アレヨアレヨと季節は移ろい・・・。
毎日まいにち繰り返しの仕事トントントン。。
機音はトントン。でも、全然とんとん拍子には
進んでくれない手織りの仕事(笑)。

iwasakiは二人きりの小さな工房。
企画制作、苦手な事務作業に日々の諸々。。。
時代や年齢に応じてアクシデントも様々だけど。
私(エツコ)にとっての手織りは、そんな毎日を
ぜーんぶひっくるめて織り込まれたもの。
目指しているのは、健康的で堅牢な美しさ。
なので私にとって毎日は、健やかで明るいもので
なければ目指す織物になりませんで。
意地でも(!?)楽しく面白くHAPPYな時間を
刻むようにしております。。。

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ひと月ぶりに実家のお掃除に行くと。。。
庭は草だらけ。おぉぉ。夏草に覆われた廃屋から
老婆が・・・。まるでお能(いや、ホラー?笑)。
足腰は痛いけど、元気に一人暮らしをしている母。
友人から送られてきた立派な栗を、一日がかりで
剥いて。二日間かけて煮たという力作の渋皮煮を
出してくれて。あら、グッドタイミング!

葛やヤブカラシやビダンカズラにアケビ・・絡まる
系の草たちを、えいやえいやっ!とやっつけて。
庭の全貌が出てくると、母が以前植えていた矢羽根
のススキとホトトギスが現れて。
蔵前の工房に連れてきて、クニヒサに吉田佳道さん
の花器に挿してもらったら素敵な秋になりました。

11月の染織こうげい・神戸店さんでの作品展に向け
て制作の追い上げと、法改正に伴った事務仕事も。
やることがいっぱいあるのは幸せだなぁ。。。
と自分に言い聞かせ(笑)明日は中秋の名月だから
お団子作らないと!(いや、食べないと笑)。







# by senshoku-iwasaki | 2023-09-28 22:55 | 岩崎のある日
二人して九寸帯地に掛かっております。
暑い暑いと思いながらも。
水桶から出したミドリガメのみどりちゃんは、
リビングを徘徊しながら。今までならすぐさま
床に置いたタオルの下に潜り込んでいたのだけど。
窓からの陽ざしに伸びをして甲羅干し。
あらま、これはもう秋近しのサインです。。。

秋ときたら、キモノでお洒落も快適な頃。
半巾や八寸帯地も大好きなiwasakiですが、9月に
入りしっとりとした絹らしい九寸に取り掛かって
おります!
二人して九寸帯地に掛かっております。_f0177373_17532017.jpg
私(エツコ)は青木間道をモチーフにした組成
で、前回まで『帯揚げにもなるストール』で
試行錯誤してきた・・虹の彼方にな感じ(!?)
の格子です(笑)。透明感のある色の重ねが織り
でないと出せないんじゃないかなぁ・・と思い
ながら。

二人して九寸帯地に掛かっております。_f0177373_17531298.jpg
クニヒサはマットな吉野格子を。
以前『板チョコと銀紙』のシリーズで『LOOK』
というのを制作したのですが。そのときの格子
のサイズで、今回はタテ糸の存在感を出しつつ
色味はグッと抑えて。

透明感もマット感も。
どっちも絹の持つ絹らしさ。
もちろん!どっちもイイんじゃないかなぁと
思ってそれぞれ作っているのだけれど、
どっちもどっち?なんてコトになっていませんように・・。


# by senshoku-iwasaki | 2023-09-14 22:02 | 着尺・帯
8月末に山梨工房の草刈りに行ってきました。
前回が5月中旬だったから・・・約3か月。
いやぁ、今回も庭中草だらけ(涙)。おまけに。

草を払って出てきたのは、沢山のシカのフン!ぷんぷん!
どうやら集団でやって来てきては、裏庭に植えていた
ハランはなんでか丸坊主になって何にも無くなって。
玄関のリュウのヒゲまでかじっているのに、なんで?
ヤブカラシやオジギソウやハルジオンなどなど庭中覆い
つくす草たちには目もくれないの!?草食べてよ~。
「ヤギじゃねぇし」って言われるかなぁ(笑)。
8月末に山梨工房の草刈りに行ってきました。_f0177373_18133903.jpg
しばらく晴れが続いていたから、山ヒルもかなり
減ってはいそうだったけど。シカも出てる庭だもの。
私(エツコ)は完全防備で、ナイロン素材のパーカー
に長靴。手首長靴口もピッチリ。中から手袋。
アタマと顔と首もタオルでしっかりブブカのように
覆いかぶせて。虫の侵入を防御(笑)。

