イチョウとカリンと。
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我が家から1キロ坂を下ると、遠くに見える大きなイチョウの木。
私(エツコ)は、このイチョウが好きで。
自宅が工房と別だったときは、毎日眺めて工房に通うのが嬉しかったのがこの木。
こうして色づいてくると、坂の麓から確認出来まして・・・あぁ、黄色。
きっと私は、この色がたまらなく好きなんだということに、最近になって気づきました。

18年前に南部町の借家を探していたときの決め手になったのも黄色。
ちょうど今くらいの季節でして。
家の脇にかりんの木が、たわわに黄色の大きな実をつけていたものだから!
その借家に12年暮らして。
毎年かりんの蜂蜜漬けを作りまして、イワサキ家の冬の喉を潤してくれまして。
そのときに、虫食いだったりしたところを庭に捨てていたところ・・・なんとある春に芽が!
ちょうどその頃、手に入れたのが現在の工房でしたので。
10センチくらいの、小さなかりんの木の赤ちゃんを庭に植えました。
その子がなんと!
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今年初めて実をつけたのです!!それもたったひとつだけ。
木はすくすく成長していたのだけれど。
花が咲くまでに何年もかかり、やっと咲くようになっても実は付けず。
「エツコさん、かりんは実生だと実は付けないって聞いたことありますよ。」
クニヒサに何度も切られそうになったのも、ある意味良いストレスだったのかも(笑)。

このかりんの隣には、今年大豊作のカボスの木がありまして。
ナカナカ収穫出来ないうちに・・・木で完熟しまして、すっかりゴールデンに。
黄色いマフラーを織りながら、なんとも幸せな気分で庭を眺めていたのだけれど。
かりんはまだ大丈夫だけど、カボスはさすがにもう収穫しなきゃ!・・・と。

珍しく日曜も出かけることなく、のんびりしていた息子を使って・・・。
昨日全部取ってもらったので。(今じゃ、クニヒサより背が高く便利なことで・笑)
今晩から・・・ゴールデンかぼすポン酢の仕込みに。

黄色、黄色、黄色。
我が家で23年一緒に暮らすカメもキイロちゃん。キバラガメ(黄腹亀)とも言われる
けど、23年前はペットショップで『イエローゲーリー』って書いてあったっけ・・・。
きれいな黄色だったキイロちゃん。
その後やってきた、ミドリガメのミドリちゃんと・・・今じゃ同じ風貌に(笑)。

大きなイチョウの木のように、何年も何十年も・・・この黄色が続きますように!!

# by senshoku-iwasaki | 2016-11-07 21:47 | 工房周辺
ジャコブウールのブランケットにも取り掛かりました。
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今年はラドナー種のブランケットだけでいこうかな・・・
と言っていたクニヒサでしたが。
前回のグリーン系のブランケットを織っている間に・・・
やっぱり・・・。ジャコブウールの糸も注文。
今年は、ジャコブのタイプもシンプルな感じです。

ご注文をいただいている、杉綾織りの着尺がまだ何点かありまして。
今年中にお納めさせて頂く予定で進めておりまして。
先日宮坂さんでお願いした、経糸の生糸が届くまでの間に
クニヒサはブランケットを。私(エツコ)は絹とウールのショール
の他に、久々に楊柳のマフラーを織っております。
マフラーのほうは、明るいカラーで。
オレンジやメロンやグレープといった、ポップなカラーがキモチ明る
くしてくれて、肌ざわりの良いエキストラファインウールとシルクで
冬将軍と戦ってもらおうと。

二人でウールに取り掛かっているものだから、工房はホコリが・・・。
最近手に入れた、マキタのコードレス掃除機をちょいちょいかけて。

12月初旬には蔵前の『増孝商店・冬場所』を予定しておりまして。
温かい織物たちは、そのときにと思って作っているところです。
夏場所を休場(!?)しましたので・・・
たった二場所限りの2016年となりそうです(笑)。

年が明けたら。
お世話になっている、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース&ホテル
での展覧会から始まって。愛知県の雅趣kujiraさんでのグループ展、
それから・・・染織こうげい・浜松店さんでの展覧会と。
桜の頃まで続きます。。。なので、ずっと引きこもり(笑)。

久々のポップなマフラーや、ブランケットがiwasaki夫婦の気分転換に
なっておりますっ!






# by senshoku-iwasaki | 2016-11-04 23:30 | 纏う布・暮らしの布
バス停まで。
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毎朝の私(エツコ)の僅かばかりの運動のひとつ。
工房から1キロ先のバス停まで子供と歩くことでして。
息子が小3、娘が小1になった春、工房が住まいとなり。
6年前は、ゆっくりチビッコに合わせて歩いていましたが。
今では子供のほうが歩みが速く、あらら私は足手まとい!?
部活の朝練で、更に1時間早い息子に至っては・・・ギリギリで
走るものだから(笑)、時間差で私のほうが早く家を出るように。
でもそんな目に見える成長が、まるで朝日のように眩しいのです。
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最後の200mはお見送り。バス停はこの先に。
彼女がバス停で友達と合流したのを確認して・・・。
私はまた1キロ、今度は上ります。
ランドセル背負う、娘の後姿を見られるのもあと少し。
この更に1キロほど先の川沿いに、大イチョウがありまして。
青葉生い茂る夏場は見えないのですが、この季節になると確認出来ます。
黄色い扇の葉が落ちてしまう頃・・・森さんの藍の仕込みが始まります。
娘の背中を眺めながら、森さんにお願いする糸の段取りを考えながら。
目に見える成長は、ほとんど期待できない私なので。。。
1時間前と同じように、大きく息を吸って吐いて…大股歩きで。
背筋を伸ばして~。途中、最近アナグマを見かける側溝を覗き込みながら~。
今日出来るであろう仕事のイメージを。
今年もとうとうあと2か月。んんん・・・予定より若干遅れ気味(汗)





# by senshoku-iwasaki | 2016-10-31 22:13 | 岩崎のある日
2016・ブランケット。
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iwasaki定番のひとつに、ジャコブウールのブランケットがありますが。
ずいぶんと前から手掛けているような気がします。
作り出してからもう・・・何年になるのかしら。
あれは30歳になる年だったから、南部町に移り住んですぐの頃。

iwasakiの商品の、全てにいえるコトですが・・・。
たくさん作れるワケではないから、いつの間にかステキな使い手さんの元にいき、在庫切れとなり・・・。
毎年のように・・・数枚制作しています。

今年はラドナー種のウールで。
ジャコブのブランケットよりも少し軽い仕上がりに。
以前制作した、『赤ケット』や『青ケット』と同じ質感で今年はグリーン系。
グリーンとグレーのツートンだから、ヨコにどちらかの色を入れるとヘリングボーンの山が見えたり隠れたり。
山になったり、川になったり、雪が降って見えたりと。
この17・8年のiwasakiみたいです。山あり谷あり大雨(!?)あり(涙)。

私(エツコ)は能天気なので(笑)。
いつだって今が一番!なんだけど。
20年前からあんまり芸風は変わりません。。。ってコトは。
たとえ毎年数枚でも。
ブランケットだけでも、かれこれ100枚近く送り出しているのかと思うと。
ひと昔、ふた昔前にお求めのブランケットも。今年の冬も箪笥の中から引き出して(!?)。
今年の木枯らしにも負けない、肩や背中・・・膝や手指を温めてくれるとウレシイです。
そして・・・
iwasakiの野望といいますか、希望といいますか、切望としましては一日でも永く・・・織物を続けることで。

