お陰様で増孝商店・冬場所'16終了いたしました。
師走の慌ただしいときに、たった4日間の増孝商店にもかかわらず・・・多くの皆さまにお出で頂きまして。
織りのこと、糸のこと、お話しが出来ましたこと・・・とても嬉しくて。心より感謝しております。

毎回のことなのですが、増孝商店はiwasakiのshopではあるのですが・・・。呉服屋さんのようなきめ細かな
サービスが出来るわけでも、トータルコーディネイトが出来るわけでもありません。
たった二人きりの工房で生まれた、(よーく見れば)さまざまな表情を持つ手織物を並べただけのお店です。
ですが、
自家織物としてのとびっきりの(!?)夢も希望も過去も未来も織り込んだ『特別な』イワサキさんち(産地!?)
の織物専門店として・・・これからもひっそりと(!?)開店させたいと思っております。
なんでか時々・・・増孝オーナーのイワサキの母が、看板ばあさんのように(笑)やって来る賑やかなお店ですが・・・。
どうぞ、今後とも末永くお付き合いいただけましたら幸いです。

今場所もiwasakiを身に着けてお出で下さった方々・・・。
残念ながらすべての皆さまのお写真を撮ることが出来ず(><)、一部の方々をご紹介させてください!



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まるで機械織りの服地のようにも見えちゃうくらい(笑)、潔いヘリングボーンの九寸帯地は、10年ほど前にクニヒサが制作したもの。
洋服もキモノも。いつでも男前でカッコイイKさま、この帯地は一目で「コレ!」と。以来「とっても重宝しているのよ。」と。
来年は、刈安で黄色の、これまたiwasakiでもかなり潔い縞のシリーズ『小径』をお作りさせていただくことになっております・・・。
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山梨県民のOさまは、「南部町に行くよりも東京のほうが行きやすいの!」と杉綾織の紬をお召しになって・・・。
「とても気に入ってます。『育てていくキモノ』にハマっちゃった!」とウレシイお言葉を。この日の首元にはiwasaki初期
時代のストールが・・・。一瞬自分で織ったのに、ウチのだっけ!?な私に「これもずーっと使ってるの。」あぁぁ。。。
Oさまにも来年は、お持ちの博多の八寸に合う『一見どーってコトないけど、じわじわくる三つ崩し的な着尺』をお納め予定です。
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Uさまに杉綾織りの紬をお納めさせて頂いたのは、昨年末のこと。ご注文いただいてからお色味の検討を重ねて。
タテの紺に、ヨコをグレーにするか茶系にするか・・・結局。茶味のベージュがなんともUさまにピッタリと。
この日の更紗の帯がまた、杉綾織りの紬をグッとカッコよく見せてくれていて・・・とても嬉しかったです!
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GW場所で新作の緯吉野九寸帯地『ゼリーのミルフィーユ仕立て』をお選びくださったTさま。
「若い時に作ってもらった着物を、染めに出して渋くしたんですけど、この帯に合っていますか?」
うは~。ありがとうございます!とってもお似合いです。今年念願の、毘沙門天のだるま市で健康をお祈りして。
小さな髭だるまを眺めながら織った帯地です(笑)。こんな素敵にお召しいただいて。毘沙門さま?だるまさん?の
お陰かもしれません。
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昨年こんな感じの半巾帯を作りまして。「この感じで八寸を」とご注文いただきましたHさま。今年の『日本の夏じたく』
でお引渡しさせていただきました。『帯』となった姿では初めてでしたので、うっかり写ってしまった私が、ぽわーんと
お間抜けな顔をしております(笑)。いつものことなのですが・・・。工房で機にかかっていたときとはまるで違うのです。
「どーよ。イイでしょ」と帯に言われているような気になるくらい、素敵にお似合いでした。
次回に続きます。


# by senshoku-iwasaki | 2016-12-13 23:40 | 増孝商店 KM
増孝商店・冬場所'16 明日千秋楽です。
たった4日間の増孝商店・冬場所ですが・・・。
連日お忙しい中、皆さまにおいで頂きまして感謝感激です!(涙)
初日、2日目と私(エツコ)一人で店番でしたので・・・。
不備不手際の対応で・・・ご迷惑をおかけしたことも多々かと思います。
何分普段は山の中で。サルやシカには沢山会うのですが(笑)、ヒトとの接触が極端に少ないもので・・・。
申し訳なく思っております。。。
今日からクニヒサも合流して、少し落ち着きました。二人がかりでも、うっかりだらけの(汗)素人商店で。
最終日の明日は5時までですが・・・よろしければお出かけくださいませ。
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連日iwasakiで制作させて頂いたお着物や、帯、ストール、マフラーを身に着けてお出で下さるお客様に。
本当に。心から救われております。
庭にやって来たおサルを追い払いたいと思いつつも、織り目を数えつつ織っているので機から立てなくてムムム~!
ってなりながら織った帯地だわ!とか。ステキなユーザーさんに、素敵に着こなして頂いて格調高くなっている織物
たちに、毎度のことながら・・・織物を続けてきてヨカッタと思うばかりです。
お写真を撮らせて頂けた方々のお姿は、また追ってご紹介させてください!!
今日はほんの一箇所。
なんと!繋ぎ糸だらけで再構築した、iwasakiの大作リサイクル『結びの紬』のMさま。
「背中の鶴は、エツコさんよ。」と。鶴の恩返しの縫い紋がっ!!
私自身は身を削るどころか、どんどん太るばかりですが(笑)。
「せっかくだからね、頂いてからこうなるまでに2年かかっちゃったけど。どう?イイでしょ?」Mさま。
イロイロ考えてくださって。楽しんでくださって。
つくづくと自分たちは幸せモノだと。織物をしていなければ、この歓びにも出逢えませんでしたから。
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今場所で私が着用しております紬は、クニヒサが20歳の時に2反目に織ったもの。
全て植物染料で、苅安や藍、ヤマモモに阿仙・・・。実は当時はとても派手でしたし、柄行も着尺らしくないし・・・。
と約30年タンスで反物のまま、眠っていたものです。
それが年月と共に色味も落ち着きまして、最近仕立てていただきました。
この28年、iwasakiも様々な紆余曲折がありましたが。年月と共にこの着尺のように落ち着くところに落ち着いて。
たくさんの方々に支えて頂いて・・・今日のこの日に繋がっているコトに感謝しかありません。

# by senshoku-iwasaki | 2016-12-10 20:48 | 増孝商店 KM
明後日12月8日から4日間!増孝商店・冬場所'16始まります。
年に数回のiwasakiのshop、増孝商店。
もともとは玩具問屋だったクニヒサの実家です。
天国の祖父も父も。3代目の仕事を、応援してくれていると(勝手に!?)思っております(笑)。
今場所は。
今年手掛けた帯や着尺を中心に、新作のウールの楊柳のマフラーやブランケットも並びます。
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12月は、我が家の中学生と小学生の子供達の学校の用事もそれぞれあって。
ナカナカ時間が合わなくて(涙)。
今年と来年も・・・。増孝商店はあんまりオープンできないかもしれませんが(トホホ・・・)
再来年以降は、iwasaki工房もこの増孝商店奥に一部お引越しなので・・・。
もう少し定期的に営業できるようになると思います!
来年じゃなくて再来年の話では、鬼も呆れちゃうような気の長い話ですが。
iwasakiの織物も、増孝商店も。
これから少しずつ、一越ずつ前に進むつもりですので!!
たった4日間の増孝商店・冬場所ですが、よろしければぜひ!お出かけくださーい。
8日(木)9日(金)は、私(エツコ)が一人で店番です。
10日(土)11日(日)はクニヒサも合流して二人でお待ちしております。



