半自動でも・・・ナカナカ腰かけられない(笑)。
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昭和のモーター唸る『ぜんまい』稼働。
次に織る、綾織り着尺のタテ糸になる生糸を、木枠に上げる作業です。
普段は手動で1カセずつグルグル巻いて、アタマで回転数をカウントしているのですが。
整経長の長い織物で、節のないタテ糸を使うときに使っています。
一気に5カセ木枠に上げるコトができるから、すんなりといけば・・・ちょいと腰かけることも可能。
・・・なハズなのですが、そうは問屋は卸さない(笑)。
結構つきっきりで。でもやっぱり早い、文明の利器(チョット古いけど・笑)。

週末は娘の用事だったり、息子の学校行事だったりで・・・糸に糊付けが出来なかったのが
クニヒサの心残りだったのですが。今日雨の予報がうまくハズレて、曇り時々の晴れ間!!
風がほどよくありまして、イイ感じに乾いたところから糸巻き。さすが洗濯大臣!

iwasaki手分けをして・・・まるで秋の大運動会。
私(エツコ)も乳灰色の杉綾織り着尺を織りあげまして、すぐさま・・・クニヒサが2本織った後の、
もう1本のモノトーンの八寸帯地にかかっております。
クニヒサは、最新作の絞り絣の八寸帯地が・・・明日にでも織り上がる感じですが。
いやいや、明日は。
これを整経してもらいましょう。
金曜日には・・・。
私はまた杉綾織の着尺に。・・・ということは、それまでに帯地は織りあげて・・・。

ご注文いただいている、杉綾織着尺はまだありまして。
目薬点して、老眼鏡かけて、ブルーベリーもいっぱい食べて(笑)。
お目目鍛えてガンバリマス!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-12 21:26 | 工程
叶匠壽庵の『匠壽庵大石最中』。
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千葉で一人暮らしをしている・・・私(エツコ)の実家の母。
もともと太っていたことや、骨がもろくなっていたこともあって・・・膝腰がかなり痛むそうで。
84歳になって、趣味の絵手紙教室に通うのがどうにも難しくなってしまったそう。
実家は昔・・・亡くなった父が、夜勤明けに母に何の相談もなく勝手に買ってしまったという、いわく付き
でして(笑)。通りから細い私道を200mほど入った、タクシーの入ってきてくれない箇所。
歩みの遅い母が、タクシーを頼んでから通りに出たころにはタクシーがいなくなってるということが重なり。
すっかり出かけることも億劫になっているのが・・・家族としては心配で。
近く(といっても車で40分ほど)に暮らす兄が勧めたのは、ペダル式の車椅子だったのですが。
その試乗車が来るというので、先週の土日で私ひとりで久し振りに実家に・・・。
リハビリにもなると兄は考えてくれたみたいだけど、あの膝はもう良くはならないからなぁ・・・。
シニアカーのほうが『足』にはなると思うんだけどなぁ。自転車にも乗れない母だから、危険だと思った
んだろうなぁ。。。とか。イロイロ考えながら高速バスに乗り込みまして。

東京駅の大丸で。
母、みつるちゃん(そういえば高校生のころから私は母をそう呼んでおります。)は大のあんこ好き。
戦時中あんこが食べられなかった反動で、戦後和菓子を食べすぎてしまったのが肥満の原因かも。
『あんも』が有名な、叶匠壽庵の看板を見つけ・・・。『あんも』をお土産にしようと立ち寄ったハズが・・・。
あら、最中!今まで気づかなかったなぁ・・・。
しかもかなーりオーソドックスなスタイル。
『大石最中』、なんで?と思ったら、本店のある、滋賀県大津市の大石龍門という地名のようだし。
『あんも』のあんこは絶品なので、直球であることに間違いないわ~!と。気がついたら最中と、豆大福
を母と兄夫婦に買っておりました(笑)。自分も一緒に食べる大前提ですね。。。
皮(種)がまず美味しいです。近江米を使用とのことですが、さっくりとしっかりと。
そして・・・あの、大納言がふっくらとしっとりとした、やはり直球も直球の美味しい最中でした。

兄夫婦と実家で合流しましたら、あら!?車椅子が無い。
「あーたたちが来てくれる前に、届いたんだけどね。家の前で5mほどは進んだんだけど・・・。回転を
して戻ろうとしたらビクとも動かなくなって・・・。ものすごく緩やかな上りなんだけどねぇ・・・。それで
営業の人が『奥さん、この程度の上りで無理だと通りに出たら帰れなくなりますっ!』って持って帰っちゃ
ったの・・・。本体の重さに私の体重で100キロ近くなっちゃうもんね~。」気恥ずかしそうに・・・母。
結局兄と母と私。
シニアカーの方向で進めるコトに・・・。まずは玄関のアプローチをスロープにしてもらって。

母と。
久し振りに深夜まで・・・他愛もないおしゃべりをして。
母は気に入らないことだらけの父の買い物なんだけど、話をしていたらこの家のまんまで死ねたら一番
だと思っているのがわかって。いっそ1階だけでもリフォームして、これからの母の残りの人生を少しでも
快適にしたらイイのにと思っていたのだけど。実は私が思うほど母は、不自由でも不便でもないみたい。
毎週土曜は兄夫婦が来てくれて、病院と買い物に連れて行ってくれるし。
それも父に対してだったり、家に対してだったりへの母なりの愛情なのかもしれないなぁ。。。と。
アタシはアタシ。誰とも一緒じゃないと思うような・・・自分を生み出した母なのに、一般的に言われている
ようなお仕着せの(!?)高齢者の幸せっぽい箱を押し付けるところだったかも。
でもシニアカーは、楽しみみたい。
翌日は、母の届かない場所を中心に大掃除をして。

またシニアカーの試乗車が来たら、今度は担当者に持ち帰らせないように(!?)タイミングよく実家
に行かなきゃ!!
今日母からこの『大石最中』の絵手紙が。「とっても美味しかったよ。ありがとう。」
じゃ、次も。
母の好きそうな絶品あんこを持って、一緒に食べなくちゃ(笑)。
私も太りすぎには気を付けないと、みつるちゃんに代わって(!?)一生和菓子屋さん歩きを楽しむ為に
控えなきゃなぁ・・・と思いつつ。なぜか手には兄嫁さんに頂いたオランダ家の『落花生最中』が・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-10 22:51 | 最中
平蔵×勝負服でもあり・・・=乳灰色の杉綾織着尺。
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『乳灰色の無地じゃない無地』は、私(エツコ)にとって特別な色。
伊と忠さんが銀座にショップがあったときに、この乳灰色をテーマに展覧会をさせていただいて。
あのときは、九寸の帯地で緯吉野や吉野格子で凹凸感を出しましたが。
今回は杉綾織で。

今年夏、愛媛県の大三島・大山祇神社の宝物館で・・・緊張感ある美しい鎧兜たちを見て。
あぁこれは。一流の武将たちの、覚悟を決めた一流の勝負服であり、死装束でもあるのかと。
私にとっての着物は、仕事着であり、勝負服であり。。。
だから基本的には汚れの付きにくい(!?)濃い色目のものばかりだったりしますが。
タテ糸のシルバーグレーと、ヨコ糸のアイボリーで織りなす特別な乳灰色で、腹を決めた特別な
着尺を織っております。

20歳くらいのときだったかなぁ・・・。
チョット敷居の高そうな古美術店のショーウインドウに、小ぶりの御所人形が置かれていて。
それまで古いお人形とか・・・全くキョーミ無かったのだけど、ものすごく惹かれて。
珠のような肌と、まんまるで無垢で、健やかなのに高貴な感じのするその赤ちゃんに、
『江戸期 大木平蔵』とキャプションが。
学生ごときがそんなお店に入れるワケもなく、外から眺めつつ・・・。いつか子供を持ったときに、
こんなお人形を買えたらイイなぁ。。。と思ったコトがありました。
そのときに大木平蔵という名称と、艶のある乳灰色の色の美しさがアタマの隅に残りまして。

それから干支が一周したころに・・・息子が誕生したものの。
クニヒサと両輪で、必死に漕がないと生活が出来ない自転車操業のiwasakiだもの。
子供が出来て余裕など全く無くなりまして(笑)。
しかもよく考えたら、クニヒサの実家は玩具問屋でしたので。
クニヒサ誕生のときに、お爺ちゃんが揃えてくれた・・・鎧兜に、鍾馗様、金太郎に桃太郎・・・。
ガラスケース入りの五月人形がどっさりありまして。あぁぁ。御所人形じゃないわねぇ・・・。と。
じゃ、せめて。
人形師なら大木平蔵、龍村織物といえば龍村平蔵、鬼平は長谷川平蔵、竹中平蔵さんもいらっしゃる。
一瞬、息子の名前にあやかりたいとよぎったものの。あぁぁ。母親はアタシじゃ・・・違うわねぇ・・・と。

iwasaki家では取り入れることの出来なかった・・・大木平蔵の御所人形でしたが。
染織iwasakiとして、陰影礼賛な乳灰色の織物として取り入れることができそうです。
只今1丈6尺。ちょうど山の中腹です。
息を止めて、緊張感を保ちつつ・・・折り返したいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-05 20:41 | 着尺・帯
今、クニヒサが織っているのは・・・。
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青木間道をモチーフにした八寸帯地です。今回はモノトーン。
そういえば。
無彩な感じは久しぶりかもかも。
セリシンを残した、ちょっとマットな生糸ベースのタテに、光沢あるグレーや黒の銀河シルクを利かせて。
奥行きのある・・・モノトーンを目指して。

ポップなカラーも大好き。アースカラーもステキ。となると、色の無いのも新鮮だったりして(笑)。
結局のところ・・・何でもアリで、何でも好きなのです。
iwasaki、夫婦して二人とも・・・。色そのものよりも、その色と色の組み合わせ(織りによる交差)で出来る
思いもよらない風情のようなものが好きなんだと。。。

なので、この秋は。
一見無地なんだけど、実は縞で実は格子でもある・・・なーんて新作の杉綾織着尺に私(エツコ)は取り掛
かっておりまして。それも無彩な感じです。
偶然にも。工房はストイックなカラーになりまして。
となると。
きっとこの次にかかる帯地は、ぐっとカラフルな絞り絣になりそうです。

行ったり来たり。
寄せては返す波のように・・・いろんなカラーで、全部がiwasakiカラーになりますように・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-30 22:09 | 着尺・帯
itonosakiさんにお納めした八寸も、秋の新色です。
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銀河シルクの山形斜文といえば。
itonosakiさんに、ご注文いただいていたのがこのお色。
タテ色は濃いグレー、ヨコ色は深いブルーです。
こっくりと。深まる秋に似合う青い鉱石『Lander Blue』。
夜明け前の、空の色のようです。
今日もイイ日になりますように!

