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奈良磯城郡・たばやの『算額最中』。
あわわ。。。実は今回も頂いてしまった・・・美味しい最中のお話。
「ただいま~。おっ!ぴーなっつ最中!かぁちゃん、食っていい?」って言いつつもう手に取ってる中2息子。
「このパッケージは、『なごみの米屋』のほうだね・・。白あんベースだったよね。」って言いつつもう口に・・・。
「あーたも。それくらいの記憶力が、学業で活かせたらイイのにねぇ・・・。」私。
「いやぁ、期末テスト近いからね~。アタマ使っちゃって糖分要るのよ。うまかった~。」息子。
「さよか。。。だから学業で・・・(涙)。」私。
先日工房にいらしてくださったKさまから頂いた、なごみの米屋の『ぴーなっつ最中』に沸いていたiwasaki家。

そんな先週。
Sさまから届いた、箱を開けると・・・。なんと!
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『算額最中(さんがくもなか)』は、こちら「たばや」さんのご先祖さまが江戸後期に、算術を子弟にご指南する
一方、算術家として日々研鑽にはげまれていたそうで。
当時は、優れた問題を考案したり、その解答を得たときに、感謝の意を込めて数学の絵馬、算額を寺社に納
める風習があったそうで。こちらのご先祖さま、森内弥三郎氏が修行の精進達成の感謝に奉納した算額が、
この『算額最中』の図柄なのだそうです・・・。
なんとも・・・素晴らしいご先祖さまをお持ちのたばやさん。
そしてこの『算額最中』の、美味しいこと!
皮はしっかりと厚めのタイプ。餡は、その皮にバッチリ馴染むしっかりとした粒あん。
添加物は一切使用していないとのことで、日持ちはしない、生の味。
「エツコさんはどちらかというと、粒あん派でしょう?こちらの最中は粒あんなのでお好みかと思って・・・。
私は、こしあんが好みなんですけど・・・。」Sさま。
ハイ!どっちも大好きですけど(笑)、粒あんは大大好きかもしれません(笑)。
こちらの『算額最中』、どストライクにハマりました!!

それにしても。
たばやさんは、いわゆる町の和菓子屋さんで、ネットショップとかあるようなお店ではなさそう。
Sさまは、埼玉にお住まい。たばやさんは、奈良県。どうしてご存知だったのか知りたいところですが・・・。
そういえば。Sさまには、ウチの息子と対極にあるような・・・聡明でイケメンの息子さんがいらして・・・。
「おっ!かぁちゃん、こんなところにまた・・・最中隠してたでしょ?」と言いつつ手に取る息子にぱちん(笑)。
「何するんだよ~。」息子。
「チョット・・・ここにちゃーんと座って、まずは手を洗いましたか?数学はどうなのですか。」私。
「へ!?かぁちゃん、今日は寅さん?どうってどうもないかと・・・。ありのままのあなたの息子ですが」息子。
「浄願成就、吉兆の印の『算額最中』、心して味わってお食べなさーい。」私。
「かぁちゃんこれ食ったら、かぁちゃんもオレも毛が3本ばかし増えて・・・賢くなったらイイね。」息子。
研鑽に励まないと・・・。だから・・・(涙)。