# by senshoku-iwasaki | 2016-12-06 21:52 | 増孝商店 KM
夢のようなひととき。
昨日午前、いつものようにクニヒサとそれぞれ織っていると・・・電話が。
「おぉぅ・・。えっちゃんか。あのな今、息子が来とってな。
 今日3時ころになるかな、えっちゃん達のとこへ寄ってもらおうと思ってなぁ・・・。」
「えっ!?日置先生?えっ!?き、今日いらしてくださるんですか??」私。
 一度どうしてもなぁ、えっちゃん達の仕事場に行かなあかんと思っとってなぁ。
「えぇえぇ。ぜひ先生にお出で頂きたいです!って、ホントに今日ですか!?」私。
 そしたらそういうことで。失礼します。」ガチャン。
イワサキの母もだけど、この年代のお方は、言いたいことを言うと受話器を置いちゃう(笑)。
「エツコさん、日置先生が何か?」緯吉野の半巾を織りながら・・・クニヒサ。
「・・・。」
「エツコさん?」手が止まって・・・クニヒサ。
「・・・アタシ今、幻を聞いたんじゃ・・・ないよねぇ。」とりあえず自分の機に戻って。
「エツコさん、大丈夫ですか。そこまでボケました?んで、先生は何と?」クニヒサ。
「う~ん。息子さんが郡上に来たから、その息子さんの車に乗ってここに寄ってもらうっていうんだけど。」
「あ、千葉にいらっしゃるって前に聞いた次男さんじゃない?」クニヒサ。
「そーだ、きっと。・・・じゃ、ホントか!」と言いつつまだ信じられない私。
手はどうしたものか・・・織り途中の新作の杉綾の着尺を進めて。なんかしばらく落ち着かない。。。
しばらく・・・1時間ほど無言で。なんでかそれぞれ織り進めたところで、アタマが整理できまして。
「!!!」
工房は、只今大変な散らかり放題(涙)。
湯通し前のマフラー、湯通し後のショール、iwasakiタグ付け途中のショール。
ウールの糸の入った衣装ケースが山積み。織り上がって間もない、検品途中の半巾帯。。。
でも今週中に増孝商店が始まっちゃうから、今機にかかっているものは織りあげないといけなくて・・・。
そこから
二人で手分けをして、急きょ大掃除!というか大移動!?
どうにかこうにか片付いたところで・・・。先生!!連れてきてくださった息子さん、ありがとうございます!
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ほんとうに。
夢じゃなかった。夢が叶いました。ほんの一時だったけど。
日置先生は、若いときに京都の超老舗の呉服店に就職されて。ご結婚を機に郡上に帰られたころ・・・
故・宗廣力三先生に手伝って欲しいと声をかけてもらったのが昭和39年の出来事。とお聞きして。
郡上紬を、産地の織物としての初期設定に大きく大きく貢献された御仁。
私たちが染織を学んだ学校の先生ではなかったのだけど。
私にとって日置先生は、大きな大きな師匠なのです。
日置先生に会っていなかったら、今の暮らしはきっと出来なかった。日置先生ご夫妻が憧れだったから。
機にかかった織物たちを見て、工房を見て。
「えっちゃん、えっちゃん達はほんとにええ仕事しとるよ。今日は本当に来てよかったよ。」日置先生。
いつかきっと。
こうやって夢は、突然叶うのですね。
せっかくの魔法だったのに、ビックリのほうが大きくて。今年の仕事を見てもらうことも忘れて・・・。
もっとキチンとお掃除をして、私もこんなゆるゆるの仕事着じゃなくてお迎えしたかった・・・(涙)。
全ては後から気がつきました(笑)。
人生を変えてしまうほどのご縁は、細い細い絹糸で。
大師匠と日置先生を結んだように、iwasakiと日置先生も結んでくれています。きっと。
日置先生をグッと近くにまた・・・感じながら、これから気を引き締めて仕事に専念いたしますっ!





# by senshoku-iwasaki | 2016-12-04 00:11 | 岩崎のある日
久々に、白い銀河絹の山形斜文八寸帯地を織っています。
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今ではiwasaki定番の、銀河絹の山形斜文八寸帯地ですが。
すべてはこの乳白色の、シロから始まりました。

当時宮坂製糸さんで新たに取り組んだ、銀河シルクがとにかくキレイだったから。
このテープ状のキラキラの絹糸を、そのままに近い淡い色に染めて使った半巾帯が始まりでした。
その後にお客さまのリクエストから八寸に・・・。

いまだにだけど、初めは特に。
白いって、やっぱりドキドキ。
だって『糸を染めて織る』のが仕事なので。
染めているといっても白茶なのでわかりづらいし(笑)。

いつでも素材のチカラを信じているし、それが一番引き出せる仕事がしたいと希っていますが。
ただ『白っぽい合わせやすい帯』じゃなくて、チカラのあるシロでありたいと思って制作しております。

銀河絹の山形斜文八寸帯地は、それから幾度となく制作させていただいて。
すっかり定番となって(とはいっても少量生産ですが・笑)。
おかげさまで密かに(!?かもですが)一部のお客様方にご愛用頂いている・・・iwasakiでは一番制作
している八寸帯地に成長いたしました。

一番最初にリクエストして下さったHさまに、心から感謝をして・・・。
時々、この乳白色の山形斜文に取り掛かって・・・キモチを新たにしています。




# by senshoku-iwasaki | 2016-12-01 22:17 | 着尺・帯
ご長寿の神様。
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森くみ子さんが藍を仕込むのは晩秋。
昨年お願いしたときに、町内で私(エツコ)の大好きなイチョウの木の落葉の頃と知りまして。
はて、あのイチョウの樹齢はどれくらいなのかなぁ。。。と気になったところ・・・。
工房からそう遠くないところに、なんと!山梨県で一番古いイチョウの木があると南部町マップに。
先週の日曜日。
ならば葉っぱが落ちる前に見に行かねば!と。
えっと・・・。でもどの辺り?とマップを広げてクニヒサと眺めていたら、ちょうど区長さんが
御神楽の寄り合いの件でやってきてくれたので・・・。
「あっ!ちょうどヨカッタ!金山神社ってどこにあるんですかね?」クニヒサ。
「え?金山神社?ん!?どこだろ・・・(笑)」区長さん。
「なんでも山梨一のイチョウの古木があるらしいですねー。」私。
「イチョウの木?あっ!あるある!あそこ金山神社って言うんだ~知らなかったなぁ。
確かにデカいイチョウの木があるよ。ここを下って行ってさ、地震研究所の先の右手にあるよ。」

なるほど!
ホントに大きい!
樹齢300年以上らしいです。
300年、景色はどう変わったのかなぁ。。。今が一番うっそうとしているんじゃないかなぁ。
この裏山も。杉林になる前は、畑だったらしいから・・・もっと見え方も違ったんじゃないかなぁ。
とにかく大きいので、落ち葉やボタボタ落ちてくる銀杏の数も多くて。
ご近所の方は大変なのかも。
でもなんとも生命力溢れるお姿で。
下から・・・ははぁ~と拝んでしまいました。
後ろの杉山が無かったら、大きな黄金のイチョウの木がこんもりと。金山に見えたのかもしれません。

思いのほか近いところに、ご長寿の神様がいらしたので。
あんまり通らない道なのですが、これからは。
ちょっと回り道をして時々・・・もう一つのイチョウの木からも、パワーをいただこうと思っております!