早起きはあんまり得意じゃない(笑)、チームiwasakiですが・・・。
息子の部活の練習試合とかで・・・やたら早起きさせられた日には、こんな空にも空気にも出会えまして。
家族の、日々の些細な出来事に・・・巻き込まれたり翻弄されたりする中で、織りなされるモノもあるのだと。
この歳になっても。ぜーんぜん!思い通りにならないコトだらけの毎日ですが・・・(涙)。

iwasaki家の、暮らしの中で生まれてくる織物たち。
猪鹿駆ける山の中、築140年の明治の家で、iwasaki家の生活まみれ(!?)で生まれるこの織物が。
都会の中のオアシスのような・・・itonosakiさんで。
クールでスタイリッシュな帯として、凛と佇む姿が浮かびます。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-27 21:39 | 着尺・帯
銀河シルクの山形斜文の八寸帯地、秋に向けての新色は・・・。
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煉瓦づくりの街並みのようなカラーです。
iwasakiの、今までに無かったニュアンスのあるものになりました。
蔦の絡まる!?古味を帯びた!?私(エツコ)の妄想の旅は、すっかり晩秋。
街路樹は、赤に黄色にチョコ色に・・・。夏は跡形も無く消え去って。

妄想の旅先で、すっかり日本が恋しくなりまして(笑)。
ひとつ制作したところで、クニヒサにバトンタッチ。
このほかにヨコ糸がアイボリーのタイプも、只今クニヒサ制作中です。
まだ夏は終わらないで・・・と思って帰って(!?)きたのに。
度々やって来る台風に、夏の終わりが憎らしくもなってみたり。。。

本当の秋が来る頃に始まる、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に向けて・・・。
糸の染色やら、整経もするクニヒサも。織ったり、絣を括る私も。
今を名残惜しみながら・・・キモチは次の季節に。
おっとそうだった・・・。
いよいよもうすぐ新学期の、我が家の子供たちも!(大丈夫・・・なんだよねぇ?大丈夫ってことで・汗)。
なんだか。毎年夏休み最終週は、我が家に巨大な暗雲が・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-23 21:35 | 着尺・帯
Hさまの杉綾織り紬。
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昨年の、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会で。
iwasakiの杉綾織りの紬をご覧になって、『デニムのような感じ』でご注文くださったHさま。
本日ようやく織り上がりまして、機から下しました。
写真ではグレーのようにも見えますが。ヨコが紺で、いつもよりチョット太めのつむぎ糸。
小さな菱は、大きくなったり小さくなったり・・・私(エツコ)の心のまま(!?)に。

綾織りの紬は、iwasakiの定番でして。
タテ糸の密度もiwasakiの基準的な平織りよりも1.4倍あるし、ヨコ糸も1・4倍くらい入るので冬の単衣にも
向くように作ったのがきっかけです。
もちろん、袷ならより暖かいし。何よりしっかりしているのに、身体に馴染むしなやかなドレープがキレイです。
私(エツコ)にとって紬は、カジュアルなストリート系であり、仕事着でもあり、無地ならたまーにフォーマルに
も使ってしまいます(笑)。そんなとき、綾織りは織物力を一番感じます。垂れモノの着物より光ります。

平織りの場合もそうですが、綾織りの着尺はヨコ糸に玉糸を使うと、シャキッとした織物になります。
そして今回のように・・・まわたのつむぎ糸を使うとふっくらとした質感に。
着初めのうちは・・・
まわたの毛羽が少し出てくるのですが、そのうちにそれらが摩擦で落ちると光沢が生まれます。

質実剛健でロングライフ。なのに、キモチを揚げてくれるお洒落も楽しめる・・・。まさにデニムのよう!
そんなiwasaki秘蔵っ子(!?)の杉綾織り紬に、最高のイメージでのリクエストですからね。
毎日楽しく織らせていただきました。Hさまありがとうございますっ!
これから糊ぬき、湯のしを経て・・・完成いたします。

今年も。
染織こうげい・神戸店さんでは、10月に展覧会をさせて頂くことになっておりまして。
iwasaki工房では、機が空くタイミングも無いくらい(織り手は二人なのに、機は4台・笑)フル回転してます!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-21 22:31 | 着尺・帯
旅の余韻の最中。直島・イワタコンフェクトの『恋わすれ貝』と『直島女文楽』。
修学(!?)旅行最後の地、直島で見つけました最中も意匠系。
平家物語のなかに、崇徳院は直島に移されて。遠く(昔は尚、遠かったでしょう・・・)都を想って恋わすれ貝
の和歌を、琴弾の浜で松風をききながら・・・貝を拾って作られたと伝わるそうで。
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そういえば直島。私(エツコ)の父の十八番だった、演歌『おやじの海』も直島で生まれたそうです。
あー。私に詩人心があったらなぁ。うーん。。。
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大きな蛤のカタチの皮(種)は、やや厚めでしっかりとしています。
餡は、粒あんでこれまたしっかりとした固めの餡です。
そして・・・。もうひとつ。
直島には日本で唯一女性だけの文楽があるそうです。
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江戸時代・・・直島は天領だったので、歌舞伎や人形浄瑠璃が許され盛んだったそうで。
その頃に、淡路の人形芝居(文楽)も度々来演したので、島の人たちも人形遣いに関心を持ち始まったそう
なのですが・・・。本当に。徳島、香川、愛媛・・・芝居小屋に浄瑠璃人形、およそ・・・関東で育った私は見た
ことのなかったものがイロイロありまして。興味深いです。
それで・・・。
こちらは小判でしょうか。大入りってことなのかなぁ。。
こちらの最中も、皮(種)も餡もしっかりしたものでした。ぱかんっと二つに割れるので、半分ずっこもOKな
食べやすいカタチです。

イワタコンフェクトさんは、島で唯一の和洋菓子店だそうで。
この最中は、直島観光協会・海の駅「なおしま」で見つけたものですが、散策をしていた『宮浦ギャラリー六
区』のすぐ近くだったらしいと後で知り・・・。もう少しウロウロしていたら、お店のほうに辿り着けたのかもしれ
ません。最後はアンテナが鈍りました(笑)。

今回の旅では、観光地ということもあって(お土産系ということでしょうか)、意匠系最中にたくさん会えて。
楽しい旅の記憶になりました。お城も、看板も、鎧も、貝も小判も!
そういえば・・・。今回出会った最中たち、皮(種)がしっかり厚めなものが多かったです。
餅を感じるあの種は、四国地方の特徴なのかなぁ。こりゃ、もっと食べないとわからないな(笑)!

やっぱり。私は、きっとこれからも。
上でも下でも無い、右でも左でも無い、ど真ん中の最中のような織物をつくりたいです!!
愛おしい系から絶品系まで・・・。ストライクゾーンは広めに、ゆるゆるの直球を放り続けたいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-17 22:28 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。宇野港→直島→岡山市内。
iwasaki家の夏のビンボー旅行、いよいよ最終日。

尾道から岡山の宇野港をめざしまして。車を置いてフェリーに乗ります。
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宇野港、ビックリするほど観光客で溢れています。ちょうど瀬戸内芸術祭も開催中ということもあって、
中国・台湾系や、欧米系の外国人もいっぱい!

『ベネッセアートサイト直島』は、瀬戸内海の直島、豊島、犬島を舞台にベネッセホールディングスと
福武財団が展開するアート活動でして。
一昨年は犬島に行きましたので、今回は直島に・・・。ということになりました。

美が、歴史が、侘び寂びが、アートが、建築が・・・。ウィキペディアで出てくるような回答は、何一つ
語れないけれど。何とも言えない景色とともに、子供たちと一緒に「へぇ~!」って言えるだけでも
親として嬉しいし、iwasakiとしても何かまた・・・生まれてきそう。
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地中美術館といったら、モネですもんね。美術館のアプローチから世界に引き込んでくれます。
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安藤建築によるクロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・ダレル、それぞれに『最高の空間』
として作られたというだけありまして、裏切りません。。。自然光だから、きっと作品も観る時間によって
も見え方が違ってみえるのだと思います。なので、何度見に来てもたぶん、違うのだろうなぁ。
「・・・だもの。きっと、ベネッセハウスも裏切らない宿泊施設に違いないわね。」私。
「今度、そこにみんなで泊まろうよ!」『カッコイイ』は大好き!娘。
「イイねぇ!」本当にそう思ってるのか?息子。
「予算上、一泊旅行になるけど・・・。」クニヒサ。
「う~ん。」一同。
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島内は、こんなポップなバスが定期的に運行しているので、さまざまなミュージアムに行けます。
外国の方も多いのですが、道々にもガイドスッタッフの方々がいて。3か国語くらい通じそうな、
優秀なスタッフさんも・・・。外国語学科の学生さんかなぁ。日本語も残念な母と息子、ひたすら感心。
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草間彌生の南瓜、大人も子供もつい、みんなして入り込んでしまいます(笑)。
直島アートを満喫しまして、また宇野港に戻りまして・・・。
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高速に入る岡山インターまで、岡山市内を。♪~がたんごとんがたんごとん・・・路面電車はいくよ~♪
この頃車内で子供たちは、それぞれウォークマンを聴いておりまして。CKBを一緒に聴いてくれない
のは寂しいなぁ。。。
今回も約2000キロの道中、運転手さんはクニヒサお一人で(笑)。無事に南部町まで戻ってきまして。
翌日から仕事に取り掛かっておりますっ!
旅の景色の記憶、ココロの動き。
これらは、これから・・・織物の中に織り込まれてゆくと思います。
そして道中クニヒサを眠くさせないために(笑)、いっぱい車中で今後の企画会議を重ねましたから・・・。
計画に沿って、段取りよくiwasakiのリズムを刻みたいと思います。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-15 22:28 | 岩崎のある日
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。大崎下島・御手洗→呉→尾道
映画『ももへの手紙』では、ここらへんで主人公のももと妖怪が、イノシシに追いかけられる・・・
みかん畑とトロッコの。ハラハラドキドキのシーンと、この景色!!『歴史の見える丘公園』。
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大崎下島に行ってみたいと思ったときに、このアニメ映画が舞台と知り・・・。子供らに「知ってる?」聞くと。
「あっ!西田敏行が声だしてるやつ・・・。兄ちゃんと前に一緒に映画観に行ったとき宣伝してた~」娘。
「面白そうだったよ~。」息子。ならば!と、精神年齢小5の私(エツコ。あら、いつの間にか子供たちのほう
が年上になっております・笑)TUTAYAでDVDを借りまして、一家で鑑賞会をして来た甲斐がありました。

