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静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアでの展覧会、お陰様で終了いたしました。
年越しで1ヶ月間の・・・長い展覧会でしたが、昨日無事終了いたしまして。
お出で下さいました皆さま、関係者の皆々さま、本当にありがとうございました。
お陰様で、11年も!こちらでご紹介頂いて。心より感謝しております。

この10年で、染織iwasakiも。変わらないようでいて、きっと少しずつ変化しておりまして。
今年初めてお目にかかったお客様で・・・。
10年前はキモノは着なかったけど、今はお嬢さんとキモノライフを一緒に楽しんでおられるそうで。
お二人で使うからと八寸帯地を選んでいたりして。
確かに。11年前は、我が家の子供たちも3歳と1歳でしたから。
この11年は、早いようで長い、長いようであっという間だったような日々です。

ここから。
終わることなく(!?)すでに始まっている(!?)iwasakiの2017年です(笑)。
どこまでもiwasakiらしく(!?)ゆるゆると。だけど直球を放り続けてゆきたいと思っております。


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by senshoku-iwasaki | 2017-01-30 21:58 | 展示会・お知らせ
新作の着尺は、地紋のあるシリーズです。
タテに濃いチャコールグレーを経てまして。
ヨコに赤味の強いグレーを入れたタイプと、濃いグリーンを入れたタイプの2反制作しました。
このシリーズは、ヨコ糸の越し数を数えながら杼(シャトル)を入れるので・・・無口になります(笑)。
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グレーのほうはクニヒサが先に1反織りまして、そりゃぁもう!無口。
私(エツコ)は、そのとき杉綾織りの着尺を織っていたのですが。
いつもの机上ならぬ機上会議は、一切ナシ(笑)。
お互い仕事が捗ります。。。
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グリーンのほうは、今朝織り上がりました。
この地紋のシリーズは、正面で見るとマルがぼーわんぼわーんと。
斜めから見るとウネがぼわーんぼわーんと。
こちらはヨコ糸に赤城の節糸を使ったので、節と太い細いが激しくて。
越し数で入れるから、マルの大きさが大小さまざまになりまして。それが面白い感じになります。。。
クニヒサ、自分がこの地紋から離れると・・・。
「エツコさん、次なんですけどね。・・・あ、ごめんなさい。」
しばらくして・・・今度は糸染めの途中で、窓の外から。
「このくらいの色(の濃さ)でイイですかね?・・・あ、すいません。」
わざとかも!?とも思うものの。
わかっていても。
何か別のコトを考えたり始めたりするとスグ・・・ちょっと前のコトを忘れちゃうのは、私も同じ。
いや、私のほうが重症かも。
ナカナカ越し数が覚えられずに、毎回チェックしながらの自分が一番信じられない日々(涙)。




by senshoku-iwasaki | 2017-01-25 21:35 | 着尺・帯
土間と縁側の仕事場。
グルグルグル~っ。ブッヲーンと、昭和のモーターは唸りをあげて。
木枠にタテ糸を巻いていきます。
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今年初の九寸帯地は、吉野格子でして。タテ糸は節のない生糸を使うので、『ぜんまい』が大活躍。
中古機料の小森虎さんがおっしゃってたように・・・本当に糸の振り具合、そしてこんな感じに糸口から
スルスルと出なくなってしまった時にも、決して糸が切れるコト無く!ピタッと停止。・・・素晴らしい。
手でグルグル巻き取ってもナカナカこうはいきませんで(涙)。ピシッと切れてしまったり。
タテ糸は結び目が無ければ無いほど、これから先の作業のストレスになりません。。。
結果・・・織りに反映されるので、重要なタテ糸巻きなのです。
それにしてもこの『ぜんまい』。
機械といっても昭和40年代製の、iwasaki夫婦と同世代のアナログなもの。
当時は西陣で、ガンガン仕事をしてきたのだろうと思います。この『ぜんまい』を制作した機屋さんは、
もう存在しませんが、まだまだ!iwasakiで一緒に働いてもらいます。
『ぜんまい』の置いてある場所は、工房に入りきらず(笑)、玄関開けてすぐの土間。
下からスースー冷たい風がやってきて、ストーブつけても寒いので・・・見た目に暖かそうなストーブを(笑)。
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シルバーの地に、紺、しび茶(カーキ)、水色の縞。
なんかイイものが出来そうな予感です!
そうそう、やっぱり工房に入りきらず(笑)整経台が置いてあるのは、元々は縁側部分の廊下です。
ここは日当たり良好で、昼間は特等席。隣りでは我が家のカメが甲羅干ししています(笑)。

