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とうとう、今年もあとひと月に。
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iwasaki工房では、4台ある機のうち常に3台に糸がかかっている状態で。
シビれるような日程で・・・二人、フルに回転したしまま11月が終わって・・・。
むむむ・・・。

12月は、19日~23日の日程で増孝商店・冬場所です。
12月30日~来年の1月31日まで、毎年展覧会をさせていただいております、
御前崎市の浜岡カントリーコース&ホテル・カルチャーフロアでの展覧会。

ご注文をいただいているもの。(これはゼッタイ作ります!)
だけど、新たに作ってみたいもの。作らなきゃいけないもの。
夜は糸もつむぎたいし、繋げたいし。

シビれるような日程で・・・。
写真は、新作の銀河シルクの山形斜文の八寸帯地・ラピスラズリ。
ちょっぴりエキゾチックにしてみました。
銀河シルクのシリーズ、これからご注文のものにかかる予定でして。
Uさまの杉綾織りの紬着尺を織り上げて。もう一反、ヨコ糸に玉糸を入れた
ツヤ系の杉綾着尺にかかっている、私(エツコ)を急かすかのごとく(!?)
クニヒサが整経の準備を始めたのは、ご注文の半巾帯地。
広幅の機(はた)では、模紗のマフラーのタテ糸がスタンバイ。
むむむ・・・。

12月初旬は、小学校も中学も保護者面談が・・・。
時間は無いわ、気は重いわで・・・。
どんよりと。私の頭上にだけ(!?)雪雲が・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-30 22:01 | 着尺・帯
Kさまの地紋のある紬に雪花。
昨年からKさまにご注文いただいていた、日本刺繍の飯島桃子さんとのコラボ着物。
ようやくお納めが出来ました!!
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付け下げのような配置で、Kさまのリクエストの『控えめな雪花』がふわ~っと舞って。
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これまたKさまのリクエストで、チラッと八掛にも雪の花。
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今回は、飯島さんが懇意にしている『仕立て屋・凛』さんに、まず裁断していただいて。
5月の『日本の夏じたく』の折とか、9月の『観月展』のときにも飯島さんとKさまとで
打ち合わせを重ねて。そして今月初めに『仕立て屋・凛』さんに採寸をしていただいて。
Kさまの、これからにピッタリのお着物になりました。
本日Kさまから「すっごく嬉しい~!!」とお電話をいただきまして。
生地を織らせていただいたiwasakiも、飯島さんと凛さんにたくさんパワーをいただいて
とにかく嬉しいコラボでした。
またこれからも。
こんなコラボが出来たらイイなぁ・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-26 21:50 | 着尺・帯
Uさまの杉綾織り紬着尺。
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先日・・・キラキラ輝く、茜の宝石種にお願いが通じたのか、
クニヒサのしつこーい(笑)、試し染めがヨカッタのか・・・。
はたまた剪定された梅がヨカッタのか、ひょっとして。
娘が刻んでくれた、小枝の具合がヨカッタのかも!?
いやいや、やっぱりクニヒサの染めがかなり際立った、
今回のヨコ糸。限りなくUさまのご希望色に近づきました。

近づいた、といっても。
もともとその糸は、ウチで染めたものだったのですが(笑)。
植物で染めたもの、しかも剪定された樹木の場合は。
その量や季節でも全然違いますので・・・。
前回と同じように染めようというのは、データがとりにくく
ナカナカ難しかったりします。

iwasakiは、植物染めもしますし、酸性染料(化学染料)
で染めることも、どちらもします。
それぞれにイイと思う色で、作るモノとのいいバランスであれば
『どっちがイイ』は、ユーザーが決めるものであると思うのです。
八百万の神様を信じるiwasakiなので。
答えはひとつでは無い、と思うコトがこだわりなのかもしれません。

Uさまの紬。
杉綾の切り替えしは、大きめに3寸ずつ。1寸だけ菱のしずくを。
大きく切り替えることで、着物になったときに無地なんだけど・・
ストライプが見えてきます。そこに不均一に散らした、1寸の
菱のしずくが(よーく見ないとワカラナイのですけれど・笑)無地の
なかの小さなアクセントになります。
織っていても楽しい、小さなアドリブです。