築140年の、我が家もそうといえばそうなのですが、古い家に妖怪あるある。
無駄な空間だったり、暗がりだったり、カビ臭いような匂いであったり。永年の塵であったり。
御手洗の町は、確かに。町自体にも妖怪あるある。ほっそーい路地であったり、くの字路地だったり。
そして・・・この海です。
生きている奇跡、いつ死んじゃってもおかしくない事実。だから日々有り難くがんばるぞ!と。
そんなことを毎年再確認したくて・・・瀬戸内の海を感じに出かけている私。
『ももへの手紙』も、そんな映画でした。
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元映画館の洋館、乙女座。
元々は芝居小屋だったということで・・・。中は傾斜のついた畳敷き。2階席はぐるりと壁付きに回っています。
今も時々、新旧いろんな映画を上映しているようで・・・それが羨ましかったです。
古い町並みだけど観光だけじゃなくて、そこに生活している人たちが生き生きと暮らしている生活感が
そこここにあって。行き交う地元の方は、みなさん声をかけてくださって。
明治維新の立役者、三条実美らが立ち寄ったとされる「七卿落遺跡」(イイ感じの邸宅)では、ご近所の
方が説明してくれたり。子供らに「若い人に、いっぱい勉強して欲しい」とおっしゃてたのが印象的でした。
そんな御手洗の町を後にして広島本土に向かいます。
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おぉぉ。海軍の街、呉です。こちらは海上自衛隊呉資料館。ホンモノの潜水艦を、初めて見学しました。
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資料館のカフェで、『海軍カレー』を売り切れで食べ損ねた息子でしたが。呉のちょっとレトロな『メロンパン』、
『ナナパン』そしてやっぱり、名前がイイな『平和パン』を食べられて幸せ。
そして町を走っていて・・・モナカアイスの文字に即反応!巴屋さんのモナカアイス。ミルク、抹茶、コーヒー
にチョコ・・・いろんな種類がありまして。アイスはさっぱりしたアイスクリンなので後味もイイです。美味しい!
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そして・・・。今年もやって来ちゃいました。尾道の本町通り。カワイイ看板です。
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昨年羨ましく眺めていた・・・地元の人の足。渡船。
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えへへ。じもピー気取りで(!?)向島に向かいます。100円でバスに乗るみたいに船に乗るなんて幸せ!
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向島って、思っていたよりずっと広くて。渡船の種類もイロイロあって。降り口も4か所もあるんだそうで。
何も知らないで渡ってしまったものだから・・・ぐるーっといっぱい歩きました(笑)。
「どこに行きたいのぉ?疲れた~。」娘。「やっぱり、スマホにしたら?便利だよ~」息子。
なんて話していたら、ステキなオアシスが!!懐かしいパッケージで、サイダーいろいろ。美味しいっ!
「いやぁ。今日は忙しかったんだよ、あれ、テレビの取材でさー。『マツコの知らない世界』って知ってる?
あれに出ちゃうらしいから、今度テレビ観てみて。」おじさん、チョット嬉しそう。
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ここで作ってる、ここのサイダー。この日は朝からずっと、ご当地モノしか口にしておりません。。。幸せ!
この先にあった、『住田のパン』屋さんでねじぱん、きなこぱん、ラスクも買って。尾道に渡船で帰ります。
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えへへ。帰るといえば。
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今年も旅の終わりは、昨年泊れてとても幸せだった『西山本館』で。やっぱり幸せ!生きててヨカッタ(笑)。
翌日は、直島に行って・・・帰路につきます。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-14 22:53 | 岩崎のある日
旅の真っ最中。大三島・村上井盛堂の『鶴姫鎧もなか』と『義経鎧最中』。
大山祇神社の表参道を、歩いたお陰で出会えた最中。
駐車場が反対側だったから・・・参道の神社側から歩き初めまして。
入口近く・・・神社寄りにありましたのが、村上井盛堂さん。しかも開店していますっ!
ガラスケースの中に、ありました!!最中ですっ!しかも2種!ひとつは意匠系、鎧ですっ!(喜)

「ごめんくださーい」「こんにちは~!」「すみませーんっ!」あれれ、何度呼んでもどなたも出てこず・・・。
ちょっと出かけてるのかな?参道の始めまで行って、戻ってきたらもう一度寄ろうか・・・。
と散策をしまして。参道には閉店のお店ばかりでしたが。こて絵で『寿司亀』と作られた看板をつけた古い建物
のお店の跡もあったり。おそらく建物自体は、明治期のものかと。当初はどんなお寿司だったのかなぁ。

戻ってきてもう一度、村上井盛堂さんに伺うとカーテンがかけられ、なんと閉まっております!(涙)
「えぇぇ~っ!!うっそー。なんでぇ~!!(涙)さっき開いてたのにぃ。10分と経ってないのにぃ・・・。」私。
「ありゃりゃ・・・本日定休日だって。」娘。
しばらくずるずると・・・クニヒサと子供たちに引っ張られるみたく歩き始めたものの。
あー。諦めきれないっ!!その時車のドアを閉める音が。ん!?きっと村上さんだ!
「エツコさん、まさか・・・」クニヒサ。
「だって、次いつ来れるかわかんないでしょ?明日の保証なんて誰にも無いんだからっ!!」私。
「あ出た。一瞬深イイみたいな、かぁちゃん語録。でも今のかぁちゃん突き動かしてるのはあの最中。」息子。
そーです。そのとーり。なんとでも言ってくれ・・・。「あのぅすみませーん!村上さんですか?」私。
後からお家から出てきた奥様が、出かけ際にも関わらずお店を開けてくれまして。
優しい村上井盛堂さん、ありがとうございます(涙)。
そんなんで、ほぼ強引に(!?)ゲットいたしました。

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こちらが『鶴姫鎧もなか』。伝説の、でも実在の勇ましくも美しい鶴姫さまが刻印されています。
この最中、抹茶とくろまめと白豆の3種類。くろまめは、小豆餡に密焚きの黒豆がゴロゴロと入っており・・・。
食感も面白く、3種ともとても美味しかったです。
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そして!大山祇神社の宝物館の代表選手(!?)義経の鎧ですっ!
鶴姫も義経も、皮(種)は餡と一体化して馴染みがよいです。
義経のほうの餡は、つぶあんでしっかりと練り上げた餡でして、有り難く頂きました!!
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後姿は、義経。

「いつもすぐ諦めるのに・・・今回のかぁつんは、ビックリするくらい食い下がったねぇ・・・。」娘。
「うん、最中が背中を押したね~。」私。
・・・いや、食い気?旅の恥はかき捨て!?って、家族はみんな思ってるなぁ・・・。あわわ。。。
それくらい村上井盛堂さんの『義経鎧最中』に、ココロを鷲掴みされてしまいました!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-13 22:51 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。大三島→岡村島→大崎下島。
三津浜でディープな夜(!?)を過ごしまして、翌朝しまなみ海道を渡りまして。
大三島に到着です。大山祇神社には、昨年やり残した宿題(!?)がありまして、再びの参拝です。

昨年出来なったコト①、表参道を歩く!です。
駐車場は反対方面にあるものだから、本来の参道は通らないのです。そのためなのか(どこもですが)
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以前は大変な賑わいであったろう参道は、ひっそりとしています。
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今も営業しているお店は、2軒ほどでしたでしょうか・・・。大型駐車場のあるレストラン&お土産品を
扱う大きなショップは、すぐ近くでお客さんがいっぱいだったのになぁ・・・。
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そうそう、昨年帰るときに引いたおみくじで『若いうちは苦労するが、中年以降道が開ける』に、うるうる
喜んでいたら・・・ここで「ばーか」って声が聞こえたんだけど・・・。ひょっとしてこの方に?
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この小千命御手植の大楠(根周20m、高さ15.6m)は、樹齢2600年といわれる大楠で。
「地元の人は、子供のころ・・・この樹の周りを息を止めて3週できたら、伝説の鶴姫さまに会えるって
言い伝えがあったんだって。」私。「じゃ、やってみたい!」娘。「ソフテニで鍛えてるオレが。」息子。
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結局。達成出来たのは私(エツコ)!「あたしゃ、小6のときに100m潜水で泳いで『海女になれる!』って
先生に言われてその気になってたくらい肺活量には自信があるんじゃ~!イエイ!」私。
「ずる~いっ!大人じゃダメだよぉ!」娘。「鶴姫さまもババァに会っても・・・。」息子。なぬ!?

そして昨年出来なったコト②大山祇神社の宝物館の見学。
昨年かるーいキモチで娘が「弁慶の薙刀見てみたい!」と言ったことに対して、ちゃんと心して見ないと
罰が当たる気がする・・・と息子が言ったものだから、じゃ、出直そうというコトになりまして。
国宝級の武具の8割が保存されている紫陽殿。
いやぁ。興味深かったですっ!国宝の源義経の『赤糸威鎧大袖付』河野通信の『紺糸威鎧兜大袖付』。
大三島を守る戦いに参戦した、鶴姫さまの鎧は、ウエストがくびれていて紺糸で。。。
河野通信のものも鶴姫さまも、その他鎧の細工に絹の紺糸・・・これはきっと元々は褐色(かちいろ)かと。
森さんとのコラボが始まってから、いかにこの褐色が特別で、貴重な色であるかということを知りまして。
平安時代のものから全て本物かと思うと、信じられないくらい美しくて。この場所がどれだけ選ばれし特別
な場所であるかとか・・・。なんだかこの大山祇神社の敷地に居るだけで不思議なキモチになります。

んで、息子に結局何が一番印象的だった?と聞いたところ・・・。「弁慶の薙刀かなぁ・・・。」おーい!
「だって、かぁちゃんも見たでしょ。あの大きさ!重さ20キロだってよ!後世の人間驚かすためにチョット
盛ってる!?って思っちゃったり・・・(笑)あんなの振り回すってどんだけ~?ってなるじゃん。」息子。

昨年やり残したことをやったつもりで大山祇神社を後にしましたが。
実はまた・・・まだ(!?)やり残しがありまして。奥の院にある大楠『生樹の御門』をくぐっていない!
というコトに。そういえば神門の建て替え工事中でした。今年秋に完成予定とのことでしたので、やっぱり
これはぜひ次回!もっとひとつひとつの中の神社もお参りしたいです。

