<   2017年 02月 ( 8 )   > この月の画像一覧
今年の絞り絣は、縞がぱっと・・・。
浮かび上がる仕掛け(!?)にしたいと思っておりまして。
4月の、浜松の染織こうげいさんでの展覧会に向け・・・下拵え中です。
絞り絣は、ほぐし絣と呼ばれる技法で一度仮に織った後、絞りや板締めで後染めをして。
せっかく『生地』になったモノをまた・・・ほどいて織り直す、回りくどい技法です(笑)。
その回りくどさが、『織り』と『染め』の中間の面白さを引き出すような気がして。
f0177373_20173491.jpg
織物って難しいなぁ・・・と、25年もやってきてやっぱり思います。
やり過ぎても、足りな過ぎても結局ダメなのです。
作ってるほうは精一杯の仕事をしてるんだけど、見た目はちょっと足りないくらいがちょうどイイ。
それがiwasakiの思うベストなところです。
f0177373_20175234.jpg
この縞も。
そうは見えないかもだけど、実は結構面倒くさいんです(笑)。
整経は、結成当時からクニヒサが担当していますが。
作りやすいかチョット面倒とか・・は、お互い直ぐにわかるのですが・・・。
最近は。
チョット面倒な方向に進んでしまいます。
それをいかに何でもない感じに落とし込むか・・・なーんて。

昨年の生紬『island』からの縞のシリーズ。
今年は、小さな島からもう少し成長して(!?)島国にしたいと思っております!
この絞り絣の他にも、縞が生まれる予定です。


by senshoku-iwasaki | 2017-02-26 22:06 | 工程
2017・440シリーズは。
吉野格子の中に、ぼわーんと丸ひとつ。
今回マルは、前とお太鼓にひとつずつのリクエストがありまして。
ひとつずつだから、絣括りの量は少なくて済みますが。。。
自称ククラー(括らー)の私(エツコ)にとっては、なんか物足りなくもありますが(笑)。
少ないからこそ、お互いそれぞれ掛かっている・・・帯地を織りながら、合間に小カセに分けて。
合間に括って、合間に染めて、こうして合間に括りを解きまして。
解き終わったらすぐ、クニヒサにバトンじゃなかった、絣をタッチ。
f0177373_19584403.jpg
ぼわーんとした、春の月のようなマルは
絣足をばわーんとぼかした絣と、ぼかさない絣を1越しずつ入れるコトで生まれます。
大師匠が生み出した丸紋の技法。
故・宗廣力三先生へのオマージュとして、iwasakiのカラーで制作しております。
f0177373_20050012.jpg
3月29日~4月4日まで開催される、伊勢丹新宿店でのグループ展でのお知らせも込めて(!?)
3月1日から伊勢丹新宿店呉服での伝統催事でもあります『帯楽展』に、出品いたします。
一昨日どうにか織り上げまして・・・。超特急で検品をして。
iwasaki、いつもお願いしている郡上の湯のし屋さんに送りまして。。。
間に合うとイイんですが(汗)。




by senshoku-iwasaki | 2017-02-23 21:42 | 着尺・帯
愛知豊田市・まつ月『 井桁家もなか』
雅趣kujiraさんでの展覧会で・・・。
「初日にお出でくださった、iwasakiユーザーのお客様からのお預かりものです。」
と頂きましたのは、なんとこちらの最中!
ぎょぎょぎょっ・・・ずみまぜんっ(汗)。
f0177373_19274157.jpg
包みを開けると、箱に『つぶきらり 最中』と力強い筆文字で。
おぉぉ。どストレートな入口にワクワクいたします。。
井桁家さんとだけあって、井桁のマークが美しいデザインのスクエアな最中です。
f0177373_19273057.jpg
皮(種)は香ばしくしっかりむっちりと厚めでして。こうして手で割ってもポロポロしません。
そして確かにキラッキラの大納言が!あわわ・・・。きんつばのようですぅ。

