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伊勢丹新宿店での展覧会、本日より始まります。
東京の桜は、いよいよ見ごろを迎える頃でしょうか・・・。
ポカポカ陽気のようですし、よろしければぜひ!お出掛けくださいませ。

iwasakiは、新作の帯地を中心に出品しております。
この3、4ヵ月・・・冬ごもりのように(!?)ほぼ家から出ることもなく制作して
きまして。自分たちのなかでは、『かなーり作った感』があったのですが。。。
実際に並べてみると、あれあれ・・こんなくらいだったのねぇ・・・と(笑)。
大師匠が「本物の手織りの仕事は、いくら働いても生産過剰にはならないし、
争いの種にもならない。それどころか、世の中を平和にする仕事」だと
おっしゃっていたのが、最近になってホントにそうだなぁ・・・とつくづく実感です。
ほのぼのと。
穏やかな春の日差しのような・・・織物を目指して制作いたしました。
会場にはクニヒサが在廊しております。

染・織・繍・組 手わざを愉しむ春の装い
3月30日(水)~4月5日(火)
伊勢丹新宿店本館7階=呉服・特選きもの
  久保紀波/アトリエ・kinami 染色
  岩崎訓久・悦子/染織iwasaki 染織
  飯島桃子 日本刺繍
  峯史仁/工房野の人 高尾野草染め組紐
by senshoku-iwasaki | 2016-03-30 10:57 | 展示会・お知らせ
緯絣を括るための小綛(こかせ)づくり。
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ヨコ糸は織り込むときに、傾斜をつけて入るので。
9寸の織り巾なら、9寸以上の糸が入り込んでいます。更にずらし絣なら、
絣をずらして柄にするために、ずらし分も余計に換算して・・・小綛に上げます。
絣のデザインや、帯地なのか着尺なのかでも小綛の枠周は変わるので。
その都度変えられるように、特注で作っていただいたお気に入りの綛上げ機です。
お太鼓分と前柄分で、大体この小さな綛60個。ぐるぐるぐる・・・と、今回は25回転。
数を数えながら、うっかり他の事考えちゃうと、カウントオーバー(涙)。
座禅道場なら、バシッと一喝されてます(笑)。
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いよいよ明後日からとなりました、伊勢丹新宿店での展覧会。
明日は搬入で、今回はクニヒサが会場に参ります。

ヘタクソなんだけど、日々真面目に部活に参加の、今年中2の息子。
4月のソフトテニスの大会に、ひょっとしたら出られるかもしれない・・・と、淡~い
期待を抱いているものだから(笑)。春休み中の練習は、出来るだけ休みたくない
らしく・・・。ならば精々ガンバッテくれたまえ、と母と子は山梨にお留守番です。

嗚呼春休み。
ホントは衣替えも兼ねて、家の大掃除もしながら・・・。
まだ明るいうちから糸とか紡いぢゃったりして。
一週間どっぷり、まわた糸つむぎしたら一反分くらい貯まりそうなのになぁ・・・。
慌ただしく次の仕事の準備が進められ・・・。
ああぁ・・・やっぱり。
クニヒサ留守中は、次の絣の準備と、ご注文いただいている半巾と。
たまに息子に宿題の数学を聞かれては、あたふた・・・。
たぶん、間違いなく・・・ぱんぱん。
by senshoku-iwasaki | 2016-03-28 15:22 | 工程
織りあがったばかりの最新の440シリーズ。
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今回も大師匠、故・宗廣力三のずらし緯絣の技法から。
『練り上げ文様』と名付けられた、春の雲のようなモチーフがありまして。

2センチほど残して括り、そこを染めたヨコ糸を、ずらしながら三日月の
ようなマルを作ってゆきます。
地に対して、絣の部分が濃い色になることを「逆括り」と呼びまして・・・。
それだけ括る量が増える、厄介(!?)なタイプではあるのですが。
たぶん、この場合は逆になるから・・・地の部分の四角四面な吉野格子
まで!まろやかに流水のような動きを見せるのだと思うのです。