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そしてここは、大三島の宗方港。ベンチと手作りの座布団がイイ感じ。
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ここからフェリーで岡村島に向かいます。岡村島から橋を渡って大崎下島へ。
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昨年も行ってみたかった、とびしま街道。御手洗地区は、潮待ち・風待ちの中継地として・・・。かつては
全国の花街番付に入るほどの歓楽地だったそうなのです。映画『ももへの手紙』の舞台にもなった街。
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あっ!ここは『プロフェッショナル』でも以前紹介されていた・・・有名な時計店ですっ。
修理依頼の時計が全国から持ち込まれるという・・・すごいマイスターがいらっしゃるんですね。
硝子戸はキレイに磨かれていて、ステキなお店でした。ゆーっくり前を通りながらキョロキョロ。
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江戸時代のお茶屋さん『若胡子屋跡』は自由に入ることができるようになっていて。電気の点いている
ところを見て表に出たところ・・・「奥の座敷も見た?」と、どうやらボランティアの案内人の方。
奥には屋久杉の天井板の、立派なお座敷があったり。この港からそんな銘木も運ばれてきたのかしら。
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この日は、この御手洗の昭和な「みはらし旅館」で。飾らない、でもとても美味しいお魚で夕ご飯を頂き
お泊りです。とにかく景色が素晴らしいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-13 00:27 | 岩崎のある日
旅の真っ最中。内子・大本製菓舗の『内子座もなか』と坂見輝月堂の『もなか』。
内子の町で見つけた最中2種。
ひとつは、内子座という大正時代に建てられた歌舞伎劇場(西日本はこういった古い劇場が結構残っていて、
現在も使われていたりするから、スゴイなぁ・・・っていつも思います。)
その瓦葺き、入母屋づくりの劇場のすぐ横にある和菓子屋さんに、『内子座もなか』の看板を発見。
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大本製菓舗さんは、昔ながらの木枠のガラスのショーケースに饅頭、おだんごなどが並び・・・。
センターは、こちら!内子座の看板を模した最中です。
80代くらいのかわいらしい(といっては失礼ですが、ほんとうに)おかみさんと大将さんが対応してくれました。
皮(種)はソフトで、ふんわりといった感じ。餡はつぶがしっかりとした、きんつばのような濃厚な餡でして。
手で割らないで、パクリと頬張るほうがイイみたい。観劇をしながら・・・も想定内なのかなぁ。
ガラスケースの上には、『内の子ボーロ』と名付けられたボーロも並んでいまして。
パッケージもレトロでかわいくて。ボーロはいかにも手作りな大小さまざまなサイズが入っておりまして・・・。
素朴で美味しいボーロでした。


そしてもう一軒。
八日市・護国の古い町並みを降りてきたところに、立派な商家の坂見輝月堂さん。
こちらのお店は、栗饅頭が看板でセンターを飾っておりますが、脇にありましたよ。『もなか』。
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枝にうぐいすでしょうか。。。上品な佇まいです。
ただ、私(エツコ)が持ち歩いている間に・・・少しつぶれてしまいました(涙)。
なんせ、作りたての無添加のもので、この陽気ですから・・・箱入りで10個とかは食べきれないので・・・。
栗饅頭二つに最中二つ・・・みたいな買い方をしてしまうので、歩いているうちに当たってしまいました(笑)。
が!このもなか、非常に美味しいです。
皮(種)が絶妙なのです。厚みといいますか、硬さといいますか・・・。香ばしさもあり、もちを感じる柔らかさ
もあり、更に餡が絶品!大納言の粒感を感じつつもなめらかで。皮とのバランスがどストライク!

こちらのお店は、若いキレイなお姉さんが対応してくれまして。
和菓子屋さんなのですが、ロールケーキも人気のようで・・・本日完売の文字が。あら、気になる(笑)。
気になるその2は、「和菓子屋がつくるアイスキャンディー」の文字。ん!?美味しそう。
すかさず息子が「オレはイチゴで。」「えっ!?じゃぁ私は愛媛オレンジ!」娘。さすが私の視線の動きを
捉えるとは・・・。これがまた、そのまんまフルーツのような美味しさで。
若い人の新しい美味しさもいっぱい詰まった老舗の和菓子店のようでした。
そしてやはり、ショーケースの上には『ボーロ』が。こちらの『ボーロ』は、大きめで甘食が小さくなった感じ。
こちらはガリッと固め・・・なんだけど牛乳によく合いまして。どうやら息子のツボにハマったらしく。
我が家に帰った翌日には無くなっておりました。あーっ!!もっと食べたかったのに(笑)。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-11 22:52 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。高松→愛媛・大洲→内子町→三津浜
徳島の森さんのアトリエを後にして・・・。
徳島から長尾(讃岐)街道・志度(浜)街道を夕暮れの引田や、津田の海辺を眺めながら
(本当にキレイ!)高松に戻りまして。運転手さんのクニヒサは、何も見られず安全運転(笑)。

修学旅行3日目の朝は、高松の中心地から始まります。
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商店街アーケードには、瀬戸内芸術祭のポスターが。あぁ。この色!この景色・・・。
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高松で行ってみたかった場所のひとつ。1962年創業の喫茶『城の眼』。
昨年訪れて建物とともにとても興味深かった、瀬戸内海歴史民俗資料館を設計した山本忠司さんが設計
されたそうで・・。山本忠司さん、当時香川県庁職員だったそうなのですが、なんと!ヘルシンキ五輪の三
段跳び選手でもあった方だったというから驚きです。平賀源内といい、デキル人は何でも持っている・・・。
一応、事前に調べて・・・。朝7:30からオープンとあったので7:40分に伺ったものの。あれっ!?真っ暗。
定休日?・・・じゃないと思ったんだけどなぁ・・・。えぇ~っ。内装とか家具とか見たかったなぁ・・・。
「かぁつん、自転車置いてあるし、小さな電気が中で点いてるよ。」娘。ん!?ならばトライするか。
「あのぅ・・・。開店前でスミマセン。7時半からかと思って来てしまったのですが8時からでしょうか?」私。
「7時半からですよ。どうぞ。」ママさん。パチパチと照明を点けてくれまして。あ、ヨカッタんですね(笑)。
おぉぉ。万博チックな店内ですっ!店内は写真はNGとのことで。当時から著名人が常連さんだったという
のもよくわかります。大きな石のスピーカーからはクラッシックが流れ、ファブリックと木のソファは、まさに
60年代のモダンデザイン。壁の照明は、陶器製。モーニングセットをお願いしてキョロキョロ。
しばらくすると、ママさんのお手伝いのもう一人のママさん(お二方とも私の母世代)も出社されて。
するとママさん、リモコンを持ってテレビにピッ!NHKの朝ドラが。時代もピッタリンコ!?
ところが次々とお客様がやってきて。きっとママさん、とと姉ちゃん見られなかったんじゃないかなぁ・・・。
浅草界隈のモーニングだと、滞在時間15分みたいな感じなのですが。
こちらはかなーりゆったりな時間が流れていまして。サンドイッチとコーヒーを待つ時間もゆるやかに・・・。
ビジネスマンだと遅刻しちゃうかも!?ですが(笑)。子供たちもチョット大人になった気分の朝ごはんでした。
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伊予の小京都といわれる大洲で、明治に豪商河内寅次郎が茶室建築家八木氏を中心に、大洲や京都の
名大工に建てさせたという・・・すっごい山荘『臥龍山荘』。
いやぁ~。なにもかも。へぇ~。ひぇ~。すっげー。しか出てこないiwasaki一家。
桂離宮、修学院離宮、梨本宮御常御殿などを参考に構想10年、4年の工期・・・。と聞きましたが。
「今ならさ、ググって細部とかまで結構簡単に調べられるけどさ。施主さんも大工さんもどーやって?」息子。
「京都まで行って勉強したんだろうねぇ・・・。知識人じゃないと、大きい商売は出来ないってことだねぇ。」
ビックリするくらい大きな一枚板を使ってるんだけど、華美に見えると野暮だから寄木風に溝をきってある
とか・・・襖の引手とか・・・欄間の透かし彫りとか・・・お庭の石とか。
すごく暑い日でしたが、さすが夏向きの山荘!肱川からの涼しい風が抜け、汗がひいていきます・・・。
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大洲のあとは、こちらも古い町並み内子町。
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こて絵のあるお宅が何軒もありました。こちらは鶴に松。他にはおかめとか亀とか・・・。
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瀬戸内に行ってから・・・。それまであんまり気にしたこともなかったのですが。
全ての歴史は、舟で運ばれたという気になります。三津浜の港も、かつては文化の出入り口。
ここでどんな景色が繰り広げられていたのかしら!?タイムスリップの妄想も、古くは6世紀から・・・
中世、江戸、明治・・・と。う~ん。。知識が乏しすぎて(涙)妄想も途切れ途切れ・・・(笑)。
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アタマを使おうとしたら、お腹が空きまして(笑)。
三津浜のほうが古いとされる・・・広島風のお好み焼き『三津浜焼き』を食べたくて。
6人ほどでいっぱいになってしまう『みっちゃん』に、一家4人貸し切り状態で入れまして。
大きな鉄板で焼いてくれる、ソバ入りミックスは、生地がシンプルで意外にあっさりとしています。
ソースも甘すぎず、ソバ入りソバ無しと全部で4つ作ってもらいまして。結果全員お腹いっぱいの完食!
さすが粉もん文化の西日本。・・・また食べたいっ!