# by senshoku-iwasaki | 2016-11-28 22:02 | 工房周辺
Kさまの銀河絹の山形斜文八寸帯。
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昨日お納めさせて頂いた『ピスタチオチョコ』なKさまの八寸帯。
キレイにかがって仕立てて頂くと、帯地だったときの顔ではなくなって、おすまし顔のお姉さんのようです。
Kさま、ご注文くださってからお送りさせていただくまで・・・一度も現物を、ご覧になっていないので。
画像ではご覧いただいていても。
実はこの帯を目の当たりにして、本当に気にいってくださるかどうか・・・とても心配だったのです。

息子の中学の学校行事で出掛けている間も・・・。そろそろ届いた頃かなぁ・・?と気は漫ろ。
戻ってくると。
「エツコさん、Kさまからメール届いていますよ。」クニヒサ。

>いい帯ですねぇ。早く締めたいです。

あぁぁ。。。ヨカッタ~!ほんとうに。何よりのKさまのお言葉に、心からホッとしました。
だってこれから・・・永くお使いいただきたいから、Kさまに少しでも残念なキモチがあったら
きっとそれは、叶わなくなってしまうから。
Kさまが気にいってくださったのなら、大丈夫。
ちゃーんとお似合いになるイメージは、こちらではバッチリありましたので!(笑)。
嬉しくて。
昨夜はいつも以上に早く!?布団に入ってすぐに良い眠りにつけまして。。。まだ夢心地(笑)。

Kさま、次回お目に掛かれます日にはぜひ!お召しいただけましたら幸いです!!









# by senshoku-iwasaki | 2016-11-24 22:10 | 着尺・帯
愛おしい半巾帯。
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昨日織り上がったのは、緯吉野の半巾帯。
タテ糸もヨコ糸も。
お陰様で今年もイロイロ・・・八寸帯地を作るコトが出来まして。
それらを制作した残りの糸が、まぁまぁだったりチョットだったり出るものだから。
主にそんな糸たちを使っての、愛おしい半巾帯なのです。
以前にも書いた気がしますが、これを作ることで生まれる発見がありまして。
特にこのシリーズのタテ糸は、ビックリするくらいカラフルだったりするので。
おぉぉ。ココの、この見え方面白いじゃーん!なんて、二人で盛り上がり(笑)。
また八寸で再現したりして、ぐるぐると幸せな行ったり来たりを繰り返しています。

この写真の半巾帯ではないのですが。
最新の『美しいキモノ・冬号』の中で、染織こうげいさんで取り扱って下さっている
iwasakiの半巾帯をご紹介くださいました。
今年の初めに取り掛かっていた、これと同じ緯吉野の組成のものと山形斜文のものと。

二人して、すぐに忘れちゃう悪い習性(!?)がありまして。
ホントにダメじゃーん!(涙)って、そのことについては落ち込みっぱなしの私(エツコ)。
でもでも。
すぐに忘れちゃうから、毎日本当に発見がありまして。
メモをとっても、写真に残しても気がつかなかった小さな小さな驚きが、織物制作を
続けさせてくれています。やり尽くすコトも、飽きるコトもさせてくれないのです。
同じタテ糸で、これだけ違う3本の半巾帯。
色柄だけではないのが、織物の最大の魅力なのだと今日もまた改めて実感しました。

この半巾帯も、増孝商店・冬場所に並びます。
iwasakiの織物の中でも特に、『ぱっと見』と『じっと見』でかなり見え方が変わるタイプ
のひとつですので、じっくりとご覧頂けたらウレシイです。




# by senshoku-iwasaki | 2016-11-20 22:36 | 着尺・帯
2016 増孝商店・冬場所のお知らせ。
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東京蔵前・・・増孝商店、久々の開店です。

◆2016年 12月8日(木)・9日(金)・10日(土)・11日(日)の4日間限りのオープンです。

今年は、和モノの展覧会が(iwasakiにとっては)多かったので。
ナカナカ自分たちのお店を開く余裕がありませんで。(情けないコトに・涙)
GW場所以来の増孝商店となりました。
GW場所は3日間でしたので、この冬場所合わせて・・・ちょうど7日間の相撲(!?)です。

写真は、エキストラファインウールを使った楊柳のマフラーの整経中。
今年制作した帯地や着尺を中心に。
あったか~い織物、マフラーやショール、ブランケットも並びます。

工房では。
Fさまの杉綾織りの着尺を、機にセットする間に・・・2種の半巾帯地を織りながら・・・。
夜には久々の、ショールの房のヨリヨリ仕上げをする日々。
山形斜文、青木間道モチーフの組成、平織りだったかと思ったら、緯吉野・・・と。
目まぐるしく組成も、糸も太さも、出来る織物の用途も変わるので。
織る私(エツコ)も次々とアタマを切り換えつつも。
マフラーに、半巾帯・・・おっとこれは!
チョットずつ残った、中途半端な量の(だけど、私にとってはお宝の)糸たちをかき集めまして。
楽しくて幸せなんだけど、面倒で時間も食う・・・逆算の制織作業に燃えております(笑)。
チラチラと。
綜絖、筬通し作業中のクニヒサの進行を気にしつつ、あれが終わるまでには!と。
が、しかし。最近クニヒサの仕事も早くなりまして。ムムム・・・。ずっと焦り気味の私。








# by senshoku-iwasaki | 2016-11-15 21:51 | 展示会・お知らせ
素晴らしきエンドレスを目指して。
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次にかかる、Fさまの杉綾織りの紬のタテ糸を染めて・・・。
更に来月の『増孝商店・冬場所』でお渡し予定の、
Hさまの半巾帯のタテ糸を染めるために大鍋で湯を沸かす間に・・・チョキチョキと。
クニヒサは庭木の枝を剪定中。
今年たくさん実をつけてくれたカボスの木は、風通しの良いようにして、根本にはお礼肥を。

今年は。
杉綾織りの着尺を、かなり織らせて頂いている気がします。
iwasakiではご注文で制作するときは、同じタテ糸で着尺なら2反分経てることが多いです。
特に杉綾織りは。
タテ糸本数が1500本近くあるので、その度に綜絖通して筬通して・・・の時間を考えると。
せめて2反は織りたいのです。
ご注文の反物のほかに、このタテ色にこのヨコ糸で作ってみたかった・・・というものを。
そういうものも含めて。
今年はまだあと数反は作らないと!
作れるうちに、とにかく作りたいのです。
それは眼に限界があるから(涙)。
年を重ねて、経験を積んで、どんどん作れるモノが増えるのならばいいのだけれど。
たぶん、そうはいかなくて。
平織りに比べて仕事量も糸量もある杉綾織りは、自分たちで作って売るスタイルの、アウトロー
のiwasakiでは価格も平織りより高くなるので、若いときには作る勇気がなかったのです。
10年ほど前からようやく・・・作ることが出来まして。
少しずつステキなユーザーさんの元へ。それは本当に幸せなことなので、二人眼が見えるうちは
出来る限り織りたいのです。
経験を積んでも、限界はあるけど。
圧倒的に作っていないと作れない領域は、あるのだと思うのです。

年とともに・・・作れるモノも少しずつ変化して当然ですが。
やっぱり良い年を重ねたいので(笑)、精一杯まだまだガンバリマス!




# by senshoku-iwasaki | 2016-11-12 00:01 | 工程
イチョウとカリンと。
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我が家から1キロ坂を下ると、遠くに見える大きなイチョウの木。
私(エツコ)は、このイチョウが好きで。
自宅が工房と別だったときは、毎日眺めて工房に通うのが嬉しかったのがこの木。
こうして色づいてくると、坂の麓から確認出来まして・・・あぁ、黄色。
きっと私は、この色がたまらなく好きなんだということに、最近になって気づきました。

18年前に南部町の借家を探していたときの決め手になったのも黄色。
ちょうど今くらいの季節でして。
家の脇にかりんの木が、たわわに黄色の大きな実をつけていたものだから!
その借家に12年暮らして。
毎年かりんの蜂蜜漬けを作りまして、イワサキ家の冬の喉を潤してくれまして。
そのときに、虫食いだったりしたところを庭に捨てていたところ・・・なんとある春に芽が!
ちょうどその頃、手に入れたのが現在の工房でしたので。
10センチくらいの、小さなかりんの木の赤ちゃんを庭に植えました。
その子がなんと!
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今年初めて実をつけたのです!!それもたったひとつだけ。
木はすくすく成長していたのだけれど。
花が咲くまでに何年もかかり、やっと咲くようになっても実は付けず。
「エツコさん、かりんは実生だと実は付けないって聞いたことありますよ。」
クニヒサに何度も切られそうになったのも、ある意味良いストレスだったのかも(笑)。