大師匠の作品展で、『練り上げ文様』を実際目にしたのは、もう10年以上
も昔のことですし、作品集で見ているだけではワカラナイ。
あーでもない、こーでもないと・・・二人して無い知恵を振り絞って(涙)。
四苦八苦しながら、想像を膨らませて、再構築するコトでしか体感できない
悦びは・・・。自分たちがバカで不器用だからこそ、もしかしたら誰よりも
感じ入ることの出来るものかもしれないと思えてきまして。
もはや・・・柄を作っているとか、技術の継承とか、そんな意識は毛頭も
無くなってしまって。ものすごくアナログな技法を重ねたあとに見えてくる、
飛び出してくるような『織物力』に、私たちが突き動かられてしまうのです。

デザインを描いてから、色味を決めて、実際に実寸大で設計をしてみて。
絣の量を計算して、絣糸を作るために糸を括っては染めて、ほどいて。
ずらしながら織り込む。色を刷り込むのではなく、手結いで絣にする。
そうすることで『手間をかけて不確かなものをつくる』、その不確かさこそが
柄だけじゃない、手織物の魅力であり、魔力なのだと・・・。

440シリーズは、二人掛かりでもやっとやっと。
仕事は分業で挑んでおります。
今回も絣のコカセを作って、絣を括ったのは私(エツコ)。染めて織ったのは
クニヒサ。こちらの帯地、織り上がったばかりで湯のしまで間に合いません
でしたが、30日からの伊勢丹での展覧会に出品いたします。
ご覧いただけたら嬉しいです。
by senshoku-iwasaki | 2016-03-27 22:32 | 着尺・帯
新作の山形斜文の八寸帯地。
伊勢丹新宿店での展覧会に向けて・・・iwasaki定番の、銀河シルクの山形斜文
の八寸帯地も新色です。
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枝豆色のヨコ糸が、光の加減で濃くも薄くも見えるのは、タテの銀河シルクが
プラチナシルバーのような色と輝きだから。
キラリと朝露光る、若葉のようにも見えたら嬉しいなぁ・・・。
春は、生命のエネルギーを一番感じる季節。
芽吹きの力強さも感じるような、新しい山形斜文になりました。
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昨年、お客様のリクエストで黒い銀河シルクの山形斜文を制作いたしまして。
銀河シルクを、濃い色に染めるのが難しい・・このシリーズですが、すっかり
気に入ってしまいましたので(笑)、再びの『黒瑪瑙』。
写真では右が茶っぽく見えますが・・・黒っぽい茶と、紺っぽい黒の2種作りました。
左の紺っぽい黒は、味わい深くもクールな印象ですので。春から初夏、そして初秋
にも・・・。真夏以外の3シーズン、いろんなシーンで控えめに映えそうです。
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今回の伊勢丹のご案内状に使用したのがこちら。
アイボリー、ライトグレー、ターコイズ、ラピスラズリのようなブルー。段の巾が変化
していきます。妄想の旅の『青い街』は、こんな感じ(!?)細い路地、白い壁、ブルー
のタイル・・・子どもの声に、カフェからは楽し気なおしゃべり、涼しげな花々。
身に纏った瞬間に・・・非日常に連れ出してくれるコトも多い着物。
そんな日に、こんな帯も一緒に連れて行ってもらえたら・・・。幸せ!
by senshoku-iwasaki | 2016-03-25 21:35 | 着尺・帯
緯吉野九寸帯地・『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
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いよいよ伊勢丹新宿店での展覧会が近づいてきまして。
いつものことながら・・・。
ギリギリまで足掻いて制作を続けながら、ご案内状をどうにかこうにか・・・
本日出すことが出来まして、ひとまずほっとしてみたりして(トホホ・・)。
これから少しずつ・・・iwasakiの冬ごもりの仕事を、アップしていこうと思います。