翌日は、昨年訪れて再びの大三島、大山祇神社に。歴史は、ここから始まったのかもかも。
そんなキモチも再確認に出かけます!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-10 23:49 | 岩崎のある日
森くみ子さんのアトリエに伺いました。
今回の旅の目的のひとつ。
森くみ子さんは、徳島で阿波藍を建て染めて。研究者でもある方です。
藍染めというと、さまざまなイメージが人それぞれあるかと思いますが。
工房に伺って。
あぁ。やっぱり。森さんだ・・・。と二人で納得しました。
計算された設計で、特注の藍甕はステンレス製。甕の周りは、驚くくらいキレイです。
20年以上・・・ここで日々、藍染めをしているとは思えない、シミひとつ無い床です。
こちらは森さんの御祖母さまが暮らしていたお家だそうで。東京・千葉で育ち、東京で暮らしていた
森さんが御祖母さまの介護に徳島に戻られたのが・・・藍とのきっかけになったそうなのです。

徳島の街の中心地。
ご近所にはデパートや、ホテル、マンション・・・。
とても藍染め工房のあるような雰囲気ではないのだけれど・・・。
あぁ。なるほど。森さんの藍の建て方なら、込み入った住宅地でも大丈夫だろうと。
臭いがほとんど無いのです。
藍液の中は、多くの菌が働いているので・・・雑菌が増えれば異臭もするし、ハエも発生するはず。
森さんは慎重に、でも確実に眼で藍液の調子を見極めながら管理しています。
なんせ、この染め場の隣がダイニングですから。
そのダイニングのほうでいただいた、お庭の柿の実を昨年凍らせたもので作ってくださった・・・
デザートが美味しくて。丁寧で、豊かなお暮しがわかります。。。
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森さんとのプロジェクトの第一弾となる、森さんと私(エツコ)の生紬を2反織りまして。
縞なので、ほとんど姉妹のようにそっくりなのですが(笑)。お好きな方を選んでいただいたり、
藍のお話をうかがったりしている間・・・なんと我が家の二人の子供たちに藍染め体験をさせて
くださいまして。
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三木文庫で、藍の葉っぱからすくもを作って、すくもに灰汁と石灰とふすまでこの藍液を作る・・・。
という工程は眺めてきた子供たちでしたが。実際は不思議がいっぱい。
子供たちには、森さんのような大人も初めてのタイプの大人。

今回森さんのアトリエにお伺いして。
やっぱり、森さんが情熱を注いでいる阿波藍を、森さんが建て染めたものだからこそ!使ってみた
いし、iwasakiの商品としていいものを作りたいと心から思いました。

晩秋ころから始まる、森さんの今年の仕込みから本格的に糸染めをお願いする予定です。
シリーズタイトルはもう決まりました!
フツフツ・・・と沸いてくる、藍の中の妖精のような菌たち。
森さんには見えているのかもしれません。
私もこれから・・・目を凝らして(!?)その妖精たちと一緒に仕事が出来るのが楽しみです!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-09 23:45 | いわさきのつながり
旅の真っ最中。寳月堂の『丸亀お城もなか』。
今回も旅の途中で、いくつかの愛おしい最中たちに出会いまして。
こちらは、栗林公園内にあります香川物産館・栗林庵で見つけました。
意匠系最中のなかでもインパクトある、お城の天守閣。丸亀城ですっ!
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石積みがよく出来ていますね~。カワイイですね~。あぁぁ。お城。たまらないですね~(笑)。
意匠系でお城。といったら、明治の久留米絣の布団表でも花形の存在。
絞りでも甘木などでは、お城柄がありました。
お城はその土地の誇りであり、憧れであり、平和の象徴。
きっとこれを作っている、丸亀市の寶月堂さんも国の重要文化財でもある、おらが町の丸亀城
にいろんな思いや、願いを込めているに違いありません。。。

皮と餡が別々にパッケージされている、いわゆる「手作り最中」。
日持ちがするので、真夏の旅行中でも安心して持ち歩けました。
餡はつぶあんで、やや甘め。皮(種)はしっかりとした餅を感じます。
私(エツコ)、旅先では歩きながら・・・キョロキョロといろんなところを眺めたり、クンクンと鼻孔を
膨らませたり。香りによっては、ひとりで暴走してみたり(笑)。
なので、いつも以上に体力を使いまして・・・。こちらの最中の餡の甘さが沁みました。

西日本。木綿絣なら意匠系が充実しているエリアですからね。
きっと最中の世界でも・・・ユニークな意匠系最中たちに出会える予感を感じた旅の二日目。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-08 21:44 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。高松・栗林公園→徳島・三木文庫
ホテルで朝食を取ってから、いそいそと向かったのは栗林公園です。
4月から9月までは、朝の5:30から開園と知りまして。早朝ならば夏でもキモチよく散策できそう!と。
目標は7:30入りだったのだけど、30分寝坊しまして(笑)8時入り。
それでも昼間と比べれば格段に、過ごしやすいです。

栗林公園は、なんと!400年近くの年月をかけて造られた庭園で。
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千本あるといわれる松の木々が、まー。どれも見事に手が入っておりまして。
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池には鯉、亀が悠々と泳いでおりまして。
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ありゃま、立派なすっぽんも!すっぽんの甲羅干しは、初めて見ました。
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およそ1時間かけて・・・大人も子供も「へぇ~!!」「ほーっ。」「すっげーなぁ。」の連呼(笑)。
ちょうど9時になりまして、庭園内のお茶屋さんも開きまして。お殿様気分で(!?)鯉にエサを・・・。
「かぁちゃん、やばい!あっちからもこっちからもすっごい勢いで鯉と亀と鯰がっ!!」息子。
朝からでも1時間たっぷり歩きまして・・・汗だくに。
「かぁつん、やっぱりかき氷は外で食べるに限るね~。今年一番美味しいかき氷だわ~。」娘。

月・火が休館日の、園内にある讃岐民芸館に入れなかったのは残念でしたが。
栗林公園、わざわざでも行くべきと、ミシェランガイドにも載っているだけのことはあります。
造詣の無い(トホホ・・・)iwasaki一家でも!それぞれに印象に残るお庭でした。
一代じゃとてもとても作れない、自然にあるように、でもゼッタイ自然じゃあり得ない『人の意思と手』
の生み出す、自然のような景色づくりの庭。なんて高い美意識なんでしょう!いやぁ、ヨカッタ~。
高松に住む人は羨ましいなぁ。また見たいっ!!

高松から1時間ほど高速に乗りまして、向かいますのは徳島県。
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森くみ子さんに会う前に、貴重な阿波藍の資料館『三木文庫』を見学させて頂きました。
三木家は、「関東売り藍商」として本店を徳島に、支店を江戸日本橋ほか全国各地に構えた商家。
吉野川の河口の地の利を活かして、舟で商いを始め、延宝2年(1674年)に阿波藍の取り扱いを
始められたそうで・・・。現在の三木産業の創業の年とされているそうです。
その時代からのさまざまな経営資料や、もちろん阿波藍の資料、郷土資料として阿波人形浄瑠璃の
木偶人形頭や多くの衣装、太布(楮布)や和三盆の製糖用具・・・。
こちら・・・。見学には事前に予約が必要ですが、スゴイです。
阿波藍に関する民俗資料も大変興味深かったのですが、三木家の諸記録が。
藍や染料に関する本業の商売以外にも、江戸時代には塩業、廻船業、新田開発・・・。明治になると
農林業、銀行、バス、新聞などへの投資。徳島県内のさまざまな産業を生み出しているのです。
良い藍を育てるには、肥料がたくさん要るのですが、その肥料を作り出したのはこちら。
その技術で、さまざまな美味しい農産物を生み出しているのも徳島県。
三木文庫近くの高速道路の降り口付近は、一面に蓮畑が続いておりまして。
ちょうど蓮の花が美しく・・・。夢のような景色でした。
こちらの資料館、昭和44年に建てられたそうで。なんとiwasaki夫婦と同じ47歳。(ちなみに増孝商店
の増孝ビルも昭和44年建築!・・・って、無理やりな類似点探し・笑)
玄関前エントランスの階段と、階段下の石がなんとも美しい色でして。
親切に対応してくださった学芸員さんに、帰り際に尋ねましたら「阿波の青石です。原石はほら、そこに」
軒外アプローチに、それはそれは大きな一枚の長ーい石(岩!?)が敷いてありまして。
大きすぎて(!?)気づかないスケール感もあるのかぁ・・・と。
いろんな意味で、ものすごく刺激を受けました。
三木文庫さんに感謝をして、森さんのお宅に向かいます。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-07 23:56 | 岩崎のある日
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。児島→丸亀→志度
子供たちが『子供』のうちに・・・夏休みに無理やり(!?)時間を共有しようと始まった、
iwasaki夏の修学旅行。なるべく普段見られない景色が見たくて。
憧れの山陰から始まって・・・大好きになってしまった瀬戸内は、今回3年目。
しまなみ海道ももっと!だし、ならば昨年寄れなかった愛媛県の内子や、大洲あたりも。
せっかくだからとびしま街道も渡りたい、だとすると広島かぁ。
森くみ子さんの暮らす徳島は初めてだし、だったら香川県東部のほうの景色も見たいなぁ。
オヨヨ・・・。5泊6日の大掛かりな旅になってしまって。でもビンボーなiwasaki家なので(笑)。
お宿は、早い段階で子供の予定も決まる前から・・・ネット予約で安く押さえてしまったので。
結局・・・『家事情』ということで、息子の登校日やら、部活を休ませることになってしまって。
それでも!中坊時代にいろんな人や、場所、モノを目にするのは、決して無駄じゃないと・・・
勝手に信じて(笑)いるものの。ありゃりゃ・・・来年からは難しいかなぁ。
せとうち三部作、最終編の始まりは岡山県児島から。
お昼は地元の人気店『いしはるうどん』で。美味しくてボリュームたっぷり!あぁぁ幸せ~。
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最初に伺ったのは、KAPITAL瀬戸内児島店。「エレファントブランドバンダナミュージアム」で
キャピタルオリジナルバンダナの10年間の歴史と、それらの背景にあるコレクション。
アメリカのヴィンテージバンダナが約300点!この展示会が8月31日までだったものだから、
これはぜひ!見ておきたかったのです。
KAPITALさんはアパレルメーカーですが、そのモノづくりの姿勢とか発信とかモチーフとか・・・。
個人製造のiwasaki夫婦も、煮詰まるとKAPITALショップでエネルギーを頂いております。
展示会も良かったし、今回もまた元気をいっぱい頂きまして。早速この旅で使うコトになった、
バンダナと大きな底の、丈夫な帆布のトートバックを手に入れまして瀬戸内海を渡ります。
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3年前のせとうち第一弾のときに買ったパナマ帽。
以来この5日間の旅の為に・・・普段はiwasaki家の壁で360日出番を待ってます(笑)。
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もうひとつ。ココも行きたかった、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。
駅前に建つその建物もカッコイイ。そこに並ぶ彫刻たちに引き込まれます。
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なんと高校生以下は、丸亀市民に限らず入場無料。猪熊さんが美術をアタマで考えないで
ココロで感じてほしいと思っていたというのがわかります。
図工大好き!娘(小6)も、美術・技術超苦手!息子(中2)も同じ楽しさをを感じたようで・・・。
さすがだなぁ。美しさとはシンプルなものなんだろうけど、その組み立て方なのかなぁ。。。
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そして初日最後は、歴史好きの息子からのリクエスト。平賀源内記念館。
エレキテルに、土用の丑の日うなぎの日のキャッチコピー、きっとユニークで楽しい御仁・・・と
息子も私(エツコ)も思っておりましたが。薬学・博物学家で、発明家、文豪家で陶芸家、画家で
起業家、鉱山家。え~っ!!今どきの何でも出来るスペシャリストじゃーん!と、息子も母も
どんより(笑)。健康のための薬になる薬草研究から、お金を生む鉱山開発、西洋画を描いて
教えて・・・スゴイなぁ。香川県、いろんな人物を輩出してます。
平賀源内旧邸庭では、今もいろんな種類の薬草を育てていまして。
そちらで作っている、冷たい『源内健康茶』を出してくださり・・・あ、まさに私の母が以前作って
飲んでいたのと同じ味!(当時あんまり美味しいとは思えなかったけど・笑)。
なんだか有り難く思えまして・・・2、3お土産に買いまして。(今日はさっそく麦茶にブレンド。)
ドクダミ、エビスグサ、ジュズダマ、アロエ・・・高血圧予防、美肌、健胃・整腸・・・効果の期待。

