「~あなたは稀有な人。」
私の紬の大師匠、故・宗広力三氏に言ってもらった言葉でして。 高校受験に失敗してから・・・およそ何もかもがうまくいかなかった、私の後半のティーン時代に(笑) 郡上で 大師匠に言ってもらったこの一言と、飛騨高山の古道具屋『田舎』(・・だったと思うのだけど)の オヤジさんに言われた、「えっちゃんが男だったら、絶対イイ古道具屋になれる」の一言は、 後々・・・どれだけ救われたかしれない、『たったの二言』 妙な言葉で 人は救われたり、絶望したりするものだけど。 染織を志す 女性に多い、マジメさもなく、大した根性もないのだけど、ちょっと変わってる貴方は、 意外と飽きずに同じことを続けられる人かもしれない・・・ということだったような・・・!? 大師匠の言うことは、私たちの先生たちも一言一句 メモをとってたりしていたのに、 私は ただポッカ~ンと聞いていたような気がします。 もう一つの 古道具屋のオヤジさんの言葉も。 古美術、といわれるような 敷居の高いものだけじゃなくても、古道具といわれるなかでも マジメな人ほど、予備知識が多くて 自分が無い人が多いらしく・・・。 学生の私がバイト代費やして、「アタシ、これ好きっ!」と選ぶ道具類は(もちろん、価値のあるものなんて なんにもありませんが、今でもそれらは工房で現役です)好みが一貫していて 実にスバラシイと・・・。 大師匠のように 機織りで、人間国宝を目指したいわけでもないし。 『田舎』のオヤジさんのように 味のある古道具屋を営みたいわけでもないけれど。 作りたいもの、作ったものと、その生き方に 一貫性があるような・・・ そんな 染織iwasakiのエツコさんになれていたらいいんだけどなぁ・・・。 私も もうすぐ41歳。郡上を離れてから20年になりますか・・・。
by senshoku-iwasaki
| 2010-07-05 20:55
| 骨子・背景
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