108センチの守り神⁉︎
4ヶ月振りに山梨・南部町の工房のお掃除に。。。
先日の台風による雨の爪痕とか、そもそも築150年
の家の劣化が気になりつつも。ナカナカ行けなくて。

裏の土手が崩れていたらどうしようとか
屋根が剥がれてたらとか、窓が割れてたらとか…。
直面したときにあんまり傷つかないように(⁉︎)
いつでもかなり最悪の想定をしながら向かうのだ
けど。もし、仮にそんな事態になってたら直ぐに
知らせてくれる優しい隣人たちに恵まれているのも
有難き幸せなiwasaki で。

お陰さまで家も土手も無事でしたが、草が草が。
クニヒサも私も2階級は下がったんじゃないかと
思うほど(笑)汗をかきまして。草と格闘すること
2日間。ようやく綺麗になり、今度は家の中を。

奥の座敷から掃除機をかけていたクニヒサが。
本当にびっくりした時には声も出ないらしく。
「窓を開ける度に昨日も通ったはずなのに、何で
気づかなかったんだろう。。」何故かとても
小さな声で私に言ってきて。何が?

「でもねー、家の中でするかねぇ。」クニヒサ。
だから何が?ひゃー😵!



108センチの守り神⁉︎_f0177373_20423433.jpeg
「えっ!でかいんですけど。マムシではないよね?」
「マムシはこんなにでかくないでしょう。」
メジャーを持っていたことを思い出して、あらまあ!


108センチの守り神⁉︎_f0177373_20430444.jpeg
きゃー🫣グロい。
108センチの抜け殻のご本体は一体どこへ?
家の中なんだけどなぁ。そういえば、この家を手に
入れたときにも大きな抜け殻にたまげた記憶が。
そのときに蛇は家の守り神と聞いたけど。。。
それで今回はネズミの気配が無かったのか。

私(エツコ)の目下の夢は、2人の母たちをそれぞれの
タイミングでそれぞれ無事にお見送り出来たら
またこのお家に戻ることでして。その時までに
頑張って今度こそ本気のリノベーションを企んで
おりまして。それまでこっちの身体と、この家が
持つかマジメに心配(笑)。
守り神様、よろしくお願いします🙇


# by senshoku-iwasaki | 2024-09-17 23:59 | 岩崎のある日
引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。
台風がゆっくりと近づいていた先週…iwasaki
工房では秋に向けて、老夫婦フルに回転中。
クニヒサは新しい『メンデストライプ』八寸帯地
に掛かりながら並行して次に私が掛かる着尺の
糸染めを。
「あー。ちょっと雨降ってくる前に、染料切らし
てたんで買ってきます…」クニヒサ。
「こんな怪しいお天気だと、亀十も並んでないか
もねぇ。。。ふふふ😏」私。
「エツコさん、私は藍熊染料店に行くんですが」
しばらくして。。。

「早かったじゃん」この秋初出しの野蚕の紬を
織っている私、あんまり進んでおりません。
「早くないですよエツコさん、藍熊さんで必要
な染料がボトルに無くて。詰めてくれるのに少し
時間がかかるから、その間に行きましたよ亀十。
舐めちゃいけません並びましたよ。もう最後かも」

いやはや亀十。
どら焼きが有名ですが、何しろいつも行列だし
ちょいと高いしなぁ。。たまに頂き物でありつく
と、あの独特のふわふわ生地とたっぷり餡に感激
していたものの。最中がずっと気になっていて。



引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。_f0177373_20021025.jpeg
おぉぉ。これかぁ。やっぱりずっしり系。
どら焼きの餡よりもしっかり練った固めです。
種(皮)は香ばしく、餅の香りがします。
あんこ好きにはたまらない、大満足な一品です。
「でもエツコさん、私知ってる限り一番高級かも」
うーん。ひとつ400円は確かに高級。でも質量は
かなりなもので、軽めの最中の倍以上はあります。。

引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。_f0177373_20014100.jpeg
最中の起源は、
薄い餅を焼いた煎餅のようなものが最中の月と
江戸時代に吉原で販売させていたものとか…。
このシンプルな潔さがそれに通じるものを感じます。
以前横浜のYさまに頂いた、本牧の喜月堂さんの
喜最中は小判形でしたが、喜最中と同じくらい
うはぁ〜♡と悶絶してしまうどストレートな最中が
浅草にもありました。

引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。_f0177373_20122380.jpeg
どストレートといえば。
この秋に3部作として発表したいと思い制作中の紬。
「星屑静かなる夜」以来の平織りのざっくりほっこり系。
今回はタテ糸がタッサー種の野蚕絹なので、独特のギラっ
とした光沢感がありまして。
濃い色と淡い色を交互に経てることで見えてくる糸味が
素朴さもあり、糸ぢからを感じるモノとなるとイイなぁと。
大師匠が郡上紬を立ち上げた頃、糸の工面に苦労して
当時家蚕糸よりも安価だったエリ蚕を使ったところ味わい
があって人気が出て助かってなぁ。。なんてお話を聞きま
したが。たしかにこの野蚕の紬もかなりな味わい系。
シンプルだけどどっしり。
娘の3匹のリクガメと、私のミドリガメ、毎日4匹のカメ
のお世話に(特に11キロ超えのヒョウモンの万芽ちゃんの
大量の野菜の調達と、ペットシーツの取り替えに…)
ヘトヘトになりながら😓同じカメでも
亀十さんのような人気者にはなれませんが、ナカナカ
イイ感じの織物たちが生まれてきています。