こんな感じで初日が終わりまして。
香川3回目にも関わらず、余りの暑さに毎年見学を諦めていた・・・栗林公園に、翌日は早朝
にお散歩をしてから、いよいよ森さんの徳島県入りです!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-07 00:44 | 岩崎のある日
2016増孝商店・夏場所休場のお知らせ。
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今日は隅田川の花火大会。
昨年、一昨年の今頃は・・・増孝商店・夏場所中でしたが。
写真は、昨年の場所中の私(エツコ)の内職(!?)の真綿つむぎ。
今年は。
中2と小6の予定が全然合わないっ!(笑)。
夏休みといっても。
子供って、こんなに忙しかったっけ!?な事態でして(トホホ・・・)。
親の方も。
仕事はいつでもエンドレス。それをまた望んでいるのもiwasakiでして(笑)。
秋に向けて。
宿題に励もうと思います!なので、夏場所は休場いたします。
充電もしながら・・・更にパワーアップを目指します!
増孝商店は冬に。
この暑さを懐かしみながら、どすこい!と入場を果たしたいと思います。
iwasakiの秋冬。
ニュアンスのある新しいカラーリングと、素材感でチョットずつ生まれてきています。
どうぞ、お楽しみに!
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-30 22:15 | 展示会・お知らせ
スネークマンション、賃貸物件!?分譲物件!?
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iwasaki家は、お山の上の小さな集落にありまして。
工房の前の道は、この集落で唯一の60mほどの平たい道。(他は急坂・笑)
ほとんど車が通らないので、娘(小6)は、スケボーの練習にゴロゴロゴロと行ったり来たり。
時々くるっと方向転換。Youtubeが彼女のお師匠さん(笑)。
いつもなら一度外に出ると、40分は戻ってこないのに、すっごい速さで戻ってきて。
「スゴイの!ヘビのマンション!満室なのっ!」興奮気味で。
「えっ!?どこに?」と言いつつ、あんまり確認したくない私。
「いいから来てぇ~」
擁壁の水抜き穴になんと!5つは埋まっておりまして。
青大将系の大きな背中(!?お顔は見えなかったので・・・)とか。
たぶんきっとマムシ・・・とか。
こちらのお部屋は、入ったばかり?くりっくりの大きなお目目が・・・カワイイけれどコワイ・・・。
この擁壁の上は竹林になっていまして。
この梅雨は、あんまりまとまった雨も降らず、この水抜き穴から雨水が出ているところを・・・
そういや、見たことが無いなぁ。
「チビッコがうっかり手とか入れちゃ危ないね~」私。
「チビッコはいないけど、カエルくんは気を付けないとね。」娘。
そーでした。注意の看板は、カエル語じゃないと。
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-27 22:16 | 工房周辺
秋に向けて、新しい絞り絣の準備にかかりました。
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絞り絣』はiwasakiの造語。
染めと織りのちょうど中間、『ソメオリモナカ』がテーマ。
絣よりも不確かで、絞り染めよりも曖昧。
ぼんやりと、ハッキリしない、YESでもNOでもないんだけれど・・・。
目にする人の心持で、YESにもNOにも感じる、仏間のご先祖さまの遺影のように。
笑ってる?悲しんでる?美味しい?もしかしてキライ?
大胆で、繊細で、のびやかで、ささやか。
今年は昨年よりも進化(!?)させて・・・。
大まかなデザインは、もう出来ておりますが・・・。
こうしてヨコ糸に木綿でさっくりと仮に織りまして、布にしてから・・・絞るのですが。
さて・・・。
博打性が高い、出たとこ勝負な染めの作業が・・・いつもと全く違います(笑)。
他の作業の合間を縫って・・・シロでもクロでもないんだけれど・・・。
シロにもクロにも化ける、絞り絣を目指します!
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-23 22:02 | 工程
本日届いた糸たちの一部。
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先月、宮坂製糸所さんでお願いしてきた糸たちが・・・。
撚糸屋さん、精練屋さんを経て・・・一部(といっても、20キロほど!)届きまして。
着尺用、九寸帯地用なのですが、『ざっくり糸味系』にしたいのか『ノーブルなキレイ系』でいくか・・・。
原糸もかなり節の多い玉糸だったり、節少なめの玉糸、キレイな生糸・・・原糸の太さも違うので、
作りたいものによって太さも撚りの具合も変えて、規格を変えるのですが。
基本的にクニヒサが担当している規格、この部分を考えるのが面白くて、悩ましくて(笑)。
なんてったって難しい・・・。生地として『ちょうどイイ』を見つけるわけですから。
密度、厚さ、・・・きっとそれだけじゃない・・・う~ん・・・きっと、糸という素材感がどれだけ『自然に』
引き出せているか、が重要なのかも。。。とか。
宮坂さんの魅力的な糸たちを、何種か・・・結構な量頼んじゃいました~(汗)。

この中には、お世話になっている・・・染織こうげいさんで、昨年からご注文いただいている杉綾織の
紬着尺用にと思ってお願いした生糸も。
神戸のHさまからの「デニムっぽい紬」のリクエスト。これから取り掛かり、サンプルをお送りする予定
なのですが。ヨコ糸もiwasaki定番の杉綾織の紬よりも・・・チョット太めのつむぎ糸にしてみようか・・・
とか。イロイロ考えている時間も楽しくて、悩ましくて(笑)。

今日届いた糸は、まだ一部(汗)。まだ第二弾が近日中に届く予定。
こんなに頼んでも、今すぐ足りない別の糸もありまして(涙)。また注文しないと・・・・。
今すぐ使えないのはわかっているのに、買い占めたくなる糸がもっとあったけど。
支払いはこれから・・・。国民健康保険の支払い通知も来てたなぁ。車も車検だったなぁ。
作りたいモノはあるある、けどお金はないない・・・(笑)。これもまた楽しくも悩ましいiwasakiあるある。
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-21 23:04 | 素材
Eさまの『入り江の波の格子着尺』。
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私(エツコ)が藍の着尺にかかっていたときに・・・。
クニヒサが取り掛かっていたのは、昨年Eさまにご注文いただいた格子の着尺。
タテの水色の縞は、グリーンよりのトルコブルー。ヨコはトルコブルー。
ベースは、タテがシルバーグレーで、ヨコはヤマモモで染めたアイボリー。
前回Sさまにご注文いただいた、ブルー系のこのシリーズのときとも違う感じになりました。
キラキラと穏やかに光る、瀬戸内の海が私には浮かびまして。
Eさまの、透明感あふれるステキな笑顔と勝手にリンクして(笑)眩しく眺めておりました。
私がかかっていたのは、江戸チックなものでしたので、グッとモダンに感じられました。
Eさまのイメージに近いものになってるとイイのですが・・・。

これらの仕事に掛かり始めた、6月中旬ころから・・・。
iwasaki家では、いろいろなアクシデントがありまして(オヨヨ・・・)。
7月に入ってすぐ、突如パソコンが壊れたり。
私はタブレットもスマホも無いので、1週間ほどカンペキに世間から切り離された状態で。
これはこれでイイかも!?とも思ってしまったり、いや、イカンとも思ったり(笑)。
先週はなんでか・・・選挙の立会人を頼まれてしまって(いや、他にいくらでも適任者がいるはず!
とか思いつつも)ぽっかーんと、13時間も!手指を動かせない時間の苦痛なこと(笑)。
つくづく。自分は織物以外なんにも出来ないクズだと、なんだか落ち込んだり。
中2息子の学校の三者面談では、テストの結果に・・・暑いのに背筋が凍る納涼体験を。
気がつけば。
今週から夏休み!?・・・だったのか~!と、これまたダメ母ぶりに落ち込み(涙)。

工房にはなるべく私情を持ち込まないコトにして(笑)。
青山のitonosakiさんにご注文いただいている、新色の銀河シルクの山形斜文八寸帯地を織り
進めながら・・・。今年も秋に開催される、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に向けて・・・。
新作の絞り絣のシリーズに取り掛かり始めました。
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-17 23:12 | 着尺・帯
湯のしが上がった・・・森くみ子さんとのコラボ着尺。
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昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから帰ってきました。
サラサラと。ナカナカ良い感じの肌触りの、夏の紬になりました。
こちらは、タテに森さんの藍染め糸の中でも・・・一番贅沢な褐色(かちいろ)がベース。
紺よりも深く、赤味を孕んだその色は、代々徳川家でも愛されたという、『勝ち』の勝負色。
森さんは、藍の勢いのある状態のときに・・・わずか数回で染め上げるという、やっぱり贅沢な色。
ヨコ糸分は褐色が足りなかったので、ヨコ糸は『御納戸色』を。
前回の写真ではわかりにくかったのですが、しじらのような組織を・・・1寸ごとにひっそりと。
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タテにもヨコにも使った玉糸に、かなーり味があり・・・。その分織りにくかったのですが(笑)。
まるでホントに(!?)大好きな、江戸後期の織物のような風情になりました。
リサイクルが徹底していて、無駄が無かった・・・というiwasaki憧れの江戸時代。
森さんの藍染め方法は、江戸時代と同じ技法で極めてシンプル。
すくもに含まれる藍分を、甕の中の発酵菌をすべて生かして使い切る・・・『甕覗』といわれる一番
淡い水色も染まらなくなった液は、薬品を一切使わないので、最終的に土に還ります。

このヨコ『御納戸色』のタイプと、『瑠璃色』3越に『水色』1越を入れたバージョンと。
透け感もあり、涼やかな夏の織物になりました。
現代と江戸を、行き来するような夏衣になるといいなぁ。。。