Kさま、Sさま、ごちそうさまでした!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-27 23:05 | 最中
遅くなりましたが、過日の『日本の夏じたく』展で・・・。
iwasakiをお召しでお越しくださった方々。
今回クニヒサ一人での参加でしたので、実は写真を撮るコトが出来なかった方々も・・・(涙)。
iwasakiにとって何よりのパワーの源ですので、今回カメラに納められなかった皆さま・・次回は是非とも!
撮らせてください。よろしくお願いいたします。
そしてお写真いただけました皆さま、本当にありがとうございます!!
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昨年の『観月展』で、緯吉野の八寸帯地『稲束』をお選びくださったWさま。このシリーズ、ここから少しず
つ変化しておりまして。『石畳』、『カラミ煉瓦に煙突』といった・・・クニヒサのお気に入りのシリーズになっ
ております。Wさまのお召し姿、前回の増孝商店でカメラに納めさせていただいた筈なのに、撮れていな
かった(>_<)コトを、大変悔やんでおりまして・・・。
改めてとてもよくお似合いのお姿に、とても嬉しかったです!!
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4月の伊勢丹新宿店でのグループ展でお選び頂いた、『銀河シルクの山形斜文八寸帯地・白金(しろが
ね)』写真では白っぽく見えますが、プラチナシルバー色です。Fさま、このときに色違いの枝豆色もお選
びくださいまして。「アフリカの草ビロードや、クパクロスのような布感がありますね。」と嬉しいお言葉を!
そーなんです。
古今東西、諸国民藝・・・織物力を求めてiwasaki、遊牧民のココロで手織物を作っております!
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Kさまは、生紬『サヤサヤルルル』に『銀河シルクの山形斜文八寸帯地』の初期モデル(!?)を。
ここ2年ほど・・・
銀河シルクの山形斜文の菱の大小の並びが、私たち夫婦のなかで「この感じがイイかも。」が一致しまし
て(笑)。初期のタイプは、菱が同じだったり、大小が違ったりしています。(・・・といっても、ほぼパッと見
ではわかりませんが・笑)。以前は「夏はキモノを着ないのよ・・・」とおっしゃっていたKさまなのに、
数年前に『サヤサヤルルル』をお選び頂いてから、今年は模紗織りの入った透けるタイプの生紬を・・・。
「真夏もいいわね。」真夏ギライのKさまがっ!うぅっ、ウレシイですっ!!
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浜松からお着物でいらしてくださったTさま。増孝商店GW場所ではお写真を見せていただいたので、実
際にお召しいただいた『絞り絣八寸帯地・corona』の嬉しい再会でした。
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Nさまは、日本刺繍の飯島桃子さんと初めてコラボさせていただいたときの『亜麻と苧麻と絹の八寸帯地
に葉』。のびのびと生命力溢れる、飯島さんの葉っぱが、本当にステキです。帯締めも雰囲気にピッタリで
した。

4月の伊勢丹から・・・ナカナカ二人で会場に立つコトが出来ず、私(エツコ)は山梨にお留守番ですが。
こうしてごく最新のものから・・・数年前のものまで。クニヒサと二人で細々と作り続けている織物たちが
それぞれ、本当に素敵なユーザーさんの元で、幸せに過ごしている姿(!?)につくづく有り難く・・・私
たちもとても幸せな気持ちになります。
このところ・・・
二人して急に老眼が進み(涙)、いつまでも同じ内容の仕事は出来ないという覚悟は持ちつつも。
それでもカメの甲より年の甲を信じて(!?・笑)、とにかく健康で、良い仕事をしようと心がけています。
あんまり代わり映えのしないiwasakiの織物ですが(笑)、すこーしずつ変化していきますので・・・。
カメの歩みで頑張ります。  ありがとうございました!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-24 22:55 | 着尺・帯
森くみ子さんとのプロジェクト・報告8
森さんは、ご自身の作品のなかで・・・木綿や麻の藍染め着尺を制作されています。
驚くことにそれらの作品は、ほとんど襦袢や帯に色移りしないというのです。

『藍染め』と呼ばれるものの中には、インド藍や、琉球藍のように還元建てして染めるもの。
すくもから天然灰汁と石灰、ふすまで地獄建てで染めるもの。苛性ソーダやハイドロといった
薬品を使うもの。合成藍で染めたもの・・・。
森さんも私も。
どれがホンモノで、どれがニセモノとか。だれが正直で、だれが嘘つきだとかとか。。。
そんなコトには、そもそも全くキョーミが無いのです(笑)。

江戸時代に確立された、阿波藍の極上のすくもから江戸時代と同じ方法でシンプルに藍を建て
染める森さん。藍液の微生物の栄養となるのは、ふすまだけ。森さんはお酒も入れません。
「お酒を入れると、還元してしまうんです。
私は、その還元が色移りの要因のひとつに思えるのです。」森さん。
たしかに、私が以前作っていた沈殿藍も還元染めでしたが。
色止め剤を使っても、色移りがとまらない・・・それで自家製藍を諦めた口ですので(笑)。
麻や木綿と違って・・・動物性繊維の絹糸は、そもそも藍液のアルカリで糸が痛むのではないかとか。
と繊維の周りに藍が付着するだけで、浸透しないのではないか・・・等々疑問がありまして。

藍の成分だけではなく、歴史の研究もされている森さんから
「絹糸のセリシンを残した生紬なら、糸を痛めることもないのでは?古い織物にも精練されていない
絹糸を藍で染められているものがあります・・・」のお話しになるほど!

