ギャラリー工さんで毎冬発表してます、イワサキとさかたのコラボ「ekka」。 さかたが、昨年ご予約くださった方々の採寸からコートの型紙をおこしまして、 シーチングで作った仮縫いを、実際に着ていただいてから 最終的にサイズや細部を決めます。 人のカタチは本当に十人十色。骨格も肉付きも、改めてこんなに違うのか~。 と、毎年のことながら日頃全く気にしていないことに改めて気づかされます。 この最終の打ち合わせをもってから、生地巾や要尺を計算してイワサキのほうで織り始めます。 今月中に織り上げないと。 ジャコブウールをベースに交織したイワサキの服地、織りあがってすぐは糸たちが元に戻ろうとして裁断が出来ないそうなのです。織り上がって湯どおしをしてから、生地は、山梨のイワサキから 長崎のさかたアトリエに運ばれて、そこで生地を吊るした状態で最低2ヶ月間は寝かせます。それから さかたがスチームをあてながらの地直しをして、裁断。 この暑い時期に、暑い長崎で。 毎年のことながら、もともと痩せているさかたがもっともゲッソリしている頃です。(笑) それにしても。 ファストファッションという言葉が流行ですが、ekkaのウェアのスローなこと。 コートで だいたい1着20万くらいから・・・と、確かに安くはありませんが。 さかたもイワサキも 採算はギリギリ・・・。でも、12年も続いてきているのは、私たちに「や~めた!」と言わせない、時間をかけて(気の利かないものを)待ってくれるお客さまが何故かいてくださる・・・ (↑こちらのコートは、2007年Kさんがご注文して下さったダッフルコート) そしてまた時間をかけてリピートしてくださる・・・ということです。 基本となったコートと、オーダーで出来上がったコート。見た目は似ていても全然違う、さかたの技術にも毎年のことながら・・・ただただ感心してしまいます。 今年の新作とともに、ギャラリー工さんで(12月5日~12日)でご覧いただけたらうれしいです。
by senshoku-iwasaki
| 2009-07-06 09:27
| ekka
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