まずこちらは
先日郡上の湯のし屋さんから仕上がってきた、新作の九寸帯地。
緯吉野の楕円を、ぷっくり膨らませて・・・ジューシーにしてみました。
タテ糸がクリーム系のバージョンと、チョコ系のバージョンでは印象がかなり違います。
ミルフィーユなので、今回は色の重なりがテーマのひとつ。
シンプルなボーダー(段)を心がけてみました。

iwasaki、二人で織物をはじめて・・・25年になりますが。
やればやるほど・・・深~い奥の細道(!?)に迷い込みまして。
業界のセオリーみたいなものとか、自分自身の勝手な思い込みであったりとか。
一回違うテーマを持って作ってみると、ほほぅ~と新たな発見がありまして。
学生の頃にバイト代で買った、大師匠の作品集。
最近は、教科書のように何度も何度も・・・ひっくり返して眺め入って。
大師匠が常々おっしゃっていた、「日々耕うんを楽しめば、仕事は後からついてくる」
がなんとなく・・・わかるような気がしています。
耕うんを楽しむ→収穫の喜び。収穫は、人によってそれぞれ。
量だけでなく、その品質、種類、希少性・・・。大師匠はそれが楽しくて仕方なかった
のではないかしら・・・とか。
その楽しさを、今更ながら知ってしまいました。
少しずつ変化、それを繰り返して・・・もしかするとぐるっと回って元に戻ってくるかも!?
いやいや・・・。まだまだ(笑)。
by senshoku-iwasaki | 2016-03-23 22:01 | 着尺・帯
440シリーズ4作目は。
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伊勢丹での展覧会に、間に合わせたく・・・。
デザインは年明けには出来ていたのだけれど。
実際に、機に糸がかからないことには進められない・・・チームiwasaki。
440シリーズは、偉大なる師匠へのリスペクト。
5年前に、大師匠の吉野格子の中に丸紋のずらし絣から始まって・・・
今回は、大師匠の『練り上げ文様』に挑戦したく。
まずは『藍花』という、水性インクで絣を括る場所の印をつけて。
んー。やっぱり。
結構括る箇所が多く・・・これもまた、難問です。
大師匠は、帯地でも総柄でしたし、平織の着尺でも制作されていた『練り上げ文様』。
チームiwasaki二人掛かりですが、お太鼓と前柄のみでのチャレンジです。
それでも絣の量は、かなりありまして。
ヨコ糸の越し数を数えて、絣糸にする小さなカセを作りまして。
たくさん回転させれば、絣を括る量は減りますが・・・染めるときに色を染めたい場所
にキチッと色が入りません。
効果的に、だけど決して技術の盛り過ぎを感じさせない大師匠の仕事。
作品集でそういった過去の作品を見るたびに、・・・大師匠は、どうしていたんだろう?
その謎と、その奥深さが少しずつ紐解かれてゆく感じを、体感させてくれるのが・・・。
iwasakiにとっての440シリーズなのです。
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絣の種類は3種類。
あー。間に合うかなぁ・・・。
毎回・・・織ってみてはじめて気づかされるコトがいっぱいありまして。
括っている間も・・・ひょっとして、こうしたらもっとこうなる・・・?が出てきます。
織りながら、走りながらでないと生まれてこなかったとしか思えない、
大師匠の『織り脳』を、ほんのチョットずつ垣間見るコトが出来る・・・難問シリーズ。
まだまだ・・・ガンバリます!
by senshoku-iwasaki | 2016-03-17 22:10 | 工程
iwasaki春の展覧会予定・其の②
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iwasaki出品の、春の展覧会・・・まだまだあります。

いつもお世話になっている、染織こうげい・浜松店さんで半巾帯展が開催されます。
iwasakiも少しずつ織りためた半巾帯を出品いたします。
会期中染織こうげいさんでは、同時開催で木綿のきもの・帯展も開催されるとのことで。
なかなか目にすることが出来ないような・・・私たちも尊敬する先輩方の、手紡手織りの
木綿着尺が一堂に紹介されます。

染織こうげい・浜松店 『半巾帯展』
3月23日(水)~28日(月)

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そして・・・
iwasakiの裂き織りのバッグ『フタタビノフクロ』シリーズと、ストールやショールを出品する
『春の装い展』を開催の、鎌倉のギャラリーミンネさんです。
ギャラリーミンネさんでは、オーナーが主にスウェーデンで買い付けた北欧のアンティークと
工芸作家の展覧会をされています。
鶴岡八幡宮近くでありながら、小町通りから一本奥に入った閑静な住宅街にあります。