今回はまず森さんと、私(エツコ)の実験台!?プロトタイプです。
あえて色移りが一番しそうな(!?)濃い藍色で。
プロジェクトと言っているのは、早期の商品化を前提としているから。
iwasakiが商品として・・・この森さんが手掛けた、美しい藍の色バリエを楽しめる手織物を作るなら
時間のかかる織物とはいえ、作りやすいものでなければいけません。。。
段取りと下拵えとシュミレーション、工房の機と、仕事のローテーション。今まで(子供の急な病気とか、
予期せぬ事態も踏まえて・・・)予定プラス10日という、余裕をもって計画してきましたが。
今年に入ってから・・・余裕時間、休日無しでキッチリ予定日上げでなんとか・・・。の日々(汗)。

今、このプロトタイプを織っております!
今度の日曜日に・・・東京で森さんと、この反物を持って打ち合わせをするべく・・・・。尻カッチリで(笑)。
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報告8
『微妙な薄い色を染めるには藍液の濃度の具合が適さず、保留にしていました縹色のバリエーションを
染める順番になりました。
藍建てしてから3ヶ月が過ぎ、濃い色は染まらなくなり、折り絞りや込み入った絞りの襞の中の藍液は
酸化しにくい状態になりました。
この間藍瓶には麸を2回、石灰を7〜15日毎に、1〜2番灰汁(PH14前後)が藍液の減り具合に
合わせて投入されています。
藍の色を上手く布、糸に染め付かせるのは、藍液の状態に合わせて素材(絞の種類、布の厚さや
密度、糸の細さや撚りの強さ、繊維の種類など)を的確に判断して染めることが必須です。
藍液は日々変化しますので、特に絹や細糸の布は変化した色が如実に表れます。
欲しい色を染めるためにも藍の管理に気を使います。
藍分(インジゴ)の含有量も染める毎に減っていきます。以前数人で工房を運営し染めていた時は、
だいたい3〜4ヶ月で藍分が無くなり廃棄していました。
今は1人ですので毎日の使用量も少なく、藍菌の負担も少ないからでしょうか、最終的には2年ほど
藍液の中に藍分が残っています。
そのころには何度染めても「瓶覗」といわれるごく薄い青色しか染まらなくなります。


絹糸にとっては石灰も多く入りよい環境ではないのですが、薄い色を染めるには1回藍液に浸しても
それ程濃くならず、2回と3回染めたものの色の違いも左程ではありません。
瓶覗、水色、浅縹、浅葱色などを染めます。
染まる力も弱いので液の中にゆっくり浸して、糸を硬く絞りよく酸化させます。


「60中x3玉糸」は水色、花浅葱「42中x5玉糸」は縹、瑠璃色「110中x2玉糸」は水色、浅縹、瑠璃色
に染めました。
前回と同じ糸の同じ色名もありますが、微妙に違う色に染まっていると思います。染まった色に合わせて
13段階の色名で都合上識別していますが、毎年、毎回、同じ色に染まらないのが藍染です。
良さでもあり短所でもありますが、色名で注文をいただいても同じ色に染めるのは大変難しいです。
商業ベースでは欠陥技術の扱いになりますね。
染織iwasakiさんとのお仕事は、欠点でもある揺らぎのある藍糸が個性的な織物になると楽しみにしています。』 
2月1日