工房では。
18年前には無かった、クニヒサ考案(!?)のゆるゆるエクササイズを取り入れながら(笑)・・・。
中年夫婦、無駄な動きを取りつつ作業を進めております。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-24 22:16 | 纏う布・暮らしの布
Kさまの銀河絹の山形斜文八寸帯地。
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昨年の増孝商店・冬場所で、ご注文頂きまして・・・。
実はKさま、以前からおっしゃってくださっていたのですが・・・出来れば具体的なお色のイメージが
あると助かります・・・という私たちに、お手持ちの素敵な帯揚げをお持ちくださって。
生まれましたのがこの、ピスタチオ&チョコです。
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Kさまの帯揚げは、焦げ茶と挽き茶といったシックなお色目だったのですが。
銀河シルクが光るので、透明感が出てチョット明るくなってしまいましたが・・・美味しそうなカラーです。
何種かヨコ色の違うサンプルをKさまにご覧いただいて・・・。この濃い茶に。
定番のこのシリーズと同じ、ヨコには艶の無い、キビソ糸なので・・・工房の蛍光灯の元ではこのように
輝きますが。室内や、日陰や暗がりともなると・・・また別の表情を見せます。

iwasaki夫婦の間では、とてもイイネ!と勝手に盛り上がってしまっているのですが(笑)。
さて。
Kさまのお気に召していただけると良いのですが・・・。
神戸に行く前に機にセットして。クニヒサがただ今織っております。。。
私(エツコ)は、まだまだ杉綾の着尺を引き続き制作中です。
二人して合間合間に、新作のショールやブランケットの準備や制織作業を進めつつ。
機にかかったKさまのこの帯地を眺めては、楽しいキモチになっております。
なんだかコーヒーが欲しくなる(!?)ピスタチオショコラな帯地です。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-20 22:24 | 着尺・帯
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会、お陰様で終了いたしました。
お出で頂きました皆さま、ありがとうございました。
毎年・・・辛抱強く(!?)お付き合いくださる・・・染織こうげいさん、スタッフの皆さまに感謝しております!
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今回もクニヒサ、たくさんのエネルギーをいただきまして。これからの制作のヒントも湧きました。
展覧会は本日まででしたが・・・。
こうげいさんのご厚意で、今月中引き続き一部ご紹介くださることになりました~。
久々の秋晴れで、お出かけ逃した(!?)方・・・よろしければお出かけくださいませ~。
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昨年ご注文頂きまして、9月にお納めさせていただいたばかりの杉綾織りの紬を、早速にお召しくださったHさま。
帯もiwasakiの銀河絹の山形斜文の八寸です。こちらもHさま仕様です。
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デニムのようなイメージとのことで、いつもより若干太めのまわたつむぎ糸をヨコ糸に。菱は不規則に大小色々。
「この帯に合わせたかったの!」と、大変喜んでくださって・・・。クニヒサから報告を受けまして、私もホッ。
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昨年初めて取り掛かった、『絞り絣八寸帯地』の第1号をお召しでご来店のお客様。
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緯吉野八寸帯地『石畳』を、さりげなく締めてくださって・・・。
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乳灰色シリーズの吉野格子の九寸を。帯締めもステキです。。。

皆さま、本当にありがとうございます。
さっそく、今朝から二人でそれぞれ・・・機に向かいながらつくづく。
「3年前より5年前より、きっと今のほうがイイ仕事させてもらってるよねぇ。。。」私。
「ありがたいことだねぇ。。。」クニヒサ。
「種子島の美味しいお茶があるんだけど。チョット早いけどお茶にしますかね。。。」エヘヘの私。
またまたこうげいさんで頂いてしまいました・・・2年ぶりに再会の四代目松川さんの『喜助最中』に
鼻孔を膨らませながら・・・幸せなお茶の時間を。

アウトローでブランド力も無いiwasakiですが。
こうして作り続けることが出来るという幸せを、皆さまから頂いて・・・感謝のキモチでいっぱいです。
これからも。小さなチカラしかありませんが・・・細々と、長々と、命ある限り織り続けたいと思います。
ありがとうございました!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-17 22:10 | 展示会・お知らせ
来年の準備。
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先日、宮坂製糸所でわけて頂いた・・・特別な糸。
節がとにかくあるので、かなり太く、そして毛羽立ちを抑えつつしっかりと丈夫な織物にしたいので・・・。
手織りの絹織物のセオリーでは、ありえなーいくらいの撚りを撚糸屋さんにしていただきました。
未精練の状態で一部送ってもらいまして、目標は八分練りでクニヒサが精練を。

今回は、3年前の大雪でバキバキ折れた・・・裏山の樫で、暖を取った灰を使って。
八部練りが目標なこれらは、森くみ子さんに藍染めしていただこうと・・・。
藍液は、アルカリが高いので少しセリシンが残っているくらいがベストかと。

セリシンアレルギーのクニヒサなので(笑)、精練中は『適度な距離感』が大切らしく。
染め小屋に籠ることなく、糸を繰ってつけ込み外に出て。
手入れを怠っていた・・・庭木をチョキチョキ。
合間合間に・・・精練終了時には、庭木もスッキリに。
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絹の手織りといえば、絹は撚りが無いほど光沢があるので、
(無撚りの『銀河シルク』が光るのはそのためです。)
甘撚りにするのがセオリーのひとつだったりします。
撚りを強くかけるというのは、初めの光沢感があまり無いということになります。
これほど贅沢な糸なのに。
始めの絹らしさより、使ってゆくいくうちに糸が馴染みあって光沢感が生まれる・・・。
ヘヴィーデューティで、ハードなデニムのような絹織物を目指します。

染織こうげい・神戸店さんでの展覧会がいよいよ明日から始まりますが、
iwasaki工房では、来年の仕事に取り掛かりはじめました。。。
14日・15日・16日と、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんに行っている間も。
どっさりと。宿題を置いていくつもりとしか思えない(笑)・・・クニヒサの今日の動き。
自分の仕事回りだけはスッキリさせて(!?)神戸に出かける気のようです(笑)。

明日13日から17日まで、染織こうげい神戸店さんでの展覧会です。
関西方面での作品展は、ほとんど無いiwasakiなので・・・お近くの方々にご覧いただけましたら
大変嬉しいです!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-12 21:56 | 素材
最新作は、『青木間道をモチーフにしたショール』です。
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タテ糸に絹、ヨコ糸にエキストラファインウールをメインに、所々に絹。

『青木間道をモチーフにした八寸帯地』を織っていて・・・あぁ、こんなショールも良いのかも。。。と。
縦半分に折れば、マフラーに。
広げて使えばショールとして。
キモノにも洋服にも使いやすそうなサイズにしました。

連休前にどうにか織りあげて。
その間に13日から展覧会の、染織こうげい・神戸店さんに発送の準備をしたり。
再来年から暮らすこととなる蔵前の、自宅部分のリノベーションを設計してくださるつみき設計施工社の
河野さんご夫妻が、お子さんと一緒に南部町までいらしてくださったり。
・・・ってコトは、家中大掃除になってしまったり(涙)。
昨日の町民体育祭が、雨で中止になったことに心の底からホッとして(笑)。
ものすごい勢いで私(エツコ)、房をヨリヨリして・・・出来たそばからクニヒサは、湯通ししてアイロンかけて。
本日どうにか・・・染織こうげい・神戸店さんに全ての荷物を発送出来まして。
あっ!出来上がった、このショールの写真撮るのを忘れてた・・・と(笑)。

帯や着尺がメインですが、こうげいさんはiwasakiの纏う布も歓迎してくださるので・・・。
今年も。
織物力をたくさん籠めて・・・新作の帯、着尺とともにショールもぜひ!お手に取ってご覧いただきたいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-10 22:01 | 纏う布・暮らしの布
無地じゃない無地、杉綾織りの着尺『乳灰色』と『錫色』。
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先月取り掛かっていた・・・杉綾織りの2反の着尺。
昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから戻ってきました。
この2反、タテ糸が違いまして。
淡いライトグレーに、ヤマモモで染めたアイボリーをヨコに入れた乳灰色。
それより一色濃い、淡いシルバーグレーに更に一色濃い、シルバーグレーを入れたのが錫色です。
今回はつむぎ糸ではなく、玉糸なので光沢が紬のときよりもありまして。
どちらも色なんだけど、色だけじゃない、織物らしさを控えめに主張しています(笑)。
陰影礼賛な織りの無地は、明るい場所で見るときよりも・・・薄暗い場所で地模様が浮かび上がります。
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無地だけど、縞であり格子でもあるのがこの杉綾織りのシリーズ。
3寸で切り替わり、2寸の間だけ不規則に切り替わる菱が・・・さーっと、静かに力強く落ちてくる・・・
私(エツコ)の勝手な(!?)池波正太郎の雨のイメージです(笑)。
一番最初にこのシリーズにかかったとき、5寸で切り返したのですが。
3寸のほうがしっくりくるような気がして・・・それからはなんとなく3寸に・・・。
ぱっと見ではワカラナイ、じっと見でスーッと見えてくる・・・雨のしずくに気づいていただけたらウレシイです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-08 23:01 | 着尺・帯
吉野格子九寸帯地 440シリーズ・緯ずらし絣『練り上げ文』。
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今年の春に取り掛かっていた440シリーズ。
時間にゆとりがあるときでないと・・・二人がかりでもナカナカ出来ない(涙)、難易度の高い440シリーズ。
これも丸文と並んで、大師匠の代表的なモチーフのひとつです。
絣染めしたヨコ糸を、少しづつずらしながら・・・三日月を作ってゆくのですが一番高い山は、10回括るので。
多少のずれが出てきたり、ちょっとぎこちない三日月になってしまったり・・・。

