<   2017年 06月 ( 8 )   > この月の画像一覧
東京吉祥寺・小ざさの最中と、文京区向丘・一炉庵の彩最中。
増孝商店・梅雨場所中・・・頂いてしまいました、東京の東西名店の最中二種。
f0177373_20264516.jpg
お世話になっている、南青山のitonosaki(イトノサキ)さんから・・・。うはぁ~。美しいこの雲は。
小ざさの最中は、私(エツコ)も大好きな最中のひとつ。
白餡と粒あんの二種。どちらも。バランスがとても良いのです。
「~丸い味とすることが、和菓子を創る上の、究極の奥義かと信じます。
  最中としての、味の品位もそこから生まれるように思います。大げさな言い方ではございますが、
  心を打込んで製造致しております。~」栞より。
まさに丸いお味。直球で、正直で、思わせ振りが無くて、とても健康的で。
iwasakiも。
心を打込んで(心を込めて・・ではなく、打込んで!)itonosakiさんでも喜んでいただけるような
丸くて品位ある、織物味を目指したいと思います。
f0177373_20260907.jpg
「今日こちらの方面に用事があったもので・・・」と、Nさまがお持ち下さったのは東東京の一炉庵。
包み紙の瓢文様に・・・はて?どこかで見たことがあったような・・・?と思った私(エツコ)。
でもすぐにピンとこないのが、悲しいかな私のぼんやりなオツム(涙)。
包装紙にも『当店の菓子は品質管理上、宅配等お勧めしておりません。』とあり、真っ向勝負な頑固さ
を感じまして・・・ワクワクしてしまいます。

こちらの彩(いろどり)最中は、その名のとおり・・・丹波大納言粒あん、漉し餡、栗餡、胡麻餡と。
4種の色と味わい。粒も漉しも上品な甘さの餡が・・・はて?やっぱりどこかでお会いしているような?
一炉庵さんの栞を見て、明治36年の創業以来の昔ながらの製法が故、日持ちはせずなるべく早くお召し
上がりください。ということと、手土産としての菓子作りから地方発送はせず直接お客様にお手渡しのみ
の販売をされているということ。それも全て温度や湿度の変化、時間の経過により食味が落ちるという、
至極当然でシンプルな理由で、これにも本当に共感の私。
栞の裏面にお品書きと、お日持ちが書いてあり・・・。どれも短いです。あ!最中は他にも。。。
夜雨(やう)最中・・・4日間(夏期 要冷蔵)おぉっ!これっ!随分と昔に、どこかで戴いた記憶が
あるのです。小ざさの最中のように、バランスが良くて美味しくて、品があって、健康的で。
Nさまはきっと、季節柄・・夜雨最中よりかは日持ちのする、この彩最中を選んでくださったのだと・・。
彩最中の栗餡は、とてもコーヒーにも合うのです。あぁ、美味しい。

一炉庵さんも、生の和菓子に心を打込み続けているお店なのだと。
蔵前に暮らすようになったら、是非とも向丘まで季節たびに通いたいと思いました。
itonosakiさん、Nさま、お御馳走様でした。



by senshoku-iwasaki | 2017-06-26 23:13 | 最中
お陰様で『増孝商店・梅雨場所』終了いたしました。
たった3日間だけのオープンでしたが、iwasakiの小さなshopにお運びいただきました皆々様・・・。
本当にありがとうございました。

iwasakiにとって作ることは、生きること。
作る悦びがあるのが工房で、そして作ったものを、喜んで使ってくださるユーザーさんに出会える歓び
のある場所のひとつが『増孝商店』。

昭和元年に、祖父が玩具問屋としてはじめた『増孝商店(ますこうしょうてん)』。
来春からはこの増孝商店が、工房でありshopにもなります。
作る悦び、出会う歓び。使う喜びと愉しみ。
iwasaki結成当時からの「作る理想」が、使い手との双方向の関係でしたから。
岩崎の祖父母と両親の、夢の詰まった『増孝商店』で、iwasakiの夢が叶えられるよう・・・
これからも(マニアックなモノにはなってしまいますが・・・)魅力的な自家織物を制作したいと思います。
f0177373_20155533.jpg
『阿波藍とアイボリー』シリーズで生まれた、楊柳のストール。
5本分を機(はた)にかけたものの、ギリギリまで織って間に合わず・・・今回は3本のみでしたが。
3本とも・・・素敵なユーザーさんの元へ。
シルク、リネン、苧麻(ラミー)のなかに、藍染めの絹糸がキラリと光る、爽やかなストールになりました。
f0177373_20152707.jpg
最新の、そして現在進行形のiwasakiをご覧いただける『増孝商店』。
織りたてほやほやの、hotなiwasakiを感じていただけたら嬉しいです。
f0177373_20154412.jpg
今回私(エツコ)が着ていましたのは、昨年織った森くみ子さんの阿波藍染め糸をたっぷり使った生紬。
森くみ子さんとヨコ色違いでお揃いです。
絹に藍染めというと、摩擦で藍が付くというリスクが付き物ですが。
還元菌でしっかりと染まった森さんの藍は、例えば足袋を青くしても・・洗うと落ちてしまうのです。
一体どれくらい青くなるのか、本当に洗って落ちるのか・・・イロイロ試してみたくて。
タテには贅沢に、一番濃い褐色(かちいろ)をベースに。森さんは、ヨコにこれまた濃い目の御納戸色を。
私は瑠璃色3越しに水色を1越し。濃い色のほうが色がつきやすいハズなので、あえて白い半巾を。
襦袢も白。自分の手掛けた織物は、全て水洗いをする私なので。
3日間、真夏のような暑い時間にご近所に出かけてみたり。結構汗ばみまして。
うっすらと青くなった箇所も・・・。
まずは私が使ってみて、お手入れを繰り返して。
愛おしさや、魅力の全てをお話し出来るよう「育て」てみて。