このかりんの隣には、今年大豊作のカボスの木がありまして。
ナカナカ収穫出来ないうちに・・・木で完熟しまして、すっかりゴールデンに。
黄色いマフラーを織りながら、なんとも幸せな気分で庭を眺めていたのだけれど。
かりんはまだ大丈夫だけど、カボスはさすがにもう収穫しなきゃ!・・・と。

珍しく日曜も出かけることなく、のんびりしていた息子を使って・・・。
昨日全部取ってもらったので。(今じゃ、クニヒサより背が高く便利なことで・笑)
今晩から・・・ゴールデンかぼすポン酢の仕込みに。

黄色、黄色、黄色。
我が家で23年一緒に暮らすカメもキイロちゃん。キバラガメ(黄腹亀)とも言われる
けど、23年前はペットショップで『イエローゲーリー』って書いてあったっけ・・・。
きれいな黄色だったキイロちゃん。
その後やってきた、ミドリガメのミドリちゃんと・・・今じゃ同じ風貌に(笑)。

大きなイチョウの木のように、何年も何十年も・・・この黄色が続きますように!!

# by senshoku-iwasaki | 2016-11-07 21:47 | 工房周辺
ジャコブウールのブランケットにも取り掛かりました。
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今年はラドナー種のブランケットだけでいこうかな・・・
と言っていたクニヒサでしたが。
前回のグリーン系のブランケットを織っている間に・・・
やっぱり・・・。ジャコブウールの糸も注文。
今年は、ジャコブのタイプもシンプルな感じです。

ご注文をいただいている、杉綾織りの着尺がまだ何点かありまして。
今年中にお納めさせて頂く予定で進めておりまして。
先日宮坂さんでお願いした、経糸の生糸が届くまでの間に
クニヒサはブランケットを。私(エツコ)は絹とウールのショール
の他に、久々に楊柳のマフラーを織っております。
マフラーのほうは、明るいカラーで。
オレンジやメロンやグレープといった、ポップなカラーがキモチ明る
くしてくれて、肌ざわりの良いエキストラファインウールとシルクで
冬将軍と戦ってもらおうと。

二人でウールに取り掛かっているものだから、工房はホコリが・・・。
最近手に入れた、マキタのコードレス掃除機をちょいちょいかけて。

12月初旬には蔵前の『増孝商店・冬場所』を予定しておりまして。
温かい織物たちは、そのときにと思って作っているところです。
夏場所を休場(!?)しましたので・・・
たった二場所限りの2016年となりそうです(笑)。

年が明けたら。
お世話になっている、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース&ホテル
での展覧会から始まって。愛知県の雅趣kujiraさんでのグループ展、
それから・・・染織こうげい・浜松店さんでの展覧会と。
桜の頃まで続きます。。。なので、ずっと引きこもり(笑)。

久々のポップなマフラーや、ブランケットがiwasaki夫婦の気分転換に
なっておりますっ!






# by senshoku-iwasaki | 2016-11-04 23:30 | 纏う布・暮らしの布
バス停まで。
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毎朝の私(エツコ)の僅かばかりの運動のひとつ。
工房から1キロ先のバス停まで子供と歩くことでして。
息子が小3、娘が小1になった春、工房が住まいとなり。
6年前は、ゆっくりチビッコに合わせて歩いていましたが。
今では子供のほうが歩みが速く、あらら私は足手まとい!?
部活の朝練で、更に1時間早い息子に至っては・・・ギリギリで
走るものだから(笑)、時間差で私のほうが早く家を出るように。
でもそんな目に見える成長が、まるで朝日のように眩しいのです。
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最後の200mはお見送り。バス停はこの先に。
彼女がバス停で友達と合流したのを確認して・・・。
私はまた1キロ、今度は上ります。
ランドセル背負う、娘の後姿を見られるのもあと少し。
この更に1キロほど先の川沿いに、大イチョウがありまして。
青葉生い茂る夏場は見えないのですが、この季節になると確認出来ます。
黄色い扇の葉が落ちてしまう頃・・・森さんの藍の仕込みが始まります。
娘の背中を眺めながら、森さんにお願いする糸の段取りを考えながら。
目に見える成長は、ほとんど期待できない私なので。。。
1時間前と同じように、大きく息を吸って吐いて…大股歩きで。
背筋を伸ばして~。途中、最近アナグマを見かける側溝を覗き込みながら~。
今日出来るであろう仕事のイメージを。
今年もとうとうあと2か月。んんん・・・予定より若干遅れ気味(汗)





# by senshoku-iwasaki | 2016-10-31 22:13 | 岩崎のある日
2016・ブランケット。
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iwasaki定番のひとつに、ジャコブウールのブランケットがありますが。
ずいぶんと前から手掛けているような気がします。
作り出してからもう・・・何年になるのかしら。
あれは30歳になる年だったから、南部町に移り住んですぐの頃。

iwasakiの商品の、全てにいえるコトですが・・・。
たくさん作れるワケではないから、いつの間にかステキな使い手さんの元にいき、在庫切れとなり・・・。
毎年のように・・・数枚制作しています。

今年はラドナー種のウールで。
ジャコブのブランケットよりも少し軽い仕上がりに。
以前制作した、『赤ケット』や『青ケット』と同じ質感で今年はグリーン系。
グリーンとグレーのツートンだから、ヨコにどちらかの色を入れるとヘリングボーンの山が見えたり隠れたり。
山になったり、川になったり、雪が降って見えたりと。
この17・8年のiwasakiみたいです。山あり谷あり大雨(!?)あり(涙)。

私(エツコ)は能天気なので(笑)。
いつだって今が一番!なんだけど。
20年前からあんまり芸風は変わりません。。。ってコトは。
たとえ毎年数枚でも。
ブランケットだけでも、かれこれ100枚近く送り出しているのかと思うと。
ひと昔、ふた昔前にお求めのブランケットも。今年の冬も箪笥の中から引き出して(!?)。
今年の木枯らしにも負けない、肩や背中・・・膝や手指を温めてくれるとウレシイです。
そして・・・
iwasakiの野望といいますか、希望といいますか、切望としましては一日でも永く・・・織物を続けることで。

工房では。
18年前には無かった、クニヒサ考案(!?)のゆるゆるエクササイズを取り入れながら(笑)・・・。
中年夫婦、無駄な動きを取りつつ作業を進めております。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-24 22:16 | 纏う布・暮らしの布
Kさまの銀河絹の山形斜文八寸帯地。
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昨年の増孝商店・冬場所で、ご注文頂きまして・・・。
実はKさま、以前からおっしゃってくださっていたのですが・・・出来れば具体的なお色のイメージが
あると助かります・・・という私たちに、お手持ちの素敵な帯揚げをお持ちくださって。
生まれましたのがこの、ピスタチオ&チョコです。
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Kさまの帯揚げは、焦げ茶と挽き茶といったシックなお色目だったのですが。
銀河シルクが光るので、透明感が出てチョット明るくなってしまいましたが・・・美味しそうなカラーです。
何種かヨコ色の違うサンプルをKさまにご覧いただいて・・・。この濃い茶に。
定番のこのシリーズと同じ、ヨコには艶の無い、キビソ糸なので・・・工房の蛍光灯の元ではこのように
輝きますが。室内や、日陰や暗がりともなると・・・また別の表情を見せます。

