これが 柳橋・梅花亭の梅最中。 左奥が白梅。上品な漉し餡で、 右奥は紅梅。絶品白餡に大納言の蜜漬けが ちらほらと散らしてありまして・・・ 手前が たそがれの梅。小倉餡です。 それぞれに 皮の香ばしさと餡のハーモニー が見事に マッチングぅ~!なのです。 20年前に 初めて出会ってしまってから ずっと大ファンなのですが、ちょうどその頃。 まだ千葉の実家にいたころ、中学からの私の (数少ない!?)女友達がひょっこり遊びに 来て。このマイフェイバリット最中を特別に? 出したことがありまして。 「最中!えっちゃん相変わらずシブイね~! すげぇっ!あんこ、はみ出してるっ」 とか言いながら、バクッとひと口で喰い、 よく味わいもせずにズーっとお茶を呑み・・ 極めつけに「最中ってさ、何食べても同じに感じるのよね~!なんか上あごにつく感じ?」 とほざいた友に「もう、あーたには絶対やらん!!」と怒りまくったことがあります。(笑) 「まず、あんこがはみ出してるワケではないのよ。ミカちゃ~ん。これはぷっくりとした、かわいらしい梅の表現 だわよ。これがフツーの最中のようにピタッと閉じてたら 見た目も半減でしょ~。それに、この芸術的なまで に完成されたあんこ!これがまた梅の花弁のようでしょーが!まずは眺めて『あ~美しい。』それから お茶(渋めの深むし茶がオススメ)をひと口。そこでやっと手にとって・・・こうやって上と下とそっとネジって パリッという皮と、ふんわりお口にひろがるあんこの香りを鼻でも感じてさぁ・・・。この最中をつくっている職人さんに思いを馳せるのよぉ・・・。」とまぁ・・友人に呆れられたのは言うまでもありませんが、今もその思いは同じだけに たいていは夫と二人で子供にも見せず(笑)工房で、チビチビやるのが至福のときでゴザイマス。 ところが 昨日 やや肥満の7歳の息子。「○○クンがさ~、まんじゅうが嫌いだって言うんだけどさ。何で?て聞いたら、あんこが嫌いだって言うんだよ~。『おばぁちゃんが作るあんこが超甘いから』って・・・。だからオレ、言ってやったんだ~あんこもイロイロだって・・。きっと○○クン、美味いまんじゅう知らないな・・。ところで、この間、啓吾叔父ちゃんから何か届いたって言ってなかった?」 ドキッ!! 実は、「梅花亭」何軒か東京にありまして。 兄の住まいの近くに 神楽坂の梅花亭があるので、神楽坂のほうの梅最中を、先週送ってくれていたのを何故か知ってる、やや肥満。 「お前、さすがに鼻が利くなぁ・・・。でも、やらん。」 神楽坂のほうも、お花のカタチとサイズは ほとんど同じ。でも餡は、全く違うんですが こちらも美味しいです。兄ちゃん、アリガトね!! それにしても和菓子・・・深いです。そうそう、柳橋・梅花亭の『三笠山』イワサキのお爺ちゃんの好物だったそうなんですが、これも絶品です。えんどうまめの餡がまた美しい・・・。あんこもイロイロですいなぁ。 やや肥満も、味がわかるなら一つくらいやってもイイか・・。でもやらん。
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-28 21:51
| 最中
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