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by senshoku-iwasaki | 2016-06-21 22:46 | いわさきのつながり
長野・岡谷の宮坂製糸所さんに行ってきました。
学生の頃よりお世話になっている、宮坂製糸所さん。
平成26年8月に岡谷蚕糸博物館が移転と同時に、宮坂製糸所をまるごと併設という・・・
工場のfactoryと、シルクの真実factから、「シルクファクトおかや」としてシルクを五感で感じる
新しいタイプの博物館になった・・・と、お話しはうかがっていたのですが。
いつも糸をお願いしつつも、前回宮坂さんを訪ねたのはお引越しの前だったもので・・・。
今年こそは!と。
岡谷蚕糸博物館も初めてでしたので、なんと宮坂社長さんがご案内してくださいました。
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博物館に入るとすぐ迎えてくれるのは、明治初期フランスから輸入されたという、優美な繰糸機ですが。
こちらは、その後にイタリアから輸入された繰糸機。「おぉぉ・・・。このボックス部分はどうしてですか?」
「綛に上げた糸を、この箱の中を通った管に蒸気が走って、乾かすという装置がついてるの。」宮坂さん。
「なるほどぉ。・・・にしてもカッコイイですねー。真鍮打ち出しの槽や、金具は全部手づくり。フランス製と
いい、イタリア製といい、当時相当な高額品ですよね。」
「そりゃあ、高かったと思うよ~。船で運んでくるのも大変なもんだよねー。ただ、ここから急速に国内で
こういった道具を作り出して、発展していくんだよね。。。その後日本では自動繰糸機をつくりだしてね。
その装置は、今も基本的に変わらないんだよ。」宮坂さん。
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そして宮坂製糸所の工場に入ると。
上州式の手繰糸のエリアも、宮坂さんの諏訪式の手繰糸のエリアも人手が僅か・・・?いやいや、今現在
スタッフは、宮坂さんのお嬢さんとそのママ友も多くいらっしゃいまして。
「岩崎さん、今日は午後から中学の保護者会がありまして出ますが。ゆっくりしていってくださいね。」お嬢さん。
80代の超ベテランのお母さんから40歳のママまで。皆さん、宮坂製糸オリジナル手ぬぐいや、バンダナを
してお仕事されています。今は、春蚕の注文糸に追われていて・・・工場は大忙しなのです。
手ぬぐいもバンダナも大好きiwasaki、グッズコーナーでしっかりゲットしてきました(笑)。もちろん、宮坂
シルク石鹸も!こちらの洗顔石鹸とってもオススメなのは、その使い心地のよさに加えて『持ち』の良さ!
ナカナカ減らないのに、泡立ちよくてシルク成分でお肌もちもちなのです。
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シルクの美肌としか思えない(!?)宮坂社長さんと。
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今は、宮坂製糸所をほぼ引き継がれて奔走されている・・・高橋さんと。
駆け出しのときからずっと・・・変わらない、いつでも謙虚で温かい、本当に素敵なご一家です。
京都の下村撚糸の下村さんといい、私たちは若いときからずっと・・・憧れの心の支えのひとつ。
今回また、宮坂さんに糸をイロイロ・・・沢山お願いしてきました。保管場所を作らないと(笑)。
せっかくの宝石のような糸たちを無駄にしないよう、魅力的な織物にしたいと思います!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-18 23:32 | いわさきのつながり
iwasakiにおける他力本願は・・・。
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仏教用語の意味とは違うかもしれません。
他力は、仏さまだけのチカラに限らず・・・iwasaki織物を支えてくださる他者のチカラ。
でも八百万の神さま、仏さまを信じていますからね、八百万のチカラでもあります(笑)。
そこにiwasakiが精一杯の仕事をすれば、織物力溢れるiwasaki以上のチカラになると
信じているし、実際に25年近くやってきて実感もしているところのものです。

この銀河シルクの山形斜文の八寸帯地・『白金(しろがね)と青磁』は、イトノサキさんのオリジナル。
イトノサキの畔蒜さんからのリクエストで、控えめなこの色目のツートンは、ベースのシルバーグレー
から前柄とお太鼓で青磁色に変化します。
どちらかというと、iwasaki夫婦ともに・・・お太鼓柄よりも全通のほうが好みだったこともあって・・・。
こういうツートンは、初めてでしたが。ほほぅ~。なるほどぉ~イイじゃん。知らなかったなぁ・・・。
カラーだけで変化させるって、もっと単調になるかと勝手に思い込んでいたというコトに気づかされた
のです。一方行の思い込みだけは、なるべくしたくないっていつも思っていたのだけれど。
単調になるどころか、織物力が増して見えます。。。
ここからまた、新しい細い(!?)道が見えてきた気もします。
畔蒜さん、ありがとうございました。