「エツコさん、それじゃサウナスーツですよ。そんな
で草刈りなんて、熱中症になっちゃいますよ」クニヒサ。
「あーたこそ、Tシャツで挑むなんて危険極まりない!」

こんなやりとりを二日間。本当に暑かったけど、
勝った(!?)のは私(笑)。クニヒサは今回もヒル
につかれてご愁傷様な事態に。
ファン付きジャケットを真面目に導入しようかと。。

しかし。
信じられないくらいの大汗をかきながらの労働の後の
私の最大のお楽しみは、
町内にある温泉施設『なんぶの湯』。
まー。これが本当に気持ちよくて。

8月末に山梨工房の草刈りに行ってきました。_f0177373_18134954.jpg
「アレ!イワサキさんじゃん!今日来た?」
入り口で声をかけてくれたのは、偶々同じ集落の方。
なんぶの湯が町営だった最初からの常連中の常連さん。
クニヒサは超玄人のナビゲーターと共にイン。

私はゆっくりいつものペースで。
当日は平日の夜で、私以外は二人くらいしかおらず。
ほぼ貸切状態だったもので。
普段は入らない露天風呂にも入りまして、大きな月を
拝みながら。
こちらはジャグジーも寝湯も打たせ湯も。そしてまた
サウナがサイコーでして。
特別に温泉好きサウナ好きというほどの通ではないけ
れど。ここでサウナに入るようになってから、水風呂
にも入るようになりまして。。。

「えぇぇ~っ!?エツコさん、水風呂も入ってたの?」
「うん、大体サウナと水風呂2セットくらいは」私。
「それ、超玄人のカズオさんのオススメ。」クニヒサ。
「そうなの?アレ冷たいんだけど不思議とあったかく
なるのよねー。」
「あの水が源泉で20度らしいですよ。私も入りました
勧められたんで。心臓には悪くないんですかねぇ。」

帰り、受付で「イワサキさん、よかったら宣伝してく
ださい」と、なんぶの湯のパンフレットを何部か渡さ
れまして。私たちが町民だった頃の町営温泉の頃より
も一日中楽しめる・・若者にも年寄りにもいろんな
年代に楽しい施設になっているみたいです。

こちらのおんせんカフェのメニューのまぐろ節ラーメン
や、南部茶の茶そばとか、南部茶ソフトクリームは
湯上りに、より幸せなキモチにしてくれるメニューです。





# by senshoku-iwasaki | 2023-09-07 23:04 | 岩崎のある日
新しい『帯揚げにもなるストール』は虹の彼方に・・な感じです。
もともとはストールとして制作しておりましたが。
お世話になっている「染織こうげい」の佐浦店長さん
が帯揚げとしてご愛用くださって。。。以来
どちらかというと帯揚げ寄り(!?)になっていたか
もしれないなぁ。とか。
それはそれでそれも良し、と思って毎回楽しく作って
いたものの。更なる進化(!?)をさせたくて。

新しい『帯揚げにもなるストール』は虹の彼方に・・な感じです。_f0177373_20315328.jpg
帯揚げとして使う場合は、タテの大きな3色の縞と。
ヨコの段が前半と後半で色味が変わっていくので右と
左でチョットだけ印象が変わります。

ストールとして使うときも、首元周辺にくる辺りに
明るめのカラーをポイントとして配置しましたので、
お顔がぱっと明るくなります。(ハズです!・笑)

青木間道をモチーフにしたシリーズと同じ組成で、
平織りの中にヨコ糸が密に入る部分がありまして。
今回そこでイイ味を出してくれているのが
『御柱織り』で使用している宮坂製糸さんの玉糸
を極太に撚糸して頂いた糸です。

新しい『帯揚げにもなるストール』は虹の彼方に・・な感じです。_f0177373_20320027.jpg
ベースになっているのは野蚕系のタッサー種の
絹糸なので、ギラっと独特の光沢があります。
少しセリシンを残して練っている糸なので、ハリ
があってシャリ感もあります。