440(しーしーおー)と書いて、師匠。
師匠の完コピを目指しているワケでは無いのです。
完コピなんて、出来るわけ無いっ!ただ少しでも。
あのとき、そのとき、師匠がどんなキモチで向き合っていたのかを知りたくて。
直弟子でもない、学校の生徒だった私たちだけど。アイデアだけでも技術だけでもなくて。
絣という、古典的な技法を使って。後染めで生地に絵を描くのとは違う、織物ならではの柄、文様。

吉野格子は、立体的な格子。
格子の部分のタテ糸、ヨコ糸の密度が、倍量入っています。
その立体的な格子でさえ・・・この絣が入ることで、背景にしか見えなくなる不思議に出会いました。
この龍の鱗のような?、雲のような?絣が更に手前に浮き出て見えてくるのです。
イワサキ夫婦がまだ小学生だったころに・・・大師匠が発表した『練り上げ文』。

見れば見るほど、やればやるほど・・・奥の細道に入り込みます(笑)。
大師匠のような「織物力」を手に入れたくて。まだまだ腕を磨きたくて。(でもそれが難しくて~・涙)

13日から始まります・・・染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に、この440シリーズも出品いたします。
伝統的?、原始的?、民俗的?工藝的?民藝的?・・・いろんなアリを、いっぱい詰め込んで。
おととしよりも、昨年よりも、もっともっと!iwasaki的な織物展になっていると思います。
ご覧いただけましたら嬉しいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-06 21:44 | 着尺・帯
青木間道をモチーフにした八寸帯地、『障子越し』。
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10月ともなると。
いつもだったらカラッと晴れて。障子越しの真白い日差しに秋を感じる頃なのですが。
あぁぁ。今年は。
雨雨雨・・・で。この夏前に畳替えをした床の間のある6畳間は、カビとの戦い(笑)。
せめて気分だけでもカラリとドライに、スカッとした細格子で。
モノトーンのほかに、こんな青空も入れてみました。
この青木間道をモチーフにした八寸帯地には、タテの縞をかき消す組織の段が入ります。
太めのタッサーナーシや、これも野蚕種の柞蚕の太い生糸が・・・まるで刺繍を刺したみたいに、
ぽつぽつぽつと愛らしい風情になりました。
この感じ・・・なんだかすっかり気に入ってしまいまして。
只今制作中の、タテ絹の幅広マフラーにも登場します(笑)。

先日ようやく山の水も出るようになりまして。
雨雲の合間を縫って・・・洗濯大臣でもあるクニヒサ、糸染めやら糊付けやら・・・。
「あのぅ・・・。シーツ洗いたいんですけど、今日はダメですかねぇ・・?」私(エツコ)。
「今日は糸を干すのでダメです。それに午後から雨の予報です。」なぜかきりっと!?クニヒサ。
あぁぁ。恋しい秋晴れの日。
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-05 21:35 | 着尺・帯
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会・・・。
いよいよ10月になりまして。
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会が近づいてきました。
今月13日からです。
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写真は、この展覧会に向け・・・夏に機に掛かっていた絞り絣八寸帯地。
ピンクから紫、そして紺。ギュッと絞る、ふわっと括る、ぐるぐる覆う。
しっかりと、ぼんやりと。カチカチの織物に、ハナが咲きます。
今年明けてすぐに取り掛かった・・・440シリーズは、大師匠の練り込み文をリスペクト。
ずらしの緯絣で、菊の花びらのような・・・雲のような・・・を織りだした九寸帯地です。

ヒトが地球で暮らすようになってから。
毛皮を纏ったのちに生み出されたというのが・・・織物の起源。
獣毛から植物繊維になって絹になって。
今までにどれだけの先人が織物をつくってきたのだろう・・・。
どうして私たちは、手織物にこんなに惹かれるんだろう・・・。
大胆で、繊細で。タテ糸とヨコ糸との交差から、何色ともつかない色になって。
今回も。
妄想の旅は、古今東西。
47歳の中年夫婦が(笑)、まるで子供のように・・・一年かけて夏休みの工作に取り掛かった気分。
芸風はあんまり変わらないけど(笑)。昨年とはまた違う、iwasakiになっていると思います。

10月14日(金)・15日(土)・16日(日)は、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんにお邪魔します!
お出かけいただけましたら嬉しいです。

岩崎訓久・悦子作品展『糸と色の交差』
10月13日(木)~17日(月) 
染織こうげい神戸店
# by senshoku-iwasaki | 2016-10-01 22:02 | 展示会・お知らせ
『御柱』な新シリーズを前に・・・。
前回宮坂製糸さんを訪れた際に、とても気になる糸がありまして。
それは玉繭から横挽きで座繰りにとった、玉糸。それもズル節と呼ばれる長い節がかなり有り。
何年か前のストックで、当時いらしたスタッフのある方が挽くと・・・なぜか特に節が出たのだと。
素材的に高価であることと、今現在の技法ではこうした節にならないということで。
宮坂さんでは敬意も込めて『御柱糸』と呼び、丁寧に保存されていまして。
どうしても。
その糸を使って、新シリーズを作りたく・・・。
おぉぉ。そうだった。これまでに何度か宮坂さんを訪れていたものの。
ご近所にはあの、諏訪大社が。なのに、ホンモノの御柱もiwasaki夫婦は見たことが無かった・・・。
これは新シリーズに取り掛かる前に、神様にご報告をしなければ!と。
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諏訪大社の創建は古く、古事記の国譲りの神話にまでさかのぼる・・・日本最古の神社のひとつ。
本殿は持たず、この上社は神体山(守屋山)、下社は御神木(春宮は杉・秋宮はイチイ)をご神体
とする古い形態を残しているそうで。この上社前宮の御柱は、こういった場所に4か所。
どの社の周りにも、こうして川が流れていて。神聖な空気です。
たしかに水と風を司り、信濃国を開拓された神様・・・パワーを感じますっ!!
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こちらは下社秋宮。大きな注連縄の神楽殿です。
今回上社前宮、上社本宮、下社秋宮、下社春宮と4社全てに参拝できまして。
これからのチャレンジを、どうか見守ってください・・・とお願いを。
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そして・・・。こちらが宮坂製糸さんのお蔵。
この中の特別な糸を、iwasaki、これまでに作ってこなかった・・・かなり太糸に撚糸してもらって。
素朴で贅沢な、『特別な』太織りを作りたく。。。
糸が高価であるし、果たして良いモノになるのかどうか・・・とか、売れなければ作るコトが出来なく
なるし・・・とか。ずっと作りたいと思っていたのだけれど、ずっと踏み出せなかった、かなり勇気を
振り絞ってのチャレンジです。
森さんとのコラボもそうですが、iwasaki結成25年を迎える2017年に向けて・・・。
iwasakiのこれから・・・の礎(柱!?)になるような新シリーズにしたいと思っております!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-28 22:37 | 骨子・背景
文字よりも言葉よりもココロに響く、チカラのある織物。
絞り絣八寸帯地のシリーズは、iwasakiの織物のなかでもチョット特殊。
なんといっても。
一度仮織りをしてから・・・絞り染めの要領で布を後染めすることで作る絣。
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糸を括って作る絣との違いは、この絞り足・・・。
もやーんと、ぼわーんと。
織物は特に、キッチリと計算しないと作れないのですが。
そこに後染めの要素が加わることで、ジャズのような即興性が生まれます。
ざっくりとした八寸なので、繊細な絞りは向きません。
いやいや、こればっかりは繊細じゃダメなのです。
大胆で、健康的で、のびやかで、生きている歓びを絞りたいのです。

