスキー教室に出かけた息子たちを
南部町の一歩手前の、身延町で足止めさせたまま丸一日。
長野から28時間バスに乗って、4キロ雪道を歩いて。
土曜日に下のバス停まできたものの。
我が家の回りの雪は、60センチを越えて・・・ズボズボ雪道を歩いて下る1キロの
長いこと・・・まるで野麦峠かと(笑)。帰ってこれたのが、深夜じゃなくてヨカッタ(涙)。
意外にも、息子は元気でズンズン雪道を上り・・・いつもより更に饒舌。
どうやら仲良しの女の子と、隣の席でずっと一緒だったらしく・・・・。そりゃヨカッタ(笑)。

3日間。
クニヒサとシャトル(杼)をシャベルに持ち替えて、ひたすらの雪掻き。
途中停電とか断水とか、想像以上の雪で薪ストーブの煙突が曲がったりとか・・・
裏山の樫が折れて落っこちてきたりとか・・・(笑)。だけど、屋根は壊れなかったし、
何かを持ってるとしか思えない(!?)クニヒサ(笑)。
今日の午後は、無理やりに(!?)仕事に戻りました!!
『日常』は、強引にでも(笑)連れ戻します・・・。
雪だらけの庭の、糸干し場の回りも雪をどかして・・・学校からの連絡を待ち続けた
大雪の日にデザインを決めた・・・新作の帯地の糸染めをクニヒサ、始めました。
きっと、大忙しでナカナカ来てもらえないだろうなぁ・・・と諦めていた板金屋さんが
煙突の応急処置に駆けつけて来てくれて。
また、東京方面のみなさまが心配してくださってお電話やメールをくださったりと・・・
感激の今日でした。
温かなキモチで、この雪も早く溶けてくれると・・・思います!
by senshoku-iwasaki | 2014-02-17 20:32 | 岩崎のある日
ぱっと見は無地、じっと見でダイヤキラリと光る格子。
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杉綾織りの紬、タテとヨコの色がほぼ一緒だと山形斜文のダイヤは見え難いのだけれど。
よーく見ると・・・出てきます!
杉綾のタテの山の幅をイロイロ変えてあるので、4分1分2分・・・とヨコも踏み方を変えると
ダイヤの大きさも大小イロイロ生まれます。
Sさまの杉綾着尺もいよいよ終盤になってきまして、コレを織り上げないことには裏山の
樫がいつ落っこちてくるかしれない・・・と、不安が尽きない私。

平織りの無地よりも、『格子』を感じる綾織りの無地。
織物はやっぱり格子だなぁ・・・と実感するこの頃。
先日二度目の打ち合わせを、クニヒサとさせていただいたAさまのご注文も格子の着尺。
私(エツコ)が次にかかる予定の、今年の夏用新作生紬もトロピカルな(!?)格子だったり。