織り始めますと・・・。あとはできるだけ同じテンションで。
焦らずサボらず(笑)、前に進みます!
by senshoku-iwasaki | 2015-11-21 23:17 | 着尺・帯
土間の円盤。
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iwasaki工房の、最近の稼働時間は・・・。
朝8時ころから始まって、夕方は5時半~6時の実働9時間といった
ところでして。土日もキホン、開始時間はちょっと遅くなっても、何も
なければこんな感じに仕事が出来る・・・子供たちが保育園の頃から
すると、かなり濃密に仕事に専念できるようになりました。
日が短くなってくると気になるのは、仕事場脇の土間が暗いことでして。
ここの土間も、この家を手に入れたときからずっと考えているエリア。
ボコボコの、手作り感たっぷりのヒビだらけのモルタルなので、本来の
三和土の土間に戻すのがイイかとか、石にしてもらおうかとか、
はたまたシンプルにタイルがお掃除しやすいからイイかも!?とか。

「まずはさぁ、照明じゃない?」私。
「エツコさん・・・やっぱりアレですか。」クニヒサ。
芹沢銈介の自邸で使っていた、円盤のような『スカイフライヤー』。
フィンランドのデザイナー、ユキ・ヌンミが1960年に住宅用にデザイン
したもの。アクリル製で、とても軽いのも魅力的。

織も染めも何もワカラナかった私が、10代の終わりに死ぬほど憧れた
のは、故・千葉あやのさんの暮らしでした。
先祖伝来の土地に、野菜と苧麻、そして藍を植え、味噌を作るように
藍は自家製のスクモを作り、真夏の暑さを利用してその時期だけ藍建て
をして、績んだ麻糸、織った麻を染める・・・自給自足の暮らしです。

一人で手織りをする以上、京都の職人さんの技術の結晶のような、
美術工芸のような織物をつくるコトはできないし、そういった緻密で繊細
で美しいモノとは違う、健康的で日常的な自家織物を売って生活する
ことはできないかしら?そう思ってはじまったiwasaki。
平成のこの時代ならどんな織物を作れば、着物を着る人にも着ない人
にも受け入れてもらえるかしら!?
郡上で学んだ紬以外に、クニヒサと今までにいろんな織物を作ってきました。

気がつけば。
憧れの千葉あやのさんのような、染織が暮らし、暮らしが染織。になっていて。
もともとONとOFFをハッキリさせるとか・・・が苦手な夫婦なので(笑)。
ここまでが仕事で、ここからはプライベート!なーんてのが無いこの生活が
この上なく幸せなのです。
この土間を、3歩歩けばリビングですから(笑)。
ただ、暮らしのなかでの妄想の世界旅行から生まれてくる・・・iwasakiの
商品たちなので(笑)。
この土間の円盤は、妄想の『ザワセリ(芹沢)先生』が私のなかに降りてきそう!
「今回の旅は、いい織物にいっぱい会えたんじゃ・・・見たいかね?」とか言いな
がら・・・大きな革製トランクから出てきたものは・・・?
そーんなテーマで、新しいiwasakiの八寸や、半巾帯、ストールが、近い将来
登場するかも。

土間床は・・・。どうなるのかなぁ?
結局、ずっとこのまんまだったりして(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-19 23:05 | 工房改築
茜の宝石。
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雨があがって、工房の外に出てみると。
あら、今日は暖か・・・っていうより、蒸し暑い!?
庭のドウダンツツジの根元に、アカネが生えておりまして。
なんでか・・・草取りのときにも取り除くコトが出来ずに。
先週は、黄緑色の実をいっぱいつけておりましたが、
今日は葡萄色に輝いて。
なんだかイイことがありそう!

「かぁつん、これくらいに切ればイイの?」小5娘。
梅の小枝切りを手伝ってくれている娘は、手際がよくて。
アニキとはえらい違いなので(笑)。クニヒサは何か手が要る
ときには、面倒のない娘に声をかけてしまうものだから・・・。
アニキのほうは、益々困ったコトに・・・。
でも、力だけはあるので!重たいモノを運ぶときには
すっ飛んでは来てくれないけれど(笑)、快くやってくれるだけ
人手があるって、有難いなぁ・・・と実感。
Uさまの杉綾織り紬のヨコ糸を、染める梅の小枝には
小さな蕾が・・・。
今日は奇跡的に暖かだったけど、間違いなく木々たちは
真冬の準備をしていまして。少しだけ赤味のある、やわらかな
茶のような、金茶のような、マロンクリームのような・・・?
『Uさまの茶』に染まりますように!
by senshoku-iwasaki | 2015-11-15 21:40 | 工房周辺
今月初めにお納めした、八寸帯地・『稲束』。
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9月の観月展で、Wさまにお選びいただきました。
仕立て士さんから上がってきたときに、写真を撮らせてもらいまして。
この帯、ヨコ糸の色数はぐっと減らしまして・・・シックなのですが、
実はタテ糸は、かなりカラフル。
緯吉野の組成で、八寸や半巾帯はこれまでにも作ってきましたが。
こんな風に、大きな網代のようにも見える糸使いをしたのは初めてでした。
この感じ・・・。
なんだか気に入ってしまいまして。
もうちょっと変化をさせて・・・シリーズ化したいなぁ・・・と思っています。

