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きつつき工房さんの『綜絖通し』。
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先週のこと。
『甕垂』な八寸を、もうすぐ織り上げ・・・なクニヒサと、Kさまの地紋のある紬をもうすぐ織り上げ・・・
な私(エツコ)。お互い一越一越の、越し数を数えながらなので、いつもの機上会議も機を降りてから(笑)。
「次に掛かる準備なんですけど・・・。」クニヒサ。
「順番はわかってるんだけどね。」私。
「地紋のある・・・を、変化させたいんですよね?」クニヒサ。
「アタシじゃないのよ、ちっちゃい神様が言ってるんだわ。あーた聞こえない(笑)?」私
「私には聞こえませんけど・・・。じゃ、やりますか!」

・・・てな展開になりまして。
『甕垂』のあとに取り掛かる八寸は、銀河シルクの山形斜文の八寸になりまして。
それを進めながら、地紋のある紬の新バージョンに掛かろうというコトに。
新しい銀河シルクは、ツヤツヤ感を活かしたクリーム色で。

iwasakiでは糸の染色、糊付け、整経、綜絖(そうこう)通し、筬(おさ)通し・・・はクニヒサの担当に
なっておりまして。(あらあら、いつの間にか・・・ほとんどクニヒサの担当に!?・笑)
『綜絖通し』という、この小さな道具も、掛かる糸の太さに応じて4種類ほど使い分けています。
無撚りの銀河シルクには、きつつき工房さんのこの、綜絖通しでないと。
「先端の、引っ掛ける丸い部分が、糸を割らないんですよ。エツコさーん、聞いてます?」クニヒサ。
「なるほど、なるほど・・・聞いてる聞いてる!」
クニヒサが準備中の間、私は工房のウール糸を全て防虫剤を入れて衣装ケースに収納して・・・。
せっせと・・・屋根裏の糸保管場所に運び込み。
掃除機をかけて・・・今度は生紬の砧打ちを。やっぱり京都製の桜の布用砧は使いやすいなぁ・・・。
お道具のチカラも借りて、二人で手分けをしながら・・・少しずつ前進しております。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-28 21:09 | 道具
『甕垂』。
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昨年12月に・・・クニヒサが春の草原のような八寸帯地を織ったのですが。
今回はその色違いバージョン。
実は、こっちが先に作ろうと思っていたものだったりします。

昨年はひょんなコトから・・・静岡の芹沢銈介美術館に2回も通っちゃって。
また近日中にもう一度出かける予定だったりします。
小説などもそうですが。
私たちにとって『民藝』も、10代、20代、30代そして40代ど真ん中の今とでは
(キホン、好みは全く変わってないんだけど・笑)見えるモノ、感じ取れるモノがまるで
違うというコトに気づかさせてくれたのが、23年ぶりに訪れた芹沢銈介美術館でした。

芹沢銈介さんの有名な型染め作品の一つに、『甕垂文着物』というものがありまして。
甕の釉薬が垂れているようなモチーフで、大師匠の宗廣力三氏も絣で似た感じのものを
作っていたというのを・・・大師匠の作品集で知った私たち。
大師匠もきっと偉大な先人の、オマージュとして取り組んだ力作だったに違いありません・・・。

なぁ~るほどぉ~。
『甕垂文』。
iwasakiなら。今だったら。
緯吉野のぼこんぼこんとしたラインで、垂れた釉薬のイメージを。
金茶とグリーンを明るくして、現代版の『甕垂』のイメージです。
前回のものと色が違うだけなんだけど、びっくりするくらい印象が変わるモノになりました。
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機の下から覗き込むと、意外にもキレイ。
工房の照明の光りさして・・・天の声が聞こえてきそう(!?)
100年経っても古さを感じないモノがイイモノじゃ・・・。
・・・そう思いますっ!・・・そうなったらイイなぁ・・・。・・・そうなりたいっ!!
by senshoku-iwasaki | 2015-01-26 20:57 | 着尺・帯
Kさまの地紋のある紬。
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眼と、手指と、4本の踏み木を踏む足の感覚と。
もしかしたら・・・小さな小さな掌の神様も!すっかり戻ってきまして。
私(エツコ)、ただ今絶好調で(笑)。Kさまの地紋のある紬に取り掛かっております。
年の瀬も、お正月もいいけれど。
やっぱりなんでもない日がイイなぁ。
特に今日みたいに。冷たい雨が朝から降っていて静かな日は、仕事が捗ります。
ダメな日は3尺。捗る日は5尺。
間とって、だいたい一日4尺のペース。
あーあ、一日機に座って2メートル織れてないのかぁ・・・。って思うと、1反(約12メートル)って
長いなぁ・・・って気がするのだけれど。ゆるやかに10日を目処に取り掛かるので。
急遽何かあって、一日潰れてもイライラしないシステム(笑)が、いつの間にか出来上がりました。

