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2016増孝商店・夏場所休場のお知らせ。
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今日は隅田川の花火大会。
昨年、一昨年の今頃は・・・増孝商店・夏場所中でしたが。
写真は、昨年の場所中の私(エツコ)の内職(!?)の真綿つむぎ。
今年は。
中2と小6の予定が全然合わないっ!(笑)。
夏休みといっても。
子供って、こんなに忙しかったっけ!?な事態でして(トホホ・・・)。
親の方も。
仕事はいつでもエンドレス。それをまた望んでいるのもiwasakiでして(笑)。
秋に向けて。
宿題に励もうと思います!なので、夏場所は休場いたします。
充電もしながら・・・更にパワーアップを目指します!
増孝商店は冬に。
この暑さを懐かしみながら、どすこい!と入場を果たしたいと思います。
iwasakiの秋冬。
ニュアンスのある新しいカラーリングと、素材感でチョットずつ生まれてきています。
どうぞ、お楽しみに!
by senshoku-iwasaki | 2016-07-30 22:15 | 展示会・お知らせ
スネークマンション、賃貸物件!?分譲物件!?
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iwasaki家は、お山の上の小さな集落にありまして。
工房の前の道は、この集落で唯一の60mほどの平たい道。(他は急坂・笑)
ほとんど車が通らないので、娘(小6)は、スケボーの練習にゴロゴロゴロと行ったり来たり。
時々くるっと方向転換。Youtubeが彼女のお師匠さん(笑)。
いつもなら一度外に出ると、40分は戻ってこないのに、すっごい速さで戻ってきて。
「スゴイの!ヘビのマンション!満室なのっ!」興奮気味で。
「えっ!?どこに?」と言いつつ、あんまり確認したくない私。
「いいから来てぇ~」
擁壁の水抜き穴になんと!5つは埋まっておりまして。
青大将系の大きな背中(!?お顔は見えなかったので・・・)とか。
たぶんきっとマムシ・・・とか。
こちらのお部屋は、入ったばかり?くりっくりの大きなお目目が・・・カワイイけれどコワイ・・・。
この擁壁の上は竹林になっていまして。
この梅雨は、あんまりまとまった雨も降らず、この水抜き穴から雨水が出ているところを・・・
そういや、見たことが無いなぁ。
「チビッコがうっかり手とか入れちゃ危ないね~」私。
「チビッコはいないけど、カエルくんは気を付けないとね。」娘。
そーでした。注意の看板は、カエル語じゃないと。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-27 22:16 | 工房周辺
秋に向けて、新しい絞り絣の準備にかかりました。
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絞り絣』はiwasakiの造語。
染めと織りのちょうど中間、『ソメオリモナカ』がテーマ。
絣よりも不確かで、絞り染めよりも曖昧。
ぼんやりと、ハッキリしない、YESでもNOでもないんだけれど・・・。
目にする人の心持で、YESにもNOにも感じる、仏間のご先祖さまの遺影のように。
笑ってる?悲しんでる?美味しい?もしかしてキライ?
大胆で、繊細で、のびやかで、ささやか。
今年は昨年よりも進化(!?)させて・・・。
大まかなデザインは、もう出来ておりますが・・・。
こうしてヨコ糸に木綿でさっくりと仮に織りまして、布にしてから・・・絞るのですが。
さて・・・。
博打性が高い、出たとこ勝負な染めの作業が・・・いつもと全く違います(笑)。
他の作業の合間を縫って・・・シロでもクロでもないんだけれど・・・。
シロにもクロにも化ける、絞り絣を目指します!
by senshoku-iwasaki | 2016-07-23 22:02 | 工程
本日届いた糸たちの一部。
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先月、宮坂製糸所さんでお願いしてきた糸たちが・・・。
撚糸屋さん、精練屋さんを経て・・・一部(といっても、20キロほど!)届きまして。
着尺用、九寸帯地用なのですが、『ざっくり糸味系』にしたいのか『ノーブルなキレイ系』でいくか・・・。
原糸もかなり節の多い玉糸だったり、節少なめの玉糸、キレイな生糸・・・原糸の太さも違うので、
作りたいものによって太さも撚りの具合も変えて、規格を変えるのですが。
基本的にクニヒサが担当している規格、この部分を考えるのが面白くて、悩ましくて(笑)。
なんてったって難しい・・・。生地として『ちょうどイイ』を見つけるわけですから。
密度、厚さ、・・・きっとそれだけじゃない・・・う~ん・・・きっと、糸という素材感がどれだけ『自然に』
引き出せているか、が重要なのかも。。。とか。
宮坂さんの魅力的な糸たちを、何種か・・・結構な量頼んじゃいました~(汗)。