iwasaki工房は、クニヒサと私(エツコ)の二人っきりの織工房なので。
時間のかかる織物工程を、それでもできるだけ効率よく、お天気も味方
につけて糸染めや、糊付けをしながら・・・二つくらい先に織るモノを、
それぞれ考えながら今の作業をする、というのが日々の仕事です。
今月に入ってからは、銀河シルクの山形斜文の八寸帯地をせっせと
織り進めている私ですが。
次にかかるのは、昨年からUさまにご注文いただいている杉綾織り紬。
お色目の変更があって・・・お時間をいただいていたもの。
サンプルからお選びいただいたお色が。・・・ムズカシイ。以前梅で染めた
ビミョーな茶のような、黄のような、マロンクリームのような色。
クニヒサ、ここ数日ブランケットを織りながら・・・午後、Uさまのヨコ糸の
試し染め。・・・近いんだけど、もう少し茶味?黄味?もう一色濃い?
と、試し染めの一カセずつがどんどん増えまして(トホホ・・・)。
来年は、試し染めの糸だけで一反作れるかもしれません(笑)。
でもようやく決着がついたようですので、来週は本番の染めと糊付け。
おっ!こっちの八寸が先に織り上がったら、クニヒサ待ちで。久々に
昼間っからまわたで糸をつむぐかな~!と一瞬ニヤけた私でしたが。
「エツコさーん、ブランケット織りあがりましたんで。房のヨリヨリ、ヨロシク
お願いします。来週晴れたら湯通ししますんで。」クニヒサ。
チッ。こっちの進行もしっかりバレてたか・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-14 21:04 | 着尺・帯
ハロウィンはとっくに過ぎたけど。
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朝玄関を出ると、落ち葉の蝙蝠。
いもむしさんから、アートのプレゼント!?
そういえば。
染織こうげいさんでの展覧会前から・・・庭いじりも草刈りも
何できていなかったものだから・・・。
裏庭の水辺の、ワサビもクレソンも丸坊主(涙)。
ひょっとして。
幸福を呼ぶ・・・蝙蝠じゃなくて、
これからまさかの?蝶々天国になっちゃう予告・・・
じゃありませんように!!
by senshoku-iwasaki | 2015-11-09 20:48 | 岩崎のある日
さっそくに。
iwasakiの今秋の新作八寸帯地、絞り絣coronaのお召し姿のお写真を頂きました!!
只今『日本の紬めぐり・北から南まで』展開催中の、染織こうげい・神戸店さんから。
嬉しいですっ!しかも、お着物は郡上紬です(涙)。
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iwasakiのルーツでもある郡上・・・。
お客様はそれをわかってくださって、合わせてくださったんですね。感激です。
絣糸がちらちらと配置されて、のびやかな抑揚を感じる段。
タテ糸にもヨコ糸にも、沢山の色糸が入って・・・構成されているのは、『走り続けて』
いなければ出来ない証の仕事。iwasakiの目指すところのものです。
大師匠の原点も、芸術家ではないフツーの人が、手に入る素材で創意と工夫によって
生み出される、暮らしのための織物。ホームスパンからでした。
だからこそ出来る、『ぱっと見』の色柄だけじゃない、『じっと見』の色柄があるのだと思うのです。
ですが、大師匠のスゴイところは、『じっと見』の上に・・・。
更に『ぱっと見』の華やかさまでも、独自の創意と技術で盛り込んだところでしょうか・・・。
今年こうげいさんでの展覧会に向けて、このほぐし織りのシリーズにかかったときに。
本当に、ごくごく僅かなのですが・・・大師匠の創作の真髄を、垣間見たような気がしたのです。
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iwasakiでも大師匠へのオマージュとして・・・制作している440シリーズの丸文などの絣。
あれらは、大変手間がかかるのだけれど。おそらく他の定番の紬に取り掛かりながら・・・
走りながら、作りながら生み出していったとしか思えなくなりました。
大師匠の大作といわれるモノの背景に、多くの人に愛されるフツーの日の、定番の紬たちが
当時の郡上の織子さんたちの手も通して・・・いっぱい関係しているというコトをあらためて
思い知らされました。
この絞り絣八寸・coronaは、iwasakiにとって新たな始まりの第一歩なのです。
それがこのようなカタチで!お客様にコーディネイトしていただいて!!
ここから。
ちょっとずつ変化!?進化!?していけるよう、大師匠の天の声がもうちょっと聴けるよう、
努力したいと思います!
染織こうげいさん、お客様、ありがとうございました!!
by senshoku-iwasaki | 2015-11-07 09:38 | 着尺・帯
キモチのいい、乾燥したお天気が続いて。
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私(エツコ)は、新しい銀河シルクの山形斜文の八寸帯地にかかりつつ。
屋根裏部屋の、家族の布団を干しながら・・・本日2回目の洗濯機の
終了アラームにすっ飛んで。クニヒサが糸を干す前に、シーツを干さねば!