iwasaki夫婦の間では、とてもイイネ!と勝手に盛り上がってしまっているのですが(笑)。
さて。
Kさまのお気に召していただけると良いのですが・・・。
神戸に行く前に機にセットして。クニヒサがただ今織っております。。。
私(エツコ)は、まだまだ杉綾の着尺を引き続き制作中です。
二人して合間合間に、新作のショールやブランケットの準備や制織作業を進めつつ。
機にかかったKさまのこの帯地を眺めては、楽しいキモチになっております。
なんだかコーヒーが欲しくなる(!?)ピスタチオショコラな帯地です。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-20 22:24 | 着尺・帯
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会、お陰様で終了いたしました。
お出で頂きました皆さま、ありがとうございました。
毎年・・・辛抱強く(!?)お付き合いくださる・・・染織こうげいさん、スタッフの皆さまに感謝しております!
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今回もクニヒサ、たくさんのエネルギーをいただきまして。これからの制作のヒントも湧きました。
展覧会は本日まででしたが・・・。
こうげいさんのご厚意で、今月中引き続き一部ご紹介くださることになりました~。
久々の秋晴れで、お出かけ逃した(!?)方・・・よろしければお出かけくださいませ~。
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昨年ご注文頂きまして、9月にお納めさせていただいたばかりの杉綾織りの紬を、早速にお召しくださったHさま。
帯もiwasakiの銀河絹の山形斜文の八寸です。こちらもHさま仕様です。
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デニムのようなイメージとのことで、いつもより若干太めのまわたつむぎ糸をヨコ糸に。菱は不規則に大小色々。
「この帯に合わせたかったの!」と、大変喜んでくださって・・・。クニヒサから報告を受けまして、私もホッ。
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昨年初めて取り掛かった、『絞り絣八寸帯地』の第1号をお召しでご来店のお客様。
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緯吉野八寸帯地『石畳』を、さりげなく締めてくださって・・・。
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乳灰色シリーズの吉野格子の九寸を。帯締めもステキです。。。

皆さま、本当にありがとうございます。
さっそく、今朝から二人でそれぞれ・・・機に向かいながらつくづく。
「3年前より5年前より、きっと今のほうがイイ仕事させてもらってるよねぇ。。。」私。
「ありがたいことだねぇ。。。」クニヒサ。
「種子島の美味しいお茶があるんだけど。チョット早いけどお茶にしますかね。。。」エヘヘの私。
またまたこうげいさんで頂いてしまいました・・・2年ぶりに再会の四代目松川さんの『喜助最中』に
鼻孔を膨らませながら・・・幸せなお茶の時間を。

アウトローでブランド力も無いiwasakiですが。
こうして作り続けることが出来るという幸せを、皆さまから頂いて・・・感謝のキモチでいっぱいです。
これからも。小さなチカラしかありませんが・・・細々と、長々と、命ある限り織り続けたいと思います。
ありがとうございました!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-17 22:10 | 展示会・お知らせ
来年の準備。
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先日、宮坂製糸所でわけて頂いた・・・特別な糸。
節がとにかくあるので、かなり太く、そして毛羽立ちを抑えつつしっかりと丈夫な織物にしたいので・・・。
手織りの絹織物のセオリーでは、ありえなーいくらいの撚りを撚糸屋さんにしていただきました。
未精練の状態で一部送ってもらいまして、目標は八分練りでクニヒサが精練を。

今回は、3年前の大雪でバキバキ折れた・・・裏山の樫で、暖を取った灰を使って。
八部練りが目標なこれらは、森くみ子さんに藍染めしていただこうと・・・。
藍液は、アルカリが高いので少しセリシンが残っているくらいがベストかと。

セリシンアレルギーのクニヒサなので(笑)、精練中は『適度な距離感』が大切らしく。
染め小屋に籠ることなく、糸を繰ってつけ込み外に出て。
手入れを怠っていた・・・庭木をチョキチョキ。
合間合間に・・・精練終了時には、庭木もスッキリに。
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絹の手織りといえば、絹は撚りが無いほど光沢があるので、
(無撚りの『銀河シルク』が光るのはそのためです。)
甘撚りにするのがセオリーのひとつだったりします。
撚りを強くかけるというのは、初めの光沢感があまり無いということになります。
これほど贅沢な糸なのに。
始めの絹らしさより、使ってゆくいくうちに糸が馴染みあって光沢感が生まれる・・・。
ヘヴィーデューティで、ハードなデニムのような絹織物を目指します。

染織こうげい・神戸店さんでの展覧会がいよいよ明日から始まりますが、
iwasaki工房では、来年の仕事に取り掛かりはじめました。。。
14日・15日・16日と、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんに行っている間も。
どっさりと。宿題を置いていくつもりとしか思えない(笑)・・・クニヒサの今日の動き。
自分の仕事回りだけはスッキリさせて(!?)神戸に出かける気のようです(笑)。

明日13日から17日まで、染織こうげい神戸店さんでの展覧会です。
関西方面での作品展は、ほとんど無いiwasakiなので・・・お近くの方々にご覧いただけましたら
大変嬉しいです!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-12 21:56 | 素材
最新作は、『青木間道をモチーフにしたショール』です。
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タテ糸に絹、ヨコ糸にエキストラファインウールをメインに、所々に絹。

『青木間道をモチーフにした八寸帯地』を織っていて・・・あぁ、こんなショールも良いのかも。。。と。
縦半分に折れば、マフラーに。
広げて使えばショールとして。
キモノにも洋服にも使いやすそうなサイズにしました。

連休前にどうにか織りあげて。
その間に13日から展覧会の、染織こうげい・神戸店さんに発送の準備をしたり。
再来年から暮らすこととなる蔵前の、自宅部分のリノベーションを設計してくださるつみき設計施工社の
河野さんご夫妻が、お子さんと一緒に南部町までいらしてくださったり。
・・・ってコトは、家中大掃除になってしまったり(涙)。
昨日の町民体育祭が、雨で中止になったことに心の底からホッとして(笑)。
ものすごい勢いで私(エツコ)、房をヨリヨリして・・・出来たそばからクニヒサは、湯通ししてアイロンかけて。
本日どうにか・・・染織こうげい・神戸店さんに全ての荷物を発送出来まして。
あっ!出来上がった、このショールの写真撮るのを忘れてた・・・と(笑)。

帯や着尺がメインですが、こうげいさんはiwasakiの纏う布も歓迎してくださるので・・・。
今年も。
織物力をたくさん籠めて・・・新作の帯、着尺とともにショールもぜひ!お手に取ってご覧いただきたいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-10 22:01 | 纏う布・暮らしの布
無地じゃない無地、杉綾織りの着尺『乳灰色』と『錫色』。
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先月取り掛かっていた・・・杉綾織りの2反の着尺。
昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから戻ってきました。
この2反、タテ糸が違いまして。
淡いライトグレーに、ヤマモモで染めたアイボリーをヨコに入れた乳灰色。
それより一色濃い、淡いシルバーグレーに更に一色濃い、シルバーグレーを入れたのが錫色です。
今回はつむぎ糸ではなく、玉糸なので光沢が紬のときよりもありまして。
どちらも色なんだけど、色だけじゃない、織物らしさを控えめに主張しています(笑)。
陰影礼賛な織りの無地は、明るい場所で見るときよりも・・・薄暗い場所で地模様が浮かび上がります。
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無地だけど、縞であり格子でもあるのがこの杉綾織りのシリーズ。
3寸で切り替わり、2寸の間だけ不規則に切り替わる菱が・・・さーっと、静かに力強く落ちてくる・・・
私(エツコ)の勝手な(!?)池波正太郎の雨のイメージです(笑)。
一番最初にこのシリーズにかかったとき、5寸で切り返したのですが。
3寸のほうがしっくりくるような気がして・・・それからはなんとなく3寸に・・・。
ぱっと見ではワカラナイ、じっと見でスーッと見えてくる・・・雨のしずくに気づいていただけたらウレシイです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-08 23:01 | 着尺・帯
吉野格子九寸帯地 440シリーズ・緯ずらし絣『練り上げ文』。
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今年の春に取り掛かっていた440シリーズ。
時間にゆとりがあるときでないと・・・二人がかりでもナカナカ出来ない(涙)、難易度の高い440シリーズ。
これも丸文と並んで、大師匠の代表的なモチーフのひとつです。
絣染めしたヨコ糸を、少しづつずらしながら・・・三日月を作ってゆくのですが一番高い山は、10回括るので。
多少のずれが出てきたり、ちょっとぎこちない三日月になってしまったり・・・。