シルバーグレーと青磁色といえば・・・。
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クニヒサが今日整経(せいけい)していたのは、Eさまご注文の・・・緯吉野と平織りの着尺。
Eさまの青磁色は、ターコイズブルーでもグリーンよりのブルー。
うんうん。っぽいっぽい。Eさまの雰囲気が漂い始めました(・・・と思っているのは私だけかも・笑)。
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この着尺の大元は、以前Aさまのご注文で格子の紬なんだけれど、カジュアル過ぎず控えめに・・・
垂れもののような光もあるような・・・。から出来た着尺がありまして。
それをご覧になったSさまが、これのブルー系で・・・。とご注文くださり。
緯吉野の入った、九寸帯地『入り江の波』を見ながら、こんな感じで着尺が欲しいです・・・とおしゃって
くださったEさまが、着尺のサンプルのなかから「コレのお色違いがイイかも!」と手にしたものが
Sさまにお作りした格子の着尺でして。
ぐるぐると。
わらしべ長者のように(!?)他者のチカラを授かりながら・・・もっともっと!iwasakiの仕事を高めて
いきたいと思っております。
by senshoku-iwasaki | 2016-06-16 22:53 | 着尺・帯
森くみ子さんとのプロジェクト・報告5・6・7
森くみ子さんの染めた藍染の絹糸。
糸の種類(撚り加減や本数、生糸と玉糸との違い、もちろん色の濃さ・・・)や、その日の湿度によっても
グルグルと綛(カセ)から木枠に巻き上げる手指に付く『青』が違います。
それにしても。自分たちが記憶している・・・藍染の絹糸にしては、手に藍が付きにくいように感じます。
柄は、「お任せします。」と森さん。うーむ。。。
格子と縞なら、どちらがイイですかね?には、「どちらかというと縞でしょうか・・・。」と森さん。うーむ。。。
なんといっても色味がどれもキレイ。
この糸は、森さんがストックされていた玉糸で『甕覗き』と呼ばれるお色。
こちらは一綛しかないので、ポイントとして使います。。。
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贅沢な『褐色(かちいろ)』をベースに、藍の研究家の森さんなら、iwasakiのなんてことない芸風(!?)を
好んでくださる森さんだから・・・。クニヒサと考えたのは、シンプルな昔の小倉縞を連想させるような縞でして。
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『褐色(かちいろ)』は糸違いで二種。『瑠璃色』『紺』『甕覗き』、そしてヤマモモで染めたアイボリーはアクセント。
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報告5
『昨日「60中x3玉糸」今日「42中x5玉糸」「42中x4」の染め重ねをしました。
「60中x3玉糸」は「褐色」(かちいろ ごく暗い青紫)まで濃く染めてみました。セリシンが少し除去されましたが、糸、色の状態はよいです。糸の痛みは少ないと思います。今週中はこの3種類の糸の色の調整をします。』 11月17日

報告6
『今日から「110中x2玉糸」を染め出しました。「60中x3玉糸」「42中x5玉糸」と比べたら渋い色に染まりました。
セリシンが多く残っているからでしょうか? 数日中に少し濃いめの濃淡に染めます。
引き続き「42中x4」は褐色まで染めます。』 11月22日

報告7
『全ての糸の染めが完了しました。揃って干したらなかなか表情があって美しいです。普段の布染めとは違う景色です。
この後灰汁抜きをして、仕上がりです。半年くらい寝かして(置いて)からの灰汁抜きの方が色も落着くのですが、軽くしときます。』 11月25日

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by senshoku-iwasaki | 2016-06-14 22:07 | いわさきのつながり
衣裳らくやさんでの展覧会、お陰様で終了いたしました。
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お出かけくださった皆さま、らくやさんのお客さま、そして・・・らくやさんのスタッフの皆々さま。
本当にありがとうございました。

この展覧会がはじまる直前に織り上がった、新作の生紬『island』のアイボリータイプも・・・。
クニヒサがらくやさんにお邪魔しているときに、ステキな嫁ぎ先が決まりまして。
先週はお天気の良い日に、湯通しに砧打ちを施しまして・・・郡上の湯のし屋さんに湯のしを
お願いしました。