アンデスの、ナスカ/ワリ文化・6世紀から11世紀のものといわれる染織品。
えっ!?1000年前の人々も。
獣毛を梳いて撚りをかけて・・・糸にして。小さな織物を作り、それをはぎ合せ・・・。
絞って染めた鮮やかな布。
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iwasakiの絞り絣は、これをリスペクト。
ワリの人々は、死者を葬るときに・・・あの世で着るものに困らないように?
生まれ変わっても織物が出来るように?死者にこのような鮮やかな布を纏わせて。
死者の脇には・・・織り糸や、機織り機まで出土しているというから。
もしも文字を持っていたならば、インカ文明の前に栄えていたという、ワリの人々の
謎がもっと解明されていた・・・ということらしいのだけど。
ムズカシイことはワカラナイ、おバカな私(エツコ)にとっては。
この布が、紀元前でも10世紀でも中世でも、仮に最近のモノだったとしてもでも。
そんなことは実はどうだって構わなかったりします(笑)。
だってこの織物に、文字よりも言葉よりもココロに響く、チカラを感じてしまったのだから。
そんなパワー溢れる織物に、iwasaki心の底から憧れて・・・。そんな織物を目指して!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-26 22:16 | 着尺・帯
次は久々に・・・マフラーにかかります。
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タテ糸に、着尺や九寸帯地で使った・・・残りの絹糸を取り混ぜながら経てまして。
今回のタテ糸は、植物染料で染めた糸が多いので。淡く、渋く、控えめに光っております。
ヨコ糸には肌触りのいい、細番手のエキストラファインウールと絹を・・・と考えていまして。

プロダクトでたくさん生産されるものと違って、わざわざ少しずつ手織りするマフラーですから。
色だけじゃない、素材だけじゃない、『手』じゃないと出来ない規格になっております。
それは、着尺や帯のときも同じ。
『高級』なんじゃなくて、『マニアック』な織物を作りたいと。
 
今週は。
日曜の朝から大ピンチ!
糸染めに使っている、山の水が出ないっ!連日の台風で、水源で何かあったみたい(涙)。
集落の男衆で水源地まで行かなきゃ、というコトになっているのですが・・・連日大雨。
我が家の住まいのほうでは、なんと雨漏り!(工房じゃなくてヨカッタ~)
屋根のどこかを伝って・・・雨水が入り込んだようで。。。
雨の止んだ合間を縫って、すぐさま板金屋さんが来てくれて助かりました。
今日の雨では漏ってこなかったから、きっと直ったのかも。
山の水は、土曜日でも雨が上がってたら・・・見に行こうということに。
山ヒルがまだまだいっぱいいるなぁ・・・と。隣人とどんよりのクニヒサ。
この雨で。
糸染めの仕事も溜まっておりまして。はやく復旧するといいんだけどなぁ。。。
そういえば我が家のカメも。
ちょっぴり元気が無いように見えるのは、水道水のせい?急に肌寒くなったからだけかなぁ(笑)。
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-22 22:02 | 工程
織り上がったばかりの・・・絞り絣八寸帯地。
今年は、4種の絞り絣。
この斜めの段は、山形斜文で・・・色違いで2種。
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ヨコに焦げ茶を入れたタイプは、地色の部分の菱がよく見えます。
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ヨコにピスタチオグリーンを入れたほうは、絣の焦げ茶のあたりでよく見えますが・・・。
こちらのほうが、経縞のブルーが効果的に出ているようにも感じます。
糸を絣にして括るのと違って、一度布にしてから絞って作る絣なので・・・先染めならではの
ストライプにして、織物らしさを控えめに(!?)強調しているのですが。この縞が、絞るときに
目安の一つにもなり、また色が乗ることで独特の深みも出してくれます。

この絞り絣、とにかくヒトの手を感じるモノにしたいのです。

工藝の捉え方として・・・幾度となく繰り返される工程の中で、その都度手の跡を消し去ることで
およそ手づくりとは思えないほどの・・・緻密で精巧で完成度の高い造形を目指すのもひとつ。
美術工藝といわれるジャンルは、こちらが近いのかもしれません。。。

iwasakiが目指すのは、用途があって美も成り立つ民藝の方向なので。
私(エツコ)の大好きな最中でいうなら(!?)『愛おしくて絶品』を目指したいのです。
チョット不細工かもしれないけれど、なんともクセになる愛おしさに加えて・・・絶品の仕事を感じる
そんな織物にしたくって・・・。
440シリーズの絣は、九寸帯地で制作しておりますが。
絞り絣はざっくりと八寸で。とびっきりのフツーの日を彩る帯になりますように!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-19 21:47 | 着尺・帯
2016・絞り絣八寸帯地は・・・。
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会まで・・・いよいよ1ヶ月を切りまして。
こうげいさんに向けて、昨年から制作している『絞り絣』のシリーズの最大のテーマは『THE HANDS』。

ヒトの作り出す、曖昧で不確かで不均一・・・なんだけど、明確で確信的に帳尻を合わせるコトが出来る
のも高等動物の、ヒトならではの造作で。
ペルーのナスカ/ワリ文化(紀元前~800年/700~1000年)の染織品に、すでに赤やグリーンに染めた
四方が耳の小さな織物を、絞りで柄を作ったものがありまして。
15年ほど前に、古民具・坂田さんで求めた・・・埋葬用のその布の一部に、いつもパワーを頂いて。
純粋に。
1500年以上も経過して、小さな島の日本の山の中で・・・同じくらいパワーのある織物をつくりたい!と。
そして今年も。4種の絞り絣がうまれました。
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一度木綿糸でさっくりと織ってから、絞り染めをしまして。
それも絣の要領で、まずは一番薄い色になる山吹色から染めまして・・・緑にこげ茶。
この色は、絹に染まる酸性染料なので、ヨコ糸の木綿は染まっていません。
染め上げてから・・・再び機(はた)にセット。ここからクニヒサにバトンタッチ。
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クニヒサ、眼鏡を外して(笑)・・・慎重にタテ糸を切ることのないように耳で木綿糸を切りまして・・・。
ヨコ糸を抜いていきます。この姿、なんか・・・お爺ちゃんですねぇ・・・(笑)。
そして・・・。
クニヒサ、いつものタテ糸の綜絖(そうこう)通し、筬(おさ)通しを経て踏み木にセットしまして・・・。
やっと。杼(シャトル)に絹糸を入れまして、本織りに入ります!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-17 21:34 | 着尺・帯
半自動でも・・・ナカナカ腰かけられない(笑)。
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昭和のモーター唸る『ぜんまい』稼働。
次に織る、綾織り着尺のタテ糸になる生糸を、木枠に上げる作業です。
普段は手動で1カセずつグルグル巻いて、アタマで回転数をカウントしているのですが。
整経長の長い織物で、節のないタテ糸を使うときに使っています。
一気に5カセ木枠に上げるコトができるから、すんなりといけば・・・ちょいと腰かけることも可能。
・・・なハズなのですが、そうは問屋は卸さない(笑)。
結構つきっきりで。でもやっぱり早い、文明の利器(チョット古いけど・笑)。

週末は娘の用事だったり、息子の学校行事だったりで・・・糸に糊付けが出来なかったのが
クニヒサの心残りだったのですが。今日雨の予報がうまくハズレて、曇り時々の晴れ間!!
風がほどよくありまして、イイ感じに乾いたところから糸巻き。さすが洗濯大臣!

iwasaki手分けをして・・・まるで秋の大運動会。
私(エツコ)も乳灰色の杉綾織り着尺を織りあげまして、すぐさま・・・クニヒサが2本織った後の、
もう1本のモノトーンの八寸帯地にかかっております。
クニヒサは、最新作の絞り絣の八寸帯地が・・・明日にでも織り上がる感じですが。
いやいや、明日は。
これを整経してもらいましょう。
金曜日には・・・。
私はまた杉綾織の着尺に。・・・ということは、それまでに帯地は織りあげて・・・。

ご注文いただいている、杉綾織着尺はまだありまして。
目薬点して、老眼鏡かけて、ブルーベリーもいっぱい食べて(笑)。
お目目鍛えてガンバリマス!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-12 21:26 | 工程
叶匠壽庵の『匠壽庵大石最中』。
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千葉で一人暮らしをしている・・・私(エツコ)の実家の母。
もともと太っていたことや、骨がもろくなっていたこともあって・・・膝腰がかなり痛むそうで。
84歳になって、趣味の絵手紙教室に通うのがどうにも難しくなってしまったそう。
実家は昔・・・亡くなった父が、夜勤明けに母に何の相談もなく勝手に買ってしまったという、いわく付き
でして(笑)。通りから細い私道を200mほど入った、タクシーの入ってきてくれない箇所。
歩みの遅い母が、タクシーを頼んでから通りに出たころにはタクシーがいなくなってるということが重なり。
すっかり出かけることも億劫になっているのが・・・家族としては心配で。
近く(といっても車で40分ほど)に暮らす兄が勧めたのは、ペダル式の車椅子だったのですが。
その試乗車が来るというので、先週の土日で私ひとりで久し振りに実家に・・・。
リハビリにもなると兄は考えてくれたみたいだけど、あの膝はもう良くはならないからなぁ・・・。
シニアカーのほうが『足』にはなると思うんだけどなぁ。自転車にも乗れない母だから、危険だと思った
んだろうなぁ。。。とか。イロイロ考えながら高速バスに乗り込みまして。