この中には、お世話になっている・・・染織こうげいさんで、昨年からご注文いただいている杉綾織の
紬着尺用にと思ってお願いした生糸も。
神戸のHさまからの「デニムっぽい紬」のリクエスト。これから取り掛かり、サンプルをお送りする予定
なのですが。ヨコ糸もiwasaki定番の杉綾織の紬よりも・・・チョット太めのつむぎ糸にしてみようか・・・
とか。イロイロ考えている時間も楽しくて、悩ましくて(笑)。

今日届いた糸は、まだ一部(汗)。まだ第二弾が近日中に届く予定。
こんなに頼んでも、今すぐ足りない別の糸もありまして(涙)。また注文しないと・・・・。
今すぐ使えないのはわかっているのに、買い占めたくなる糸がもっとあったけど。
支払いはこれから・・・。国民健康保険の支払い通知も来てたなぁ。車も車検だったなぁ。
作りたいモノはあるある、けどお金はないない・・・(笑)。これもまた楽しくも悩ましいiwasakiあるある。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-21 23:04 | 素材
Eさまの『入り江の波の格子着尺』。
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私(エツコ)が藍の着尺にかかっていたときに・・・。
クニヒサが取り掛かっていたのは、昨年Eさまにご注文いただいた格子の着尺。
タテの水色の縞は、グリーンよりのトルコブルー。ヨコはトルコブルー。
ベースは、タテがシルバーグレーで、ヨコはヤマモモで染めたアイボリー。
前回Sさまにご注文いただいた、ブルー系のこのシリーズのときとも違う感じになりました。
キラキラと穏やかに光る、瀬戸内の海が私には浮かびまして。
Eさまの、透明感あふれるステキな笑顔と勝手にリンクして(笑)眩しく眺めておりました。
私がかかっていたのは、江戸チックなものでしたので、グッとモダンに感じられました。
Eさまのイメージに近いものになってるとイイのですが・・・。

これらの仕事に掛かり始めた、6月中旬ころから・・・。
iwasaki家では、いろいろなアクシデントがありまして(オヨヨ・・・)。
7月に入ってすぐ、突如パソコンが壊れたり。
私はタブレットもスマホも無いので、1週間ほどカンペキに世間から切り離された状態で。
これはこれでイイかも!?とも思ってしまったり、いや、イカンとも思ったり(笑)。
先週はなんでか・・・選挙の立会人を頼まれてしまって(いや、他にいくらでも適任者がいるはず!
とか思いつつも)ぽっかーんと、13時間も!手指を動かせない時間の苦痛なこと(笑)。
つくづく。自分は織物以外なんにも出来ないクズだと、なんだか落ち込んだり。
中2息子の学校の三者面談では、テストの結果に・・・暑いのに背筋が凍る納涼体験を。
気がつけば。
今週から夏休み!?・・・だったのか~!と、これまたダメ母ぶりに落ち込み(涙)。

工房にはなるべく私情を持ち込まないコトにして(笑)。
青山のitonosakiさんにご注文いただいている、新色の銀河シルクの山形斜文八寸帯地を織り
進めながら・・・。今年も秋に開催される、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に向けて・・・。
新作の絞り絣のシリーズに取り掛かり始めました。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-17 23:12 | 着尺・帯
湯のしが上がった・・・森くみ子さんとのコラボ着尺。
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昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから帰ってきました。
サラサラと。ナカナカ良い感じの肌触りの、夏の紬になりました。
こちらは、タテに森さんの藍染め糸の中でも・・・一番贅沢な褐色(かちいろ)がベース。
紺よりも深く、赤味を孕んだその色は、代々徳川家でも愛されたという、『勝ち』の勝負色。
森さんは、藍の勢いのある状態のときに・・・わずか数回で染め上げるという、やっぱり贅沢な色。
ヨコ糸分は褐色が足りなかったので、ヨコ糸は『御納戸色』を。
前回の写真ではわかりにくかったのですが、しじらのような組織を・・・1寸ごとにひっそりと。
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タテにもヨコにも使った玉糸に、かなーり味があり・・・。その分織りにくかったのですが(笑)。
まるでホントに(!?)大好きな、江戸後期の織物のような風情になりました。
リサイクルが徹底していて、無駄が無かった・・・というiwasaki憧れの江戸時代。
森さんの藍染め方法は、江戸時代と同じ技法で極めてシンプル。
すくもに含まれる藍分を、甕の中の発酵菌をすべて生かして使い切る・・・『甕覗』といわれる一番
淡い水色も染まらなくなった液は、薬品を一切使わないので、最終的に土に還ります。