森くみ子さんとのコラボ企画、今回は青が付かない程度のアイボリーとの組み合わせでしたが。
今後は、ご注文で濃いお色目の藍の着尺をご紹介できるように・・・と思っております!



by senshoku-iwasaki | 2017-06-21 23:25 | 増孝商店 KM
増孝商店 梅雨場所‘17 は20日(火)までです。
f0177373_23533118.jpg
梅雨場所らしい天気で始まりました。(笑)
3日間の短期間OPENですが、iwasakiの現在がご覧いただけます。
19日(月)はエツコが一人、20日(火)は二人でおります。
ご興味がありましたらぜひに!
お待ちしております。

by senshoku-iwasaki | 2017-06-19 00:07 | 増孝商店 KM
最新作の八寸帯地の、『アカギブシノコブシ』も『阿波藍とアイボリー』です。
森くみ子さんに染めて頂いた阿波藍の絹糸を散らして。
赤城の節糸に、宮坂製糸所さんの生糸、玉糸、銀河シルク・・・。濃い茶は、野生の蚕のタッサーナーシ。
f0177373_20525794.jpg
赤城の節糸の節と、緯吉野の凹凸感に、銀河シルクの白。ベースはヤマモモで染めた白茶。
阿波藍の、花浅葱と紺と褐色(かちいろ)が、さざ波のようです。
5月に、同じ感じでまず・・・半巾帯を制作しましたが、今回はその八寸バージョン。

同じ絹糸でも・・・。
質感の違うさまざまな絹が、それぞれに地味に(!?)存在感を出しているように感じるのは・・・
iwasaki夫婦だけではないとイイなぁ・・・と希いながら。

『阿波藍とアイボリー』シリーズ、実はiwasakiお馴染みの「楊柳のストール」にもなって!
・・・といっても、今日のお昼過ぎまでギリギリ織って・・・今回は3本のみの限定ですが。
増孝商店・梅雨場所で、皆さまにご覧頂けましたら・・・嬉しいです。



by senshoku-iwasaki | 2017-06-16 22:26 | 着尺・帯
織り上がったばかりの『御柱太織り』。
今回は三つ崩しで。
糸が太いからこそ見える、この感じ。
フワッとしてるのに、キュッとして。とにかく気持ちイイ、絹らしい絹織物に。
だけどとにかく織り難い、節だらけのこの糸味。
細めの生糸で織る、杉綾織りの着尺よりも時間がかかって。
一越一越・・・。織るのは大変、だけど織れていくそばから愛おしさが・・・。
こんなにもストレートに、ダイレクトに『素材』をメインに出来るコトがやっと・・・。
25年かかって(!?)出来るようになりました。
iwasakiの節目の年にふさわしい、節だらけ味わいだらけ(笑)の新シリーズです。
どうにかこうにか・・・18日から3日間の『増孝商店・梅雨場所』に間に合いました。
f0177373_20434054.jpg

この原糸は、上州式と呼ばれる横挽きで。双子の繭、玉繭から生まれた絹糸。
宮坂製糸所さんで以前作られた糸で、大ベテランのある方が挽くとより、節が出たとか・・・。
その方はもう引退されて。
現在は使わないそうなのですが、糸を挽く際の助剤も節が出やすくなったのでは・・。とのことで。

どっしりと重い、一反約1キロの贅沢な着尺。
素朴で質素な見た目とは、かなりギャップのある・・・ある意味、都会的で現代的な太織りかもしれません。



by senshoku-iwasaki | 2017-06-15 22:29 | 着尺・帯
Mさまの銀河絹の山形斜文八寸帯地は、
Mさまのご希望で、『ガリガリ君ソーダ』色です。
昨年の『日本の夏じたく』展でご注文いただきまして。
今年の夏じたく展で、何色かサンプルをご覧頂き、「あんまりキレイ過ぎるのも照れるかな・・・」と。
すこーしヨコ糸は、グレーっぽくなりました。
f0177373_20170068.jpg
そういえば。
タテにシルバーグレーやアイボリーで、ヨコに水色。といった組み合わせは今までに制作しましたが。
写真より、このタテ色はガリガリ君ソーダにかなり近い明るい水色でして。
何度も制作している山形斜文八寸帯地ですが、初めてのカラーで新鮮でした。
今回Mさまのこの帯地のほかに、ヨコに濃いグリーンを入れた秋に向けた新色も制作しました。