東京駅の大丸で。
母、みつるちゃん(そういえば高校生のころから私は母をそう呼んでおります。)は大のあんこ好き。
戦時中あんこが食べられなかった反動で、戦後和菓子を食べすぎてしまったのが肥満の原因かも。
『あんも』が有名な、叶匠壽庵の看板を見つけ・・・。『あんも』をお土産にしようと立ち寄ったハズが・・・。
あら、最中!今まで気づかなかったなぁ・・・。
しかもかなーりオーソドックスなスタイル。
『大石最中』、なんで?と思ったら、本店のある、滋賀県大津市の大石龍門という地名のようだし。
『あんも』のあんこは絶品なので、直球であることに間違いないわ~!と。気がついたら最中と、豆大福
を母と兄夫婦に買っておりました(笑)。自分も一緒に食べる大前提ですね。。。
皮(種)がまず美味しいです。近江米を使用とのことですが、さっくりとしっかりと。
そして・・・あの、大納言がふっくらとしっとりとした、やはり直球も直球の美味しい最中でした。

兄夫婦と実家で合流しましたら、あら!?車椅子が無い。
「あーたたちが来てくれる前に、届いたんだけどね。家の前で5mほどは進んだんだけど・・・。回転を
して戻ろうとしたらビクとも動かなくなって・・・。ものすごく緩やかな上りなんだけどねぇ・・・。それで
営業の人が『奥さん、この程度の上りで無理だと通りに出たら帰れなくなりますっ!』って持って帰っちゃ
ったの・・・。本体の重さに私の体重で100キロ近くなっちゃうもんね~。」気恥ずかしそうに・・・母。
結局兄と母と私。
シニアカーの方向で進めるコトに・・・。まずは玄関のアプローチをスロープにしてもらって。

母と。
久し振りに深夜まで・・・他愛もないおしゃべりをして。
母は気に入らないことだらけの父の買い物なんだけど、話をしていたらこの家のまんまで死ねたら一番
だと思っているのがわかって。いっそ1階だけでもリフォームして、これからの母の残りの人生を少しでも
快適にしたらイイのにと思っていたのだけど。実は私が思うほど母は、不自由でも不便でもないみたい。
毎週土曜は兄夫婦が来てくれて、病院と買い物に連れて行ってくれるし。
それも父に対してだったり、家に対してだったりへの母なりの愛情なのかもしれないなぁ。。。と。
アタシはアタシ。誰とも一緒じゃないと思うような・・・自分を生み出した母なのに、一般的に言われている
ようなお仕着せの(!?)高齢者の幸せっぽい箱を押し付けるところだったかも。
でもシニアカーは、楽しみみたい。
翌日は、母の届かない場所を中心に大掃除をして。

またシニアカーの試乗車が来たら、今度は担当者に持ち帰らせないように(!?)タイミングよく実家
に行かなきゃ!!
今日母からこの『大石最中』の絵手紙が。「とっても美味しかったよ。ありがとう。」
じゃ、次も。
母の好きそうな絶品あんこを持って、一緒に食べなくちゃ(笑)。
私も太りすぎには気を付けないと、みつるちゃんに代わって(!?)一生和菓子屋さん歩きを楽しむ為に
控えなきゃなぁ・・・と思いつつ。なぜか手には兄嫁さんに頂いたオランダ家の『落花生最中』が・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-10 22:51 | 最中
平蔵×勝負服でもあり・・・=乳灰色の杉綾織着尺。
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『乳灰色の無地じゃない無地』は、私(エツコ)にとって特別な色。
伊と忠さんが銀座にショップがあったときに、この乳灰色をテーマに展覧会をさせていただいて。
あのときは、九寸の帯地で緯吉野や吉野格子で凹凸感を出しましたが。
今回は杉綾織で。

今年夏、愛媛県の大三島・大山祇神社の宝物館で・・・緊張感ある美しい鎧兜たちを見て。
あぁこれは。一流の武将たちの、覚悟を決めた一流の勝負服であり、死装束でもあるのかと。
私にとっての着物は、仕事着であり、勝負服であり。。。
だから基本的には汚れの付きにくい(!?)濃い色目のものばかりだったりしますが。
タテ糸のシルバーグレーと、ヨコ糸のアイボリーで織りなす特別な乳灰色で、腹を決めた特別な
着尺を織っております。

20歳くらいのときだったかなぁ・・・。
チョット敷居の高そうな古美術店のショーウインドウに、小ぶりの御所人形が置かれていて。
それまで古いお人形とか・・・全くキョーミ無かったのだけど、ものすごく惹かれて。
珠のような肌と、まんまるで無垢で、健やかなのに高貴な感じのするその赤ちゃんに、
『江戸期 大木平蔵』とキャプションが。
学生ごときがそんなお店に入れるワケもなく、外から眺めつつ・・・。いつか子供を持ったときに、
こんなお人形を買えたらイイなぁ。。。と思ったコトがありました。
そのときに大木平蔵という名称と、艶のある乳灰色の色の美しさがアタマの隅に残りまして。

それから干支が一周したころに・・・息子が誕生したものの。
クニヒサと両輪で、必死に漕がないと生活が出来ない自転車操業のiwasakiだもの。
子供が出来て余裕など全く無くなりまして(笑)。
しかもよく考えたら、クニヒサの実家は玩具問屋でしたので。
クニヒサ誕生のときに、お爺ちゃんが揃えてくれた・・・鎧兜に、鍾馗様、金太郎に桃太郎・・・。
ガラスケース入りの五月人形がどっさりありまして。あぁぁ。御所人形じゃないわねぇ・・・。と。
じゃ、せめて。
人形師なら大木平蔵、龍村織物といえば龍村平蔵、鬼平は長谷川平蔵、竹中平蔵さんもいらっしゃる。
一瞬、息子の名前にあやかりたいとよぎったものの。あぁぁ。母親はアタシじゃ・・・違うわねぇ・・・と。

iwasaki家では取り入れることの出来なかった・・・大木平蔵の御所人形でしたが。
染織iwasakiとして、陰影礼賛な乳灰色の織物として取り入れることができそうです。
只今1丈6尺。ちょうど山の中腹です。
息を止めて、緊張感を保ちつつ・・・折り返したいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-09-05 20:41 | 着尺・帯
今、クニヒサが織っているのは・・・。
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青木間道をモチーフにした八寸帯地です。今回はモノトーン。
そういえば。
無彩な感じは久しぶりかもかも。
セリシンを残した、ちょっとマットな生糸ベースのタテに、光沢あるグレーや黒の銀河シルクを利かせて。
奥行きのある・・・モノトーンを目指して。

ポップなカラーも大好き。アースカラーもステキ。となると、色の無いのも新鮮だったりして(笑)。
結局のところ・・・何でもアリで、何でも好きなのです。
iwasaki、夫婦して二人とも・・・。色そのものよりも、その色と色の組み合わせ(織りによる交差)で出来る
思いもよらない風情のようなものが好きなんだと。。。

なので、この秋は。
一見無地なんだけど、実は縞で実は格子でもある・・・なーんて新作の杉綾織着尺に私(エツコ)は取り掛
かっておりまして。それも無彩な感じです。
偶然にも。工房はストイックなカラーになりまして。
となると。
きっとこの次にかかる帯地は、ぐっとカラフルな絞り絣になりそうです。

行ったり来たり。
寄せては返す波のように・・・いろんなカラーで、全部がiwasakiカラーになりますように・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-30 22:09 | 着尺・帯
itonosakiさんにお納めした八寸も、秋の新色です。
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銀河シルクの山形斜文といえば。
itonosakiさんに、ご注文いただいていたのがこのお色。
タテ色は濃いグレー、ヨコ色は深いブルーです。
こっくりと。深まる秋に似合う青い鉱石『Lander Blue』。
夜明け前の、空の色のようです。
今日もイイ日になりますように!