440(しーしーおー)と書いて、師匠。
師匠の完コピを目指しているワケでは無いのです。
完コピなんて、出来るわけ無いっ!ただ少しでも。
あのとき、そのとき、師匠がどんなキモチで向き合っていたのかを知りたくて。
直弟子でもない、学校の生徒だった私たちだけど。アイデアだけでも技術だけでもなくて。
絣という、古典的な技法を使って。後染めで生地に絵を描くのとは違う、織物ならではの柄、文様。

吉野格子は、立体的な格子。
格子の部分のタテ糸、ヨコ糸の密度が、倍量入っています。
その立体的な格子でさえ・・・この絣が入ることで、背景にしか見えなくなる不思議に出会いました。
この龍の鱗のような?、雲のような?絣が更に手前に浮き出て見えてくるのです。
イワサキ夫婦がまだ小学生だったころに・・・大師匠が発表した『練り上げ文』。

見れば見るほど、やればやるほど・・・奥の細道に入り込みます(笑)。
大師匠のような「織物力」を手に入れたくて。まだまだ腕を磨きたくて。(でもそれが難しくて~・涙)

13日から始まります・・・染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に、この440シリーズも出品いたします。
伝統的?、原始的?、民俗的?工藝的?民藝的?・・・いろんなアリを、いっぱい詰め込んで。
おととしよりも、昨年よりも、もっともっと!iwasaki的な織物展になっていると思います。
ご覧いただけましたら嬉しいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-06 21:44 | 着尺・帯
青木間道をモチーフにした八寸帯地、『障子越し』。
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10月ともなると。
いつもだったらカラッと晴れて。障子越しの真白い日差しに秋を感じる頃なのですが。
あぁぁ。今年は。
雨雨雨・・・で。この夏前に畳替えをした床の間のある6畳間は、カビとの戦い(笑)。
せめて気分だけでもカラリとドライに、スカッとした細格子で。
モノトーンのほかに、こんな青空も入れてみました。
この青木間道をモチーフにした八寸帯地には、タテの縞をかき消す組織の段が入ります。
太めのタッサーナーシや、これも野蚕種の柞蚕の太い生糸が・・・まるで刺繍を刺したみたいに、
ぽつぽつぽつと愛らしい風情になりました。
この感じ・・・なんだかすっかり気に入ってしまいまして。
只今制作中の、タテ絹の幅広マフラーにも登場します(笑)。

先日ようやく山の水も出るようになりまして。
雨雲の合間を縫って・・・洗濯大臣でもあるクニヒサ、糸染めやら糊付けやら・・・。
「あのぅ・・・。シーツ洗いたいんですけど、今日はダメですかねぇ・・?」私(エツコ)。
「今日は糸を干すのでダメです。それに午後から雨の予報です。」なぜかきりっと!?クニヒサ。
あぁぁ。恋しい秋晴れの日。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-05 21:35 | 着尺・帯
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会・・・。
いよいよ10月になりまして。
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会が近づいてきました。
今月13日からです。
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写真は、この展覧会に向け・・・夏に機に掛かっていた絞り絣八寸帯地。
ピンクから紫、そして紺。ギュッと絞る、ふわっと括る、ぐるぐる覆う。
しっかりと、ぼんやりと。カチカチの織物に、ハナが咲きます。
今年明けてすぐに取り掛かった・・・440シリーズは、大師匠の練り込み文をリスペクト。
ずらしの緯絣で、菊の花びらのような・・・雲のような・・・を織りだした九寸帯地です。

ヒトが地球で暮らすようになってから。
毛皮を纏ったのちに生み出されたというのが・・・織物の起源。
獣毛から植物繊維になって絹になって。
今までにどれだけの先人が織物をつくってきたのだろう・・・。
どうして私たちは、手織物にこんなに惹かれるんだろう・・・。
大胆で、繊細で。タテ糸とヨコ糸との交差から、何色ともつかない色になって。
今回も。
妄想の旅は、古今東西。
47歳の中年夫婦が(笑)、まるで子供のように・・・一年かけて夏休みの工作に取り掛かった気分。
芸風はあんまり変わらないけど(笑)。昨年とはまた違う、iwasakiになっていると思います。

10月14日(金)・15日(土)・16日(日)は、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんにお邪魔します!
お出かけいただけましたら嬉しいです。

岩崎訓久・悦子作品展『糸と色の交差』
10月13日(木)~17日(月) 
染織こうげい神戸店
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-01 22:02 | 展示会・お知らせ
『御柱』な新シリーズを前に・・・。
前回宮坂製糸さんを訪れた際に、とても気になる糸がありまして。
それは玉繭から横挽きで座繰りにとった、玉糸。それもズル節と呼ばれる長い節がかなり有り。
何年か前のストックで、当時いらしたスタッフのある方が挽くと・・・なぜか特に節が出たのだと。
素材的に高価であることと、今現在の技法ではこうした節にならないということで。
宮坂さんでは敬意も込めて『御柱糸』と呼び、丁寧に保存されていまして。
どうしても。
その糸を使って、新シリーズを作りたく・・・。
おぉぉ。そうだった。これまでに何度か宮坂さんを訪れていたものの。
ご近所にはあの、諏訪大社が。なのに、ホンモノの御柱もiwasaki夫婦は見たことが無かった・・・。
これは新シリーズに取り掛かる前に、神様にご報告をしなければ!と。
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諏訪大社の創建は古く、古事記の国譲りの神話にまでさかのぼる・・・日本最古の神社のひとつ。
本殿は持たず、この上社は神体山(守屋山)、下社は御神木(春宮は杉・秋宮はイチイ)をご神体
とする古い形態を残しているそうで。この上社前宮の御柱は、こういった場所に4か所。
どの社の周りにも、こうして川が流れていて。神聖な空気です。
たしかに水と風を司り、信濃国を開拓された神様・・・パワーを感じますっ!!
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こちらは下社秋宮。大きな注連縄の神楽殿です。
今回上社前宮、上社本宮、下社秋宮、下社春宮と4社全てに参拝できまして。
これからのチャレンジを、どうか見守ってください・・・とお願いを。
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そして・・・。こちらが宮坂製糸さんのお蔵。
この中の特別な糸を、iwasaki、これまでに作ってこなかった・・・かなり太糸に撚糸してもらって。
素朴で贅沢な、『特別な』太織りを作りたく。。。
糸が高価であるし、果たして良いモノになるのかどうか・・・とか、売れなければ作るコトが出来なく
なるし・・・とか。ずっと作りたいと思っていたのだけれど、ずっと踏み出せなかった、かなり勇気を
振り絞ってのチャレンジです。
森さんとのコラボもそうですが、iwasaki結成25年を迎える2017年に向けて・・・。
iwasakiのこれから・・・の礎(柱!?)になるような新シリーズにしたいと思っております!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-28 22:37 | 骨子・背景
文字よりも言葉よりもココロに響く、チカラのある織物。
絞り絣八寸帯地のシリーズは、iwasakiの織物のなかでもチョット特殊。
なんといっても。
一度仮織りをしてから・・・絞り染めの要領で布を後染めすることで作る絣。
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糸を括って作る絣との違いは、この絞り足・・・。
もやーんと、ぼわーんと。
織物は特に、キッチリと計算しないと作れないのですが。
そこに後染めの要素が加わることで、ジャズのような即興性が生まれます。
ざっくりとした八寸なので、繊細な絞りは向きません。
いやいや、こればっかりは繊細じゃダメなのです。
大胆で、健康的で、のびやかで、生きている歓びを絞りたいのです。