Kさまの紬。
玉虫のように、見る角度や距離によって・・・タテ糸の紺が見えたり、ヨコのベージュが見えたり。
地紋の丸とともに、見え隠れする生地感が光沢ある絹らしさだったり、スエードのような
マットな紬らしさを引き出したり・・・。かなりイイ感じでiwasakiらしい、『じっと見』織りになっております。
今週中に織り上がる予定なのですが、まだこの感覚がキモチよくて・・・。
もう少し変化させてもう一反・・・このシリーズに掛かってから次に進みたいなぁ・・・と、
掌の神様が呟いている気がしてならない私(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-22 20:32 | 着尺・帯
今年もお神楽舞。
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昨日は集落のお神楽舞の日。
クニヒサも昨年から保存会に入れていただいて・・・(笑)。篠笛で参加しています。
一週間くらいだったけど、毎晩公民館で合同練習もあって。
お酒もあるので、呑める人には楽しい練習(!?)でも、呑めない吹けないクニヒサ(笑)、
デキル先輩の動画も見ながら・・・夜な夜な一人、酸欠状態となっておりました(笑)。
「いやぁ~エツコさん、お能の笛方の人って、改めてスゴイって思います。
能楽堂であんなに大きく、キレイに響き渡らせるなんて物凄いコトですね。」クニヒサ。
なるほどぉ~。
確かにシンプルな竹筒で、音楽を奏でるなんて昔の人はスゴイなぁ・・・。

にしても。
今年も朝から・・・回ったお宅で振舞われる『お神酒』で、後半にたどり着いた我が家周辺
の頃には、カンペキに出来上がっちゃった方々もいて(笑)。
今年も賑やかに悪魔祓いをしていただいたので、きっときっとiwasakiにとって良い一年
になるコト間違いナシですっ!
どんと焼きのお団子もしっかり食べて。
無病息災で、よい仕事が出来ますようにガンバリます。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-19 21:06 | 岩崎のある日
過去と未来を、グルグル繋げる繋ぎ糸。
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家の居間で、増孝商店で、私(エツコ)がいっつも繋げているのは
織物をすると出る、切り糸。
銀河シルクの山形斜文の八寸帯のシリーズは、これまでにイロイロ作ってきたので、
銀河シルクの切り糸もかなり貯まってきました。
結びのシリーズ』新作は、この銀河シルクを中心にした繋ぎ糸を使っての八寸帯地を、
クニヒサと考え中なのです。
『再生』なんだけど、『新生』じゃなくちゃ。
『リサイクル』のコンセプトだけじゃ、この糸に対してもったいない。
この繋ぎ糸あっての、この糸じゃなくちゃ出来ない織物にしなければ
本当の再生にならないんじゃないかなぁ・・・なーんて思えば思うほど・・・
今度は手が止まってしまうので。
「バカの考え休みに至り」と、小さい頃から母によく言われた私(笑)。
とにかく手指は休めずに、まずはせっせと・・・もっと繋げます。

そもそも。
『手織り』に『生産性』はどうやってもナカナカ大変なのですが。
それでもキモチだけは、作家というよりiwasaki織物を作っているという気概な私たち(笑)。
なので、日々のチョットした工夫や、工房の動線は一寸でも一分でも織り進められる
ように意識していたりしますが。
だからといって、さっきまで機にかかっていた最後の最後のタテ糸を、織り上がって
切ったからって捨てるなんて、どーしても出来ないのです。

今iwasaki一家が暮らすこの家は、明治時代に建てられたもので、トイレは外にありました。
今は潰して庭になっておりますが、階段状になった二箇所で馬小屋と続いており、
排泄物を取り出せる仕組みになっていました。
何も無駄にしない、全てがグルグルと繋がっていた・・・チョット前のご先祖さまたちの暮らし。