早起きはあんまり得意じゃない(笑)、チームiwasakiですが・・・。
息子の部活の練習試合とかで・・・やたら早起きさせられた日には、こんな空にも空気にも出会えまして。
家族の、日々の些細な出来事に・・・巻き込まれたり翻弄されたりする中で、織りなされるモノもあるのだと。
この歳になっても。ぜーんぜん!思い通りにならないコトだらけの毎日ですが・・・(涙)。

iwasaki家の、暮らしの中で生まれてくる織物たち。
猪鹿駆ける山の中、築140年の明治の家で、iwasaki家の生活まみれ(!?)で生まれるこの織物が。
都会の中のオアシスのような・・・itonosakiさんで。
クールでスタイリッシュな帯として、凛と佇む姿が浮かびます。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-27 21:39 | 着尺・帯
銀河シルクの山形斜文の八寸帯地、秋に向けての新色は・・・。
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煉瓦づくりの街並みのようなカラーです。
iwasakiの、今までに無かったニュアンスのあるものになりました。
蔦の絡まる!?古味を帯びた!?私(エツコ)の妄想の旅は、すっかり晩秋。
街路樹は、赤に黄色にチョコ色に・・・。夏は跡形も無く消え去って。

妄想の旅先で、すっかり日本が恋しくなりまして(笑)。
ひとつ制作したところで、クニヒサにバトンタッチ。
このほかにヨコ糸がアイボリーのタイプも、只今クニヒサ制作中です。
まだ夏は終わらないで・・・と思って帰って(!?)きたのに。
度々やって来る台風に、夏の終わりが憎らしくもなってみたり。。。

本当の秋が来る頃に始まる、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に向けて・・・。
糸の染色やら、整経もするクニヒサも。織ったり、絣を括る私も。
今を名残惜しみながら・・・キモチは次の季節に。
おっとそうだった・・・。
いよいよもうすぐ新学期の、我が家の子供たちも!(大丈夫・・・なんだよねぇ?大丈夫ってことで・汗)。
なんだか。毎年夏休み最終週は、我が家に巨大な暗雲が・・・。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-23 21:35 | 着尺・帯
Hさまの杉綾織り紬。
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昨年の、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会で。
iwasakiの杉綾織りの紬をご覧になって、『デニムのような感じ』でご注文くださったHさま。
本日ようやく織り上がりまして、機から下しました。
写真ではグレーのようにも見えますが。ヨコが紺で、いつもよりチョット太めのつむぎ糸。
小さな菱は、大きくなったり小さくなったり・・・私(エツコ)の心のまま(!?)に。

綾織りの紬は、iwasakiの定番でして。
タテ糸の密度もiwasakiの基準的な平織りよりも1.4倍あるし、ヨコ糸も1・4倍くらい入るので冬の単衣にも
向くように作ったのがきっかけです。
もちろん、袷ならより暖かいし。何よりしっかりしているのに、身体に馴染むしなやかなドレープがキレイです。
私(エツコ)にとって紬は、カジュアルなストリート系であり、仕事着でもあり、無地ならたまーにフォーマルに
も使ってしまいます(笑)。そんなとき、綾織りは織物力を一番感じます。垂れモノの着物より光ります。

平織りの場合もそうですが、綾織りの着尺はヨコ糸に玉糸を使うと、シャキッとした織物になります。
そして今回のように・・・まわたのつむぎ糸を使うとふっくらとした質感に。
着初めのうちは・・・
まわたの毛羽が少し出てくるのですが、そのうちにそれらが摩擦で落ちると光沢が生まれます。

質実剛健でロングライフ。なのに、キモチを揚げてくれるお洒落も楽しめる・・・。まさにデニムのよう!
そんなiwasaki秘蔵っ子(!?)の杉綾織り紬に、最高のイメージでのリクエストですからね。
毎日楽しく織らせていただきました。Hさまありがとうございますっ!
これから糊ぬき、湯のしを経て・・・完成いたします。

今年も。
染織こうげい・神戸店さんでは、10月に展覧会をさせて頂くことになっておりまして。
iwasaki工房では、機が空くタイミングも無いくらい(織り手は二人なのに、機は4台・笑)フル回転してます!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-21 22:31 | 着尺・帯
旅の余韻の最中。直島・イワタコンフェクトの『恋わすれ貝』と『直島女文楽』。
修学(!?)旅行最後の地、直島で見つけました最中も意匠系。
平家物語のなかに、崇徳院は直島に移されて。遠く(昔は尚、遠かったでしょう・・・)都を想って恋わすれ貝
の和歌を、琴弾の浜で松風をききながら・・・貝を拾って作られたと伝わるそうで。
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そういえば直島。私(エツコ)の父の十八番だった、演歌『おやじの海』も直島で生まれたそうです。
あー。私に詩人心があったらなぁ。うーん。。。
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大きな蛤のカタチの皮(種)は、やや厚めでしっかりとしています。
餡は、粒あんでこれまたしっかりとした固めの餡です。
そして・・・。もうひとつ。
直島には日本で唯一女性だけの文楽があるそうです。
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江戸時代・・・直島は天領だったので、歌舞伎や人形浄瑠璃が許され盛んだったそうで。
その頃に、淡路の人形芝居(文楽)も度々来演したので、島の人たちも人形遣いに関心を持ち始まったそう
なのですが・・・。本当に。徳島、香川、愛媛・・・芝居小屋に浄瑠璃人形、およそ・・・関東で育った私は見た
ことのなかったものがイロイロありまして。興味深いです。
それで・・・。
こちらは小判でしょうか。大入りってことなのかなぁ。。
こちらの最中も、皮(種)も餡もしっかりしたものでした。ぱかんっと二つに割れるので、半分ずっこもOKな
食べやすいカタチです。

イワタコンフェクトさんは、島で唯一の和洋菓子店だそうで。
この最中は、直島観光協会・海の駅「なおしま」で見つけたものですが、散策をしていた『宮浦ギャラリー六
区』のすぐ近くだったらしいと後で知り・・・。もう少しウロウロしていたら、お店のほうに辿り着けたのかもしれ
ません。最後はアンテナが鈍りました(笑)。

今回の旅では、観光地ということもあって(お土産系ということでしょうか)、意匠系最中にたくさん会えて。
楽しい旅の記憶になりました。お城も、看板も、鎧も、貝も小判も!
そういえば・・・。今回出会った最中たち、皮(種)がしっかり厚めなものが多かったです。
餅を感じるあの種は、四国地方の特徴なのかなぁ。こりゃ、もっと食べないとわからないな(笑)!

やっぱり。私は、きっとこれからも。
上でも下でも無い、右でも左でも無い、ど真ん中の最中のような織物をつくりたいです!!
愛おしい系から絶品系まで・・・。ストライクゾーンは広めに、ゆるゆるの直球を放り続けたいと思います!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-17 22:28 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。宇野港→直島→岡山市内。
iwasaki家の夏のビンボー旅行、いよいよ最終日。

尾道から岡山の宇野港をめざしまして。車を置いてフェリーに乗ります。
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宇野港、ビックリするほど観光客で溢れています。ちょうど瀬戸内芸術祭も開催中ということもあって、
中国・台湾系や、欧米系の外国人もいっぱい!

『ベネッセアートサイト直島』は、瀬戸内海の直島、豊島、犬島を舞台にベネッセホールディングスと
福武財団が展開するアート活動でして。
一昨年は犬島に行きましたので、今回は直島に・・・。ということになりました。

