sunrise な着尺を立て続けに2反。
昨年11月より取り掛かり、本来なら昨年末までに織り上げたかったのだけど。
そんなにたやすくは無いというコトだけはわかっていたのです。。。
気がつけば立春もとうに過ぎて。ようやっと昨日。
明けない夜はない。我ながらようやった。笑

sunrise は、日の出の頃の空と時間の移ろいの色を、一越一越のヨコ糸の色や糸質の違いで表現するiwasaki の定番だけどたまにしか作れないショールのシリーズ
これに関しては織るのは私(エツコ)。
詩情的でもあり、織物的であるとも思うのだけど。
意外にも(!?)手織りで設計図も無しでココロのままにJAZZのように奏でるって、まず致しませんで。楽しくはあるものの。ナカナカ。ムズカシイ。
それが一反となると約13メートル、1日中織って大体2尺なのでたった75センチくらい。
チビチビと、でも全体的に帳尻が合うようにお天道様をお迎えしなきゃならないわけなので。
まるで私の日々そのもの。イイのかアカンのか、日々自問自答。。。

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今回の着尺のヨコ糸は、紬糸がベース。差し色になる糸は主に今までに制作した紬の残糸を大管に巻いて準備してここから小管に巻きます。
そのほかにベースになるカセ糸が6カセほどあって、糸を巻く五光も4つしか無いのに3つは占拠。クニヒサが無地ベースの帯地にかかっていて助かります。。
杼(シャトル)は常に10丁以上使いまして、クニヒサはその間太い糸用の大きな杼を使う八寸や半巾の担当に。。。
道具と時間をどうにかこうにかやりくりしまして


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機から下ろしたI様のsunrise 着尺。濃いブルー系から黄色系に向かうグラデーション。
特にお好きだと言ってらした黄色系が若干長めになっています。
全体像は湯のしが済んでからのお楽しみ(!?)織り上げて検品をしながらつくづくと。
一越一越が、
まるで私の人生そのもの。イイのかアカンのか。笑
ただ、これだけは言えるかも。
何でも知ってるチャットさんでもたぶん知らない、私しか知らない(作れない)日の出前。


# by senshoku-iwasaki | 2026-02-11 23:02 | 着尺・帯
ご縁があって我が家にお迎えした浦野理一さんの織物。
Nさまにekka のコートをお納めさせて頂いてから20年近くになるのか…と、びっくりした昨年のこと。懐かしい、丁寧なNさまの文字のお便りを頂いて。
山梨の工房にもご主人といらしてくださったこともあって。
封を開けながら…我が家の子供たちが小さかったときで、Nさまの子育ての時代のお話を伺ったりした楽しい時間に瞬間移動(!?)して。

「この頃はなかなか作品展には伺えないのだけど、ブログは楽しみに読んでいます。
浦野理一さんのことが書いてあって…」
昨年の『種手』に「染織工芸家・浦野理一の仕事」を出版された、katsura books 織田桂さんのお話会についてのことなどの記事も読んでくださった様で。。。
お電話をさせていただいたら
「私ね、母に連れられて浦野さんの鎌倉のお宅に伺ったことがあるの。その時に買ってもらった帯と着尺があって、悦子さんに貰っていただけないかしら?」


ご縁があって我が家にお迎えした浦野理一さんの織物。_f0177373_18495590.jpeg
本に出ていたあの、ひょうたん糸がたっぷりの九寸帯です。これは糸の凄い存在感!
帯は仕立ててあったのですが、長年大切に仕舞われていたものの所々シミもあったので、解いて洗ってみました。紅白でなんだか縁起が良い感じです。
てっきり後染めなのだと思っていましたが、なんと先染めということがわかりまして。
実際かなり織りにくかったろうなぁ。。。と。
着尺のほうはここまでの節ではないものの、やはり質感が凄くて。
ただ幅が九寸七分かぁ〜、足りるかな?
しばらくはこうしてただ眺めるだけでも充分パワーをいただけるので、このままでいこうかなぁと。
お母様との大切な思い出の詰まった宝物はこれだけではなくて他にも。
本当に私で良いのかなぁ。と思いつつ。

Nさまのお母様は和裁をお仕事にされていたそうで。Nさまも織物を趣味にされて洋裁もお料理もとっても上手な方で。不器用な私には憧れの存在です。
そうそう、素敵な越前塗りのお重もお譲りくださって。今年のお正月のささやかな私のおせちがぐっとグレードアップして見えた筈なのに!写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。また今年の暮れに使うことが出来ますように。