GALLERY minne ギャラリーミンネ 『春の装い展』
3月23日(水)~4月2日(土)  11:00~17:00(火曜日休廊)
尾白直子(型染)
佐藤律子(染色)
岩崎訓久・悦子(染織)

それからそれから。
南部町立美術館で、iwasakiのように県外から移り住んで制作活動をしている・・・
工芸作家の合同展なるものを、今回企画していただきまして(汗)。
回覧板と、各家庭に配りモノの中にも今展覧会のチラシが入っていたりして・・・
自分でビックリしてみたり(笑)。伊勢丹の日程と被っていたり、ドタバタなのですが・・・。

☆『南部工芸作家合同展』~南部に移り住んだ作家たち~
 近藤浩一路記念 南部町立美術館
3月19日(土)~4月10日(日)   9:30~17:00(22日・28日・4月4日休館)
岩崎訓久・悦子(染織)
小山泰之(金属工芸)
川合光(金属造形)・川合幸江(ステンドグラス)
前田幸子(陶芸)
渡辺千明(竹芸)
by senshoku-iwasaki | 2016-03-14 22:16 | 展示会・お知らせ
iwasaki春の展覧会予定・其の①
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南部町の工房の庭先では、冬の間よくキジがやってきて。
ゲホッゲホッ・・・って、おじさんの咳のような声を出していましたが。
最近は姿を見せず、かわりにウグイスが饒舌に春を告げてくれています。

さてさて・・・。遅ればせながら今後の展覧会の予定です。
まずは新宿伊勢丹でのグループ展と、春の増孝商店のご案内から・・・。

染・織・繍・組 手わざを愉しむ春の装い   
3月30日(水)~4月5日(火) 伊勢丹新宿店本館7階 呉服/特選きもの 

伊勢丹新宿店本館7階・呉服・特選きもの
染・久保紀波/アトリエ・Kinami
織・岩崎訓久・岩崎悦子/染織iwasaki
繍・飯島桃子
組・峯史仁/工房野の人

この展覧会に向けて、iwasaki暮れからずっと冬ごもり(笑)。
ほとんど外気に触れることなく・・・ひたすらに『すぷりんgoo!』・・・になるとイイなぁ
とか思いながら(笑)、ココロ弾む思いで制作してきまして。
並行して・・・そのほかの展覧会のことも考えながら作っておりましたので。
実はほんの2日ほど前まで・・・先のコトが全く考えられず(涙)。
増孝商店の日程とか・・・途方に暮れて(!?)決めかねておりましたが。
とりあえず(やっと!?)決まりましたので、ご報告ですっ!

増孝商店・GW場所
5月3日(祝・火)・4日(祝・水)・5日(祝・木)

春場所として・・・ほぼ今回の伊勢丹のような日程で、ここ2年開催しておりましたが。
今年はちょっと遅れまして、ゴールデンウィークに。それも3日間限りっ!
東京に一番、人のいない時かもしれませんが・・・。
小学生と中学生、それぞれの子どもの都合がナカナカ合わず・・・(涙)。
結局こんな日程になってしまいまして。
店長クニヒサと、従業員エツコの二人で土俵入りいたしますので。よろしければぜひ!

春から初夏にかけての展覧会、まだまだあります。
明日は続きをアップいたします。
by senshoku-iwasaki | 2016-03-13 22:36 | 展示会・お知らせ
次にかかるのは、派手なタテ色ですが・・・。
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珍しく(!?)Men's向けでございます。
先日、アトリエ紀波さんから・・・
「イワサキさんって、角帯とか作ってましたよね?」
今までに時々・・・は作ったりしておりましたが。

お客様は、圧倒的に女性の方が多いので・・・。
殿方は、ご注文でお受けするコトが多いのです。
iwasakiではキホン、お時間はいただきますが、オーダーでも
現行のものと価格は変わりません。

興味深いのは・・・。
女性の方のオーダーの場合、圧倒的に色、柄のバリエーション
違いなのに対しまして、
男性の場合は、糸感質感のバリエーション違いを求められることも多く。
どちらかというと、私たち自身は(女性なハズの私まで含めて・笑)
後者のタイプなので、本当ならMen'sのラインも増やせれば・・・
もっともっと!マニアックなユーザーのお話しも聞けるかも!?
とは思ってはいるものの、ナカナカ作れないのが実情でして(うぅっ・涙)。