私個人的には・・・狂言衣装のような、格子らしい格子が大好きなのですが。
クニヒサは昔っから・・・ギンガムチェック好き(笑)。
ギンガムチェックのようなベタな縞と段の組み合わせは、個人の作家モノの着尺では
あんまり・・・見ない・・・というか普通は作らないシロモノでして(笑)。
どうしても機械織りの量産品をイメージさせてしまうのも!?
だから作りたい・・・という捻くれゴコロもワカル・・・素直な私(笑)。
新作の生紬は、格子の中にギンガムを・・・ギンガムの中に格子を・・・???
私とクニヒサの折衷格子(!?)で、格子なんだけどカジュアル過ぎない
小紋のような格子にならないかなぁ・・・と二人して、う~ん・・・と唸り中です。
by senshoku-iwasaki | 2014-02-12 20:54 | 着尺・帯
先週の木曜の晩に
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上京したクニヒサ。
春にオープンのiwasakiのシーズンンショップ、増孝商店の準備で電気業者さんとか
週末にかけて打ち合わせが何件かあって。日曜に戻る予定で車で出かけて。
留守番の私は、イヤな予感だらけだったのだけれど(笑)。やっぱり予感的中。
金曜日夜から断続的に雪が降り続けた南部町。
土曜日の昼にはこんな状態。
朝・・・はしゃいで子供達が作った雪だるまが、どんどん大きくなって。
雲行きは更に怪しくなって・・・午後3時を過ぎると、吹雪のように・・・(涙)。
裏山の竹が、雪の重みで電線にかかりそうなのは見えていたのだけれど。
積雪はすでに40センチを超えてるし、足場の悪いところなので、ヘタに表に出て
滑り落ちでもして・・ご近所にご迷惑をかけるのも・・・とか。
何かと最近・・自分自身全てにおいて自信が無い私(エツコ)。
更に裏山の大きな樫の木が、ミシミシいってるのも恐怖だったりして、ソワソワしながら
それでもSさまの綾織り紬を織っていたのだけれど。
「えっちゃん、竹が屋根に倒れそうだよ~!」上に住む川合さんが心配して下りてきてくれ・・・。
川合さんが一緒なら・・・と、必死で竹を揺すって雪を払っていたところ・・・
樫の『ミシミシ』が更に大きな音になってきて。ちょっと離れて見ていたところ、バッキン!
樫の大きな枝が折れて、下の枝が支えているものの・・・。
「えっちゃんちの屋根、直撃っぽくない?」川合さん。
「・・・っぽいかも!?」
直撃なら、確実に屋根が壊れそう。でも今は積雪40センチ超の誰も上ってきてもらえないエリア。
子供等と商品の反物などを、家の中の大丈夫そうな場所に移動させ・・・。
息子は「かぁちゃんたちが死んだら、このイスはヤフオクで売る」と何故か北欧の大きなイスまで移動(笑)。
昨日は、朝から集落のみんなで雪かき。除雪車は夕方になってやっと・・・。
10年前に買って、ほとんど使ったコトのなかった雪かき道具『ママさんダンプ』昨日一日中使って
大破。・・・使ったママさんも今日はゲロゲロ。
そんな中、やっと戻ってきたクニヒサ。
折れた樫は、いまだにひっかかったまま・・・。
昨年も今頃だったなぁ・・・娘が川崎病になったのも。クニヒサがいないときだったなぁ。
クニヒサが運がイイのか、私が悪いのか・・・。
クニヒサが戻ったというコトは、樫はウチに落ちないかも(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2014-02-10 19:35 | 岩崎のある日
本日お送りした帯たち。
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昨年iwasakiの工房にいらしてくださった、『NPO川越きもの散歩』さんのリクエストで生まれた
埼玉の繭、『いろどり』を散した半巾帯と八寸帯地。
せっかくなので・・・これらの帯は全部国産のシルクをベースにしました。
『川越きもの散歩』のみなさんの、新年会の会合で展示してくださるとのことで・・・。
本日荷造りをしました。

織物の面白いところは、最初の印象が・・・使っていくうちに少しずつ変わってゆくところかも!?
と思うのです。
まるで魅力的な人と出逢ったときのような・・・。付き合いが永くなればなるほど興味深くなる・・・
後から後から味が出てくる・・・スルメのような人!(笑)。

iwasakiの織物も、そんな『スルメぢから』を目指しておりますが、今回『いろどり』を加えたことで
より一層『スルメぢから』もアップできたらなぁ・・・と他力本願(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2014-02-06 18:12 | 着尺・帯
掌の神様。
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東京・蔵前でのiwasakiのシーズンショップ、『増孝商店』。
3月26日(水)~31日(月)に春のオープンとなりまして。
しばらくは、春・夏・冬の年に三場所のみの相撲をとるコトになりました。
たった一週間ほどの営業なのですが、ただ今オープンに向けて・・・
ご案内状やら、ショップカード(・・と言える立派なモノでもありませんが・笑)
などなど、いつものコトながら・・・いろんな方のお力も借りながら、平行して
織物製作をしております。

何か新しいコトを始めようとする度に、気づかされる
当たり前過ぎて、普段はすっかり忘れているようなコト。
iwasakiの織物は、組成されている糸一本一本全てにiwasaki夫婦の手指
が触れています。
20年以上・・・よくも飽きずに(笑)、地味な織物づくりをやっているなぁ・・・と
我ながら思うのは、きっと掌の神様を感じるからなのです。
私の思う掌の神様は、『神の手』とは違いまして・・・人命救助は出来ませんが(笑)。
ほんのチョットの、いつもとの違いを感じ取って・・・進む道を教えてくれます。
糸のテンション、筬づかの打ち込み加減・・・不確かな人の掌でしか作れない、
不確かなんだけれど、人の心を打つもの。
それが目標だったんだと、あらためて実感したりしています。

掌の神様、20年以上やってきて・・・ようやくその存在をひしひしと
感じる出来事が、最近よくあります。

たぶんきっと・・・
小さな小さな神様だから、この掌からこぼれ落とさないように・・・
神様の声を聞き落とすコトのない、仕事をしたいと思っています。
そして
そのiwasakiの仕事を、皆さまに見て触れていただける『増孝商店』にしたいと思います!
by senshoku-iwasaki | 2014-02-02 21:13 | 骨子・背景