# by senshoku-iwasaki | 2026-01-24 00:34 | iwasakiの持ち物
2026年 あけまして元旦の最中初め。加賀・彩霞堂の『ふくんめ』
あけましておめでとうございます
本年が皆様にとりまして幸多き年となりますように。。。

iwasaki も出来ることを精一杯頑張ります!
今年もどうぞよろしくお願いいたします🙇


岩崎家は今年も総勢11名で元旦を皆、元気に楽しく過ごすことが出来まして。
これだけでもかなーりHAPPYな始まりの予感に包まれた私(エツコ)でしたが。
まずはお茶の時間に、持ち寄りの台湾カステラ、チーズケーキとともにYさまが送ってくださった加賀名物の紅白ふくんめ(福梅)もみんなでいただきまして。
これは間違いなく良い年になりそう!
全員集合はそうはいってもお正月くらいしか出来ないので、その日に皆元気でおせちをつつきながら特に大学生になった甥っ子たちの近況を聞いたり。
アルコールアレルギー体質の多い一族なので、おつまみよりもお茶請けが多め(笑)。
シンプルな味付けが好きなばばちゃん、エビフライはブラックタイガー派の最年少のあおくん。酢があまり得意じゃないお姉さん…。みんなの顔を浮かべながらささやかなおせちを作れることも大晦日の喜びで。
毎回テキトーな私の唐揚げでも美味しいと言ってくれるかわいい甥っ子たちのために元旦の朝からの揚げ物に、テンションもあがります。

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なんでも加賀藩ではお正月にお屠蘇を祝い、この紅白ふくんめを食べたそうで、今でもお正月にいただく定番のお菓子とのことで。五穀豊穣、家内安全、商売繁盛を一年の初めに祈念するためといわれているそう。
前田家の家紋の剣梅鉢の型に小豆のつぶ餡の入った最中!Yさまが送ってくれた『彩霞堂』さんの型は、前田家伝来そのもの型だそうです。そして砂糖で衣掛けされた姿が北陸の雪を想像させます。。。

保存剤を使わずにお正月まで持つように、しっかりと練ったつぶ餡と種(皮)に付いている雪化粧の砂糖が食感のアクセントに。
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みんなが帰った後に。あらあら、ふくんめが2つ残ってました!やった!
いつも通りが大好きなiwasaki 、2日から仕事が始まっております(笑)。コーヒータイムに改めてしっかりと味わいました。
Yさま、ご馳走様でした。お陰様で2026年がとても楽しみな良き年となりそうです。



# by senshoku-iwasaki | 2026-01-03 22:25 | 最中
冬至の日の決意表明(!?)
今年もいよいよ押し迫ってまいりまして、今年の反省をしつつ来年の目標を2人で話しながら来年の仕事に精を出している(!?)いつも通りのiwasaki です。

結成当初からiwasaki 織物の理想は、『iwasaki で始まりiwasaki で終わる』でして。
私たちのストールやブランケットなどの纏う布で、手織りってイイかものスイッチが入ったら。
まずはお母様や、お祖母様の着物に袖を通してみたくなってもらいたくて。
そこには家族の歴史とともに、必ず愛おしい物語がありまして。
私的には、あんまり有り難く思えなかった自分の「今」が、物凄く奇跡で有り難く思える特別なお下がり体験があったものですから。。。
昔キモノにもオススメ出来るものとしてiwasaki の半巾があります。
25年ほど前から制作していますが、当時からあまり価格は変えずに現在も5〜6万円のものがメインです。手間でいったら八寸帯地も半巾帯も大して変わりはないけれど。
残り糸をやりくりしながら、次回八寸で試したいサンプル要素もあって。
iwasaki 織物は全てそうですが、価格は全て私たちが決めていまして求めやすい価格にしています。手間よりもまた買ってもらえる、また作ることが出来る悦びのほうが私たちにとっては重要なのですが。

国産絹糸をメインに使ってきましたが、来年から国産絹糸の価格が2倍以上に!
ムムム🤔。
ただ、絹糸に限らずなのかもしれませんが、国産だから最高品質かというとそうではなくて。どう使うかで全然違って。機械織機で織る場合はブラジル産が最高品質とされていて。均一な柔らかさを求めるか、不確かな味わいを求めるか。。。
『絲ぢから』を今まで以上に考えて使い分けて。でもでも、こんな時こそ!何でもござれのiwasaki ですから(笑)。きっと面白い織物が出来そうな予感がします。