アンデスの、ナスカ/ワリ文化・6世紀から11世紀のものといわれる染織品。
えっ!?1000年前の人々も。
獣毛を梳いて撚りをかけて・・・糸にして。小さな織物を作り、それをはぎ合せ・・・。
絞って染めた鮮やかな布。
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iwasakiの絞り絣は、これをリスペクト。
ワリの人々は、死者を葬るときに・・・あの世で着るものに困らないように?
生まれ変わっても織物が出来るように?死者にこのような鮮やかな布を纏わせて。
死者の脇には・・・織り糸や、機織り機まで出土しているというから。
もしも文字を持っていたならば、インカ文明の前に栄えていたという、ワリの人々の
謎がもっと解明されていた・・・ということらしいのだけど。
ムズカシイことはワカラナイ、おバカな私(エツコ)にとっては。
この布が、紀元前でも10世紀でも中世でも、仮に最近のモノだったとしてもでも。
そんなことは実はどうだって構わなかったりします(笑)。
だってこの織物に、文字よりも言葉よりもココロに響く、チカラを感じてしまったのだから。
そんなパワー溢れる織物に、iwasaki心の底から憧れて・・・。そんな織物を目指して!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-26 22:16 | 着尺・帯
次は久々に・・・マフラーにかかります。
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タテ糸に、着尺や九寸帯地で使った・・・残りの絹糸を取り混ぜながら経てまして。
今回のタテ糸は、植物染料で染めた糸が多いので。淡く、渋く、控えめに光っております。
ヨコ糸には肌触りのいい、細番手のエキストラファインウールと絹を・・・と考えていまして。

プロダクトでたくさん生産されるものと違って、わざわざ少しずつ手織りするマフラーですから。
色だけじゃない、素材だけじゃない、『手』じゃないと出来ない規格になっております。
それは、着尺や帯のときも同じ。
『高級』なんじゃなくて、『マニアック』な織物を作りたいと。
 
今週は。
日曜の朝から大ピンチ!
糸染めに使っている、山の水が出ないっ!連日の台風で、水源で何かあったみたい(涙)。
集落の男衆で水源地まで行かなきゃ、というコトになっているのですが・・・連日大雨。
我が家の住まいのほうでは、なんと雨漏り!(工房じゃなくてヨカッタ~)
屋根のどこかを伝って・・・雨水が入り込んだようで。。。
雨の止んだ合間を縫って、すぐさま板金屋さんが来てくれて助かりました。
今日の雨では漏ってこなかったから、きっと直ったのかも。
山の水は、土曜日でも雨が上がってたら・・・見に行こうということに。
山ヒルがまだまだいっぱいいるなぁ・・・と。隣人とどんよりのクニヒサ。
この雨で。
糸染めの仕事も溜まっておりまして。はやく復旧するといいんだけどなぁ。。。
そういえば我が家のカメも。
ちょっぴり元気が無いように見えるのは、水道水のせい?急に肌寒くなったからだけかなぁ(笑)。
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-22 22:02 | 工程
織り上がったばかりの・・・絞り絣八寸帯地。
今年は、4種の絞り絣。
この斜めの段は、山形斜文で・・・色違いで2種。
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ヨコに焦げ茶を入れたタイプは、地色の部分の菱がよく見えます。
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ヨコにピスタチオグリーンを入れたほうは、絣の焦げ茶のあたりでよく見えますが・・・。
こちらのほうが、経縞のブルーが効果的に出ているようにも感じます。
糸を絣にして括るのと違って、一度布にしてから絞って作る絣なので・・・先染めならではの
ストライプにして、織物らしさを控えめに(!?)強調しているのですが。この縞が、絞るときに
目安の一つにもなり、また色が乗ることで独特の深みも出してくれます。

この絞り絣、とにかくヒトの手を感じるモノにしたいのです。

工藝の捉え方として・・・幾度となく繰り返される工程の中で、その都度手の跡を消し去ることで
およそ手づくりとは思えないほどの・・・緻密で精巧で完成度の高い造形を目指すのもひとつ。
美術工藝といわれるジャンルは、こちらが近いのかもしれません。。。

iwasakiが目指すのは、用途があって美も成り立つ民藝の方向なので。
私(エツコ)の大好きな最中でいうなら(!?)『愛おしくて絶品』を目指したいのです。
チョット不細工かもしれないけれど、なんともクセになる愛おしさに加えて・・・絶品の仕事を感じる
そんな織物にしたくって・・・。
440シリーズの絣は、九寸帯地で制作しておりますが。
絞り絣はざっくりと八寸で。とびっきりのフツーの日を彩る帯になりますように!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-19 21:47 | 着尺・帯
2016・絞り絣八寸帯地は・・・。
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会まで・・・いよいよ1ヶ月を切りまして。
こうげいさんに向けて、昨年から制作している『絞り絣』のシリーズの最大のテーマは『THE HANDS』。

ヒトの作り出す、曖昧で不確かで不均一・・・なんだけど、明確で確信的に帳尻を合わせるコトが出来る
のも高等動物の、ヒトならではの造作で。
ペルーのナスカ/ワリ文化(紀元前~800年/700~1000年)の染織品に、すでに赤やグリーンに染めた
四方が耳の小さな織物を、絞りで柄を作ったものがありまして。
15年ほど前に、古民具・坂田さんで求めた・・・埋葬用のその布の一部に、いつもパワーを頂いて。
純粋に。
1500年以上も経過して、小さな島の日本の山の中で・・・同じくらいパワーのある織物をつくりたい!と。
そして今年も。4種の絞り絣がうまれました。
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一度木綿糸でさっくりと織ってから、絞り染めをしまして。
それも絣の要領で、まずは一番薄い色になる山吹色から染めまして・・・緑にこげ茶。
この色は、絹に染まる酸性染料なので、ヨコ糸の木綿は染まっていません。
染め上げてから・・・再び機(はた)にセット。ここからクニヒサにバトンタッチ。
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クニヒサ、眼鏡を外して(笑)・・・慎重にタテ糸を切ることのないように耳で木綿糸を切りまして・・・。
ヨコ糸を抜いていきます。この姿、なんか・・・お爺ちゃんですねぇ・・・(笑)。
そして・・・。
クニヒサ、いつものタテ糸の綜絖(そうこう)通し、筬(おさ)通しを経て踏み木にセットしまして・・・。
やっと。杼(シャトル)に絹糸を入れまして、本織りに入ります!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-17 21:34 | 着尺・帯
半自動でも・・・ナカナカ腰かけられない(笑)。
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昭和のモーター唸る『ぜんまい』稼働。
次に織る、綾織り着尺のタテ糸になる生糸を、木枠に上げる作業です。
普段は手動で1カセずつグルグル巻いて、アタマで回転数をカウントしているのですが。
整経長の長い織物で、節のないタテ糸を使うときに使っています。
一気に5カセ木枠に上げるコトができるから、すんなりといけば・・・ちょいと腰かけることも可能。
・・・なハズなのですが、そうは問屋は卸さない(笑)。
結構つきっきりで。でもやっぱり早い、文明の利器(チョット古いけど・笑)。

週末は娘の用事だったり、息子の学校行事だったりで・・・糸に糊付けが出来なかったのが
クニヒサの心残りだったのですが。今日雨の予報がうまくハズレて、曇り時々の晴れ間!!
風がほどよくありまして、イイ感じに乾いたところから糸巻き。さすが洗濯大臣!

iwasaki手分けをして・・・まるで秋の大運動会。
私(エツコ)も乳灰色の杉綾織り着尺を織りあげまして、すぐさま・・・クニヒサが2本織った後の、
もう1本のモノトーンの八寸帯地にかかっております。
クニヒサは、最新作の絞り絣の八寸帯地が・・・明日にでも織り上がる感じですが。
いやいや、明日は。
これを整経してもらいましょう。
金曜日には・・・。
私はまた杉綾織の着尺に。・・・ということは、それまでに帯地は織りあげて・・・。