美が、歴史が、侘び寂びが、アートが、建築が・・・。ウィキペディアで出てくるような回答は、何一つ
語れないけれど。何とも言えない景色とともに、子供たちと一緒に「へぇ~!」って言えるだけでも
親として嬉しいし、iwasakiとしても何かまた・・・生まれてきそう。
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地中美術館といったら、モネですもんね。美術館のアプローチから世界に引き込んでくれます。
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安藤建築によるクロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・ダレル、それぞれに『最高の空間』
として作られたというだけありまして、裏切りません。。。自然光だから、きっと作品も観る時間によって
も見え方が違ってみえるのだと思います。なので、何度見に来てもたぶん、違うのだろうなぁ。
「・・・だもの。きっと、ベネッセハウスも裏切らない宿泊施設に違いないわね。」私。
「今度、そこにみんなで泊まろうよ!」『カッコイイ』は大好き!娘。
「イイねぇ!」本当にそう思ってるのか?息子。
「予算上、一泊旅行になるけど・・・。」クニヒサ。
「う~ん。」一同。
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島内は、こんなポップなバスが定期的に運行しているので、さまざまなミュージアムに行けます。
外国の方も多いのですが、道々にもガイドスッタッフの方々がいて。3か国語くらい通じそうな、
優秀なスタッフさんも・・・。外国語学科の学生さんかなぁ。日本語も残念な母と息子、ひたすら感心。
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草間彌生の南瓜、大人も子供もつい、みんなして入り込んでしまいます(笑)。
直島アートを満喫しまして、また宇野港に戻りまして・・・。
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高速に入る岡山インターまで、岡山市内を。♪~がたんごとんがたんごとん・・・路面電車はいくよ~♪
この頃車内で子供たちは、それぞれウォークマンを聴いておりまして。CKBを一緒に聴いてくれない
のは寂しいなぁ。。。
今回も約2000キロの道中、運転手さんはクニヒサお一人で(笑)。無事に南部町まで戻ってきまして。
翌日から仕事に取り掛かっておりますっ!
旅の景色の記憶、ココロの動き。
これらは、これから・・・織物の中に織り込まれてゆくと思います。
そして道中クニヒサを眠くさせないために(笑)、いっぱい車中で今後の企画会議を重ねましたから・・・。
計画に沿って、段取りよくiwasakiのリズムを刻みたいと思います。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-15 22:28 | 岩崎のある日
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。大崎下島・御手洗→呉→尾道
映画『ももへの手紙』では、ここらへんで主人公のももと妖怪が、イノシシに追いかけられる・・・
みかん畑とトロッコの。ハラハラドキドキのシーンと、この景色!!『歴史の見える丘公園』。
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大崎下島に行ってみたいと思ったときに、このアニメ映画が舞台と知り・・・。子供らに「知ってる?」聞くと。
「あっ!西田敏行が声だしてるやつ・・・。兄ちゃんと前に一緒に映画観に行ったとき宣伝してた~」娘。
「面白そうだったよ~。」息子。ならば!と、精神年齢小5の私(エツコ。あら、いつの間にか子供たちのほう
が年上になっております・笑)TUTAYAでDVDを借りまして、一家で鑑賞会をして来た甲斐がありました。

築140年の、我が家もそうといえばそうなのですが、古い家に妖怪あるある。
無駄な空間だったり、暗がりだったり、カビ臭いような匂いであったり。永年の塵であったり。
御手洗の町は、確かに。町自体にも妖怪あるある。ほっそーい路地であったり、くの字路地だったり。
そして・・・この海です。
生きている奇跡、いつ死んじゃってもおかしくない事実。だから日々有り難くがんばるぞ!と。
そんなことを毎年再確認したくて・・・瀬戸内の海を感じに出かけている私。
『ももへの手紙』も、そんな映画でした。
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元映画館の洋館、乙女座。
元々は芝居小屋だったということで・・・。中は傾斜のついた畳敷き。2階席はぐるりと壁付きに回っています。
今も時々、新旧いろんな映画を上映しているようで・・・それが羨ましかったです。
古い町並みだけど観光だけじゃなくて、そこに生活している人たちが生き生きと暮らしている生活感が
そこここにあって。行き交う地元の方は、みなさん声をかけてくださって。
明治維新の立役者、三条実美らが立ち寄ったとされる「七卿落遺跡」(イイ感じの邸宅)では、ご近所の
方が説明してくれたり。子供らに「若い人に、いっぱい勉強して欲しい」とおっしゃてたのが印象的でした。
そんな御手洗の町を後にして広島本土に向かいます。
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おぉぉ。海軍の街、呉です。こちらは海上自衛隊呉資料館。ホンモノの潜水艦を、初めて見学しました。
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資料館のカフェで、『海軍カレー』を売り切れで食べ損ねた息子でしたが。呉のちょっとレトロな『メロンパン』、
『ナナパン』そしてやっぱり、名前がイイな『平和パン』を食べられて幸せ。
そして町を走っていて・・・モナカアイスの文字に即反応!巴屋さんのモナカアイス。ミルク、抹茶、コーヒー
にチョコ・・・いろんな種類がありまして。アイスはさっぱりしたアイスクリンなので後味もイイです。美味しい!
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そして・・・。今年もやって来ちゃいました。尾道の本町通り。カワイイ看板です。
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昨年羨ましく眺めていた・・・地元の人の足。渡船。
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えへへ。じもピー気取りで(!?)向島に向かいます。100円でバスに乗るみたいに船に乗るなんて幸せ!
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向島って、思っていたよりずっと広くて。渡船の種類もイロイロあって。降り口も4か所もあるんだそうで。
何も知らないで渡ってしまったものだから・・・ぐるーっといっぱい歩きました(笑)。
「どこに行きたいのぉ?疲れた~。」娘。「やっぱり、スマホにしたら?便利だよ~」息子。
なんて話していたら、ステキなオアシスが!!懐かしいパッケージで、サイダーいろいろ。美味しいっ!
「いやぁ。今日は忙しかったんだよ、あれ、テレビの取材でさー。『マツコの知らない世界』って知ってる?
あれに出ちゃうらしいから、今度テレビ観てみて。」おじさん、チョット嬉しそう。
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ここで作ってる、ここのサイダー。この日は朝からずっと、ご当地モノしか口にしておりません。。。幸せ!
この先にあった、『住田のパン』屋さんでねじぱん、きなこぱん、ラスクも買って。尾道に渡船で帰ります。
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えへへ。帰るといえば。
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今年も旅の終わりは、昨年泊れてとても幸せだった『西山本館』で。やっぱり幸せ!生きててヨカッタ(笑)。
翌日は、直島に行って・・・帰路につきます。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-14 22:53 | 岩崎のある日
旅の真っ最中。大三島・村上井盛堂の『鶴姫鎧もなか』と『義経鎧最中』。
大山祇神社の表参道を、歩いたお陰で出会えた最中。
駐車場が反対側だったから・・・参道の神社側から歩き初めまして。
入口近く・・・神社寄りにありましたのが、村上井盛堂さん。しかも開店していますっ!
ガラスケースの中に、ありました!!最中ですっ!しかも2種!ひとつは意匠系、鎧ですっ!(喜)

「ごめんくださーい」「こんにちは~!」「すみませーんっ!」あれれ、何度呼んでもどなたも出てこず・・・。
ちょっと出かけてるのかな?参道の始めまで行って、戻ってきたらもう一度寄ろうか・・・。
と散策をしまして。参道には閉店のお店ばかりでしたが。こて絵で『寿司亀』と作られた看板をつけた古い建物
のお店の跡もあったり。おそらく建物自体は、明治期のものかと。当初はどんなお寿司だったのかなぁ。

戻ってきてもう一度、村上井盛堂さんに伺うとカーテンがかけられ、なんと閉まっております!(涙)
「えぇぇ~っ!!うっそー。なんでぇ~!!(涙)さっき開いてたのにぃ。10分と経ってないのにぃ・・・。」私。
「ありゃりゃ・・・本日定休日だって。」娘。
しばらくずるずると・・・クニヒサと子供たちに引っ張られるみたく歩き始めたものの。
あー。諦めきれないっ!!その時車のドアを閉める音が。ん!?きっと村上さんだ!
「エツコさん、まさか・・・」クニヒサ。
「だって、次いつ来れるかわかんないでしょ?明日の保証なんて誰にも無いんだからっ!!」私。
「あ出た。一瞬深イイみたいな、かぁちゃん語録。でも今のかぁちゃん突き動かしてるのはあの最中。」息子。
そーです。そのとーり。なんとでも言ってくれ・・・。「あのぅすみませーん!村上さんですか?」私。
後からお家から出てきた奥様が、出かけ際にも関わらずお店を開けてくれまして。
優しい村上井盛堂さん、ありがとうございます(涙)。
そんなんで、ほぼ強引に(!?)ゲットいたしました。

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こちらが『鶴姫鎧もなか』。伝説の、でも実在の勇ましくも美しい鶴姫さまが刻印されています。
この最中、抹茶とくろまめと白豆の3種類。くろまめは、小豆餡に密焚きの黒豆がゴロゴロと入っており・・・。
食感も面白く、3種ともとても美味しかったです。
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そして!大山祇神社の宝物館の代表選手(!?)義経の鎧ですっ!
鶴姫も義経も、皮(種)は餡と一体化して馴染みがよいです。
義経のほうの餡は、つぶあんでしっかりと練り上げた餡でして、有り難く頂きました!!
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後姿は、義経。