JAPANBLUE SPACE  森くみ子 http://www.japanblue.info/
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-13 21:41 | 着尺・帯
森くみ子さんとのコラボ着尺。
阿波藍を、森さんの手によってたっぷりと蓄えられた絹糸たちが・・・ようやく2反の着尺になって。
先日水通しをして、砧打ちを済ませまして。郡上の湯のし屋さんに湯のしをお願いしました。
まずは森さんと、私(エツコ)の生紬から。
織っているときお腹のところに、わざと白い手拭いを挟んでいたのですが。
一反3丈4尺、約13メートル。1週間ほどかかって織るものですから、摩擦で真っ青になるハズ・・・
と思っていたのだけれど。意外にも。ほとんど青くならず、普通に洗濯したらキレイに真っ白に。
それは、この水通しをした後にも。
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今回は森さんから「最初はお湯にしばらくつけて、灰汁を抜いて欲しい」とのことで。
お風呂くらいの温度の湯にしばらく漬け込んだ後、水に何度か漬け込みまして。
そのとき反物を引き上げると・・・水は青ではなく、黄色のような色が少しでました。
そして何度か水をくぐった反物は、外に干して生乾きの状態でアイロンを当てまして。
そのときも。わざと真っ白い手ぬぐいを乗せてのアイロンがけでしたが。
これまた、ビックリするくらい青くならない(笑)。
手のひらには青が付くんです。でも、手は水で洗うと落ちてしまうので、色の付き方が違うのかと・・・。
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iwasakiの大好きな縞木綿は、江戸後期の京阪西日本に集中しておりまして。
私もクニヒサも。なんでか西日本にずっと・・・惹かれっぱなしなのもそのせいもあるのかもかも。
今回は昔の小倉木綿の縞を意識しました。微妙な藍のグラデーションが活きるかと。
織物らしい、だけど作家モノっぽくない無名な産地の織物っぽくしたかったのです。
森さんの藍を使うということは、iwasakiにとっては冒険です。
阿波藍は、高級品です。他の藍の追随を許さない、立派な理由があるからです。
まずは、お米や野菜と同じだけ手がかかる農作物でありながら・・・食べられないのに、広大な敷地が
要ります。そして収穫された良質の藍の葉っぱだけが、約100日かけて特別な『発酵菌』を持った『阿波
のすくも』となります。それを作り出せるのが、ごく数人の藍師と呼ばれるエキスパートでして。
森さんはその発酵菌のチカラを全て使い切る、無理のない藍建てをされる人。
正直なところ・・・。iwasakiは『高級』にはあんまり興味がなかったのです。
『高級』な食材で、『高級なお料理』を『最高級店』で食べるより、『ありふれた』食材を、『丁寧な仕事と
工夫』で美味しいお料理を作るシェフのお料理を食べられるほうが幸せだと思っているから。
出来ることなら、そんなシェフのような織物づくりがしたいので、『高級』だから阿波藍を使いたいと思った
わけではないのです。
森さんのお話しを聞いているうちに・・・いかに阿波藍が独特で、秀逸で。だからこそ江戸時代にどれだけ
の人の憧れの染料であったことか。その直後に、時代は明治になり合成藍が入ってきても阿波藍のブラ
ンド力を使って(!?)阿波藍をブレンドした合成藍の紺屋が全国に広まって・・・。
その中で藍は色落ちがする、という認識も広まったのではないか・・・という森さんの解釈に納得しまして。
森さんがそこまで愛する・・・阿波藍の『発酵力』を、全部出し切った森さんの藍染め糸だからこそ!
使ってみたい、出来たら魅力的な織物にして・・・このコンセプトに賛同してくださるユーザーを見つけたい、
そんな大冒険なのなのです。

水をくぐって、砧で打って、しなやかに変化した着尺。
まずは自分で使ってみてから。でも、使う前から明らかに・・・きっとこの摩訶不思議な藍が、好きになって
しまう予感だらけの(笑)楽しい制作期間でした。
この夏は、iwasaki家恒例(!?)ビンボー家族旅行に、森さんの徳島のアトリエも組み込まれまして。
今回織りあがった2反のうちから・・・森さんに気に入った方を選んでいただこうと思っております。
# by senshoku-iwasaki | 2016-07-10 23:25 | 着尺・帯
奈良磯城郡・たばやの『算額最中』。
あわわ。。。実は今回も頂いてしまった・・・美味しい最中のお話。
「ただいま~。おっ!ぴーなっつ最中!かぁちゃん、食っていい?」って言いつつもう手に取ってる中2息子。
「このパッケージは、『なごみの米屋』のほうだね・・。白あんベースだったよね。」って言いつつもう口に・・・。
「あーたも。それくらいの記憶力が、学業で活かせたらイイのにねぇ・・・。」私。
「いやぁ、期末テスト近いからね~。アタマ使っちゃって糖分要るのよ。うまかった~。」息子。
「さよか。。。だから学業で・・・(涙)。」私。
先日工房にいらしてくださったKさまから頂いた、なごみの米屋の『ぴーなっつ最中』に沸いていたiwasaki家。

そんな先週。
Sさまから届いた、箱を開けると・・・。なんと!
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『算額最中(さんがくもなか)』は、こちら「たばや」さんのご先祖さまが江戸後期に、算術を子弟にご指南する
一方、算術家として日々研鑽にはげまれていたそうで。
当時は、優れた問題を考案したり、その解答を得たときに、感謝の意を込めて数学の絵馬、算額を寺社に納
める風習があったそうで。こちらのご先祖さま、森内弥三郎氏が修行の精進達成の感謝に奉納した算額が、
この『算額最中』の図柄なのだそうです・・・。
なんとも・・・素晴らしいご先祖さまをお持ちのたばやさん。
そしてこの『算額最中』の、美味しいこと!
皮はしっかりと厚めのタイプ。餡は、その皮にバッチリ馴染むしっかりとした粒あん。
添加物は一切使用していないとのことで、日持ちはしない、生の味。
「エツコさんはどちらかというと、粒あん派でしょう?こちらの最中は粒あんなのでお好みかと思って・・・。
私は、こしあんが好みなんですけど・・・。」Sさま。
ハイ!どっちも大好きですけど(笑)、粒あんは大大好きかもしれません(笑)。
こちらの『算額最中』、どストライクにハマりました!!

それにしても。
たばやさんは、いわゆる町の和菓子屋さんで、ネットショップとかあるようなお店ではなさそう。
Sさまは、埼玉にお住まい。たばやさんは、奈良県。どうしてご存知だったのか知りたいところですが・・・。
そういえば。Sさまには、ウチの息子と対極にあるような・・・聡明でイケメンの息子さんがいらして・・・。
「おっ!かぁちゃん、こんなところにまた・・・最中隠してたでしょ?」と言いつつ手に取る息子にぱちん(笑)。
「何するんだよ~。」息子。
「チョット・・・ここにちゃーんと座って、まずは手を洗いましたか?数学はどうなのですか。」私。
「へ!?かぁちゃん、今日は寅さん?どうってどうもないかと・・・。ありのままのあなたの息子ですが」息子。
「浄願成就、吉兆の印の『算額最中』、心して味わってお食べなさーい。」私。
「かぁちゃんこれ食ったら、かぁちゃんもオレも毛が3本ばかし増えて・・・賢くなったらイイね。」息子。
研鑽に励まないと・・・。だから・・・(涙)。

Kさま、Sさま、ごちそうさまでした!
# by senshoku-iwasaki | 2016-06-27 23:05 | 最中
遅くなりましたが、過日の『日本の夏じたく』展で・・・。
iwasakiをお召しでお越しくださった方々。
今回クニヒサ一人での参加でしたので、実は写真を撮るコトが出来なかった方々も・・・(涙)。
iwasakiにとって何よりのパワーの源ですので、今回カメラに納められなかった皆さま・・次回は是非とも!
撮らせてください。よろしくお願いいたします。
そしてお写真いただけました皆さま、本当にありがとうございます!!
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昨年の『観月展』で、緯吉野の八寸帯地『稲束』をお選びくださったWさま。このシリーズ、ここから少しず
つ変化しておりまして。『石畳』、『カラミ煉瓦に煙突』といった・・・クニヒサのお気に入りのシリーズになっ
ております。Wさまのお召し姿、前回の増孝商店でカメラに納めさせていただいた筈なのに、撮れていな
かった(>_<)コトを、大変悔やんでおりまして・・・。
改めてとてもよくお似合いのお姿に、とても嬉しかったです!!
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4月の伊勢丹新宿店でのグループ展でお選び頂いた、『銀河シルクの山形斜文八寸帯地・白金(しろが
ね)』写真では白っぽく見えますが、プラチナシルバー色です。Fさま、このときに色違いの枝豆色もお選
びくださいまして。「アフリカの草ビロードや、クパクロスのような布感がありますね。」と嬉しいお言葉を!
そーなんです。
古今東西、諸国民藝・・・織物力を求めてiwasaki、遊牧民のココロで手織物を作っております!
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Kさまは、生紬『サヤサヤルルル』に『銀河シルクの山形斜文八寸帯地』の初期モデル(!?)を。
ここ2年ほど・・・
銀河シルクの山形斜文の菱の大小の並びが、私たち夫婦のなかで「この感じがイイかも。」が一致しまし
て(笑)。初期のタイプは、菱が同じだったり、大小が違ったりしています。(・・・といっても、ほぼパッと見
ではわかりませんが・笑)。以前は「夏はキモノを着ないのよ・・・」とおっしゃっていたKさまなのに、
数年前に『サヤサヤルルル』をお選び頂いてから、今年は模紗織りの入った透けるタイプの生紬を・・・。
「真夏もいいわね。」真夏ギライのKさまがっ!うぅっ、ウレシイですっ!!
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浜松からお着物でいらしてくださったTさま。増孝商店GW場所ではお写真を見せていただいたので、実
際にお召しいただいた『絞り絣八寸帯地・corona』の嬉しい再会でした。
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Nさまは、日本刺繍の飯島桃子さんと初めてコラボさせていただいたときの『亜麻と苧麻と絹の八寸帯地
に葉』。のびのびと生命力溢れる、飯島さんの葉っぱが、本当にステキです。帯締めも雰囲気にピッタリで
した。

4月の伊勢丹から・・・ナカナカ二人で会場に立つコトが出来ず、私(エツコ)は山梨にお留守番ですが。
こうしてごく最新のものから・・・数年前のものまで。クニヒサと二人で細々と作り続けている織物たちが
それぞれ、本当に素敵なユーザーさんの元で、幸せに過ごしている姿(!?)につくづく有り難く・・・私
たちもとても幸せな気持ちになります。
このところ・・・
二人して急に老眼が進み(涙)、いつまでも同じ内容の仕事は出来ないという覚悟は持ちつつも。
それでもカメの甲より年の甲を信じて(!?・笑)、とにかく健康で、良い仕事をしようと心がけています。
あんまり代わり映えのしないiwasakiの織物ですが(笑)、すこーしずつ変化していきますので・・・。
カメの歩みで頑張ります。  ありがとうございました!
# by senshoku-iwasaki | 2016-06-24 22:55 | 着尺・帯
森くみ子さんとのプロジェクト・報告8
森さんは、ご自身の作品のなかで・・・木綿や麻の藍染め着尺を制作されています。
驚くことにそれらの作品は、ほとんど襦袢や帯に色移りしないというのです。

『藍染め』と呼ばれるものの中には、インド藍や、琉球藍のように還元建てして染めるもの。
すくもから天然灰汁と石灰、ふすまで地獄建てで染めるもの。苛性ソーダやハイドロといった
薬品を使うもの。合成藍で染めたもの・・・。
森さんも私も。
どれがホンモノで、どれがニセモノとか。だれが正直で、だれが嘘つきだとかとか。。。
そんなコトには、そもそも全くキョーミが無いのです(笑)。

江戸時代に確立された、阿波藍の極上のすくもから江戸時代と同じ方法でシンプルに藍を建て
染める森さん。藍液の微生物の栄養となるのは、ふすまだけ。森さんはお酒も入れません。
「お酒を入れると、還元してしまうんです。
私は、その還元が色移りの要因のひとつに思えるのです。」森さん。
たしかに、私が以前作っていた沈殿藍も還元染めでしたが。
色止め剤を使っても、色移りがとまらない・・・それで自家製藍を諦めた口ですので(笑)。
麻や木綿と違って・・・動物性繊維の絹糸は、そもそも藍液のアルカリで糸が痛むのではないかとか。
と繊維の周りに藍が付着するだけで、浸透しないのではないか・・・等々疑問がありまして。

藍の成分だけではなく、歴史の研究もされている森さんから
「絹糸のセリシンを残した生紬なら、糸を痛めることもないのでは?古い織物にも精練されていない
絹糸を藍で染められているものがあります・・・」のお話しになるほど!