手織り物は、少しずつしか織り進められませんが。
こうして多くのお客様にご覧いただいたり、手に取っていただいて・・・手織り物の面白さを
感じていただけたら!何よりもウレシイです。
私たちももっともっと!楽しい織物を、元気に作り続けたいと思っております。
今回も貴重な出会いに・・・心から感謝しております。ありがとうございました!!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-12 21:27 | 展示会・お知らせ
衣裳らくやさんでの展覧会、いよいよ明日まで・・・。
と、なりましたが。
工房では久々に・・・機織りのトントンとは違う、威勢のいいトンカチトントンが響いております。
実はこの春、お隣の草屋根だった廃屋が解体され、更地になりまして。
風がよく通るようになったと喜びも束の間・・・。外壁の板が、長年の風化でボロボロに・・・。
正面からは見えない、側面だけでも板金屋さんに巻いてもらおうか・・・とも思って聞いてみたところ。
12年前、屋根をやってくれた板金屋さん、難しい顔で「・・・・う~ん、あんまりオススメできないかも」と。
結局、大工さんを紹介してもらって。ならば、ぐるっとこの際お願いしちゃおう!というコトに。
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紙のように薄くなった板を外すと、なんと小さな徳利のような蜂の巣が二つ。
その真ん中に、なんと!ミツバチの巣まで!!
全然気づかなかったなぁ・・・。はちみつ欲しかったなぁ・・・(笑)。
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板と板を止めるのは、大工さんがノミで階段状に削って。ものすごい仕事の速さです。
森くみ子さんとのコラボの、褐色(かちいろ)ベースの着尺のタテ糸を、二人がかりで機に巻きながら。
これからの板の反り分まで計算しながら、躊躇なく体全体で削り出すその姿に・・・職人後光が差して
見えたのは、きっと私(エツコ)だけじゃなくクニヒサも。
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下拵えと段取りと。
揺るぎない動きで・・・工房には大工さんの、手指の神様も宿ってくれそうです。
板の節穴は無いし、厚くなったし、隙間が減って、今年はスズメバチは宿ってくれないでほしいなぁ。。。
by senshoku-iwasaki | 2016-06-11 22:18 | 工房改築
衣裳らくやさんで・・・。
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iwasakiの展覧会、日曜日(12日)まででして。まだまだ開催中です!
クニヒサが初日から4日間お邪魔しまして・・・。有意義な時間を過ごさせて頂きました。
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石田節子さんとの対談も、楽しく・・・でも何を話したのか・・・覚えていないくらい!?(笑)
クニヒサも頑張ってきたようです。。。なんせ、普段は山の中で二人っきりの工房で。
およそ・・・人様と、おしゃべりなどしていない生活なものですから、私(エツコ)も考えただけでも脇汗が・・・・。

留守番の私も、先週の『日本の夏じたく』展のときから、我が家の子供たちそれぞれの都合やら、
アクシデントやら(涙)・・・。苦手な運転を、余儀なくさせられるコト多々でヘトヘト(笑)。
今日もおっかなびっくりで(笑)、クニヒサを富士宮まで迎えに行きまして。お昼ごはんを食べながら
この4日間の話を、ポツリポツリと聞きまして。
石田さん、らくやさんの多様なスタッフの皆さん、そしてお客様・・・「ふんふん、あ~なるほど。」
相づちを打ちながら、また作りたいモノがお互い明確に出てきました!
・・・なんだけど。
まだまだ上半期の仕事が終わっておらず、明日からまたピッチを上げて(・・・とイイんだけどなぁ。)
ひとつずつ、クリアしたいと思っております!
by senshoku-iwasaki | 2016-06-07 21:12 | 展示会・お知らせ
衣裳らくやさんでの展覧会。
本日よりはじまりました。
クニヒサ・・・らくやさんのスタッフの皆さんや、お客様と楽しく過ごしているようです。
明日は、石田さんとの対談で、iwasakiにおける(クニヒサにおける?)『民藝』を
語るのかもしれません。。。

民藝の面白さは、技巧の極みであればバッチリ!とはいかないところ(笑)。
それは、柳宗悦の『工藝の道』にももちろん書かれていて。美術品ではないところのもの。
そのあたり。
なんだか『粋』にも通じます。
やりすぎは、『野暮』。
でも、個人的には野暮も好きですが(笑)。
あらあら・・・。

でもiwasakiの織物は、たぶん、チョット足りないくらいで・・・。
余白(!?)を大事にしています。その余白は、ユーザーが埋めてくれる部分。
いつもお客様のお召し姿を拝見させて頂く度に、製作者の私たちが一番ビックリする部分。
着尺や帯地が85なら、キモノや帯になったとき、必ず100以上になっているのです。

織っているときの、小さな発見と驚き。
出来上がったものを、纏ってくださったときの驚き。
この驚きが、私たちの何よりの喜びであり、原動力です。
らくやさんでの展覧会で、またさまざまな方にお会いできますのを・・・楽しみにしております。

心惹かれる用の美-素朴と洗練と-
染織iwasaki   6月3日(金)~12日(日)
★衣裳らくや

by senshoku-iwasaki | 2016-06-04 00:01 | 展示会・お知らせ