こうげいさんでの展覧会が終わってから・・・。
やっと、家中の扇風機をお掃除して収納するかわりに、ストーブをせっせ
と出してきて。今年は夏に薪の準備が出来なかったので、石油ストーブ
が主力選手となりそう(涙)。

シーツも綿麻のものから、あったか敷きパットに早く替えないと・・・とか。
そうこうしているうちに。
「エツコさん、今度のグレーはこんな色味でいいですかね?」クニヒサ。
「おぉぉ。ちょいと紫がかったグレー・・・まるで厳邑堂さんの包み紙!」私。
霜柱のような、いや、春の穏やかな日差しに溶け出す・・・薄氷かも。

浜松のこうげいさんで、またまた頂いてしまった・・厳邑堂さんの美味しい
最中
に鼻を膨らませながら・・・これから取り掛かる山形斜文の帯地の
イメージもバッチリと。
あっという間に、霜降月。
今年中にやらなきゃならないコトは、クニヒサも私もまだまだ。
薪の準備は、やっぱり諦めなきゃダメかなぁ・・・(トホホ・・・)。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-04 22:21 | 岩崎のある日
ブランケットサンプル。
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ヘリングボーンのブランケットは、南部町に工房を構えてから
・・・だから、作りはじめて17年ほどになります。
巾も広いし、糸量もたくさん要るし、織るのも結構大変だった
りしますが・・・ほぼ毎年織っているかもしれません。
とはいっても、二人っきりの工房なので。
せいぜい一冬に5枚~多い年で20枚くらいの少量生産(笑)。
このサンプルも年代はイロイロ。
きっちり織り切って、サンプルゼロの年もあるから、実際はもっと
種類があるはずなのですが。
こう見ても、(どれも同じに見えるかもですが・笑)新たな発見が
ありまして。次は、この感じもイイかなぁ・・・なんて話になります。

素材は、最初のうちは固くてちょっとチクチクしたりするんだけれど、
使い込むうちにしっとり、ふんわり馴染んでくる、ジャコブウールを
メインに使ってきました。
ですがここ数年、iwasakiでお願いしている糸屋さんでは、この
ジャコブウールの取り扱いがめっきり減りまして。
理由は、日本での需要があまりにも無いから(笑)のようです。
商品としての人気が無いのですね。
ウールのなかでは、わりと高級な糸なので。出来た商品としては
安くはないのだけれど、地味だし、初めの肌触りは今一つ・・・。
そりゃ、軽くてトロトロ、フワフワで、誰もが知ってる高級ウールの
カシミヤのような華やかさは、どこにも無いのがジャコブかも(笑)。

需要と供給のバランス。
こればっかりは、手織り自体がかなりマイナーなところにあるもの
なので。ヒジョーにバランスが難しいモノがいっぱいありまして。
絹糸はもう、かなり大変なコトになっているのが現状です。
養蚕業が、製糸業が、撚糸業が・・・。危機的な業種だらけです。
iwasakiは、まったく個人規模の織物製作しか出来ませんが、
糸はできるだけ『生産』されたものを、使っていきたいと考えています。
そして・・・その素材の魅力を、ダイレクトに伝えられるような
『織物力』あふれるモノを作りたいというのが、夢なのです。

実はこうしている今も。
今まで普通に手に入っていた糸が、生産中止になって入手困難
になっている糸が多々・・・。
無いモノを追っても仕方ないので。
だったら、今購入できる糸で。同じような周波数を放つ(!?)
iwasakiらしい、現在進行形な織物をつくらなくちゃ!とアタマを
ポリポリ・・・。

「あー。今日は寒いね、特にアタマが。」クニヒサ。
2,30代は、まるでジャコブのように剛毛だったのにねぇ・・・。
by senshoku-iwasaki | 2015-11-02 14:48 | 纏う布・暮らしの布