今回紀波さんにキッカケを作っていただきまして。
クニヒサ、初めて二つに折ってかがるタイプで整経を。
このタイプ、半巾や八寸で何度か試している、『チェルシーみたいな』
シリーズの兄弟版になる予定でして。タテ半分、右と左で印象が変わる
ちょっとポップで、ちょっとシックなMen'sラインを目指します。
by senshoku-iwasaki | 2016-03-05 21:54 | 工程
送り出し布。
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送り出し布とは、機にタテ糸を結びつけて・・・
なるべく綜絖の近くまで、同じテンションで織る
ことができるよう、チキリというタテ糸を巻きとる
筒にくっつけた布のコトでして。
カセットテープなら、始めと終わりの巻取りの
部分みたいな箇所でして、丈夫なキャンバス
地で出来ています。(写真下)
これが出てくると、おぉぉ。もうすぐ終わるぅ~!
と、がんばるパワーが湧いてきます。

今年初めに、立て続けに広幅の機のほうで
銀河シルクの山形斜文の八寸帯地を織った
のですが、その最後にビリリっ!と糸を結んだ
鉄の棒が、キャンバス地を切り裂いてしまって。

なんといっても。
25年使い続けてきたものなので愛しく。
2週間ほど夜な夜な・・・補修の刺し子しまくり。
糸をかける鉄の棒が入るところを、二重にして。
我が家のミシンは、昭和の足踏みで。仕事場
の明るい窓際に鎮座しているものだから・・・。
夜は仕事場は寒いので、リビングで手縫いに
なりまして。広幅の送り出し布は、90センチある
のでチクチク甲斐がありました(笑)。
これであと30年は使えそうです。
あとは、こちらがあと何年現役でいられるか・・・
ですけれど(笑)。

破れた部分を切り落としていたら、今年中2に
なる息子が「25年かぁ・・・。んで、直したらあと
何年くらい使えるもんなの?」
「送り出し布は、結構長いからね。まだまだ50年
でも大丈夫じゃないかなぁ・・・。」私。
「次切れるかもしれない25年後には・・・オレ39
になってるね。髪の毛大丈夫かなぁ?」嬉しそうに
最近薄毛のクニヒサを眺めながら・・・(笑)。
「あーたたちが独立して出て行ったら・・・アタシ、
うちにペッパーくんを導入しようかな?」私。
「えっ!?かぁちゃん、ペッパーくんに機織り教える
の?・・・なんか、面倒くさい機械化だね。」息子。
「うん。お父さんとアタシが死んだあと、ペッパーくん
がココで機織りしてるの。なんか泣ける?」
「いやいや・・、鉄拳のパラパラマンガなら、子ども
たちは、ぐれて家を飛び出してるパターンね。」
クニヒサ。
「あ、そうそうイイね!んで、風の噂を聞きつけて帰
ってきたあーたは、機織りしてみようとするんだけど、
不器用だから、ペッパーくんに『アナタハ、コノシゴト
ニフムキデス』ってダメ出しされるの(笑)。」私。
「エツコさん、ペッパーくんって足ありました?踏み木
踏めなきゃ、織れませんよ。」クニヒサ。
「えぇ~っ!残念!あと10年くらいで進化するコト
を願おうかな・・。」私。

この機を購入した21歳のときには、25年後は
もっと未来っぽいミライかと思っておりましたが。
まさか、明治建築の気密性ゼロの寒い工房で、
こんなバカな会話をしてるとは・・・思ってもおりま
せんでしたが。人に癒しをくれるかもしれない、
アトムのような人型ロボットが、販売されてると
いうことは、やっぱりミライになっているんだなぁ・・・
と実感してみたり。
どんな時代になっても、誰かの心に寄り添うよう
な織物を、まだまだペッパーくんに頼らずに(笑)、
クニヒサと二人でこの機から生み出したいと思い
ます!

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by senshoku-iwasaki | 2016-03-01 22:01 | 道具