さすがにそこまではマネできないiwasakiですが(汗)、
その思想だけでもマネをして、現代の暮らしの中で生きる織物を作っていきたいと思っております!
by senshoku-iwasaki | 2015-01-12 21:05 | 素材
千葉の最中、オランダ家の『落花生最中』となごみの米屋の『ぴーなっつ最中』。
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2015年の私(エツコ)の『餡初め』は、元旦に。
大好物の、柳橋梅花亭の紅白梅最中から縁起よく始まりまして(笑)。
2014年の『餡納め』は、結局大晦日に。紅白の大トリ、松田聖子さんを眺めながら・・。
「聖子チャン、やっぱスゴイわね~。キレイだわね~。」なーんて言いながら(笑)。
「聖子サンなら、こんな時間にはゼッタイ食べないでしょうけどね・・・。」
クニヒサの言葉は完全無視して・・・写真下の、なごみの米屋の『ぴーなっつ最中』を。
きつつき工房さんから「千葉に行ってきたので・・・。」と頂いたものでして。
柔らかめのピーナツ餡が、軽く・・・パクリとイケちゃいまして。
結局家族揃って・・・年越しそばならぬ、年越し『ぴーなっつ最中』だったiwasaki家。
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新年2日3日と、蔵前の岩崎家、千葉の私の実家とお墓にご挨拶。
我が家の子供達、両家のお婆ちゃん、叔母ちゃん、叔父ちゃんたちからお年玉貰ってウホウホ。
なんだけどなぁ・・・。ウチの残念な(!?)息子(小6)を筆頭に、小5、小4(娘)小3と繋がる
岩崎の甥っ子たちなんだけれど。小5のKくんは昨年から、小3のYくんもこれから塾通いと聞き・・・。
あわわ。こんな風にだけはなっちゃイカンってコトだわよねぇ・・・とチョット落ち込む私。
母の落ち込みなどなんのその。残念な息子は、千葉で叔父ちゃんイチオシのインド料理店に
みんなで連れて行ってもらって。美味しい様々な本格的カレーと、ナンを堪能しまくり。
更にお年玉と、オランダ家の『落花生最中』も貰って・・・またウホウホ。
「いやぁ・・・ウレシイなぁ・・・ギョフノリだなぁ・・。」息子。
「えっ!?『ギョフノリ』!?漁夫の利ね?あーたよくそんな言葉知ってたじゃない?」チョット嬉しい私。
「でしょ!Kちゃんから教わった!あいつ、オレとおんなじくらいバカだと思ってたんだけどさぁ。
いろんなコトよく知ってるんだわ。さっすが都会っ子だね~。」やっぱり残念な息子。
「あのぅ・・・。それを『教養』と言うんですが・・・。」まぁ、教養は自分も無いからもう何も言えない・・・。(涙)
幸せの冬休み真っ最中だった・・・我が家の子供達も、いよいよ明日から新学期。

オランダ屋は、本社が千葉市にあり、千葉市が実家の私には子供の頃から馴染みのある大手菓子店。
きっと、成田のなごみの米屋も同じくらいの規模の菓子メーカーなんじゃないかと思うのだけど。
オランダ家の『落花生最中』のほうが、落花生の味が強く、更に甘煮の落花生がアクセントに。
どちらも千葉らしい、美味しくってカワイイピーナッツでした。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-08 20:43 | 最中
新作の地紋のある紬から、2015仕事始め。
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官庁御用始めより先に、iwasaki本日仕事始め。
クニヒサは、春色の吉野格子九寸帯地を。
私(エツコ)は、地紋のある紬の着尺に取り掛かりました。

年末に増孝商店で、Kさまにサンプルをご覧頂いて。
タテ糸が紺で、ヨコ糸が茶っぽいベージュになったものの。
地紋のシリーズは久しぶりだったもので・・・。
感覚を取り戻すために、まずは新色で一反織るコトにしまして。
なんせ自分が一番当てにならない・・・(涙)。
「杉綾の紬を立て続けに織っていたからなぁ・・・。えーっと・・・。
どーしてこんなにポロポロ記憶が落ちるのかなぁ・・・。」私。
「エツコさん、それは私も同じです。なんでですかねぇ・・・。」クニヒサ。
「今年は、落ちる記憶を拾ってまた詰めるリサイクルに励むっ!」私。

タテ色が紺で、ヨコ色はグリーンがかった水色の新作の紬は
まるでよく晴れた日の凪の水面のよう。
織り手前の汚れ避けの手ぬぐいは、縁起を担いで鯛に!
眼と、手指と、感覚と、ちっちゃい(!?)神様が杼(シャトル)に降りてくるまで
とにかく一越一越数えながら・・・
工房は、二人無口で静かな仕事始めとなりました。
by senshoku-iwasaki | 2015-01-04 21:37 | 着尺・帯
2015年明けましておめでとうございます。
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今年も六地蔵公園の初日の出を拝むことができました。
毎年ここの集落では・・・新年のご挨拶を、初日の出を拝みながら
交わすのが慣習となっておりまして。
組長さんが当たっているイワサキ、暮れには浅間さんや氏神様を祭る社の
お掃除をして注連縄を飾って。
今朝はいつもよりも冷え込みも、北風も無く・・・穏やかな元旦で助かりました^^。
この社、なんと元寺子屋だったそうでして。
ここのご先祖さまたちの学び舎前でのご挨拶。
今はわずか8軒の主人たちの集いですが・・・この上は墓地ですから、きっと。
この地のご先祖衆も一緒に、新年をお祝いしているのかもかも。
お神楽舞の練習もそろそろ始まるクニヒサ。
昨年から入ったものの。「いまだに篠笛の音がねぇ・・・。」溜息。(笑)。

今年もたぶん、きっと・・・すでにいろんな方々に助けてもらいながら・・・
iwasakiの小舟が漕ぎ出しました。
いつだって。いくつになっても(涙)。
どうなることやら・・・!?なiwasakiですが。
チョットずつ進みながら、今年もいろんなところに漂着(!?)しながら
楽しい景色を、イッパイ織り込もう!と思っております。
2015年のiwasakiも、どうぞヨロシクお願いいたします!!
by senshoku-iwasaki | 2015-01-01 13:33 | 岩崎のある日