工房展のいいところは、仕事が出来ること!?
お客さまがいないときは、いつものように機織りをしています。 ギャラリーだと 誰もいないときは何もすることがなくて手持ち無沙汰だけど・・・。 お客さまがひっきりなし・・・なーんてことが染織iwasakiに限ってあるハズもないので(笑) 平日は ほとんどいつもと同じ静かな時間が流れています。 『とっておきの宮坂さんの玉糸』は、太織りのたて糸となって今、機にかかっています。 味ワイは最高にありますが、やはり・・・かなり・・・節がひっかかって織り難い・・・。 糸が太いので、今回はかなり粗い寸間48羽の筬を使って。 郡上紬(私たちが郡上にいた頃の)と同じこの筬を使うのも久し振りです。 糸の太さや密度・・・ちょっとずつ規格を考えることや、素材を考えることが 色柄、全体のデザインを考えるより、iwasakiにとっては重要になっているということに 最近気がつきました。ほとんどクニヒサの仕事ですけれど・・・(笑)。 太織りは はじめっから単衣で仕立てることを前提で作っているので、とにかく丈夫。 だけど、重たいと着ていて疲れるので、重さは800グラムくらいで仕上げています。 もともと 私は真綿系(・・と、勝手にそう呼んでいますが 結城紬のような、まわたで紡いだ糸で織った紬) が好きだったのですが、4年ほど前に一年のうちのほとんどをキモノで過ごしてみたところ・・・。 亡くなられた、サカタのお母様からいただいた大島紬が自分で思っていたよりずっと良かったのです。 たて糸もよこ糸も生糸なんて、味ワイないし~。なんて思っていたのだけど、ツルツルなので、花粉の季節も つきにくいし、汚れだってつきにくいし、目立たない・・・確かに普段着にピッタリでした。 でも、大島は基本、袷なので(単衣では薄くて弱い織物です)これを丈夫にしよう!と思ったワケです。 実になんてことない、だけど 結構なんてことある(!?)デニム感覚の太織り、宮坂バージョン 近々出来そうです。
by senshoku-iwasaki
| 2010-04-23 20:48
| 着尺・帯
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