冬至の前日の日曜日。
春から社会人になって一人暮らしを始めた息子も合流して。
久々に一家で両家のお墓参りに房総半島にドライブ。一度行きたいと思っていた安房神社までクニヒサに運んでもらいまして。
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安房神社に来たかったのは、この地に阿波忌部氏の方々が楮や麻、養蚕などなど衣食住に関わる全てを伝えてくれたのだと藍染めをお願いしている森くみ子さんから聞いていたからで。私(エツコ)、千葉生まれのくせに何も知りませんでした。
今年の『種手』に出展された楮布織の石川文江さんと、紙布・樹皮布の妹尾直子さんの手がける布は、そういった神々しい織物たちでした。
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立派な御神木になんだか勇気が湧いてきまして。

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鋸南町の岩崎家のお墓では土砂降りだったのですが、父の眠る鈴木家のお墓のある市原の霊園で出た2本の大きな虹に、お前らの未来は暗くはないぞーと言ってもらえた気がしました。

忌部氏の伝えた倭文は、麻と絹の交織だったとも。
国産シルクだけのものも、違う素材との組み合わせでより国産シルクを引き出すことも。色々新しい取り組みをしながら「求めやすい」「使いやすい」織物初めましての方から着物上級者の方が最後に手元に残す一品になれるような、なんてことないけれどなんてこと以上な織物を改めて目指したいと思っております!

2025年もありがとうございました。


# by senshoku-iwasaki | 2025-12-30 22:48
2025年いただきました絶品最中・vol3 奈良 白玉屋榮壽の名物『みむろ』
染織こうげい・神戸店のお客様で、長くiwasakiの織物をご愛顧いただだいているRさま。
毎回とびっきりの最中をお持ちくださいまして・・・恐縮なのです。。。ありがとうございます!(涙)
「でもねぇ、そろそろ神戸では私のネタも尽きはじめてきましてね、最中って、ありそうで実はあまり無いのかもしれませんね」Rさま
「あぁぁ・・・神戸はお洒落で都会的な街ですから、今は流行らない最中のイメージはたしかに無いかもですが、なんか申し訳ないです💦」私
「それでね、子供の頃によく食べた記憶がある最中を取り寄せてみましたの!」Rさま
お取り寄せまでしていただいて・・・益々恐縮です💦本当に私、なんて幸せ者なんでしょう(涙)
このRさまの記憶の最中『みむろ』が凄かったです。

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まず種(皮)の香ばしい香り、餡が本当に絶品です。大納言小豆の粒が丁寧な漉し餡に混ぜてある(あんこ好きの私が悶絶する『仕事』がかなーりしてありながらそれを殊更に主張しない心憎いタイプの)餡なのです。小豆の香りも格別です。
こちらは奈良県産の大納言小豆を原料にされているそうです。

実は神戸店にお邪魔した翌日、高野山奥の院→天河大辨財天→丹生川上神社と。そして翌朝早くに大神神社に参りまして石上神宮をめぐり東京に戻ってからRさまからいただきました包みを開けて。
『みむろ』・・・ん?この電柱看板、たしか見た!え!?大神神社のすぐ近くにお店があったのはもしかしてこちらだったのかぁ~!ただ定休日だったようで閉まっていたので中がわからなかったのですが、イートインで出来立ての『みむろ』と飲み物を頂くこともできたようです。
そして後で知って驚きましたのは、なんと!白玉屋榮壽さん、一子相伝で7代に亘ってみむろ最中だけでなくさまざまな和菓子を販売していたそうなのですが、戦中に生産が出来なくなり戦後、みむろ最中のみ復活して今日に至るそうで。80年最中一筋なのです!
『みむろ』は大神神社の三輪山の別名とのことで。なんとも有難く、そしてこんな美味しすぎる『名物』があったのかと。大神神社の神聖さに、ははぁ~!となってしまった私ですが、こちらの『みむろ』にも心底、ははぁ~!とやられてしまいました。



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「箱にタテ詰めに入っている姿がいいのよ。平詰めもあるのだけど、こちらにしたの。」Rさま
ぎっしりと詰まったお姿が本当に美しいです。お店では基本的には包まず入っているというのも最中好きにはたまりません。。。

Rさま、いつも驚きのとびっきりをありがとうございます。私の「着物熱」ならぬ「最中熱」、お陰様で再燃しそうです。(笑)
ご馳走さまでした。


# by senshoku-iwasaki | 2025-11-24 18:53 | 最中