昭和のモーター、iwasaki夫婦の手指、我が家のあっちこっちで!次なる織物の準備を進めております。
カメの手も借りたいくらい(!?)だけど、もう20年以上一緒に暮らしている2匹のカメたちは・・・。
最近はすっかりおじいちゃんみたくなっちゃって。昼間は、甲羅干しをしながらこっくりこっくり・・・。
夜は、ヒーターの入った温かい水槽でぐっすり。
カメは万年。まだまだ!iwasakiと一緒に年をとってもらいたいです。


by senshoku-iwasaki | 2017-01-22 21:57 | 工程
次は吉野格子の九寸帯地と、薄墨の桜のような杉綾の紬です。
今の季節は、乾燥していて。
糸染めをしても、糊付けも!パらりとキレイに乾いていきます。
でもでも、冬の糊付けは。
北風に吹かれて、濡れてる糸は冷たくて。。。ピリピリするくらい!
それでも乾ききらないうちに・・・定期的に1カセずつ絞りながら・・・そしてパンパンとさばきます。
冷たいのは指先、手のひら、それから手首。
なので・・・。
糸染めと糊付けは、大抵クニヒサが担当です。(笑)
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これから掛かる九寸の帯地は、440シリーズも・・・と思っておりまして。
まずはノーマルタイプをクニヒサが織っている間に、私(エツコ)は絣の準備になりそうです。
その前に今織っている、地紋のある紬を織りあげないと。
年が明けてから。
休みなく毎日織っております。。。
杉綾織りの紬着尺に、八寸帯地の山形斜文に、地紋の着尺と。
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こちらはご依頼を受けてから・・・ずっと悩んでいる着尺のひとつ。
杉綾織りでイメージはピンク。なんだけどお話しをよく伺うと・・・どうやらグレー。
タテがグレーで、何度か試し糸を入れてみましたが・・・イメージとは違うご様子。
綾織りは、ヨコが出る組成なので・・・
ならば逆でタテに淡いピンクを経てて、ヨコにグレーを入れてみようかと。
この糸は濡れている状態なので、一色濃いですが。淡い桜色です。
薄墨桜のようなグレー!・・・なんじゃないかなぁ。こちらにもどーか、春よ来い!



by senshoku-iwasaki | 2017-01-18 21:36 | 工程
今年も御神楽。
昨日は、恒例の御神楽。
いつの間にか・・・御神楽保存会会員(笑)のクニヒサも。
ピーヒャラピーヒャラ、先週は毎晩公民館で練習の甲斐ありまして。
今年は笛の音も、グッとそれっぽくなっておりました。。。
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♪どっこいきまった!ケヤキの根っこ♪

今年はiwasaki家のある集落からの始まりだったので、おつまみを作る私(エツコ)も早朝から。
どんと焼き用のお団子は、前夜に作ってカッチカチ(笑)。
それでも自分のお習字や、お飾りの火に・・・じっくり炙ってどうにか食べた子供たち。
「風邪ひかないとかよりも、歯が丈夫になるおまじないのようだけど・・・。」息子。

ご近所の(何かと相談役の)おかあさんに
「去年も岩崎さんにお団子の作り方教えてあげようと思ってただよ。」
と、ふっくらむっちり、つやっつやのまん丸だんごのコツを教えていただきまして。
ふむふむ。
ちょっとだけ、腕を上げたような(気になった・笑)小正月。




by senshoku-iwasaki | 2017-01-16 21:50 | 岩崎のある日
シカ当たり。
年越しはいつもより暖かだったので、お隣の梅がポチポチと咲き出したお正月。
お隣には昨年まで・・・廃屋になってしまった草屋根のお家がありまして。
こじんまりとした、風情のいいお宅でしたが。荒れ果ててしまったので、取り壊されまして空き地に。
甘い香しさについ・・・
我が家の方に伸びた一枝を・・・拝借いたしましてぇ・・・。
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我が家の床の間に、クニヒサに挿してもらいまして。私(エツコ)は、ドロボーしただけ(笑)。
北側にあって、工房の脇の普段誰も使わない部屋なので・・・10日経ってもまだ大丈夫。
一緒に活けたハランは、奇跡の(!?)一枚。
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お節の仕分けに・・・と、年末ハランを切ろうとしたらビックリ!!
丸坊主に!!ハランドロボーの犯人はシカ!
お隣が無くなったら、すっかりシカの通り道になってしまいまして。
ハランが軸だけになって、日当たりが良くなったせいかしら!?
クリスマスローズはいつもより、大きな芽を出しています。
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興味深いのは、この写真の手前のハランはもっと深くかじられていまして。
裏山に近い側から無くなって。4株あったのですけど・・・きっと最後の株の写真奥も。
軸だけになるのは、時間の問題のようです。
建物が無くなって。風当たりだけじゃなく、シカ当たりまで強くなってしまった年初め。
by senshoku-iwasaki | 2017-01-12 21:41 | 岩崎のある日
ekkaで制作した和のコート。
昨年の増孝商店・冬場所で、久々に再会のコート。
iwasakiとさかたかずみとの共同制作で、今までに何点か・・・制作してきました。
最近はナカナカ・・・作るコトが出来ないのですが。