今回はまず森さんと、私(エツコ)の実験台!?プロトタイプです。
あえて色移りが一番しそうな(!?)濃い藍色で。
プロジェクトと言っているのは、早期の商品化を前提としているから。
iwasakiが商品として・・・この森さんが手掛けた、美しい藍の色バリエを楽しめる手織物を作るなら
時間のかかる織物とはいえ、作りやすいものでなければいけません。。。
段取りと下拵えとシュミレーション、工房の機と、仕事のローテーション。今まで(子供の急な病気とか、
予期せぬ事態も踏まえて・・・)予定プラス10日という、余裕をもって計画してきましたが。
今年に入ってから・・・余裕時間、休日無しでキッチリ予定日上げでなんとか・・・。の日々(汗)。

今、このプロトタイプを織っております!
今度の日曜日に・・・東京で森さんと、この反物を持って打ち合わせをするべく・・・・。尻カッチリで(笑)。
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報告8
『微妙な薄い色を染めるには藍液の濃度の具合が適さず、保留にしていました縹色のバリエーションを
染める順番になりました。
藍建てしてから3ヶ月が過ぎ、濃い色は染まらなくなり、折り絞りや込み入った絞りの襞の中の藍液は
酸化しにくい状態になりました。
この間藍瓶には麸を2回、石灰を7〜15日毎に、1〜2番灰汁(PH14前後)が藍液の減り具合に
合わせて投入されています。
藍の色を上手く布、糸に染め付かせるのは、藍液の状態に合わせて素材(絞の種類、布の厚さや
密度、糸の細さや撚りの強さ、繊維の種類など)を的確に判断して染めることが必須です。
藍液は日々変化しますので、特に絹や細糸の布は変化した色が如実に表れます。
欲しい色を染めるためにも藍の管理に気を使います。
藍分(インジゴ)の含有量も染める毎に減っていきます。以前数人で工房を運営し染めていた時は、
だいたい3〜4ヶ月で藍分が無くなり廃棄していました。
今は1人ですので毎日の使用量も少なく、藍菌の負担も少ないからでしょうか、最終的には2年ほど
藍液の中に藍分が残っています。
そのころには何度染めても「瓶覗」といわれるごく薄い青色しか染まらなくなります。


絹糸にとっては石灰も多く入りよい環境ではないのですが、薄い色を染めるには1回藍液に浸しても
それ程濃くならず、2回と3回染めたものの色の違いも左程ではありません。
瓶覗、水色、浅縹、浅葱色などを染めます。
染まる力も弱いので液の中にゆっくり浸して、糸を硬く絞りよく酸化させます。


「60中x3玉糸」は水色、花浅葱「42中x5玉糸」は縹、瑠璃色「110中x2玉糸」は水色、浅縹、瑠璃色
に染めました。
前回と同じ糸の同じ色名もありますが、微妙に違う色に染まっていると思います。染まった色に合わせて
13段階の色名で都合上識別していますが、毎年、毎回、同じ色に染まらないのが藍染です。
良さでもあり短所でもありますが、色名で注文をいただいても同じ色に染めるのは大変難しいです。
商業ベースでは欠陥技術の扱いになりますね。
染織iwasakiさんとのお仕事は、欠点でもある揺らぎのある藍糸が個性的な織物になると楽しみにしています。』 
2月1日

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# by senshoku-iwasaki | 2016-06-21 22:46 | いわさきのつながり
長野・岡谷の宮坂製糸所さんに行ってきました。
学生の頃よりお世話になっている、宮坂製糸所さん。
平成26年8月に岡谷蚕糸博物館が移転と同時に、宮坂製糸所をまるごと併設という・・・
工場のfactoryと、シルクの真実factから、「シルクファクトおかや」としてシルクを五感で感じる
新しいタイプの博物館になった・・・と、お話しはうかがっていたのですが。
いつも糸をお願いしつつも、前回宮坂さんを訪ねたのはお引越しの前だったもので・・・。
今年こそは!と。
岡谷蚕糸博物館も初めてでしたので、なんと宮坂社長さんがご案内してくださいました。
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博物館に入るとすぐ迎えてくれるのは、明治初期フランスから輸入されたという、優美な繰糸機ですが。
こちらは、その後にイタリアから輸入された繰糸機。「おぉぉ・・・。このボックス部分はどうしてですか?」
「綛に上げた糸を、この箱の中を通った管に蒸気が走って、乾かすという装置がついてるの。」宮坂さん。
「なるほどぉ。・・・にしてもカッコイイですねー。真鍮打ち出しの槽や、金具は全部手づくり。フランス製と
いい、イタリア製といい、当時相当な高額品ですよね。」
「そりゃあ、高かったと思うよ~。船で運んでくるのも大変なもんだよねー。ただ、ここから急速に国内で
こういった道具を作り出して、発展していくんだよね。。。その後日本では自動繰糸機をつくりだしてね。
その装置は、今も基本的に変わらないんだよ。」宮坂さん。
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そして宮坂製糸所の工場に入ると。
上州式の手繰糸のエリアも、宮坂さんの諏訪式の手繰糸のエリアも人手が僅か・・・?いやいや、今現在
スタッフは、宮坂さんのお嬢さんとそのママ友も多くいらっしゃいまして。
「岩崎さん、今日は午後から中学の保護者会がありまして出ますが。ゆっくりしていってくださいね。」お嬢さん。
80代の超ベテランのお母さんから40歳のママまで。皆さん、宮坂製糸オリジナル手ぬぐいや、バンダナを
してお仕事されています。今は、春蚕の注文糸に追われていて・・・工場は大忙しなのです。
手ぬぐいもバンダナも大好きiwasaki、グッズコーナーでしっかりゲットしてきました(笑)。もちろん、宮坂
シルク石鹸も!こちらの洗顔石鹸とってもオススメなのは、その使い心地のよさに加えて『持ち』の良さ!
ナカナカ減らないのに、泡立ちよくてシルク成分でお肌もちもちなのです。
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シルクの美肌としか思えない(!?)宮坂社長さんと。
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今は、宮坂製糸所をほぼ引き継がれて奔走されている・・・高橋さんと。
駆け出しのときからずっと・・・変わらない、いつでも謙虚で温かい、本当に素敵なご一家です。
京都の下村撚糸の下村さんといい、私たちは若いときからずっと・・・憧れの心の支えのひとつ。
今回また、宮坂さんに糸をイロイロ・・・沢山お願いしてきました。保管場所を作らないと(笑)。
せっかくの宝石のような糸たちを無駄にしないよう、魅力的な織物にしたいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-06-18 23:32 | いわさきのつながり
iwasakiにおける他力本願は・・・。
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仏教用語の意味とは違うかもしれません。
他力は、仏さまだけのチカラに限らず・・・iwasaki織物を支えてくださる他者のチカラ。
でも八百万の神さま、仏さまを信じていますからね、八百万のチカラでもあります(笑)。
そこにiwasakiが精一杯の仕事をすれば、織物力溢れるiwasaki以上のチカラになると
信じているし、実際に25年近くやってきて実感もしているところのものです。

この銀河シルクの山形斜文の八寸帯地・『白金(しろがね)と青磁』は、イトノサキさんのオリジナル。
イトノサキの畔蒜さんからのリクエストで、控えめなこの色目のツートンは、ベースのシルバーグレー
から前柄とお太鼓で青磁色に変化します。
どちらかというと、iwasaki夫婦ともに・・・お太鼓柄よりも全通のほうが好みだったこともあって・・・。
こういうツートンは、初めてでしたが。ほほぅ~。なるほどぉ~イイじゃん。知らなかったなぁ・・・。
カラーだけで変化させるって、もっと単調になるかと勝手に思い込んでいたというコトに気づかされた
のです。一方行の思い込みだけは、なるべくしたくないっていつも思っていたのだけれど。
単調になるどころか、織物力が増して見えます。。。
ここからまた、新しい細い(!?)道が見えてきた気もします。
畔蒜さん、ありがとうございました。

シルバーグレーと青磁色といえば・・・。
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クニヒサが今日整経(せいけい)していたのは、Eさまご注文の・・・緯吉野と平織りの着尺。
Eさまの青磁色は、ターコイズブルーでもグリーンよりのブルー。
うんうん。っぽいっぽい。Eさまの雰囲気が漂い始めました(・・・と思っているのは私だけかも・笑)。
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この着尺の大元は、以前Aさまのご注文で格子の紬なんだけれど、カジュアル過ぎず控えめに・・・
垂れもののような光もあるような・・・。から出来た着尺がありまして。
それをご覧になったSさまが、これのブルー系で・・・。とご注文くださり。
緯吉野の入った、九寸帯地『入り江の波』を見ながら、こんな感じで着尺が欲しいです・・・とおしゃって
くださったEさまが、着尺のサンプルのなかから「コレのお色違いがイイかも!」と手にしたものが
Sさまにお作りした格子の着尺でして。
ぐるぐると。
わらしべ長者のように(!?)他者のチカラを授かりながら・・・もっともっと!iwasakiの仕事を高めて
いきたいと思っております。
# by senshoku-iwasaki | 2016-06-16 22:53 | 着尺・帯