今年は。
なんだかんだと慌ただしいiwasakiで。
仕事以外にもやらなきゃならないコトがいっぱいあるハズなのですが。。。
本業の仕事のほうがナカナカ進みませんで(涙)。
いろんなコトを後回しにしていたら、あわわ・・上半期が終わりそう。。。
中3息子の学校関係とか、一応保護者として参加せねばならない系(!?)のイベントも多々で(汗)。
私(エツコ)の苦手なアウトドアだったりすると・・・。暑いわ、眩しいわで、すぐさまぐったり(笑)。
日ごろの引きこもりが、こんなにもダメダメになっていたのか!と自身を罵りたくなりながら・・・。
あぁぁ。滞った分は、夜業で進めるしかないか・・・と。
この夏は、益々・・・ヒネモグラ化してしまいそう(笑)。

by senshoku-iwasaki | 2017-06-12 22:21 | 着尺・帯
Tさまの吉野格子九寸帯地。
昨年の増孝商店で、iwasakiでは珍しく(!?)ピンクの縞の入った吉野格子九寸帯地
CANDY LEI』をご覧になったTさまは、美しいボルドーカラーのバッグをお持ちで。
「こんな赤紫と、もうひとつ。好きなブルーがありまして。その二色を入れて頂くことはできますか?」
ということで。
クニヒサが織り上げましたのは、こちらの帯地。
私にはすでに・・・Tさまのお召し姿が目に浮かびます。
f0177373_20285094.jpg
吉野格子はこの高密度になる縞と、段の幅とその色で・・・印象がかなり変わります。
カラフルなタイプ、シックなタイプ、ストイックなタイプ・・・。
今までに色々なタイプを制作してきました。
息子の5歳の祝い着に、クニヒサが織ってから・・・早いものでちょうど10年が経ちました。

当時は娘も3歳で、今ほど制作に打ち込める時間も無く・・・保育園に預けている貴重な昼の時間に、
自家用の吉野格子を織るなんて!今から思えばチャレンジャーでした・・・(笑)。
その間仕事は止まるわ、仕立てに、着付け、お参り、写真撮影・・・と当然かかりまして。
親のほうの格好は、そりゃヒドイもので・・・(笑)。
でもそのお陰で。
iwasakiのアイティムのひとつに吉野間道が追加となり、今日に至っております。
あの時に、榊神社の神様が気の毒に思ってくれたのかも!?

榊神社脇の『増孝商店』、梅雨場所と題しまして6月18日(日)~20日(火)の3日間オープンします。
Tさまのこの帯地と姉妹の、同じタテだけどヨコ糸の色柄違いの帯地も1点だけ制作しました。
森くみ子さんに染めて頂いた、阿波藍染めの絹糸を使った新シリーズ『阿波藍とアイボリー』の
第一弾とともに、iwasakiの最新作をご覧頂きたく・・・まだまだ制作中です!




by senshoku-iwasaki | 2017-06-07 22:26 | 着尺・帯
御柱糸祭り。
只今iwasaki工房では・・・。
クニヒサは、Tさまにご注文いただいている吉野格子の九寸帯地を。
私(エツコ)は、Mさまの銀河絹の山形斜文八寸帯地を織りながら・・・。
次に掛かるのは、いよいよ『御柱』です。
とにかく節、節、節。節がスゴイです!
f0177373_20053797.jpg
昨年宮坂製糸所さんに伺った際に、デットストックされていた玉糸。
それも『御柱』と名付けられ、大切に保管されていて。見せて頂いた瞬間に、これは!・・・と。
今まで作ってきた着尺の規格とは違う、糸感たっぷりの、質素で贅沢な最高の普段着を作りたい。

糸感、一本の糸味を魅せるために。
iwasakiの着尺の平均的なタテ糸の太さの約4倍近くの太さに撚糸してもらって。
一反にこんなに使うのかぁ~!!と、ビンボー症のイワサキ夫婦はドッキドキ(笑)。
なんといっても。素材費が倍です(涙)。ずっと作りたかった。でも作れなかったのは高価だから。

阿波藍の森くみ子さんとのコラボ企画もですが。
理由があってお値段が高い、ということを説明できることが25年やってきてようやく・・出来そうな
のと。この機会を逃したら、もう二度と作れないんじゃないかと直感したから。
でもiwasakiで作る限り。
やっぱり『使える価格』を意識して。

糸が太くても。
この節ですから、サクサク仕事が進むわけではありませんで。
整経中も、経巻き中も、綜絖、筬通し中も。絡む絡む・・・。
当然のことながら、これから始まる織りの作業もきっと。
でも今日、織りつけが済んで。
あぁ、やっぱり。
どこまでも愛おしい、たぶん私が織物の中で最も好きな・・・ど真ん中の太織りとなりそうです。

iwasakiの御柱祭が始まります。



by senshoku-iwasaki | 2017-06-04 22:44 | 着尺・帯