このヨコ『御納戸色』のタイプと、『瑠璃色』3越に『水色』1越を入れたバージョンと。
透け感もあり、涼やかな夏の織物になりました。
現代と江戸を、行き来するような夏衣になるといいなぁ。。。

JAPANBLUE SPACE  森くみ子 http://www.japanblue.info/
by senshoku-iwasaki | 2016-07-13 21:41 | 着尺・帯
森くみ子さんとのコラボ着尺。
阿波藍を、森さんの手によってたっぷりと蓄えられた絹糸たちが・・・ようやく2反の着尺になって。
先日水通しをして、砧打ちを済ませまして。郡上の湯のし屋さんに湯のしをお願いしました。
まずは森さんと、私(エツコ)の生紬から。
織っているときお腹のところに、わざと白い手拭いを挟んでいたのですが。
一反3丈4尺、約13メートル。1週間ほどかかって織るものですから、摩擦で真っ青になるハズ・・・
と思っていたのだけれど。意外にも。ほとんど青くならず、普通に洗濯したらキレイに真っ白に。
それは、この水通しをした後にも。
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今回は森さんから「最初はお湯にしばらくつけて、灰汁を抜いて欲しい」とのことで。
お風呂くらいの温度の湯にしばらく漬け込んだ後、水に何度か漬け込みまして。
そのとき反物を引き上げると・・・水は青ではなく、黄色のような色が少しでました。
そして何度か水をくぐった反物は、外に干して生乾きの状態でアイロンを当てまして。
そのときも。わざと真っ白い手ぬぐいを乗せてのアイロンがけでしたが。
これまた、ビックリするくらい青くならない(笑)。
手のひらには青が付くんです。でも、手は水で洗うと落ちてしまうので、色の付き方が違うのかと・・・。
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iwasakiの大好きな縞木綿は、江戸後期の京阪西日本に集中しておりまして。
私もクニヒサも。なんでか西日本にずっと・・・惹かれっぱなしなのもそのせいもあるのかもかも。
今回は昔の小倉木綿の縞を意識しました。微妙な藍のグラデーションが活きるかと。
織物らしい、だけど作家モノっぽくない無名な産地の織物っぽくしたかったのです。
森さんの藍を使うということは、iwasakiにとっては冒険です。
阿波藍は、高級品です。他の藍の追随を許さない、立派な理由があるからです。
まずは、お米や野菜と同じだけ手がかかる農作物でありながら・・・食べられないのに、広大な敷地が
要ります。そして収穫された良質の藍の葉っぱだけが、約100日かけて特別な『発酵菌』を持った『阿波
のすくも』となります。それを作り出せるのが、ごく数人の藍師と呼ばれるエキスパートでして。
森さんはその発酵菌のチカラを全て使い切る、無理のない藍建てをされる人。
正直なところ・・・。iwasakiは『高級』にはあんまり興味がなかったのです。
『高級』な食材で、『高級なお料理』を『最高級店』で食べるより、『ありふれた』食材を、『丁寧な仕事と
工夫』で美味しいお料理を作るシェフのお料理を食べられるほうが幸せだと思っているから。
出来ることなら、そんなシェフのような織物づくりがしたいので、『高級』だから阿波藍を使いたいと思った
わけではないのです。
森さんのお話しを聞いているうちに・・・いかに阿波藍が独特で、秀逸で。だからこそ江戸時代にどれだけ
の人の憧れの染料であったことか。その直後に、時代は明治になり合成藍が入ってきても阿波藍のブラ
ンド力を使って(!?)阿波藍をブレンドした合成藍の紺屋が全国に広まって・・・。
その中で藍は色落ちがする、という認識も広まったのではないか・・・という森さんの解釈に納得しまして。
森さんがそこまで愛する・・・阿波藍の『発酵力』を、全部出し切った森さんの藍染め糸だからこそ!
使ってみたい、出来たら魅力的な織物にして・・・このコンセプトに賛同してくださるユーザーを見つけたい、
そんな大冒険なのなのです。

水をくぐって、砧で打って、しなやかに変化した着尺。
まずは自分で使ってみてから。でも、使う前から明らかに・・・きっとこの摩訶不思議な藍が、好きになって
しまう予感だらけの(笑)楽しい制作期間でした。
この夏は、iwasaki家恒例(!?)ビンボー家族旅行に、森さんの徳島のアトリエも組み込まれまして。
今回織りあがった2反のうちから・・・森さんに気に入った方を選んでいただこうと思っております。
by senshoku-iwasaki | 2016-07-10 23:25 | 着尺・帯