「ここ、まつ月さんの最中は、ほんと美味しいですよ。って、kujiraの清水さんもおっしゃってました。
きっと有名なんでしょうね。」クニヒサ。

こ、これは間違いなく・・・美味しくて有名店だと思いますっ!
種も。餡も。
本当にシンプルに、そしてダイレクトに餅と小豆を味わえます。
それにしてもこの餡、たまらなく美味しいです。素材の良さがあの、箱書きのどストレート感と合致!
とても健やかで真っ直ぐな、つぶきらり 最中。
ごちそうさまでした。




by senshoku-iwasaki | 2017-02-21 20:46 | 最中
雅趣kujiraさんでの展覧会、始まっております。
15日から始まりまして。
16・17日とクニヒサ、kujiraさんにお邪魔してきました。
初日・16日は久保紀波さんもいらして、kujiraさんとお客様と楽しいひとときだったようです。。。
f0177373_19090727.jpg
3人展ですので、こんな風にコーディネイトして頂いたりして・・・。とても新鮮です!
初日はiwasakiの八寸帯を締めて、お出でくださったお客様もあったそうで・・・。
お目に掛かれず(留守番の私・エツコも、いつもクニヒサの写真で会場に行った気になってます)
残念でした。次回は是非にお目にかかりたいです!!
f0177373_19095758.jpg
雅趣kujiraさんの清水さんは、iwasakiユーザーのおひとりでして。
この山形斜文の八寸もご愛用頂いております。。。
清水さんの織りの半襟は、中島いつ子さんのもの。ざっくりとした独特の表情です。
f0177373_19101216.jpg
赤城の節糸を使った緯吉野の『brown sugar』は、初めて清水さんにお会いした時に
お選びくださったもの。
こうしてお使いいただいて、ご紹介いただいて・・・。
ほんとうに。
有り難く・・・感謝しております。ありがとうございます!

雅趣kujiraさんでの『お洒落な帯と着物まわりの展覧会』、3月4日(土)まで開催中です。









by senshoku-iwasaki | 2017-02-18 21:24 | 展示会・お知らせ
無地といえば・・・の、銀河絹山形斜文八寸帯地。
タテヨコ同色のタイプも制作しました。
山形斜文は、タテとヨコの色のコントラストが強いほうが菱がよく見えまして。
(そのぶん、織りやすかったりもするのですが・笑)
今回はあえて無地のものも。
f0177373_20203804.jpg
『銀鼠』は、シルバーグレーに染めた銀河シルクの光沢が美しく。
降り注ぐ光の加減で・・・菱の大小が見えたり隠れたり。
f0177373_20212310.jpg
『紺』は、深い海のよう。
セリシンの残った銀河シルクは、濃い色に染めると柔らかくなってしまう確率が高く。
となると、この八寸のタテに向かなくなってしまうのですが。
以前、墨色を制作したときにもその辺り・・・かなり気を付けて取り組みまして。今回も。
糸染めにクニヒサ、かなり注意を払って掛かりました。
銀河シルクに限らず、絹糸全般にいえることなのですが・・・。
光沢は淡い色のほうがあるように思いますが、濃い色の輝きもキレイです。
こちらも。見る角度や、日差しの加減で菱が見え隠れします。

先染めの織物は、無地といっても無地では無い、奥行きがあると思っています。
その奥行きが愛おしくて。
愛おしさ余って(!?)織っているときにも格子に見えてしまいます(笑)。

無地も格子も縞も。
織物力たっぷりで。
一越一越、今日も織り進めております!




by senshoku-iwasaki | 2017-02-14 21:46 | 着尺・帯
無地の着尺色々。
昨年末から今年にかけて・・・。織りも織ったり!(・・・と思っていたのは私だけ?笑)
あらためて、手織りは時間がかかるものなんだなぁ・・・と痛感(涙)。今更!?なんだけど、今更。
なんだかずっと。同じような景色を眺めながら、それでも少しずつ前へ前へ。。。
f0177373_19440658.jpg
増孝商店・冬場所でとりあえず織りたてのはやほやの杉綾織りの着尺、『灰』シリーズを並べましたが。
『乳灰色』『灰色』に続き、『青灰色』と淡い灰の3姉妹が出来ました。
f0177373_19443777.jpg
杉綾織りの着尺、そのほかにヨコ糸に新橋色ともいえるようなブルーを入れた『西方の玉』。
同じくタテに明るめの紺に、ヨコにサンドベージュ色のまわたつむぎ糸を入れた『砂とラピス』。
地紋のある着尺の新作は、『紅消鼠』と『千歳緑』の二色が。
綾織りも地紋も、見る角度のよって見える色や柄が変わる・・・織物らしい織物たちですが。
無地なので、合わせる帯や、シーンにも!そっと融けこむモノになるとイイなぁ・・・と。