生地が織り上がるまでに時間がかかり、尚且つ織れる組成や、幅にも限度があり、既成の服地なら
必須(!?)の、生地の後加工や処理が出来ないなどなど・・・
市販ではゼッタイあり得ないiwasakiの手織り地を、同じくらい時間をかけて地直しをして。
デザインをしてカタチにするさかたの仕事。
滅多に出来ない分、少ないけれど作るコトが出来て本当に良かったと思う日々です。
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Mさまは、打ち合わせの途中から・・・洋装用のインバネスコートから和装用のトンビコートに変更に(笑)。
エリ蚕のウールのような質感がトロンと。羽の落ち感もイイ感じでした。
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Kさまの羽織りコートは、タテが紺に染めたシルク、ヨコがリャマのナチュラルカラーです。
これは10年ほど前にお作りさせていただいて。Kさまにご愛用いただいております。

MさまもKさまも。iwasakiが活動し始めて間もなく・・・からの永いお付き合いを頂いております。
時間はかかるわ、気は利かないわ、安くはないわ・・・のiwasakiですが、
自家織物がこうして・・・さかたの手によってカタチになって、纏われて。また年月を重ねて。
これからも。
ユーザーさんと織物と、年月と経過を重ねてゆきたいから・・・。
とにかく健康で、一日でも永く・・・仕事を続けたいと思っております。


by senshoku-iwasaki | 2017-01-09 22:42 | ekka
昨年末最後に織りあげた、杉綾織の紬は・・・。
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ちょっぴりエキゾチックなトルコブルーです。
タテ糸は宮坂製糸さんの生糸、ヨコ糸に赤城の節糸を。
昨年秋以降・・・杉綾織のシリーズに取り掛かり、乳灰色に白金色と。
ノーブルでフォーマルな感じのものでしたので、少しだけクセのある(!?)一品にしてみました。

生まれてこのかた・・・あらあら50年近くも!ずっと鎖国中の私(エツコ)ですが。
実はものすごく。
海の彼方に憧れがありまして。それも厄介なコトに(笑)、恐ろしく辺鄙な所ばかり興味がありまして。
ちょっとやそっとじゃ行けそうもない所ばかり。
秘境と言われるような不便な所ほど・・・自家織物のイイ匂いがしてきます(笑)。
生きるコトに精一杯な、過酷な地であればあるほど力強い、生命の花のような織物が。

手織りをしていると、ふと天のチカラを感じる瞬間がありまして。
それがココロと通じていると思えてならない不思議な感覚が、この掌にやってきます。
それはランナーズハイなキモチにも似ていて、アタマの中が空っぽになって織り進めているとき。
あぁ、なるほど。これは幸福感なのだと。。。
秘境といわれるような場所で作られた、生きるための織物たちからも・・・。
ちいさな幸福がいっぱい溢れ出して見えるから。
この幸福感を知らない、大きな国の誰かの利益のために・・・
暮らす場所が戦場になって、織物どころじゃない土地がどれだけあるのだろうと思うと。
なんとも切ないキモチになりまして。

何のチカラも無い私だけど・・・生命の花を感じるような織物力ある織物を、一見なるべく
どーってコトの無い、カタチの無いモノを!信じて作りたいと思っております。








by senshoku-iwasaki | 2017-01-04 21:40 | 着尺・帯
2017年、明けましておめでとうございます。
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南部町は穏やかな元旦となりました。
今年は地区の神社の当番で、昨晩は11時からお宮に集合のクニヒサ。
今朝は恒例の、ここの集落の互礼会に朝から集合。
iwasaki家を代表して、きっと歳神様に最高のご挨拶が出来ました。

今年はiwasaki、お陰様で25周年の節目の年となりました。
「まず5年。そして5年。10年続けると道が見えるから、そしたら10年。25年出来たら本物だ。」
学生の頃、大師匠が言っていた言葉です。
織物でホンモノになれたかどうかはわからないけれど(笑)。
ホンマモンのバカにはなっている自信があります。
毎日。時間が足りないくらい仕事が楽しくて、終わらないから苦しくて(笑)。
でもバカだから(笑)、きっと明日はもっとイイ仕事ができるんじゃないかと信じてしまうのです。。。
結局。
何もしない、が出来なくなりまして。
今日もモソモソ・・・クニヒサは糸の糊付けに、私は杉綾織の紬に。。。
これから。
より一層バカに磨きをかけて(!?)いぶし銀な織物を目指したいと思います!
こんなiwasakiですが・・・。2017年もどうぞ、よろしくお願いいたします。



by senshoku-iwasaki | 2017-01-01 19:00 | 骨子・背景