昨年末に、兄夫婦が 内祝いにiwasakiの織物をチョイスしたいと言ってくれ・・・。
兄たちは 今あるもの中で選んでくれるつもりだったそうなのだけど。 お贈り先が、兄のお能のお師匠さんとかだっりするものだから、 私たちのほうがあるものの中ではチョット・・・という気になってしまって、 新年から シックなマフラーに取り掛かりまして、やっと織り上がりそうです。 大島紬の絣糸を たて糸に散らし、よこ糸にカシミヤやリャマに絹糸を沿わせて・・・。 織物のオモシロさは、目の錯覚で糸の交差がいろんなふうに見えるというのも一つ。 「計算され尽くして至った、美しいデザイン」というものは、カタチあるものにありますが そういう、美しいモノを自分等が作ろうなんてことは、到底考えられませんけれど。 ちょっと昔に 家族の為に作られたような、自家織物には 稀にモノスゴイものがありまして。 絶対 計算なんかされてない、在り合わせの糸を使って織ったようなものの中に まるで後光がさしているような(!?)美しいものがあったりします。 そのときに、そこのお宅でしか作れないもの。 それが 自家織物のよさでしょうか・・。 シックなマフラーと平行して 大島紬の絣糸を、玉糸と呼ばれる、節のある絹糸と一緒にたて糸にした紬着尺に取り掛かりました。 再び生きる、と書いて再生ですが 再び。だけど、新しい、イワサキさん家ならではの織物。 そういうものを 改めて目指していきたいと思っています。 出来上がったものは 相変わらず、サッパリしておりますが・・・。
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-08 20:37
| 骨子・背景
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