「いつもすぐ諦めるのに・・・今回のかぁつんは、ビックリするくらい食い下がったねぇ・・・。」娘。
「うん、最中が背中を押したね~。」私。
・・・いや、食い気?旅の恥はかき捨て!?って、家族はみんな思ってるなぁ・・・。あわわ。。。
それくらい村上井盛堂さんの『義経鎧最中』に、ココロを鷲掴みされてしまいました!!
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-13 22:51 | 最中
2016iwasaki夏の修学(!?)旅行。大三島→岡村島→大崎下島。
三津浜でディープな夜(!?)を過ごしまして、翌朝しまなみ海道を渡りまして。
大三島に到着です。大山祇神社には、昨年やり残した宿題(!?)がありまして、再びの参拝です。

昨年出来なったコト①、表参道を歩く!です。
駐車場は反対方面にあるものだから、本来の参道は通らないのです。そのためなのか(どこもですが)
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以前は大変な賑わいであったろう参道は、ひっそりとしています。
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今も営業しているお店は、2軒ほどでしたでしょうか・・・。大型駐車場のあるレストラン&お土産品を
扱う大きなショップは、すぐ近くでお客さんがいっぱいだったのになぁ・・・。
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そうそう、昨年帰るときに引いたおみくじで『若いうちは苦労するが、中年以降道が開ける』に、うるうる
喜んでいたら・・・ここで「ばーか」って声が聞こえたんだけど・・・。ひょっとしてこの方に?
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この小千命御手植の大楠(根周20m、高さ15.6m)は、樹齢2600年といわれる大楠で。
「地元の人は、子供のころ・・・この樹の周りを息を止めて3週できたら、伝説の鶴姫さまに会えるって
言い伝えがあったんだって。」私。「じゃ、やってみたい!」娘。「ソフテニで鍛えてるオレが。」息子。
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結局。達成出来たのは私(エツコ)!「あたしゃ、小6のときに100m潜水で泳いで『海女になれる!』って
先生に言われてその気になってたくらい肺活量には自信があるんじゃ~!イエイ!」私。
「ずる~いっ!大人じゃダメだよぉ!」娘。「鶴姫さまもババァに会っても・・・。」息子。なぬ!?

そして昨年出来なったコト②大山祇神社の宝物館の見学。
昨年かるーいキモチで娘が「弁慶の薙刀見てみたい!」と言ったことに対して、ちゃんと心して見ないと
罰が当たる気がする・・・と息子が言ったものだから、じゃ、出直そうというコトになりまして。
国宝級の武具の8割が保存されている紫陽殿。
いやぁ。興味深かったですっ!国宝の源義経の『赤糸威鎧大袖付』河野通信の『紺糸威鎧兜大袖付』。
大三島を守る戦いに参戦した、鶴姫さまの鎧は、ウエストがくびれていて紺糸で。。。
河野通信のものも鶴姫さまも、その他鎧の細工に絹の紺糸・・・これはきっと元々は褐色(かちいろ)かと。
森さんとのコラボが始まってから、いかにこの褐色が特別で、貴重な色であるかということを知りまして。
平安時代のものから全て本物かと思うと、信じられないくらい美しくて。この場所がどれだけ選ばれし特別
な場所であるかとか・・・。なんだかこの大山祇神社の敷地に居るだけで不思議なキモチになります。

んで、息子に結局何が一番印象的だった?と聞いたところ・・・。「弁慶の薙刀かなぁ・・・。」おーい!
「だって、かぁちゃんも見たでしょ。あの大きさ!重さ20キロだってよ!後世の人間驚かすためにチョット
盛ってる!?って思っちゃったり・・・(笑)あんなの振り回すってどんだけ~?ってなるじゃん。」息子。

昨年やり残したことをやったつもりで大山祇神社を後にしましたが。
実はまた・・・まだ(!?)やり残しがありまして。奥の院にある大楠『生樹の御門』をくぐっていない!
というコトに。そういえば神門の建て替え工事中でした。今年秋に完成予定とのことでしたので、やっぱり
これはぜひ次回!もっとひとつひとつの中の神社もお参りしたいです。

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そしてここは、大三島の宗方港。ベンチと手作りの座布団がイイ感じ。
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ここからフェリーで岡村島に向かいます。岡村島から橋を渡って大崎下島へ。
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昨年も行ってみたかった、とびしま街道。御手洗地区は、潮待ち・風待ちの中継地として・・・。かつては
全国の花街番付に入るほどの歓楽地だったそうなのです。映画『ももへの手紙』の舞台にもなった街。
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あっ!ここは『プロフェッショナル』でも以前紹介されていた・・・有名な時計店ですっ。
修理依頼の時計が全国から持ち込まれるという・・・すごいマイスターがいらっしゃるんですね。
硝子戸はキレイに磨かれていて、ステキなお店でした。ゆーっくり前を通りながらキョロキョロ。
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江戸時代のお茶屋さん『若胡子屋跡』は自由に入ることができるようになっていて。電気の点いている
ところを見て表に出たところ・・・「奥の座敷も見た?」と、どうやらボランティアの案内人の方。
奥には屋久杉の天井板の、立派なお座敷があったり。この港からそんな銘木も運ばれてきたのかしら。
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この日は、この御手洗の昭和な「みはらし旅館」で。飾らない、でもとても美味しいお魚で夕ご飯を頂き
お泊りです。とにかく景色が素晴らしいです。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-13 00:27 | 岩崎のある日
旅の真っ最中。内子・大本製菓舗の『内子座もなか』と坂見輝月堂の『もなか』。
内子の町で見つけた最中2種。
ひとつは、内子座という大正時代に建てられた歌舞伎劇場(西日本はこういった古い劇場が結構残っていて、
現在も使われていたりするから、スゴイなぁ・・・っていつも思います。)
その瓦葺き、入母屋づくりの劇場のすぐ横にある和菓子屋さんに、『内子座もなか』の看板を発見。
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大本製菓舗さんは、昔ながらの木枠のガラスのショーケースに饅頭、おだんごなどが並び・・・。
センターは、こちら!内子座の看板を模した最中です。
80代くらいのかわいらしい(といっては失礼ですが、ほんとうに)おかみさんと大将さんが対応してくれました。
皮(種)はソフトで、ふんわりといった感じ。餡はつぶがしっかりとした、きんつばのような濃厚な餡でして。
手で割らないで、パクリと頬張るほうがイイみたい。観劇をしながら・・・も想定内なのかなぁ。
ガラスケースの上には、『内の子ボーロ』と名付けられたボーロも並んでいまして。
パッケージもレトロでかわいくて。ボーロはいかにも手作りな大小さまざまなサイズが入っておりまして・・・。
素朴で美味しいボーロでした。


そしてもう一軒。
八日市・護国の古い町並みを降りてきたところに、立派な商家の坂見輝月堂さん。
こちらのお店は、栗饅頭が看板でセンターを飾っておりますが、脇にありましたよ。『もなか』。
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枝にうぐいすでしょうか。。。上品な佇まいです。
ただ、私(エツコ)が持ち歩いている間に・・・少しつぶれてしまいました(涙)。
なんせ、作りたての無添加のもので、この陽気ですから・・・箱入りで10個とかは食べきれないので・・・。
栗饅頭二つに最中二つ・・・みたいな買い方をしてしまうので、歩いているうちに当たってしまいました(笑)。
が!このもなか、非常に美味しいです。
皮(種)が絶妙なのです。厚みといいますか、硬さといいますか・・・。香ばしさもあり、もちを感じる柔らかさ
もあり、更に餡が絶品!大納言の粒感を感じつつもなめらかで。皮とのバランスがどストライク!

こちらのお店は、若いキレイなお姉さんが対応してくれまして。
和菓子屋さんなのですが、ロールケーキも人気のようで・・・本日完売の文字が。あら、気になる(笑)。
気になるその2は、「和菓子屋がつくるアイスキャンディー」の文字。ん!?美味しそう。
すかさず息子が「オレはイチゴで。」「えっ!?じゃぁ私は愛媛オレンジ!」娘。さすが私の視線の動きを
捉えるとは・・・。これがまた、そのまんまフルーツのような美味しさで。
若い人の新しい美味しさもいっぱい詰まった老舗の和菓子店のようでした。
そしてやはり、ショーケースの上には『ボーロ』が。こちらの『ボーロ』は、大きめで甘食が小さくなった感じ。
こちらはガリッと固め・・・なんだけど牛乳によく合いまして。どうやら息子のツボにハマったらしく。
我が家に帰った翌日には無くなっておりました。あーっ!!もっと食べたかったのに(笑)。
# by senshoku-iwasaki | 2016-08-11 22:52 | 最中