ストールなど小品とされるものも、帯地や着尺
なども。手間や時間でいったら小品のほうがかかる
のが現実なのですけれど。生産効率だけじゃないのが
自家織物屋iwasakiでして。ここにまた次にかかる
九寸帯地のヒントが生まれまして。

iwasakiにとって織ることは生きること。
織りを仕事に出来たらどんなにいいだろうと若い日
に願ったことが叶って今があって。(お金にはあん
まりならないけれど・笑)

ー虹の向こうの空は青く
 信じた夢はすべて現実のものとなるー
somewhere over the rainbowフーフーフー(笑)
アタマのなかでグルグル流れてた「虹の彼方に」。





# by senshoku-iwasaki | 2023-08-22 22:57 | 着尺・帯
平塚・鷺月堂さんの『ひらつか囲碁最中』と、自由が丘・亀屋万年堂さんの『ひととき最中』。
先日Oさまに頂きましたのは、かわいいマカロンの
ような碁石のカタチの最中です。

昭和初期に囲碁界でご活躍された木谷實九段が、
平塚のご自宅を木谷道場として・・・多くの棋士を
輩出されたそうなのです。その木谷實九段、こちら
鷺月堂さんの看板商品である『本格酒まんじゅう』
が大好物だったそうで。そのご縁から毎年秋に開催
される「湘南ひらつか囲碁まつり千面打ち大会」を
記念して木谷先生の碁石をかたどった最中を作られ
たそう。。。ふむふむ。囲碁かぁ。


平塚・鷺月堂さんの『ひらつか囲碁最中』と、自由が丘・亀屋万年堂さんの『ひととき最中』。_f0177373_18483853.jpg
黒い最中のほうは小豆餡、白いほうは白餡です。
どちらも餡が絶品!さすが老舗の鷺月堂さん。
木谷九段の愛した「本格酒まんじゅう」も他の
商品も間違いなくめちゃ美味しいやつです。。。
平塚に出掛けることがあったら絶対行きます!
Oさま、美味しい囲碁最中!ご馳走様でした。



土日も盆も正月も、キホン外出予定の無い日は
仕事場で作業を続けてしまうiwasaki。いつでも
安定のいつも通りな両親をよそに、我が家の二人
の子等は充実の夏休み中。。。
特に大学3年のバカ息子さんは。(笑)
山の日から世の中のお盆休み中は、塾のバイトも
お休みらしく。単発のイベントのバイトがずっと
入ってるそうで。しばらく顔を見てないなぁ・・
と思っていたら、テーブルに「おみやです」
平塚・鷺月堂さんの『ひらつか囲碁最中』と、自由が丘・亀屋万年堂さんの『ひととき最中』。_f0177373_18483001.jpg
あれ?自由が丘でバイトしてたのかと思ったら、
バイトの合間にカードゲームの大会が自由が丘の
会場であったとかなんとか・・・。
なんでもいいけど、亀屋万年堂といったらナボナ
だろうと思ったものの。亀甲がカワイイ。
小倉餡のほうにはクルミも入ってアクセントがあり、
3種の鹿の子豆のほうはエンドウ、白いんげん、
小豆とこれまた安定の美味しさです。

娘が5年前に初めて迎えたヘルマンリクガメの名前
は「万年」と書いて「マネ」。その後ヒョウモン
リクガメの「万芽」(マメ)が増え、インドホシガメ
の「万里」(バンリ)と万続き(笑)。
娘のほうは小さい頃からの夢が叶って、製靴の勉強
にこれまた充実の日々なものだから・・・。
結局3匹の娘のリクガメのお世話は、私(エツコ)が
することが多く・・・。なんでか100gで4年前に
お迎えしたはずの「マメ」ちゃんが、現在7キロ超え。
小松菜にケール、グリーンリーフ、ロメインレタスに
きゅうりが大好きで、食べる量が半端なく(涙)。
30年ずっと一緒の私のミドリガメのみどりちゃんの
手のかからなさと比べたら気の毒なくらい。。。
ただ、象のようなマメちゃんのお陰で野菜買いの為の
徒歩数が増えて、尚且つカメたちの食べない小松菜の
芯だらけメニューが私たちに健康を運んで。。。
健康のカメ様になりつつあるものだから『亀屋万年堂』
さんの響きでもうウレシイ、母が一番バカだった・・・。





# by senshoku-iwasaki | 2023-08-16 23:09 | 最中