![]() カタチあるものは、シンプルで美しいデザインのものが たくさんあるけれど、テキスタイルというと どうしても 色、柄、糸味、といったあたりに重きがある気がして。 7年位前に 実にどうってことない、華美じゃなく糸味 にも頼らない帯が作りたくて織った帯地がこの規格。 (当時、「コレでは語れない」とある着物屋さんから一蹴。《笑》) たて糸は絹の双糸。 節がなくて、すべりがよくて強いから昔から機械織り にも使われると、手織りの紬作家の多くの方々は 使いたがらないし、「こんな糸使ってちゃダメよ。」 と叱られたこともありましたっけ。 でも今の機械技術はスゴイから、一昔前は機械にか けられなかったような、撚りの甘い糸でさえ布になる。 もうちょっと柔軟に考えると 節がなくて、すべりがよくて強いというのは、帯には とっても向いていて。しかもヘリンボーン。 ジャケット地などでお馴染みの 丈夫な織りの代表選手。 当時の帯は、洋装でもいつもオシャレなKさんが一目で気に入ってくれて、今もご愛用いただいていますが、 そのときのサンプルを見て、「色違いを」と依頼され制作中なのがコレ。(「語れない帯」のご依頼主は、京都・着物ギャラリー鄙美さん。) 機械織りみたいでも、洋服地みたいと言われても、手織りの意味ないとけなされても、 それでもアリなんじゃないかなぁ・・・。 iwasakiでは大アリ!!
by senshoku-iwasaki
| 2009-09-26 19:57
| 着尺・帯
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