# by senshoku-iwasaki | 2024-09-03 23:02 | 最中
ほんとうに、「お陰様で」な日々。。
立秋が過ぎ、処暑も過ぎ、あれあれもうすぐに8月も
過ぎ去ってしまうのかと。。。
この夏は有り難いことに、連日の猛暑にも蔵前の工房
にいらしてくださる仕事関係だったり、プライベート
のお客様も。嬉しすぎる夏です。
ほんとうに、「お陰様で」な日々。。_f0177373_19282898.jpeg
お世話になっている北九州の『ふくひろ』さんの奥様
万里子さん。
「阿波藍とアイボリーのスウェーディニッシュレース
織りの夏九寸」を締めてくださって!
とても暑い日でしたが、涼やかにお召しくださって
感激です。ありがとうございます😭

ふくひろさん、秋に結城紬をテーマに展示会を予定さ
れているそうで。お客様のなかでもよく言われるのが
お母様からの結城だから着たいのだけど、合わせる帯
にオススメはありますか?だそうで。iwasakiにも
お題をくださいました。結城紬は私(エツコ)も憧れの
織物のひとつ。iwasakiらしい、iwasakiならではの
八寸をと、早速に取り組んでおります!


ほんとうに、「お陰様で」な日々。。_f0177373_19290048.jpeg
緯吉野半巾帯を素敵にお召しくださって。Tさま。
観たい美術館が2つあり、その間にiwasakiさんに
ちょっとお目にかかれたら…とお立ち寄りくださり
まして。しかもお着物で!ありがとうございます😭
本当に嬉しいです☺️
いつもアクティブなTさま、永くお付き合いさせて
頂いているユーザーさまのおひとりです。

私たちは作りたいと思ったモノを作っているだけ
ですが、Tさまのようにそれを面白がって使って
くださる稀有で奇特で優しい(!?)ユーザーさま
に生かされているといつも感謝しております。


感謝といえば。
『美しいキモノ』さんも。
20日に発売された秋号の〜元気な作り手を訪ねて〜
というコーナーで紹介してくださいました。
気がつけば長いことやっておりますが、
iwasakiはジャンルレスのアウトロー(笑)。
こういった雑誌とは無縁だと思っておりました。
取材をしていただいて、多分あんまりご期待に
沿えるような受け答えができなかったんじゃないか
なぁ…とか。いや、そもそも何も無いしなぁとか。
編集部の皆さま、カメラマンの高嶋さま、
大変お世話になりました。ありがとうございました。
他力本願のiwasaki、いつもいつも。進行形で。
皆々さまにありがとうございます🙇


ほんとうに、「お陰様で」な日々。。_f0177373_19291943.jpeg
ほんとうに、「お陰様で」な日々。。_f0177373_19293418.jpeg


# by senshoku-iwasaki | 2024-08-29 23:57 | 岩崎のある日
盆暮正月関係無くいつも通りが幸せなiwasaki 。
山梨・南部町にいた頃とは真逆に、盆暮正月がやたら
静かな蔵前工房周辺。こいつは仕事が捗ります。

秋冬の作品展に向けて、先ずは小品といわれるような
ブランケットやストールなど手間のかかるものを中心
にお盆までに!と取り組みまして。
盆暮正月関係無くいつも通りが幸せなiwasaki 。_f0177373_17545487.jpeg
クニヒサは今年も。
ブリティッシュウールのブランケットをせっせと。

盆暮正月関係無くいつも通りが幸せなiwasaki 。_f0177373_17563845.jpeg
私(エツコ)は『帯揚げにもなるストール』を。
今回はギンガムチェックっぽい格子がテーマです。

これらは時間を見つけて、房をヨリヨリしまして。
湯通ししてアイロンをかけて仕上げも汗だく(笑)。

今回ブランケットは4枚ずつ2回にわたり8枚を、
帯揚げストールは9枚ずつ2回にかけて18枚織り
まして。仕上げはまだですが、私は山の日から
この秋初お披露目になる、「THE 紬」な着尺に
取り掛かっております。ナカナカ良き感じです♪
そして今日からクニヒサも、久々に青木間道を
モチーフにした八寸の「メンデストライプ」を。
[渡り]っぽいエキゾチックな大きな縞です。

この夏は何だかイロイロ慌ただしく、アレヨアレヨ
と日々がすっ飛んでいる気分なのに、織り上がった
モノを見ると、これだけかぁ〜と。
先月は『美しいキモノ』さんが工房の取材をして
くださったのだけど、何だか二人してグタグタで💦
もう少しちゃんとしてぇ!と自分に言いつつ…
全然ちゃんとならないiwasaki (笑)。
バカだから仕方ないなぁ、でも織りバカだから
何よりも。
毎日まいにち変わらずつくれることこそが幸せ😊




# by senshoku-iwasaki | 2024-08-14 23:35 | 岩崎のある日
展示会のお知らせ
岩崎訓久・悦子織物展
『絲ぢから』
11月7日(木)~11日(月)
 
染織こうげい神戸店
神戸市中央区三宮町2-5-12
営業時間 11:00〜18:30

# by senshoku-iwasaki | 2024-08-10 10:12 | お知らせ