ご注文いただいている、杉綾織着尺はまだありまして。
目薬点して、老眼鏡かけて、ブルーベリーもいっぱい食べて(笑)。
お目目鍛えてガンバリマス!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-12 21:26 | 工程
叶匠壽庵の『匠壽庵大石最中』。
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千葉で一人暮らしをしている・・・私(エツコ)の実家の母。
もともと太っていたことや、骨がもろくなっていたこともあって・・・膝腰がかなり痛むそうで。
84歳になって、趣味の絵手紙教室に通うのがどうにも難しくなってしまったそう。
実家は昔・・・亡くなった父が、夜勤明けに母に何の相談もなく勝手に買ってしまったという、いわく付き
でして(笑)。通りから細い私道を200mほど入った、タクシーの入ってきてくれない箇所。
歩みの遅い母が、タクシーを頼んでから通りに出たころにはタクシーがいなくなってるということが重なり。
すっかり出かけることも億劫になっているのが・・・家族としては心配で。
近く(といっても車で40分ほど)に暮らす兄が勧めたのは、ペダル式の車椅子だったのですが。
その試乗車が来るというので、先週の土日で私ひとりで久し振りに実家に・・・。
リハビリにもなると兄は考えてくれたみたいだけど、あの膝はもう良くはならないからなぁ・・・。
シニアカーのほうが『足』にはなると思うんだけどなぁ。自転車にも乗れない母だから、危険だと思った
んだろうなぁ。。。とか。イロイロ考えながら高速バスに乗り込みまして。

東京駅の大丸で。
母、みつるちゃん(そういえば高校生のころから私は母をそう呼んでおります。)は大のあんこ好き。
戦時中あんこが食べられなかった反動で、戦後和菓子を食べすぎてしまったのが肥満の原因かも。
『あんも』が有名な、叶匠壽庵の看板を見つけ・・・。『あんも』をお土産にしようと立ち寄ったハズが・・・。
あら、最中!今まで気づかなかったなぁ・・・。
しかもかなーりオーソドックスなスタイル。
『大石最中』、なんで?と思ったら、本店のある、滋賀県大津市の大石龍門という地名のようだし。
『あんも』のあんこは絶品なので、直球であることに間違いないわ~!と。気がついたら最中と、豆大福
を母と兄夫婦に買っておりました(笑)。自分も一緒に食べる大前提ですね。。。
皮(種)がまず美味しいです。近江米を使用とのことですが、さっくりとしっかりと。
そして・・・あの、大納言がふっくらとしっとりとした、やはり直球も直球の美味しい最中でした。

兄夫婦と実家で合流しましたら、あら!?車椅子が無い。
「あーたたちが来てくれる前に、届いたんだけどね。家の前で5mほどは進んだんだけど・・・。回転を
して戻ろうとしたらビクとも動かなくなって・・・。ものすごく緩やかな上りなんだけどねぇ・・・。それで
営業の人が『奥さん、この程度の上りで無理だと通りに出たら帰れなくなりますっ!』って持って帰っちゃ
ったの・・・。本体の重さに私の体重で100キロ近くなっちゃうもんね~。」気恥ずかしそうに・・・母。
結局兄と母と私。
シニアカーの方向で進めるコトに・・・。まずは玄関のアプローチをスロープにしてもらって。

母と。
久し振りに深夜まで・・・他愛もないおしゃべりをして。
母は気に入らないことだらけの父の買い物なんだけど、話をしていたらこの家のまんまで死ねたら一番
だと思っているのがわかって。いっそ1階だけでもリフォームして、これからの母の残りの人生を少しでも
快適にしたらイイのにと思っていたのだけど。実は私が思うほど母は、不自由でも不便でもないみたい。
毎週土曜は兄夫婦が来てくれて、病院と買い物に連れて行ってくれるし。
それも父に対してだったり、家に対してだったりへの母なりの愛情なのかもしれないなぁ。。。と。
アタシはアタシ。誰とも一緒じゃないと思うような・・・自分を生み出した母なのに、一般的に言われている
ようなお仕着せの(!?)高齢者の幸せっぽい箱を押し付けるところだったかも。
でもシニアカーは、楽しみみたい。
翌日は、母の届かない場所を中心に大掃除をして。

またシニアカーの試乗車が来たら、今度は担当者に持ち帰らせないように(!?)タイミングよく実家
に行かなきゃ!!
今日母からこの『大石最中』の絵手紙が。「とっても美味しかったよ。ありがとう。」
じゃ、次も。
母の好きそうな絶品あんこを持って、一緒に食べなくちゃ(笑)。
私も太りすぎには気を付けないと、みつるちゃんに代わって(!?)一生和菓子屋さん歩きを楽しむ為に
控えなきゃなぁ・・・と思いつつ。なぜか手には兄嫁さんに頂いたオランダ家の『落花生最中』が・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-10 22:51 | 最中
平蔵×勝負服でもあり・・・=乳灰色の杉綾織着尺。
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『乳灰色の無地じゃない無地』は、私(エツコ)にとって特別な色。
伊と忠さんが銀座にショップがあったときに、この乳灰色をテーマに展覧会をさせていただいて。
あのときは、九寸の帯地で緯吉野や吉野格子で凹凸感を出しましたが。
今回は杉綾織で。

今年夏、愛媛県の大三島・大山祇神社の宝物館で・・・緊張感ある美しい鎧兜たちを見て。
あぁこれは。一流の武将たちの、覚悟を決めた一流の勝負服であり、死装束でもあるのかと。
私にとっての着物は、仕事着であり、勝負服であり。。。
だから基本的には汚れの付きにくい(!?)濃い色目のものばかりだったりしますが。
タテ糸のシルバーグレーと、ヨコ糸のアイボリーで織りなす特別な乳灰色で、腹を決めた特別な
着尺を織っております。

20歳くらいのときだったかなぁ・・・。
チョット敷居の高そうな古美術店のショーウインドウに、小ぶりの御所人形が置かれていて。
それまで古いお人形とか・・・全くキョーミ無かったのだけど、ものすごく惹かれて。
珠のような肌と、まんまるで無垢で、健やかなのに高貴な感じのするその赤ちゃんに、
『江戸期 大木平蔵』とキャプションが。
学生ごときがそんなお店に入れるワケもなく、外から眺めつつ・・・。いつか子供を持ったときに、
こんなお人形を買えたらイイなぁ。。。と思ったコトがありました。
そのときに大木平蔵という名称と、艶のある乳灰色の色の美しさがアタマの隅に残りまして。

それから干支が一周したころに・・・息子が誕生したものの。
クニヒサと両輪で、必死に漕がないと生活が出来ない自転車操業のiwasakiだもの。
子供が出来て余裕など全く無くなりまして(笑)。
しかもよく考えたら、クニヒサの実家は玩具問屋でしたので。
クニヒサ誕生のときに、お爺ちゃんが揃えてくれた・・・鎧兜に、鍾馗様、金太郎に桃太郎・・・。
ガラスケース入りの五月人形がどっさりありまして。あぁぁ。御所人形じゃないわねぇ・・・。と。
じゃ、せめて。
人形師なら大木平蔵、龍村織物といえば龍村平蔵、鬼平は長谷川平蔵、竹中平蔵さんもいらっしゃる。
一瞬、息子の名前にあやかりたいとよぎったものの。あぁぁ。母親はアタシじゃ・・・違うわねぇ・・・と。

iwasaki家では取り入れることの出来なかった・・・大木平蔵の御所人形でしたが。
染織iwasakiとして、陰影礼賛な乳灰色の織物として取り入れることができそうです。
只今1丈6尺。ちょうど山の中腹です。
息を止めて、緊張感を保ちつつ・・・折り返したいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-05 20:41 | 着尺・帯