iwasaki、結成当初から・・・一見どうってコト無いような織物ばかりを作ってきていますが。
着尺は特に、主張は控えめ!?でもでもしっかり意図は、糸味で。
つるつるの生糸は、密度によって太さも撚りも合わせる原糸の本数も違います。
赤城の節糸は、ごつごつとワイルドなタイプと、ごつごつ少なめの品のいいタイプと。
国産の繭、ブラジル産の繭、中国の繭。
どれがイイもどれがよくないも無い(と、iwasaki夫婦は信じてる・笑)それぞれのシルク力を。
ぱっと見では見えてこない、じわじわ感を。
じっと見と、手触りで。
それぞれの違いと良さを感じていただけたら・・・ウレシイです。








by senshoku-iwasaki | 2017-02-11 22:28 | 着尺・帯
いよいよ来週から・・・。
愛知県刈谷市のギャラリー・雅趣kujiraさんでのグループ展が、15日より始まります。
今回で3回目になりました。
『日本の夏じたく』でもご一緒させていただいている、久保紀波さんとの展覧会も
今年はこちらから始まります。。。
f0177373_19535860.jpg
写真は『銀河絹の山形斜文八寸帯地・cream soda』。
立春も過ぎて、春が少しずつ近づいて・・・。
やわらかな新色の帯地や着尺を、年末からずっと制作しております。
まいにちまいにち。クニヒサと手分けをして・・・
織りながら、染めながら、糸巻きながら、機にかけながら少しずつの生産でして。
日々の景色は、さほど変わらないので(笑)。写真を撮るタイミングも無い作業が続きましたが。
ようやく何反か・・・着尺を湯のし屋さんに出して、それらが戻ってきまして。
搬入の準備をしながら、
これから少しずつ・・・2017年始まりからのiwasakiの新作をアップしていこうと思っております!

☆『お洒落な帯と着物まわりの展示会 同時開催・骨董の帯留展』
久保紀波・岩崎訓久・岩崎悦子・中島いつ子
2月15日(水)~3月4日(土)10:00~18:00 最終日は16:00まで (日・月曜日定休)
雅趣kujira 刈谷市御幸町1-301  phone 0566-25-9337

kujiraさん、大正時代の漆塗りの空間の素敵なギャラリーです。よろしければぜひ!お出かけくださいませ。




by senshoku-iwasaki | 2017-02-08 21:38 | 展示会・お知らせ
最新の八寸帯地は、味わいたっぷりです。
f0177373_19440295.jpg
あじろのようにも見えるのは、タテヨコともに地色と隣り合わせの色が対照的な色だからなのですが。
今回はタテ糸に赤城の節糸を濃い茶に染めて。隣り合わせは、カラフルな生糸を。
ヨコ糸にはキビソ糸と1対1で、銀河シルクを中心にした繋ぎ糸を。
そうです。
今までに銀河絹の山形斜文八寸帯地を制作する度、織りつけと織り上げ時に出る切り糸を。
せっせせっせと暇を見つけては繋げておりました。
繋ぎ糸は、色がイロイロ入っているので。タテの影のカラフルな色の効果もあってか・・・。
光の加減で、グラデーションに織っているわけではないのに、機から下すときにこんな感じに見えまして。
ナカナカ面白い、自家織物チックな八寸になりました。

iwasakiの八寸帯地のヨコ糸に使用するコトの多いキビソ糸は、自動操糸機で生糸をとる際に繭から糸口を
見つけるときに取り出す、最初のジョリジョリっとした繊維の束を再生して糸にしたもので。
以前はB級とされていた糸でしたが、手間がかかるので今は国産のものは無く、絹紡糸などの加工用になるそうで。
中国産のものでもB級価格では無いのですけど、それすら今後の生産の見通しは悪いのが現状です。
20年ほど前に、初めて宮坂製糸さんをお訪ねした時。
宮坂社長さんが、ご自宅のお母さまのお部屋を案内してくださって・・・。
日当たりの良い、明るい暖かなお部屋のベッドに腰を掛けて、お母さまが繋げてらしたのはあのジョリジョリで!
「おばば様の糸と呼んでるんですよ。」と宮坂さんがおっしゃっていたのが一番印象的でした。
f0177373_19442818.jpg
iwasaki版、ババァの糸(!?)じゃありません(笑)。iwasakiならではのiwasaki yarn(糸)、えつ糸です。
iwasakiのMOTTINAI(もったいない)は、コンセプト重視のものではなくて。ガチでもありますから(笑)。
さり気なく、何気なく、当然のごとくいつの間にか(!?)に・・・また元に戻って次に繋がってゆくモノに
したいと思っておりまして。今までも何度か八寸帯地に入ってきました。
今回は、タテの節糸に負けない、味わいたっぷりの結び目も見どころのひとつになりました。



by senshoku-iwasaki | 2017-02-05 22:50 | 着尺・帯